上記の理由で購入した、シマノ「20ゾディアス264L」。
おかっぱりで使ってみたのだが、バーサタイルスピニングロッドとしてめちゃくちゃ便利!
実際に使ってみたインプレッションを紹介していく。
もくじ
- 1 【インプレ】超汎用モデル、シマノ「20ゾディアス264L」
- 2 シマノ「ゾディアス」シリーズとは
- 3 感度にすぐれた「カーボンモノコックグリップ」が搭載
- 4 スピニングの汎用モデル「264L」は、なんでも屋!
- 5 シマノ「20ゾディアス264L」のスペック
- 6 【外観インプレ】シマノ「ゾディアス264L」
- 7 カーボンモノコックグリップ搭載
- 8 ブランクス・ガイドまわり
- 9 やや張りがありつつも、よく曲がるブランクス
- 10 根がかりしにくいティップ加減がGOOD!
- 11 【実釣インプレ】シマノ「ゾディアス264L」を実際に使ってみた感想
- 12 まずは「ゾディアス 264L」をざっくりインプレ(総評)
- 13 おかっぱり何でも用スピニングロッドに最高!
- 14 ゾディアス264Lが、”やや硬め・強め”である理由・メリット
- 15 ネコリグ、ジグヘッド系リグによい
- 16 高比重ストレートワームのノーシンカーに最適
- 17 リフトパワーが半端ない
- 18 ハイクオリティなEVAグリップがめっちゃ良い
- 19 感度UP!カーボンモノコックめっちゃ良い
- 20 シマノ「ゾディアス264L」のここが微妙…
- 21 5g以下のライトウエイトルアーには微妙
- 22 超フィネスにはまったくおすすめできない
- 23 シマノ「ゾディアス264L」はどんな人におすすめ?
- 24 【インプレ】シマノ「20ゾディアス264L」を実際に使ってみたら、超便利なロッドだったので感動した|まとめ
【インプレ】超汎用モデル、シマノ「20ゾディアス264L」
シマノ「ゾディアス」シリーズとは
「ゾディアス」シリーズは、フィッシングメーカー・シマノにラインナップされているブラックバス釣り用バスロッド。
低価格でありながらもハイクオリティな作りで、多くのアングラーから支持されている売れ筋シリーズだ。
感度にすぐれた「カーボンモノコックグリップ」が搭載
もっとも目立つ特徴は、なんといっても感度伝達力にすぐれた「カーボンモノコックグリップ」が採用されているという部分。
カーボンモノコックは、これまではシマノの上位モデルにのみ搭載されていた技術。
2020年、ついにゾディアスシリーズにも採用された。
20ゾディアスは「お値段以上♪」というフレーズが相応しい、ハイクオリティなバスロッドに仕上がっている。
スピニングの汎用モデル「264L」は、なんでも屋!
今回インプレする、「ゾディアス264L」は、汎用性にすぐれた作り。
ライトリグから小型ハードルアーまで幅広く使えるので、おかっぱり・ボートとわず便利な1本として使いやすい。
バス釣り初心者であるなら、まずはこの1本から入るべし。
シマノ「20ゾディアス264L」のスペック
以下、シマノ公式サイトより、ゾディアス「264L」のスペック引用↓
品番:264L全長(ft.)6’4″全長(m)1.93テーパー:F継数(本):2仕舞寸法(cm):167.7自重(g):92先径(mm):1.4ルアーウェイト(g):3~10キャストウェイト(g):3~6適合ラインナイロン・フロロ(lb):3~6グリップ長(mm):203カーボン含有率(%):99.6本体価格(円):18,300(スペック引用:シマノ公式サイト「ゾディアス」より)
●「ゾディアス264L」の詳細はこちらで見ることができます↓
【外観インプレ】シマノ「ゾディアス264L」
全体の印象はこんな感じ。
シルキーな布でパッケージングされていて、1万円台のリーズナブルロッドだとは思えない印象だ。
旧モデルはややお粗末なケースだったが、2020年モデルは高級感を感じさせるパッケージ。買ったときの喜びもアップ!
