日本で「パイロットルアーでサーチ / エリアを釣る」は本当に必要?プラなし・一般バサーが1回の釣行で結果を出すには【考察】

「ブラックバス釣りをするなら、まずは”サーチ”することが大事」

「まずはバスがどこに居るのか特定してから、スローダウンするのがセオリー」

なんか違くない?と思いはじめている。

僕はただの一般アングラーだが、プロのように事前練習(プラクティス)が行えるわけではない。

いきなり行って、その日で結果を出さなければならない。

これは多くの一般アングラーに当てはまることだと思う。

たとえ、1日をプラクティスに当てたとしても、次の釣行はいつになるのかわからない人も少なくないだろう。

早くて一週間後。場合によっては2週間後になったり、来月・再来月…なんてことも珍しくはない。

バスプロのように「プラで情報を積み重ねて確実に獲る!」なんてことはできないし、凄腕ローカルアングラーにも敵わない。

では、一般バサーがいきなり本番1回の釣行でそれなりの結果を出すには、どういう取り組みをするのがいいのか。

稚拙ながらも考察してみる。

【考察】プロと同じことをしても釣れない?プラができない一般バサーが1回の釣行で結果を出すには

(津久井湖。マジで釣れへん)

僕のような月1~2アングラーにとって、経験値が少ないメジャーフィールドでそこそこの釣果を出すのはめっちゃ大変。

フィールドに対する経験値がある凄腕ロコアングラーならまだしも、月に1~2回ほどたま〜にメジャーレイクに足を運ぶ一般アングラーは、いい魚1匹釣るのが困難だ。

アベレージを数釣るのは可能かもしれない。しかし、デカバスをいきなり一発で出すにはなかなか骨が折れる。

また、「バス釣りをはじめたい!」と考えるエントリー層・後発組にとっても、昨今のバスフィッシングシーンでそれなりの釣果を出すのははっきり言ってムズカシイ。

月1~2回、たまの週末に楽しく釣りをしたいという人は、どうしても「運」に頼らざるを得ないところもある。運ゲーになりがち。

そこで、一般的なセオリーとして、

「まず最初は広く浅く!ざっくりとサーチしていきましょう。いいエリアが見つかったらそこに時間をかけて、確率論などを駆使しつつ、いいエリアをランガンしましょう」

なんて手法がとられるワケなのだが…個人的にぜんぜん上手くいかない。

むしろ、一般論にまどわされず、フィーリング・体感で釣りをしていたほうがうまくいく。なぜだ。

上手いアングラーは「経験値・プラクティス・人脈」の量が膨大。参考にならないこともある

雑誌やメディア、動画などでは、バスプロたちは「探す釣り(プラクティス)」をすでに終えていることが多い。

たとえば某釣り番組では、すでに検討してあるポイントを2~3カ所まわり、いきなりフィネスリグを投入したり、あの手この手で「そこに居るバス」を釣ろうとしているシーンを見かける。

以前、某プロが遠征先でのオカッパリでいきなり1つの水門にエントリーし、フィネスワームで40,50アップ連発!…なんていう釣りをしていたが、そんな偶然を一発で起こせる人は少ない。

