産卵期・スポーニング期のバス釣りはなかなか難しいですよね。
そこで当記事では、半プリ(1度産卵し、まだお腹に卵を抱えているメスの個体)、アフター(産卵後のメス)の狙い方について書いていきます。
もくじ
- 1 【バス釣り】半プリ、アフター(回復系)の魚の釣り方
- 2 大前提として知っておくべきこと
- 3 対象魚のタナ(レンジ)を知ること
- 4 ブラックバスの産卵は1回だけではない
- 5 デカい個体は浮きやすい、シャローに入る
- 6 ●今の時期(5月、半プリ〜アフター期)はオカッパリアングラーが有利?
- 7 セカンダリーポイントはかならずチェックする
- 8 春のバス釣り|半プリ、アフター魚向け、アプローチのバリエーションあれこれ
- 9 すごくゆっくり誘う
- 10 ●デカい個体を狙うなら「スロー・ボリューム」
- 11 表層〜中層をターゲットにする
- 12 水面付近でリアクション
- 13 サイトで狙う
- 14 【バス釣り】プリ、半プリ、アフター(回復系)対策:おすすめルアー
- 15 メガバス「ジャイアント DOG-X」
- 16 メガバス「DOG-X Jr. COAYU」
- 17 O.S.P「ゼロワンジグ」
- 18 デプス「サカマタシャッド」
- 19 O.S.P「サイコロラバー」
- 20 【バス釣り】半プリ、アフター(回復系)の魚の釣り方。大前提として知っておくべきこと。おすすめルアー|まとめ
【バス釣り】半プリ、アフター(回復系)の魚の釣り方
半プリ、アフターの魚を狙うときは、ある程度の予備知識をつけておきたい。
以下、春の釣りをするときに大前提として知っておくべきこと一覧です。
●タナ(レンジ)の意識を持つ
●産卵回数は1回だけではない
●デカい個体は浮く
●表層〜中層がアツい
●セカンダリーポイント(出会いの場、待ち合わせの場)はチェックする
プリ、アフターの釣りについては、以下の記事でもくわしく紹介しています。
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「スポーニング対策」はこちらで読むことができます↓
大前提として知っておくべきこと
対象魚のタナ(レンジ)を知ること
ベイトが5~10mに落ちていても、この時期のバスはシャローに行きたがる。
なぜなら産卵を意識しているからです。
ほかのシーズンはベイトにつられてバスも同レンジに入ることが多いですが、春は違う。
ベイトは深いのに、バスは表層に浮くこともある。というか、かなり浮く。
魚探を見て「ベイトとリンクしていない!」なんていうのがよく起こる時期でもあります。
ちいさい個体やアベレージサイズを狙うなら、少しでも水温の高いエリアで釣りをするといいでしょう。
水温が低い午前中はボトムを狙い、暖かくなってきたらアベレージたちが差すであろうシャローバンクなりシャローカバーなどを狙う。
春に午前・午後どちらかしか釣りをできない場合、僕なら絶対に午後にします。
ブラックバスの産卵は1回だけではない
ブラックバスの産卵は1回だけではありません。
1~2回、場合によっては3回くらい産卵することもある。
一般的に、春のブラックバスの行動は「ペアリング→産卵→アフター→普通に戻って捕食しはじめる」といわれています。
さも1度だけみたいな印象があるけれど、実際は1回だけではない。
メスの回復系(ゲッソリした個体)が釣れたからといって、「もうフィールド全体はアフターだ!」と決めつけるのはよろしくない。
もしかしたら半プリもいるかもしれないからです。
デカい個体は浮きやすい、シャローに入る
40cmを超えるデカい個体(半プリ、アフターのメス)は表層〜中層に浮きやすい。
プリはそうでもないけど、半プリやアフターの魚は浮きやすい傾向にあります。
そのため、彼女たちの行動にともなったルアーセレクトなりアプローチが必要となります。
深い場所をダウンショットリグやネコで誘っても、釣れるサイズはちいさめ。
シャローでダウンショットやキャロ、ネコなどのアプローチならデカい個体も釣れるかも。
とはいえ、急な減水や水質変化などがおきるとデカい個体もディープに落ちることがあるので、その辺は臨機応変に対処したい。
●今の時期(5月、半プリ〜アフター期)はオカッパリアングラーが有利?