カーボンモノコックグリップ搭載
前述したが、2020年モデルからは「カーボンモノコックグリップ」が採用された。
剥き出しのカーボンをグリップエンドに搭載することで、人肌で直接アタリを感じとれるようになっている。
以下、シマノ公式による「カーボンモノコックグリップ」の解説文の引用↓
CARBON MONOCOQUE GRIP[ カーボンモノコックグリップ ]
リアグリップをカーボン一体成型の中空構造に仕上げ、水中からの振動を活き活きと伝えるシマノ独自のロッドテクノロジー「カーボンモノコックグリップ」を採用。
ブランクスを介して手元に伝わる水中の変化は、クリアかつ明確。従来比130%の高感度を実現する情報伝達能力に加え、かつてない軽さを身に付けた革新的な機構は、優れた機能とデザインを両立。
よりシビアなコンディションでその差を体感できます。
(引用:シマノ公式「ゾディアス」より)
ブランクス・ガイドまわり
20ゾディアスからガイドフレームがブラックに変更。スタイリッシュさもアップ。
素材はわからないが、おそらく旧モデルと同様のアルコナイトガイドが搭載されているんじゃなかろうか。
アルコナイトは低価格ロッドに採用されることで知られるガイド素材。
アメリカでは一般的なガイドらしい。
やや張りがありつつも、よく曲がるブランクス
テーパーはファースト。ティップ(穂先)に負荷をかけるとこんな感じ。
やや張りがありつつも、負荷がかかるにつれてティップからベリーまで追従するように曲がる。
強い負荷がかかると、ベリーまでしっかり曲がる作り。
根がかりしにくいティップ加減がGOOD!
この”張り”のおかげで、底物ルアーを使ったときに根がかりしにくい。
ネコリグなど底物系ルアーを障害物にあてていくときは、ティップが柔らかすぎると食い込んでしまいやすく、根がかりが増えやすい。
しかし、264Lは適度に張りがもたされているため、カバー周りでも根がかりが少ない
●「ゾディアス264L」の詳細はこちらで見ることができます↓
【実釣インプレ】シマノ「ゾディアス264L」を実際に使ってみた感想
シマノ「20ゾディアス264L」を実際に使ってみた。
ざっくりと使用感をまとめてみると、以下のようなカンジ。
キャストのしやすさ:★★★☆☆
汎用性(バーサタイル性):★★★★☆
操作性:★★★★☆
感度:★★★☆☆
所有感:★★☆☆☆
コストパフォーマンス:★★★★★
まずは「ゾディアス 264L」をざっくりインプレ(総評)
シマノロッド特有の「ややシャッキリ・硬め」なフィーリング。
が、ルアーウエイトが6g以上になると、しなやかに曲がるようになる。気持ちよく扱うにはルアーの重さが6gはほしい。
「ライトリグを扱いまっせ!」みたいな尖った作りではなく、スタンダードなスピニングロッドといった仕上がり。
5~10g程度のワーミングから、小型シャッドプラグやスモールクランク、i字系などなど、幅広く対応してくれるロッドだった。
上位モデルにあるようなブランド感・所有感はないものの、¥10,000台で購入できるバーサタイル系スピニングロッドとしてはほぼ文句なしな作りである。
「はじめてのスピニングロッド選びで迷っています」という場合は、とりあえずコレ買っとけ!といいたい。
おかっぱり何でも用スピニングロッドに最高!