大抵はガイドが同行していたり、情報戦やプラが裏で行われている。

彼らはすでに『バス探し』を終えていて、あとは釣るだけです…みたいな取り組みをしているため、バスプロたちの上っ面だけマネしていても釣れないというのが現実である。

バスを探すための「プラクティス」。

プラクティスで見つけたバスを「釣るための釣り(結果を出すための釣り)」。

このふたつの違いを理解できていないと、負のループに陥るなぁと。

たとえば、アメリカのトーナメントで活躍している大森貴洋氏は、プラクティスと本番の釣りの違いについて以下のように語っている。

「試合とプラクティスではボートを流すスピードが違う?」

違う、ぜんぜん違う、試合中はぜんぜん違う。

プラ(プラクティス)のスピードと試合のスピードは違う。

プラはかなり早く流して「魚を探す」。

(引用:DAIWABM「PPAオールスター 大森貴洋に密着

↓再生するとコメント部から見ることができます

たとえバスプロであっても、「プラクティス(事前練習)」が大切というワケだ。

また、たとえ彼らがプラを行わない場合であっても、プロと一般人では経験値そのものに差がありすぎる。

状況判断や対応力などにも歴然の差があるので、プロと同じような立ちまわりをしようとしても上手くいかない。

プラができない一般バサーにとって、上級者たちの行う「プラを終えたあとの釣り方」がそのまま役に立つかというと…疑問を感じさざるを得ない。

だとしたら、事前プラとかができない月1アングラーとかってどうすりゃいいのさ。

一般論やセオリーばかり追わないことも大事なのかもしれないね。

そもそも、パターンフィッシングの提唱者である田辺哲男氏自身ですら、以下のように語っているわけですわ。

基本は産卵にはじまり、夏は酸素量、秋はベイトの量、冬は越冬場所。

これが基本中の基本。

だけど、オレはもう(パターンを)追わなくなりましたね。

どんなに寒い冬でも、エサを食べるときは食べるんですよ。

で、エサを食べたがっている魚は、水温が低くてもヤル気がある。

その日、彼たち(彼女たち)は、なにを考え、なにを求め、どう動くのか。その日毎に考えていく。

(引用:SHIMANO TV公式チャンネル「【釣り百景】#098 田辺スタイルバスフィッシング 巨大フィールドを攻略」より

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「パイロットルアー」とか「バス探し、エリア特定」みたいなセオリーって、いまの日本のバスフィッシングシーンにおいて本当に必要なのだろうか。

個人的には、セオリーや型にあてはめて釣りをしててもいい思いをしたことがない。

だったら考えを改めよ。はい、すみません。

自分がメディアやらバスフィッシング理論なぞに洗脳されすぎていると知る。

どこかの上手いアングラーが言っていたことをただ暗記したからといって、かならずしも「その日」を釣ることはできない。

あまり型やパターンに当てはめて考えようとせず、柔軟に取り組め!…っちゅーことですかね。

日本のフィールドで「パイロットルアーで”サーチ”」「良いエリアを見つける」は有効なのか?

「広くサーチして、午後からスローダウンして手堅く釣る」

こんな立ち回りをしていい思いをしたことがない。ついやっちゃうけど。

「午前中は広く浅くサーチしてフィールド全体を見てまわる。午後からは良さげな”エリア”でスローダウンしたり、1発を狙う」

これを繰り返していても、なんかよろしくない。

こう感じているのは僕だけではないんじゃないか。

「どうやら一般論やセオリーって、一般アングラーにはあまり役に立たないのではないか」

こう感じているのは僕だけではないハズ…。

セオリーはあくまでセオリーでしかないので、執着しすぎるのも考えものだ

「まずはパイロットルアーで探りましょう」
「バイトがあったら、そこでスローダウンしましょう」
「良さげなエリアを何カ所か見つけたら、そこに時間を使いましょう」
「ベイトの有無や水質・水温を目安にして、いいエリアを割り出しましょう」

上記のようなセオリーを行なっても、どうも上手くいかないんですよね。

いい思いをするときというのは、「なんとなく・フィーリングだったり、「良さげなポイントに入れるときにすぐ入り、釣れる確率が高いルアーを入れる」っていうシンプルな手法をとっているときだったりする。

