バス釣りはたくさんのタックルが存在するため、その使い分けで悩むアングラーは少なくないはず。
そこで当記事では、バス釣りにおける「タックルの使い分けの基礎知識」を紹介します。
一生使える知識なので、覚えておいて損はないはずです。
もくじ
バス釣り|タックルの使い分けの基礎知識
バス釣りにはさまざまなタックルが用いられます。
おもな分類としては、「ベイトタックル」と「スピニングタックル」の2つ。
さらに、タックルの「パワー・硬さ・長さ」も加わります。
タックルの使い分けに迷ったときは、「タックルの種類」と「タックルのパワー・長さ」から逆算するのが手っ取り早いです。
タックル毎のおもな使い分け
バス釣り用タックルのおもな使い分けの基本は、以下のとおりです。
【ベイトタックル】
1:6~6.5フィート前後Lパワータックル
→ベイトフィネス用、ライトプラッキング用
2:6.6フィート前後MLパワータックル
→スモールクランク用、小型ハードプラグ用、ジャークベイト用、トップウォーター用
3:ショートロッド(ML~M)
→ジャークベイト、トップ系ルアー用
4:6.3~6.10フィートMパワータックル
→なんでも用ロッド
5:6.10フィート前後MHパワータックル
→ライト〜ミッドカバー撃ち、やや大きめ・重めのハードルアー用
6:6.10フィート前後Hパワータックル
→カバー撃ち用、ビッグベイト用、テキサス・ジグ用
7:7~8フィートXH~XXHパワータックル
→ビッグベイト・ジャイアントベイト用、アラバマリグ用
【スピニングタックル】
8:6.3フィート前後ULパワータックル
→ワーム用、フィネスリグ用、スモールマウス用
9:6.3フィート前後Lパワータックル
→ワーム用、小型ハードルアー用
10:6.8フィート前後L~MLパワータックル
→遠投重視、ワーム・シャッドプラグ用、虫用、ライトキャロライナリグ用など
11:6.5~6.10フィートM~MHパワータックル
→パワースピン、バッシングスピン用(スピニングタックルを用いてベイトタックルの領域を扱うスタイル)
12:6.8フィート前後MH~Hパワータックル
→パワーフィネス用、ドロップショット用
「ロッドの長さ」については、フィールド環境やアプローチなどによって正解が変わります。
上記はあくまでもおおまかなイメージとして捉えてください。
【関連記事】
「ロッドとリールの重さ・タックルバランスの選び方」を紹介した記事はこちらで読むことができます↓
バス釣り用タックルの使い分け、3つのコツ
ここまで、それぞれのタックルのおもな用途・使い分けを紹介しました。
次に、それぞれのタックルを「どのように使い分けるか」について紹介します。
といっても難しい話ではなく、とてもシンプルです。
おおまかな考え方としては、以下の3つがポイントとなります。
1:ルアーで使い分ける
2:環境(シチュエーション)で使い分ける
3:「目的・意図」で使い分ける
1:ルアーで使い分ける
タックルの使い分けとしてもっともお手軽でシンプルなのは、「ルアー側から逆算してえらぶ」というもの。
どんなルアーを使うのかを先に考えておくことで、選ぶべきタックルと、それらをどう使い分けていけばいいのかが絞られてきます。
●「使う頻度が高いであろうルアー」をヒントにする
たとえば、以下のように”ルアー側から”タックルを使い分けていくとシンプルです。
●春は「デカめ・ボリューム大のルアー」でデカバスを狙う
→5,6,7のタックル
●夏は「トップ系」「カバー撃ち」がメイン
→2,3,6のタックル
●秋は「巻物」がメイン
→2,4のタックル
●冬・低水温期は「バイブレーション、メタルバイブ、ライトテキサス、ジャークベイト、フィネスリグ」がメイン
→1,3,4,8のタックル
「シーズナルごとに使用頻度がふえるルアー」というものがあります。
春はボリューム感のあるルアーが活躍しやすく、冬はコンパクトなルアーがメインになりやすいです。
春はややストロングなタックルが主力になり、冬はややライトなタックルが主力になる…というようにそれぞれのタックルを使い分けていきます。
このように、よく使うであろうルアーから逆算していくことで、選ぶべきタックルは絞られていきます。
もちろん、アングラーの意図(これで釣ってみたい!というコンセプト)から逆算するのもOKです(くわしくは後述にて)。
「どんな釣りをするのか」がヒントになる
さらに、「タックルをどう使うか」もヒントになります。