ゾディアス264Lは、「軽量ルアー・フィネスリグ専用ロッド」な作りではない。
しかし、5g以上のルアーであればどんなものでも器用に扱えてしまうのがうれしい。
おかっぱり・ボートとわず、迷ったときはとりあえずコレ持っていくべ!なんてふうに、マルチなロッドとして持ち歩きやすい。
●ゾディアス264Lで使いやすいルアー
たとえば、以下のようなルアーが良い。
【ワームの釣り】
●ネコリグ(1.3~1.8gネイルシンカー+4~5.5インチストレートワーム)
●ノーシンカーリグ(高比重ストレートワーム3~4インチなど)
●ジグヘッドワッキーリグ(1.3~1.8g+4~5.5インチストレートワーム)
●スモラバ(1.8~3.5gくらい)
●ダウンショットリグ(1.8~3.5gシンカー+3~4インチクラスのワームなど)
【ハードルアーの釣り】
●5g前後のシャッドプラグ
●7g程度のスモールクランク、小型トップなど
●10g以下のi字系ハードルアー
昔の感覚でいうと、L+くらいだろうか。
適合ルアー 上限が3/8までとなっている。このウエイトはメーカーによってはL+~MLクラスのパワーに相当する。
多くのルアーを幅広く使えるように、ティップにやや張り(というか硬さ?)がもたされているのだと思うが、ここがミソだ。
ゾディアス264Lが、”やや硬め・強め”である理由・メリット
おかっぱりで1本持ち歩くとき、ロッドは柔らかすぎるとパワー不足に陥りやすい。
たとえば、おかっぱりでは足場が高いスポットでバスとやりとりすることもあったり、やや遠いポイントに遠投をしなければならないこともある。
そういうとき、UL(ウルトラライト)クラスのロッドではフッキング不足になったり、遠投力不足になりやすい。
しかし264Lは、全体的に”硬すぎず・柔らかすぎない”といったフィーリング。
そのため、パワーロスも生まれにくいのだ。遠投性能も◎
ほんの少しだけ張りがあるけれど、不愉快な硬さではないし、キャストもそこそこ決めやすい作りになっている。
ものすごく考えて作り込まれているなぁという印象。
ゾディアスの”バーサタイル”という名はダテではない。
スピニングロッドは、ただ単に軽いものが投げられればいいのかというと、そうでもない…ということを再確認することができた。
ネコリグ、ジグヘッド系リグによい
1.3~3gくらいのジグヘッドリグや、ネコリグにかなりマッチする。
個人的にはココが一番きもちいいポイント。
ティップ(穂先)に適度な張りがあるため、底でネコリグを使っても根がかりしにくい作り。
スタック(引っ掛かり)すぎず、かといって硬すぎず…というフィーリングなので、1箇所でネチネチとシェイクするような使いかたも行いやすい。
また、2g前後のジグヘッド+3.5インチシャッドテールワームなど、やや重ためなリグであってもしっかり遠投できる。
中・大規模河川や霞ヶ浦、皿池などでジグヘッドリグを使ったり、あるいはメタルバイブを使うようなアプローチにも合う。
シマノ「ゾディアス264L」は、どスタンダードなワーミングをするなら超最高のスピ二ングロッド。
高比重ストレートワームのノーシンカーに最適
3~4インチヤマセンコーなど、高比重ストレートワームをカッ飛ばすこともできる。
4インチヤマセンコーはフックサイズが#1/0とやや大きめだが、UL(ウルトラライト)クラスのロッドだとフッキングミスしやすい。
264Lだとパワー十分!
ただ、3インチヤマセンコーだと、ハングオフ(ボトムカバーから外した瞬間)するときに、ややワームが動きやすい。
ちょいとティップが強すぎるかなぁと思ったが、慣れれば問題ないレベル。
リフトパワーが半端ない
まだバスを掛けてはいないのだが、デッカい木をボトムからリフトさせられるくらいのトルクはあった。
かなりパワフルな印象だ。
一昔前のML~Mクラスのパワーはあるんじゃないだろうか。
フロロ5~6ポンドをセットすれば、結構強気にアプローチできる。
ハイクオリティなEVAグリップがめっちゃ良い
滑りにくく、シェイクアクションの操作が快適!