少なくとも僕の体験においては、「午前中は広くサーチ!午後から良さげなエリアでスローダウン」というセオリー的な立ち回りをしていい思いをしたことは、ない。

セオリーやパターン”外”のことも試したほうがいい

バス釣りの立ちまわりに関しては、他のアングラーも同じことを考えているらしく、バッティングが多くなりがち。

多くのアングラーは「まずはパイロットルアーでサーチ」して、「エリア」で釣る。

たとえば、以下のようなセオリー行動はさまざまなアングラーが行っている。

まずは「パイロットルアーでサーチ」をする。

広く探ったあとは、釣れそうなエリアにじっくり時間をかける。

また、ベイトの有無、水質、水温などを目安にして、良さげな”エリア”を検討して、午後からはそこに時間をかけたり、『いいエリア』をランガンする。

こんな人は少なくないようで、たいていは「いいエリア」でバッティングの嵐になってしまう。

僕も含め、みんなセオリーを辿ったり、型にはめて考えようとするからなのか、同じ行動になりやすい。みんな考えることは同じなのだ。

メディアなどでは”〇〇パターン”が正解!みたいな扱いをするけれど、彼らのマネをして結果的にはハズレを引いてしまうアングラーは多い。

なぜか。「パターンフィッシング」がかならずしも真実ではないからだ。

夏の時期はカレントがうんぬん〜

リザーバーはアウトサイド・インサイドがうんぬん〜

うん、みんなやっているし、僕もやる。だからバッティングする。

だから1匹あたりにたいする競争率があがる。結果的に、釣れない。

セオリーを無視して、「なんかアソコ釣れそうじゃね?」なんつって適当に入ったスポットでデカいのが釣れたりすることもある。

なぜや。セオリーとか一般論ってなに。

そもそも「いいエリアを見つけよう!」だとか「バスがいるエリアを特定しよう!」なんていう考え方そのものが、月イチ・週末アングラーには当てはまらないんすかね。

「いいエリアを見つけて釣る」というスタイルには向き・不向きがある?

日本のプロのなかには「エリアフィッシング」を得意としないアングラーもいるようだ。

キムケンこと木村建太氏は、自身がストロングアングラーになった経緯を以下のように語っている。

【かわいそうなキムケン ストロングにならずにはいられなかった!】

他のガイドさんはエリアフィッシングをやっている人が多かったのですが、当時の僕はそれができなかった。

それもあって、エリアフィッシングではなく、自分の腕ひとつで他人の獲れない魚を獲っていかなければならなかった。

(引用:木村建太「僕たちにはストロングしかない」10頁より

キムケン氏は著書内で「需要が高いスタンダードな釣りをしていても、自分に獲れる魚は少ない。だから自分の釣りをストロング方面に振らざるを得なかった」と語っている。

実際、3/8~1/2ozの巻物や、1/4oz前後の撃ち物・底物などのスタンダードかつもっとも需要が高いゾーンの釣りはたくさんのアングラーが行っているし、釣れる確率が高いであろう「エリア」を釣っていく…という手法も、すでに多くのアングラーが手をつけている。

だったらもう、思いっきりストロングに振って「自分に獲れる魚」のみを拾ったほうがいい、とキムケン氏は語る。

確かに、僕自身の経験においても、いろいろとムズカシイ理論などを駆使してほかのアングラーと同じ釣りをするよりも、「好きなルアーを好きなように使う」みたいな開きなおりともいえる釣りをしたほうが釣れやすい。

エリアフィッシングには、人によって向き・不向きがあるのかもしれない。

多くのプロやメディアはエリアフィッシングを勧めているように思う。

僕はたぶん、エリアフィッシングをして失敗を続けているんだろうな。

だったら、なにかを変えるしかない。

なにを変える?ルアー?考え方?ムズカシイネ。

頭脳やセオリー、根性だけでは釣れない?