オカッパリアングラーにとって、チャンスの時期ともいえます。
クリアレイクでオカッパリをするなら、今がチャンスです。
小バス・アベレージ狙いでなければ、3m以深(ミッド・ディープレンジ)を触る必要がないので、オカッパリアングラーのチャンスというわけですね。
ただ、シャローを狙いすぎると、フライガード(稚魚を守る個体)を釣ってしまうこともあるので注意したいところ。
ネスト狙いについては賛否両論あるので、ここでは割愛します。
ネストの魚を避ける場合、フッキングしにくいデカいフックを使ったルアーを選ぶ(威嚇バイト、ちょい噛みバイトを拾いにくい釣りをする)…などがある。
セカンダリーポイントはかならずチェックする
5月以降(ゴールデンウィーク以降)、スポーニングエリアをチェックするのは必須です。
逆にいうと、スポーニングエリア周辺以外で釣りをする必要はない、ともいえます。
極論ですが、シャロー狙いに絞ったほうがわかりやすくて楽です。
しかし、いくらバンクを撃っても小型しか釣れないなんていうことがある。
そういうときは、セカンダリーポイントと呼ばれるスポットを狙うのが鉄則です。
補足:セカンダリーポイントとは
セカンダリーポイントとは、オスとメスが出会う「待ち合わせ場所」みたいなもの。
あるいは、メスが一時的に休憩したりする場所でもある。
渋谷でいうならハチ公前、ホテル街の入り口…的なスポット。
ヤル気マンマンのカップルは、セカンダリーポイントをうろつくのだ。
アングラーを警戒したメスバスは、沖へ行きたがる傾向にあります。
これは、フィッシングプレッシャーの影響もありますし、オスとペアリングをする目的でシャローよりちょい沖をフラフラとクルーズ(回遊)するという意味も含まれているでしょう。
まるで逆ナン待ちの女の子さながら、セカンダリーポイントという名の待ち合わせ場所でウロウロしているというわけです。
スポーニングエリアの沖側にあるストラクチャー(待ち合わせポイント的な)なりカバーを狙うと◎
たとえば、立木やスタンプ、ブレイク、カバー(オーバーハング)など。
ただ、そういうスポットはほかのアングラーも狙うので、競争率は高め。
ほかのアングラーとタイミングを変えてエリアに入ったり、使うルアーそのものを変えてあげると良い結果につながりやすい。
春のバス釣り|半プリ、アフター魚向け、アプローチのバリエーションあれこれ
この項目では、スポーニング期におけるアプローチ例を紹介します。
以下、半プリ、アフター狙いのときのアプローチ例です。
●すごくゆっくり誘う
●水面でリアクション
●表層〜中層をターゲットにする
●セカンダリーポイントを狙う
●サイトで狙う
すごくゆっくり誘う
この時期は、巻物でガンガン巻いても釣りにくい。
ゆっくり、スローに誘うと、デカいメスがス〜っと寄ってきて食っちゃう感じです。
個人的に、スピナベやクランクでガンガン巻く!という釣りは6月以降(梅雨入りごろ)からかなと思っています。
今の時期でも釣れるけど、たぶんサイズは小さい。産卵に関係ない小型やフライガードが食っちゃうかも。
今の時期にスピナベ・クランクでオラオラ巻いても、どうせ追いつけないと思っちゃうので僕ならやらない。
ちいさな野池なら話は別ですが…(目の前に何度もルアーを通せるので、食わせるチャンスがあるから)。
●デカい個体を狙うなら「スロー・ボリューム」
釣りかたにはそれぞれ好みがあるけれど、個人的にこの時期に40オーバークラスをえらんで釣るなら、「スロー・ボリューム感」は外せないかなと思っています。
たとえば、ラバージグに4インチ以上のトレーラーをセットしたり、5インチ以上のワームを使ったノーシンカーリグ、シャッドテールワームなどが挙げられます。
羽根モノも面白いけど、最近は羽根やデカトップ系にスレているようなので、リアクション系のほうがいい気がする。
表層〜中層をターゲットにする
半プリ、アフターの魚をターゲットにするときは、表層・中層系アプローチを試したい。
