11月(晩秋)のブラックバス釣りにおけるパターン戦略と、ブラックバスたちの動きを紹介します。
また、晩秋のバス釣りにおすすめのルアーも紹介しているので、どんなルアーを持っておけばいいのかわからない方はお役立てください。
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もくじ
- 1 晩秋におけるバス釣り、ブラックバスのおもな動き
- 2 晩秋のブラックバスの動き
- 3 個体サイズによる晩秋バスの動き
- 4 個体サイズ別の釣りわけかた
- 5 「ターンオーバー」はチェックしておくべき要素
- 6 晩秋のバス釣り、有効になりやすいパターン
- 7 「水質がいい×雨風をしのげる地形」での”撃ち”
- 8 稚ギルパターン(ベイト依存型)
- 9 寒くなると甲殻類系ワームはNG?
- 10 晩秋のバス釣りにおすすめのルアー
- 11 バイブレーションプラグ
- 12 ジャークベイト
- 13 ビッグベイト
- 14 シャッドテールワーム(スイムベイト)
- 15 テキサスリグ(リーダーレスダウンショット、フリーリグ)
- 16 フットボールジグ
- 17 晩秋におけるバス釣りのパターン戦略・ブラックバスの動き。サイズ別の釣りわけかた&おすすめルアー|まとめ
晩秋におけるバス釣り、ブラックバスのおもな動き
寒さが深まるにつれて、「秋は巻物!」というパターンが通用しなくなっていきます。
冬の越冬にむけて水温が下がっていく段階で、ブラックバスたちはどういう動きをしていくのでしょうか。
晩秋のブラックバスの動き
フィールドのタイプや規模にもよりますが、だいたい水温が15℃を下回るくらいになると「晩秋」なムードになっていきます。
野池の場合、水温が13℃前後になるとブラックバスたちは越冬に向けて動きだし、10℃を切ると完全に冬モード。
この時期になると、シャローフラットなど水深が浅いポイントにいたバスも深いレンジにおち、アベレージサイズ(小バス)はシャローから姿を消しはじめます。
ちなみに、冬から春にかけては上記した水温の逆パターンになります。
水温13℃以上が安定してきたら冬パターンは終わり。
12℃くらいになるとデカバスが捕食モードに入ります。15℃になるとアベレージも釣れるようになります。
初春にバス釣りをするときは、上記した水温変化のパターンを覚えておくと便利です。
個体サイズによる晩秋バスの動き
水深がある広いフィールドだと、小バス(アベレージ)から先行するようにディープへ落ちていきます。
体力がすくないちいさな個体から深いレンジにおちていき、体力のある強い個体(デカバス)が遅れておちていく…といったイメージです。
とはいえ、40cmクラス台はまだまだシャロー〜ミッドレンジに残ります。
しかし、ベイトフィッシュなどの動きにつられて深いレンジにさがることもあるため、「デカバス狙いだからシャロー!」と決めつけるのもよろしくありません。
50オーバークラスはまだシャローに居残ります。が、やはりベイトフィッシュに合わせて動きやすいですね。
ちいさな野池の場合、アベレージサイズは11月中旬くらいになると越冬モードに入り、越冬場ですごすようになります。
デカバスはまだまだシャローでうろつく。
この時期に野池のおかっぱりをするなら、アベレージ狙いなら越冬場まわりを徹底的に撃つといいでしょう。
個体サイズ別の釣りわけかた
手堅く1本を狙うなら、越冬場になり得るであろうスポットで粘ったり、越冬場の”なか”を撃っていく。
デカバスに狙いを定めるなら、マズメ時にシャローのフィーディングスポット(バスが捕食をする場所・地形)で”一発”を狙う。
…なんていうふうに釣り分けるのが基本となります。
しかし、規模が広くて水深もあるフィールドの場合は、デカバスもディープに入ることがあります。ベイトフィッシュを追うので。
いずれにせよ、晩秋以降のバス釣りでは「越冬場(その周囲)・ベイトフィッシュ」は絶対的なキーワードになります。
「ターンオーバー」はチェックしておくべき要素
晩秋のバス釣りにおいてネックになりやすいのが、「ターンオーバー」という現象です。
ターンオーバーとは、表水温が一気にさがることでレイク全体の水質が変わってしまう現象のことをいいます。
ターンが入るとブラックバスたちは水質のいいスポットへ動くようになります。
野池のオカッパリでは年中起こりうる現象なのですが、秋が深まるにつれてその傾向が顕著ですね。
周囲が300mくらいの野池、釣れるのは10m四方…なんていうパターンはよくあります。
晩秋は「ベイトフィッシュ×水深×水質」の3つの要素はかかせません。
晩秋のバス釣り、有効になりやすいパターン
晩秋のバス釣りで有効になりやすいパターンには、どういったものがあるのか。
これはあくまで個人的な体験談ですが、ざっとあげると以下のとおりです。
●「水質がいい×雨風がしのげる地形」での”撃ち”
●稚ギルパターン
※ワカサギパターンは経験不足なのでピックアップしていません
「水質がいい×雨風をしのげる地形」での”撃ち”
晩秋はフィールドの水質が変わりやすいシーズン。
そのため、「水質のよさ」というキーワードは欠かせません。
くわえて、多くのバスたちが越冬モードを意識しつつある段階ということもあり、「雨風をしのぎやすい地形」というのもキーになります。
ということで、必然的に「ワーミング(スローダウン)」な釣りが有効になりやすいです。
晩秋は水温が下がっていく段階なのでバスの代謝がおちやすいです。
デカバスなどの強い個体は「食うときは食う!」といったふうにアグレッシブに動くことはあるものの、アベレージサイズにおいては食い気がさがります。
全体的にハイシーズンのようなアグレッシブな動きをしなくなるため、ルアーを速く動かすよりもスローにアクションさせてやったほうが釣れる確率は高め。
稚ギルパターン(ベイト依存型)
もしブラックバスたちが捕食対象(ベイトフィッシュ)にくっついて動いているようなら、ベイト依存型パターンも外せません。
たとえば、野池のオカッパリにおいての晩秋パターンのひとつに「稚ギルパターン」というものがあります。
春にうまれたブルーギルたちの稚魚が大きくなり、それを狙うバスが結構多い。
晩秋〜冬(11~12月下旬くらい)にかけてのシャローフラットのワンドで、ギル型ビッグベイトを投げていたらデカバスがすっ飛んできた…なんていうのはよくあります。
野池のバス釣りでバイブレーションが多用されるのは、稚ギルパターンが関係しています。
上写真は、晩秋〜冬にシャッドプラグを巻いていたらフックにかかってしまった稚ギルです。
晩秋から冬にかけての「稚ギルパターン」は、野池アングラーにとっては欠かせない要素です。
思い切ってビッグベイトを投げてみたり、ややコンパクトなバイブレーションを使ってみたりすると◎
寒くなると甲殻類系ワームはNG?