頭脳やセオリーのみで獲ろうとしてもムリっぽい。

かといって、無理ヤリの「ゼロワンゲーム」もそれはそれで辛い。

セオリーやエリアフィッシングだけ追っていても、なんかパッとしない釣果で終わるばっかり。結果、モチベーションも下がってしまう。負のループだ。

文系のアングラーが理系アングラーの真似をしてもムリかもしれん。やってて辛いし。

理系アングラー・頭脳派アングラーとして有名なO.S.Pプロスタッフ・折金一樹氏は、「パイロットルアーで探る」という一般論について以下のように反論している。

【知るべきセオリー、無視していいセオリー】

まずはパイロットルアーで探る

ルアーがなんであれ、バスの状態を加味したセレクトでなければ状況を探れません。

当てずっぽうに「パイロットルアー」なるものを投げて、たままた釣れた結果からバスの状態をうかがっても、筋道を立てた考えにはなりません。

釣れる確率を上げていく作業にはなりがたいのです。

そこまで酷くなくても、まずは予測できる状況のなかで魚の反応が多くなるような、効率の良いルアーを選ぶべきです。

(引用:「オリキン式 バス釣りを能率化する68のメソッド-」88頁より

その時々の状況で、釣れる確率が高いであろうルアーを投げていく。

ただ当てずっぽうに「パイロットルアー」を巻きまくって釣れたバスからは、次なる一手を得るヒントにはなりにくい…と折金氏は語る。

じゃあ釣れる確率が高い「フィネスルアー」をパイロットルアーとして投げ続ければいいのかというと、そうでもなかった。

これは僕の体験談だが、「だったらフィネスリグをパイロットルアーにしたらよくない?フィネスだけ投げ続ければバイト取れるし”サーチ”になるべ」なんてパターンを半年から1年くらい試したことがある。

が、結果的にはあんまりよろしくなかった。

ポロポロとアベレージが釣れるだけで、デカい魚にはたどり着けなかったし、小バスを抜きにすればバイト数はそれほど多くなかった。

フィネスでデカい魚釣るアングラーは上手いといわれている。

自分はそういう(頭脳的な)アングラーにはなれないようだ。たぶん。

月1・週末アングラーが「自分の魚」を持つためにやるべきこと

上手い人たちのように何度もメジャーレイクに足を運べるわけでもない月1・週末アングラーは、「自分の1発・デカバス」を持つにはどうすればいいのか。

一般論から外れた魚を狙っていくしかないんじゃないの。

競争率が低いであろう”ニッチ”な魚を、”自分の釣り”で狙っていくしかないんじゃないの。

ここでいう「自分の釣り」とは、たとえば『好き、得意、延々とやっていられる』みたいな要素が含まれた釣りスタイルを指す。

結局はゼロワンゲームスタンスかい。

「これはオレの魚だゼ」といえるターゲットにのみ狙いを絞るような取り組み方がベストなのかなぁ。

一点特化というか、なにかしらの専門性(めっちゃ好き!的な要素)を伸ばし続けるしか打開策はないッッッ!!…のか?

とりあえず、「巻物でサーチ」とか「いいエリアを絞る」みたいなセオリーを、一旦は捨てたほうがいいのかもしれない。

かならずしも逆張りがいいとはいえないけれど、他のアングラーがやらないであろう選択を取り続けるというのは、意外とアリかもしれない。

まとめ:日本で「サーチする・エリアを釣る」はかならずしも必要ではない。プラができない一般バサーが1回の釣行で結果を出すには「自分の魚を持つこと」が大事である

当記事のまとめ

●「あそこは何となく釣れそうかな」と感じたエリアに、その場その場で入っていく
→第六感を鍛える

●プラを行っているプロたちと自分を比べないこと
→そもそも比べる対象として間違っているので、1つずつ経験値を積み重ねていくべし

●巻物でサーチ(パイロットルアー)…は一旦忘れていいかも
→この状況では〇〇!と決めつけるのをやめて、柔軟に取り組む

●「エリアフィッシング」をやめてみる
「いいエリアを特定して釣る」は競争率高し。人によって向き・不向きがある?

●よさげなエリアをまわり、バスを見つけてスローダウン…に執着しないこと
→人によって必勝パターン(ストロングパターン)は違う。ほかの人の勝ちパターンを辿っても自分の人生には再現性がないかもしれないと理解すること。

●「自分の魚を狙う」というマインドを持つ
→ここが一番大事かもしれない

アメリカでは「広くサーチして、良さげな”エリア”を見つけましょう。本番ではワークルアー(釣るための釣り)に切り替えましょう」が基本らしい。

それをそっくりそのまま日本でやってしまうと、どうも上手くいかないですね。

また、「魚がいるであろう良いエリアを見つけ出し、そこに時間を使う。魚がいるエリアをランガンする」というセオリー的な立ち回りをしても上手くいかなかったりする。

他人がうまく行った”勝ちパターン”と、自分がうまくいくパターンには、大きな違いがあるのかもしれない。

don’t think,feel...ってやつですかね。

頭でこねくり回していても釣れない。とりあえずセオリー外のこともやってみるしかないのかもしれん。

う〜ん、頭が痛くなってきた…\(^o^)/

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