ジャークベイトが得意なアメリカンロッド、クアンタム『グラフェックス561M』のレビュー・インプレ。

ジャークベイトが水中で楽しそうに笑っている。

このロッドを使ってジャーキングすると、あまりにもジャークが快適すぎて思わず頬が緩む。

ショートロッドが欲しい」

8cmくらいのジャークベイトを快適に使える専用ロッドが欲しい」

こんな悩みを解決するために購入した、クアンタム「グラフェックス561M」

しなやかで投げやすく、ピンポイントにもバシバシ決まるキャスト感、ルアーのロッド操作のしやすさがお気に入り。

クアンタム「グラフェックス561M」をインプレしていく。

ジャークベイトが得意なアメリカンロッド、クアンタム『グラフェックス561M』のレビュー・インプレ。

こちらが今回インプレ・レビューする、クアンタム『グラフェックス』。

アメリカンロッドらしいモチモチとした粘り強さ、しなやかでキャストがしやすく、短いロッドのため操作しやすいのが特徴となっている。

クアンタム社とは?
「QUANTUM(クアンタム」は、1984年にアメリカで創業したメーカー。
ケビン・バンダムなど、海外で活躍するトーナメントプロが使用しているメーカー。

スペック

クアンタム 『グラフェックス GXC561M』

長さ:5フィート6インチ(約168cm)
適合ライン:4〜8ポンド
適合ルアーウエイト:1.8g〜10g
価格:9,690円(税込)※ABSショップ価格※

『アメリカンバスショップ』のクアンタム561Mの販売ページをチェックする

クアンタム「グラフェックス561M」の大まかな特徴

使用し始めてからかれこれ2年ほどになるが、実際に使ってみて感じた大まかな特徴や傾向を挙げると、以下のようなものになる。

■クアンタム『グラフェックス』の気に入っている点

・モチモチでしなやかなブランクス
・短くて操作しやすい
・キャストが決まる
・激安なのにしっかり使える
■クアンタム『グラフェックス』の残念な点

・トリガーが痛い
・全体的に安っぽい作り
・遠投性能は低い

アメリカンロッドらしい、しなやかでよく曲がるブランクス。

キャスト時に曲がってくれるため、ピンポイントキャストも決めやすい。

レングスも短いためジャーキングやトップ系ルアーの操作性に優れる。

価格的にはリーズナブルということもあり、全体的にややチープさがあるのは否めない。

しかし、ショートロッドを使ったことがない人や、アメリカンロッドを使ったことがない人なら満足できるロッドだと感じた。

アメリカンロッド、クアンタム「グラフェックス」のデザイン・外観のインプレ

この項目では、クアンタム「グラフェックス561M」のデザイン・外観インプレッションをしていく。

アメリカンロッドらしいユニークさ・テイスト・デザイン性をお伝え出来ればと思う。

●グリップ回り

グリップ周りはこんな感じ。

5.6フィートのショートロッドということで、グリップ長はかなり短い。

ギリギリでダブルハンド(両手投げ)が可能だが、基本はシングルハンドキャストでの使用となる。

コルクグリップは低価格グレードのものだと思うが、個人的にはほぼ気にならない。

トリガーの位置に少しクセを感じるのが残念なポイント。

詳細は後述にて!

●バット付近

バット付近。

ロゴデザインはいかにもアメリカンな印象で、日本製ロッドには見られないようなデザイン。

好みが分かれる部分ではあるが、実際の使用感が非常に優れているため、ほぼ気にならない。

便利なルアーフックキーパーがついている。

●適合表記

5’6″のミディアムパワー。

適正ルアーウエイトは1.8〜10gだが、実際には20gくらいまで投げられる。

ザラスプーク、クレイジークローラーといった少し重いトップ系ルアーもイケる。

ロングA15A、ワンテンのような11cmクラスのミノーも扱えないことはないが、ややキツい。

●ガイド回り

ガイド素材は不明。

高級なsicリングではないことは確かである。

ティップ。

破損するような印象はまるで無い。

多少手荒に扱っても問題ないレベルで剛性が高い。

【体験談】クアンタム「グラフェックス」を2年間使ってみて感じたことのインプレ

ここからは、僕が実際に2年ほど使用してみて感じたインプレ体験談を書いてみる。

ロッドワークで発生しがちになストレスが激減された

クアンタム「グラフェックス561M」を1年ほど使ってみて強く感じたことは、『ロッドワーク時に発生しがちなストレスが激減』という部分。

冬場から春先にかけてはジャークベイトの使用頻度が高くなるが、そういった際に6.6フィートくらいのバーサタイルなロッドを使って長時間もジャークしていると、何かとストレスを感じやすい。

例えば、ロッド ティップが水面を叩いてしまったり、クイックなジャークをしにくかったり、手首を痛めやすかったり…といったデメリットが生まれやすく、6.6フィートくらいのロッドを使用したジャーキングはお世辞にも快適とは言い難い。