「バスが魚類を狙っているから、ホッグワームはNG!」かというと、そんなことはありません。
晩秋における小型ホッグワームパターンは、個人的な経験においても結構いい思いをしています。
バスが小魚を狙っているときでも、目の前に食べられそうな甲殻類がいたら食べちゃう。
ただ、寒さが深まるにつれてホッグワームよりもストレート形状ワームのほうが釣れやすくはなるように感じますね。
晩秋のバス釣りにおすすめのルアー
ここからは、晩秋のバス釣りにおすすめのルアーを紹介します。
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バイブレーションプラグ
おかっぱりで「稚ギルパターン」を狙うなら、バイブレーションプラグはかかせません。
また、晩秋は水がクリアアップするためハイアピールなルアーだと騙しにくく、バイブレーションが活躍しやすいシーズンです。
キモとしては、「ややコンパクトなものを選ぶ」という部分です。
越冬場まわりのミッド〜ディープレンジのボトムで、リフト&フォールで使っても◎
根がかりが気になるときはフロントフックをダブルフックに変えましょう。
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ジャークベイト
水がクリアーになり、さらに水温がさがってきたら「ジャークベイト」も有効です。
晩秋〜冬は細長いシルエットのものが効きやすく、ベイトフィッシュっぽいルアーだとよく釣れます。
フローティングではなくサスペンドタイプを選び、ジャークしたあとにやや長めのポーズで誘います(だいたい3~5秒くらい)。
水深があるスポットからデカバスを寄せる場合、ストップ時間を長くすることで”間”を与えます。
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ビッグベイト
ビッグベイトは年中有効なルアーですが、水がクリアーになったときは特に有効です。
遠くにいるバスを強いアピールで引っぱりあげるなら、リップ付きを。
リップレスタイプはジャーキングして使ったり、スイム&ポーズでじっくりと時間をかけて誘う…といった使い方がGOOD。
水深がシャローの皿池でのビッグベイティングなら、リップ付きでバスのテリトリーを荒らすようなイメージで使ってもいいでしょう。
バスに「食性or威嚇」の2択をかけていきます。
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シャッドテールワーム(スイムベイト)
晩秋のバスは「魚類っぽいシルエット+横の動き」に反応しやすいです。
ということでスイムベイト(シャッドテールワーム)はとても有効になります。
シャッドテールは晩秋から春先まで使うルアーなので、ボックスにはかならず入れておきたいところ。
基本的にはシャローレンジで使うのが前提ですが、ミッドレンジで使うならスイムジグと組みあわせたいところ。
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テキサスリグ(リーダーレスダウンショット、フリーリグ)
テキサスリグをはじめとする「撃ち物・底物系ルアー」も必須です。
晩秋のバス釣りにいては、ホッグ・ギル・ストレート型いずれも有効です。
ということもあり、どんなワームを使えばいいのか迷いがち。
個人的には、以下のような使いわけをしています。
●ちいさなエビを演出するなら3~3.5インチホッグ
●稚ギルパターンならギル型
●ハゼなどを演出するなら小型ストレート
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フットボールジグ
「バスがシャローにいない」だとか「シャローに生命感がない」なんていうときは、越冬場まわりでフットボールジグを使います。
越冬場まわりだけでなく、ベイトフィッシュがいる(魚っけがある)スポットのボトムを探るときなどにも活躍します。
晩秋のバスは食性を狙ったアプローチでは釣れないことも。
そんなときは、フットボールジグの”リアクション”的な釣りをしかけていきましょう。
用途がテキサスリグとやや被るため、1/2ozなどのちょい重めのジグでリアクション的に使ってあげると差別化できます。
※カバーの中にブチ込むときは、フットボールジグではなくアーキーヘッド型を使うと根がかりを回避することができます。
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晩秋におけるバス釣りのパターン戦略・ブラックバスの動き。サイズ別の釣りわけかた&おすすめルアー|まとめ
晩秋のブラックバス釣りで有効になるパターンや、晩秋のブラックバスのおおまかな動きを紹介しました。
晩秋は冬と秋の狭間。そのためやや狙いが絞りにくい季節ではありますが、「越冬場・ベイト・地形・ルアー」を意識すれば、思わぬビッグバスに出会えるかも…?
春夏秋冬の野池パターンを紹介した記事は「【初心者向け】20年スレた野池でバス釣りやったので、春夏秋冬ごとの攻略法・釣れた方法、タックル選び、おすすめルアーを紹介します。」でも読むことができますので、よかったら参考にしてみてください。
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