たとえば、トップ系・ジャークベイト系を快適に扱いたいなら、ロッドは短いほうがいいです。
デカめ・ボリューム大なルアーを使うなら、タックルは強いほうがいい。
ワームを投入したいなら、スピニングタックルは持っていったほうがいい。
…というように、あくまでも「使うルアー・コンセプト・立ち回り」から逆算していくイメージです。
いずれにせよ、タックルの使い分けを明確にするためには、「どんなルアーを・どう使うのか」をクリアにする必要があります。
使うルアーからタックル構築を逆算するテクニックの詳細は、以下の記事でも紹介しています↓
2:環境(シチュエーション)で使い分ける
「おかっぱりにはMパワーのバーサタイル系タックルがいいらしい」
「でも、なんだか自分のやりたい釣りにマッチしている気がしない…」
「キャストが決まらないし、ロッドが長すぎる(短すぎる)ような気がする」
上記はビギナーさんあるあるですが、かならずしも世間一般でいわれている『おかっぱりバーサタイルタックル』が万人に当てはまるわけではありません。
バス釣りができるフィールドにはさまざまなタイプ(環境)があります。
そのため、シチュエーション・環境にあわせたタックル選びができたほうが快適です。
●フィールドの規模でタックルを使い分ける
たとえば、カバー(障害物)がまったくない皿池・野池では、MパワータックルでもOKです。
しかし、カバーがたくさんある野池のおかっぱりでは、カバーの奥を攻略しなければなりません。
そういうシチュエーションでは、使うべきタックルにはそれ相応のパワーがもとめられます(MH~Hパワーなど)。
●カバーの有無・濃さでタックルを使い分ける
また、規模の狭い野池ではロングロッドよりもショートロッドのほうがキャストを決めやすいです。
たいして、規模のおおきなフィールドでは、ロングロッドのほうが遠投しやすく使い勝手がいいです。
カバーの有無・濃さ、ポイントまでの距離感などによっても、タックルの使い分けのベストが変わります。
くわしくは以下も記事で紹介しているので、こちらも参考にしてみてください↓
3:「目的・意図」で使い分ける
「使い分けとかめんどくさい。オレはこのタックル1本ですべてやり切る!」
「〇〇のルアーで遊びたいから、”ガチ勢”っぽい使い分けとかやりたくない」
上記のようなコンセプトにピッタリなのが、『アングラーの目的・意図で使い分ける』という考え方です。
文字通り、アングラー側の主張・ワガママをベースにタックルを使い分けていく…というスタンスです。
(次の釣行ではデカいルアーで遊びたい!→MH~XHタックルを持ち込む…など)
バス釣りにはさまざまな「スタイル」というものがあり、それを基準にタックルの使いわけを楽しむという取り組みもあります。
たとえば、バス釣りには以下のようなスタイルがあります。
●オカッパリでなんでも扱える「バーサタイル」なスタイル
→4,5のタックル
●ヘビー級ルアーメインのスタイル
→5,6のタックル
●フィネスリグ、小型ワームの”食わせ”のスタイル
→1,8,9のタックル
●トップウォーター系オンリーのスタイル
→2,3のタックル
●とにかく絶対1本釣る!スタイル
→4,5,8,9のタックル
●釣れなくてもいいから、好きなルアーを投げ倒したい!自分に付き合ってくれるサカナを探すスタイル
→すべて
「自分がやってみたいバス釣りはどんな感じかな」とアングラーの”気持ち”側から逆算していくことで、タックルの使い分けを楽しむことができます。
ジャークベイトやトップで楽しむなら(あるいは必要なシチュエーションなら)、6.3フィート以下のML~Mパワーを選ぶ。
とりあえず無難にいっとくなら、6.5~6.10フィートのMパワータックルを持っていく。
カバー撃ちをしっかり行いたいなら、MH~Hパワータックルを持っていく。
…というように、「使いたいルアー・シチュエーション・スタイル」の3つを考慮しつつ、タックルを使い分けるのが基本です。
【バス釣り】タックルの使い分けの基礎知識。それぞれのタックルを使い分ける3つのコツ|まとめ
バス釣りにはさまざまなタックルがあるため、使い分けで悩んでしまいやすいです。
しかし、「使いたいルアー・シチュエーション・スタイル」の3つを明確にしておくことで、選ぶべきタックルが見えてくるはずです。
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