たとえば、S字系ビッグベイトやトップウォータープラグ、ノーシンカーリグやサイトなど。
水面付近でリアクション
前述しましたが、半プリ・アフターの魚はトップ〜ミッドレンジに浮きやすいです。
そのため、この時期になるとトップウォーターで一発を狙うアングラーが増えます。
が、羽根モノなどでダラダラと巻いていても反応しないことも多い。
そういうときは、リアクション(反射)要素があるトップを投げるのも有効です。
羽根よりはペンシルベイトやポッパーが良さげ。風があるときはバズベイトなども良いでしょう。ジャークベイトなども◎
フィネス系なら、表層〜中層でスモラバのトゥイッチ&フォール、ジグヘッドワッキーのリフト&フォールなども有効になりやすい。
サイトで狙う
通うフィールドの水質がクリア〜ステインレイクの場合、もし魚が浮いているのを発見したら「サイトフィッシング」も有効です。
近年はサイコロラバーや2WAYなどが流行っています。
相模湖、津久井湖などのクリア〜ステインレイクや、シャロー野池などのオカッパリをするなら、サイコロラバーなどのサイト用ルアーを持ち込んでもいいでしょう。
また、やや大きめのスティックベイトでジャーキングしたり、ビッグベイトでのサイトフィッシングも面白いです。
【バス釣り】プリ、半プリ、アフター(回復系)対策:おすすめルアー
この項目では、半プリ・アフター魚狙いのためのおすすめルアーを紹介します。
メガバス「ジャイアント DOG-X」
クリア〜ステインレイク用のペンシルベイト。
ヘドン「ザラスプーク」でもいいけど、こっちのほうがクイックに動くのでリアクション要素が強いと思っている。
バスのようすを見ながら、連続ドッグウォークとストップさせながらのドッグウォークの2つのアクションを使い分ける。
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メガバス「DOG-X Jr. COAYU」
メインベイトが小さいとき用の小型ペンシルベイト。
超クイックに動きつつも、シルエットがちいさいため、リアクション要素が強いルアー。
近年は誰も使っていないので、穴場的なルアーでもある。野池でもすげぇ釣れる。
一応、スピニングタックル(Lパワーのフロロ4ポンド)でも使える。慣れればMパワーベイトタックルでもカッ飛ぶ。
O.S.P「ゼロワンジグ」
どスタンダードなラバージグ。とくになんの変哲もない王道なラバージグ。
このジグだからこそ釣れる!みたいなものはないけれど、リーズナブルな価格と実釣性の高さは個人的に好きな要素。
僕がはじめて50アップ釣ったルアーもこれ。5月のプリ個体を釣ったときの思い出ルアー。
これかガンタージグの2つがあれば、とりあえずジグの釣りはOK。
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デプス「サカマタシャッド」
ズーム「スーパーフルーク」を彷彿とさせるスティックベイト。
フルークはフォール中にノーアクションだけど、サカマタはロールしながらフラフラと落下する。これがいい。
ジャークさせるとボディが横になって急停止し、フラフラとフォール。このコンビネーションがよろしい。
この時期のメスバスはちょい噛みバイト(甘噛み、ショートバイト)が多いので、オフセットフックは#3/0よりも#4/0のほうがいいかも。
サイズは5インチ前後が好き。
O.S.P「サイコロラバー」
サイトフィッシング専用の超フィネスルアー。
賛否両論あるルアーですが、実釣性能は反則級。これはズルい。
やや値段が高いので、手が出ないという人はシンキングタイプの虫系ルアーでも代用可能。
たとえば、レイドジャパン「AVI 35(ネイルシンカー入れてもよし)」でもOK。
【バス釣り】半プリ、アフター(回復系)の魚の釣り方。大前提として知っておくべきこと。おすすめルアー|まとめ
半プリ、アフターの魚はなかなか手強い。
しかし、エリア選びや適切なアプローチを心がければ、かならずデカい魚が釣れるはず…!