しかし、グラフェックスは5.6フィートというショートレングス。

当ロッドを使用しはじめてからは、上記のようなデメリットはほぼ無くなり、ジャーキングやトップ系操作のロッドワークで発生するストレスは激減された

グラフェックス561Mは、冬・低水温期のジャーキングはもちろん、ハイシーズンのトップウォーターの釣りを楽しみたいような時にも重宝するロッドだと感じた。

操作系ルアーは最高!しかもバーサタイル性にも優れる

クアンタムの『グラフェックス』の対応ルアーウエイトは1.8〜10gとなっている。

が、実際には20gくらいまでのルアーを投げることが出来るため、使えるルアーの幅はそこそこ広い。

ポップRなどのポッパーから、ザラスプークのようなペンシルベイトまでしっかり投げ込める。

ザラのようなちょい重いペンシルは「快適!」とは言い難いが、一応投げることは可能。

8~10cmくらいまでのジャークベイトを快適に扱える。

最も気持ち良いのは、ボーマー「モデルA 14A」やスミスウィック「ラトリンログARB1200」などの軽量なジャークベイト。

『ロングA(15A)』も投げられるが、15Aのような大きめのミノーは使うのにはロッドパワーがもうちょっと欲しいと感じる。

その他、1/4〜3/8オンス前後のスピナーベイト、小型〜中型クランクベイト、小型バイブレーションなどよく使われるルアーもしっかり投げられる。

投げられるルアーの幅が結構広いので、小さな野池でバーサタイルに遊ぶような時や、レンタルボートでジャークベイト・トップ系専用タックルを組むような用途にもマッチ。

ショートディスタンスが得意なロッドなので、小規模の野池などで「今日はまったりと色んなルアーを”投げて操作して”楽しみたいな」というような用途にも向く。

キャスト感が気持ちよい

ショートロッドの特徴を楽しく味わえるクアンタム「グラフェックス561M」。

キャスティングの質の面においてもグッドな特徴を感じた。

アメリカのロッドにはしなやかでモチモチな作りのものが多いが、それはグラフェックスにおいても同じようなことが言える。

気持ち良く曲がるブランクスが非常に気持ち良く、小型のバスでもファイトを楽しめる。

『ルアーの重さをしっかりと感じながら、ロッドを曲げ、その反発を利用して狙ったスポットへ投げる』といったキャスティングの一連の動作を気持ちよく行うことができるため、ルアーフィッシングのキャストを存分に味わうことが可能。

また、グラフェックスは5.6フィート(約168cm)という短めのロッドなので、ピンポイントに向かってルアーを投げやすいのもグッドポイント。

野池のおかっぱりやフローター、カヤックフィッシングやレンタルボートに乗って、ショートディスタンスでビシバシ決めていく…というゲームも楽しいかと思う。

キャストがビシバシ決まるショートグリップ

写真一番上から『ゾディアス158ML-2』、『ゾディアス166M』、『グラフェックス』。

ご覧のように、レングスに違いがあるものの、日本のバスロッドと比較した際、グラフェックスがかなりショートグリップであるのがわかる。

シングルハンドでビシっと決めていける取り回しの良さがあるロッドだ。

周囲が木々に覆われた野池や、フローター、カヤックなどでも使いやすいロッドだと言える。

クアンタム「グラフェックス」の残念なところ

個人的に『グラフェックス』を使っていて思った残念な点は「グリップトリガーの位置」だ。

手が大きいアメリカ人向けに作られているからなのか、トリガーの位置に少し違和感を感じる。


ジャーキングなどでついつい力んでしまうと、リールを握る手の小指と薬指の付け根あたりが痛く感じることがあった。

僕は175cm、中肉中背という体格だが、グラフェックスのトリガーの位置は少し気になる点。

ただし、女性や子供、手の小さい方だと使用感は変わるだろうから、トリガーの位置に関しては個人差があるのかもしれない。

トリガーの位置による手の痛みは、グローブをつけたり、リールを握る手をフォーフィンガーグリップにするなどして対応できるので、人によっては気にならないポイントだと思う。

常に品薄で入手しにくい

その他の残念な点としては、クアンタム『グラフェックス』は、知る人ぞ知る隠れた人気商品なので入手しにくいというところだ。

僕が知る限り『グラフェックス』の入手方法は、ヒロ内藤さんも携わっているアメリカンルアー専門店『アメリカンバスショップ』か、ネットオークション、中古釣具(ベリーネットなど)くらいしか見当たらない。

僕は運良く『アメリカンバスショップ』で購入することができたが、クアンタムの『グラフェックス』はここ日本では入手しにくいのが現状。

購入のし難さは『グラフェックス』の残念なポイントとして挙げられる。

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ジャークベイトが得意なアメリカンロッド、クアンタム『グラフェックス561M』のレビュー・インプレ。|まとめ

クアンタム『グラフェックス』は、ジャークベイトやトップ系ルアーを快適に操作できる優れたアメリカンロッドだ。

軽快なロッドワークで10~20gg前後のルアーを操作したいと考えているアングラーには、まさにピッタリなアメリカンロッドと言えるだろう。

入手し辛いのがネックではあるが、クアンタム『グラフェックス』が気になる方はこまめにネットサイトをチェックするなどして使ってみてほしい。

「えっ!?アメリカのロッドってこんなに使いやすかったの?」と新たな体験ができること間違いなしだろう。

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