グリップデザインが2020年で一新されたのだが、EVAに高級感があっていいカンジ。
(↑旧ゾディアス264UL-S)
(↑20ゾディアス264L)
2020年モデルは、滑りにくいEVAグリップが採用。
また、グリップデザインも変わり、握り心地もよくなった。
たとえば、ネコリグなどを細かくシェイクするとき、旧モデルは手のひらに空間ができやすく、手の収まりどころが悪かった。
しかし、20ゾディアスは手のひらにピッタリと合う形状になっているため、細かな操作を行いやすい。
不要な空間ができないことで、疲労感も少ないように思う。
感度UP!カーボンモノコックめっちゃ良い
2020年モデルからは、感度にすぐれたカーボンモノコックグリップが採用。
旧ゾディアスに比べ、感度感知レベルはかなりあがったと思う。
ギルや小バスが小突くようなショートバイトも拾えるので、ボウズ逃れをしたい人にもピッタリだ(笑)
3インチノーシンカーワームのズル引きも、しっかりボトムが取れる。
ノーシンカーリグはボトムを取る(感じ取る)のが難しい釣りだが、そこはさすがのカーボンモノコック、かなり感じ取りやすい。
自分が上手くなったのかと錯覚してしまうほどだ。
シマノ「ゾディアス264L」のここが微妙…
かなり褒めちぎってしまったが、「ここはちょっと微妙かも」という部分もあった。
5g以下のライトウエイトルアーには微妙
シマノ「ゾディアス264L」は、全体的にややハリがあって硬めなフィーリング。
ルアー、リグ・シンカーウエイト含め、5g以下のものは使いにくさを感じた。
4g台になると、キャストするときにロッドが曲がりにくい。
シングルハンドでバックハンドキャストを決めようとするときに、ややオーバーパワーさを感じる。
最低でもルアーウエイトは5gはほしい。ゾディアス264Lで5g以下の超軽量なルアーを使う気にはなれない。
【関連記事】
ゾディアス264Lと264UL-Sの比較インプレはこちらで読むことができます↓
超フィネスにはまったくおすすめできない
たとえば、ダウンショットリグの定番である「1.8gシンカー+2.5インチワーム」といった組み合わせは、やや行いにくい。
ティップが強すぎるため、キャストが決まりにくく、細かな操作をするとリグが大きく動きやすいなどのデメリットが生まれやすかった。
ゾディアス264Lは、小型ダウンショットリグにはややオーバーパワーかなと。
この辺のライトリグは、264UL-Sのほうが行いやすい。
264Lは、ダウンショットやり込みたい!という人にはおすすめできない(シンカーウエイトにもよるが)ロッドだ。
レッグワーム2.5を使うなら、シンカー2g以上をセットしたいところ。
個人的には、沈む虫やホバスト・ミドスト、ダウンショットなどの繊細なルアーには「264UL-S」をえらびたくなる。
今話題のレイドジャパン「2WAY」のダウンショットリグを快適に扱いたいなら、ゾディアス「264L」はまったくおすすめできない。
もう1ランク強めのダウンショットなら問題ないと感じる。
たとえば、「4~5.5インチストレートワーム+1.8~3.5gシンカー」や、「レッグワーム2.9+1.8gシンカー」など。
【関連記事】
シマノ「ゾディアス264L」はどんな人におすすめ?
「ゾディアス264L」は、以下のような人におすすめのスピニングロッドだと思う。
【こんな人におすすめ!】
●おかっぱり・ボートで「5~10gのワームリグ・小型ハードルアー」を幅広く使いたい人
●バス釣り初心者の人
●スピニングロッドをもう1セット組みたいと考えるレンタルボーター
●「コスパ重視!だけど質にはそこそここだわりたい!」という人
●人気・定番のスピニングロッドを使いたい人
逆に、以下のような人にはおすすめできない。
【こんな人にはおすすめできない】
●1.8gシンカーのダウンショットリグをやり込みたい人
●沈む虫系、ホバスト、ミドストなどの超軽量ルアーを快適に使いたい人
●対スモールマウスバス用の繊細なスピニングロッドを探している人
●バスロッドに感度とブランド感を重視したい人
●ほかのアングラーとカブりたいくない人
【インプレ】シマノ「20ゾディアス264L」を実際に使ってみたら、超便利なロッドだったので感動した|まとめ
「おかっぱり・レンタルボートでなんでも使える便利でど定番なスピニングロッドがほしい!」という理由で購入した、ゾディアス『264L』。
とりあえずで購入してみたが、かなり満足できる作りになっていて感動した。
264Lは、5~10gのルアーなら何でも使えるマルチなロッド。
めっちゃ便利に使えるのがホンマありがたい…。
●「ゾディアス264L」の詳細はこちらで見ることができます↓
【関連記事】
ゾディアス264Lと264UL-Sの比較インプレはこちらで読むことができます↓