バス釣りのおかっぱりではさまざまなタックルが使われますが、近年は「ベイトタックル1本」というスタイルが主流になりつつあります。
しかし、なかにはスピニングロッド1本で釣りをしたいと考える人は少なくないはず。
個人的にも、オカッパリでスピニングロッド1本というスタイルで釣りをしていた時期もあり、多くの失敗を経験しました。
ということで、当記事では「バス釣りのおかっぱりでスピニングロッド1本はアリ?ナシ?」について書いていきます。
もくじ
【バス釣り】 おかっぱりで「スピニングロッド一本」はアリ?ナシ?
スピニングタックル1本でもOKだが、条件もある…
結論からお伝えすると、個人的には「バス釣りのおかっぱりでスピニングロッド一本はアリ」だと思っています。
スピニングタックルならワーム(フィネス)から小型ハードルアーまでこなせるのが便利です。
そのため、『どうしても1匹釣りたい!小バスでもいいから、とにかく魚に触りたい!』というアングラーにはピッタリだといえるでしょう。
ただし、おかっぱりでスピニングロッド一本というスタイルを行うには、いくつかの条件が必須でもあるなと。デメリットもあるので注意したいところ。
オカッパリでスピニングロッド一本はリスクもある
バス釣りのおかっぱりにおいて「スピニングロッド一本」というスタイルは、デメリットもうまれやすいです。
具体的には、以下のとおりです。
●環境対応力が低い
●高い足場でデカバスがヒットしたらキャッチできない
●重いルアーを扱いにくい
●バックラッシュが起きたらほぼ終わり
環境対応力が低い
スピニングタックルは、小型ハードルアーやワームを快適に扱えるのがメリット。
スレた魚が多いフィールドで釣りをするときは、スピニングタックルがあるとバイトを得られやすいのが強みです。
その一方で、スピニングタックルは「環境変化に弱い」という面があるのがネック…。
●障害物が多いところでスピニングタックルは無謀
スピニングタックルは、細いラインに軽いルアーをセットして使うのが主。
「パワーフィネス・パワースピン」をほかにすれば、基本的にはライトなセッティングになるため、パワー不足に陥りやすいです。
障害物のないエリアで釣りをするなら問題ありません。
オープンエリアにおいては、ベイトタックルよりもスピニングタックルのほうが操作性もよく、より繊細な釣りをおこなえるからです。
しかし、カバーなどの障害物があるスポットで釣りをするときは、ライトタックルだとトラブルが起きやすい。
たとえば、40,50cmオーバーのバスが掛かったとき、障害物に潜られてしまい、そのままラインブレイク…なんていうパターンはよくある話です。
また、デカバスを掛けたはいいものの、足場が高くてキャッチできない(足元に草木が生い茂っていてキャッチできない)…などのトラブルも。
ただ、上記のようなトラブルは『ランディングネット』があれば解決できてしまう部分でもあります。
いずれにせよ、障害物の多いフィールドやスポットでスピニングロッド1本というスタイルはリスクと隣り合わせだ、といえるでしょう。
高い足場でデカバスがヒットしたらキャッチできない
前述しましたが、細いラインをセットしたスピニングロッド一本で釣りをすると、「足場のある場所でデカバスを掛けたらキャッチできない」というトラブルもうまれやすいです。
足場が高い場所で釣りをすると、ハンドランディングでキャッチできません。
一般的なスピニングタックルはラインが細いため、ハンドキャッチできないからといって魚を抜き上げてしまうと、ラインがブチっと切れる…などのトラブルが起きやすいです。
また、40,50cmオーバーのデカバスを抜きあげるには、スピニングだとロッドパワーが足りずにロッドが折れるなどのトラブルもうまれやすい。
足場が高い場所や、足元に草木が生い茂るポイントで釣りをするなら、スピニングロッド一本ではやや無謀だといえるでしょう。
●スピニング1本なら「ランディングネット」は必須
しかし、ランディングネットを持っているのなら話は別です。上記の話はランディングネット1個あればすべて解決できてしまうので(^ ^;)
人気のランディングネットを以下の記事にまとめておいたので、よかったらこちらも参考にしてみてください。
重いルアーを扱いにくい
スピニングタックルを扱ううえでデメリットとなるのは、「重いルアーを扱いにくい」という部分。
ロッドパワーやラインポンド数によっても変わるものの、基本的にはバス釣りのおかっぱりにおいてスピニングタックルの役割は『小型ルアー』
近年は、1ozを超える大型ハードルアーが人気
重いルアーを扱うことができないという点は、スピニングタックル一本で釣りをするときのデメリットといえるでしょう。
バックラッシュが起きたらほぼ終わり
スピニング・ベイトタックル、どちらにも「バックラッシュ」と呼ばれるトラブルが起きます。
バックラッシュはベイトタックルのみの現象だと思われがちですが、実はスピニングタックルでも起こるため、注意が必要です。
ベイトタックルのバックラッシュは、よほどのことでなければ解消できるレベルのものがほとんど。
しかし、スピニングの場合、解消できないレベルのバックラッシュが起きやすいという点もネックになりやすい。
補足:パワーフィネスなら最強?そうでもなかった
ライトラインと軽量ルアーを主軸とするスピニングタックル。
近年はPEラインを組んだ『パワーフィネス』というスタイルも広まっています。
パワーフィネスは、スピニングタックルのデメリットである「パワー不足・対障害物力」を解消できるスグレモノです。
超軽量なリグ・ワームこそ扱えないものの、カバーできる領域はベイトフィネス〜Mパワーベイトタックルクラスくらいあるので、1セット持っていると便利です。
個人的にスピニングのパワー不足が気になり、『じゃあPEラインをセットすれば問題ないよね』と思い、パワースピンタックルを組んだこともあります。
が、問題があることに気付きました。ハードカバーへの弱さです。
「パワースピン1本でおかっぱり」は、打てない場所も多い
(画像:ルアーニュース)
前述した、「PEライン×MH~Hパワー」というパワーフィネス・パワースピンスタイルは、PEラインを使うため、消波ブロックなどのハードカバーに弱いのがネックです。
PEラインは植物系のカバーへの根ズレ・摩耗にはめっぽう強いのですが、コンクリートなどのハードカバーへの耐性はかぎりなくゼロです。
パワーフィネスタックル1本でのおかっぱりは、ハードカバーのないエリアや野池などでは心強い味方になってくれます。
とはいえ、スピニングタックルはスタイルとわず、全体的に環境への対応力が低さが気になるとことです(^ ^;)
まとめ:バス釣りの おかっぱりで「スピニングロッド一本」はアリ?ナシ?→アリ。ただし条件がある
僕は過去、スピニングロッド一本で釣りをしていたのですが、トラブルの多さに悩まされたことも…。
しかし、ランディングネットを利用したり、ベイトタックルをもう1本用意するなどの対策をとることで、バス釣りのおかっぱりを快適におこなえるようになりました。
スピニングロッド1本で釣りをすることは可能ですが、ただし条件つき…というのが個人的な気持ちです。