「超軽量で高感度!高級ガイド採用!」
バス釣りをする人の中には、上記のようなセールス文句を目にしたこともあるかと思います。
日本の釣り業界、特にロッド部門は「高感度・軽量化」といった風潮が強いですが、それに伴い、曲げにくいロッドが増えてきたというのも事実。
最近のバスロッド、硬すぎ…。
硬い・曲げにくいロッドはキャストを決めるのが難しいです。
バス釣り初心者には「シャキッとした軽量&高感度なロッドはおすすめできないよ〜」というお話をします。
もくじ
硬いロッド、高弾性ロッドはキャストを決めるのが難しい
上記は僕の知り合いが言っていた言葉。
バスロッドは「軽い・高感度(高弾性)」に寄せるほど硬くなる傾向にあり、それと同時に『キャストが難しくなる』というデメリットが発生しやすいんですよね。
〇〇プロがおすすめしていたからといって、必ずしも一般アングラーに合うというわけでもないのです。
高弾性・超高感度な硬いロッドはキャスティングを決めにくい
軽くて高感度なロッドにはメリットもありますが、その反面、「硬くなる」というデメリットも生じやすいです。
レギュラー・スローテーパーなら”硬さ”を誤魔化せますが、エキストラファースト〜ファーストテーパーな高弾性・軽量ロッドは硬さを感じやすい。
●”硬いロッド”はキャストが不安定になりやすい
キャスト時に曲がらないロッドは、リリースポイントが狭くなるためキャストを決めるのが難しくなりがちです。
対して、キャストのテイクバック時によく曲がるロッドはリリースポイントが広くなるため、キャストを決めるのが簡単になります。
「リリースポイント」とは、キャストを行った際、スプールを押さえている指を話すタイミングのことを言います。
たとえば、野球のバッティングで言うなら、バットの芯の広さ。
ピッチャーで言えば、手からボールを離すタイミング。
バスロッドは、硬くなるほどリリースポイントが狭くなり、柔らかいほど広くなる…という傾向にあります。
低弾性・中弾性のロッドはリリースポイントが広くなりやすいので、キャスティングを決めるのが簡単です。
たとえば、ノリーズ「ロードランナー」、シマノ「ゾディアス」、Gルーミスやノースフォークコンポジットなどを含めたアメリカンロッドなど、いわゆる低・中弾性のロッド(やや厚巻き、トルクフル系)なロッドはキャスティングを決めるのが簡単。
上記のようなことでお悩みなら、ロッド自体の弾性・硬さが問題になっている可能性もあります。
キャストが不慣れな人にこそ、低・中弾性のしなやかなロッドを使ってみてほしいです。
高弾性の高感度なロッドを扱うにはある程度の技術が必要
カーボンは、低弾性になるほど肉厚・重くなり、折れにくくになり、高弾性になるほど薄巻きになり、軽くなり感度に優れるといった傾向があります。
しかし、高弾性のロッドには「脆くなる(折れやすくなる)」「硬い(リリースポイントが狭い)」というデメリットもあるため、使いこなすにはそれ相応の知識・経験・技術が必要になることも。
ただ、最近の高弾性ロッドは軽くて強くて高感度な優秀なアイテムが増えてきたので、一概にも「高弾性はマジでやめとけ」とも言えません。
個人のスタイルや好み、楽しみ方もありますしね。
しかし個人的には、「超高感度・超軽量な高弾性ロッド」が、果たして誰にでも気持ちよくキャストができるロッドなのか…という点においては疑問に思います。
バス釣り初心者・エントリー層は、いきなり高額なロッドからスタートしたり、「高感度・硬い・軽い」といったセールス文句に流されてバスロッドを選んでしまうのはオススメできません。
いくら感度に優れていても、高級な装飾を施されていても、高額なガイドが採用されていても、超軽量であっても、そもそもキャストを正確に決められなければ釣れるものも釣れませんので。
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まとめ:「軽量・高感度・高弾性」なロッドは、硬くてキャストが決めにくい
昨今の「軽量・高感度・高弾性」なロッドは、硬い。硬すぎる。
バスプロなら快適に扱えたとしても、僕のような一般人には扱いにくいと感じることもあります。
ルアーを投げる行為そのものを楽しみたいなら、個人的には高弾性ロッドよりも、低・中弾性ロッドがおすすめです。
自分に合ったバスロッドを選ぶ際は、メディアの派手なセールス文句に流されないように気をつけたいものです。
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