今回は「バス釣りでワームのカラーを選ぶときの目安・方法」についてお話していく。
ワームにはたくさんのカラーがある。
地味な色から派手な色まで多数あり、「これ何に使うの?」といった奇抜な色まで様々だ。
しかし、なんでも良いのかというと、実はそうでもない。
各カラーにはそれぞれの役割があるので、釣る魚を増やすためにも、各色を選ぶ目安(カラーセレクト術)について学んでおこう。
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●【初心者向け】バス釣り用ハードルアーの色の選び方と、おすすめカラー
もくじ
【初心者向け】バス釣りでワームを使うときのカラーの選び方
ワームのカラーセレクトの基本概念
バス釣り用ワームにはたくさんのカラーが存在するが、まずはオーソドックスなカラー選択の方法について紹介してみる。
ワームのカラー選びは難しい。
好きなように色を選んでも悪目立ちしすぎてスレた魚に違和感を感じさせてしまうし、かといって全く目立たない色だと、そもそも魚にワームを発見してもらえない。
巷でよく言われる、
●迷ったらグリパン(グリーンパンプキン)
●濁ったら目立つ色
●クリアーならナチュラルカラー
…といった考え方でも通用するときは通用するが、近年のバスはカラーにもスレてきており、セオリーや一般論だけでは釣れないときもある。
ルアーのカラー選びは一見シンプルであるように思いがちだが、実はとても奥が深い要素なのだ。
●まずは基本をしっかり抑えておく
ワームのカラー選びで迷ったときは、まずは基本をしっかり抑えていこう。
色々と複雑に考えすぎても、釣り自体を難しくさせてしまうことになりかねない。
ということで、バス釣り初心者の場合、まずは
くらいの意識を持つことから始めるとわかりやすいだろう。
補足:中級者以上に向けて
ルアーのカラー選びに関して、人気アングラーであり日本のバスプロ界のレジェンドと言われている田辺哲男氏は、以下の語っている。
”「重要なことは『どんな魚を相手にするか』というところ。
自分が魚を寄せるのか、もしくは魚に見つけさせるのかで大きく違ってくるよね」””(「水色にかかわらず効果的な万能カラーは存在する?」という質問に対して)”パッと思いつかないってことは存在しないのかもしれないね。マニュアルどおりだと上達しないぞ”
(引用:「Basser 2020年4月号『THE TAKEBACK 田辺道場”バスフィッシング”を求めて』」より)
近年ではどこの釣り場もハイプレッシャー化が進んできており、セオリー通りのカラーセレクトだけでは釣れないときもある。
ある程度のセオリーを学んだ後は、「あえて一般論をブッ壊す」くらいの取り組み方をしていくと、思わぬ発見に繋がるだろう。
バス釣り用ワームのカラー選びの大まかな基準
バス釣りでワームのカラーを決めるときに大切になるのは「バスに対して、ワームをどう見せたいか?」というもの。
ワームのカラーセレクトの一般論としては、以下のような感じ。
●濁っている(マッディ)なら、目立つ色
●中間(スイテイン)くらいなら、悪目立ちしない色・馴染む色
●澄んでいる(クリア)なら、自然色・ナチュラルカラー
実はシンプル。
そして、現場ではフィールドの水の色やアピール力などを考慮しつつ、以下のようにカラーを選んでいく。
■ぼやけさせて見辛くさせたいなら薄いクリア系。
■水が濁っているから、バスに見えやすくするためのブラック。
■水が澄んでいるから、悪目立ちしないようにクリア系。
こんな感じで、ワームのカラーを決めるときは「水の色と、バスにワームをどう見せたいか?」という点を意識すると、使うべきカラーが見えてくる。
水の色によって、選ぶカラーが変わる
一般的に、水がクリアな釣り場では、写真のようなスモーク系などの水に馴染むようなカラーを選ぶのが基本だ。
水がクリアなのにチャートやゴールドといった色を選ぶと、悪目立ちしやすい。
意図的に”リアクションバイト(反射喰い)”を狙ってピンクなどを選ぶ人もいるが、ほとんどの場合は、水がクリアなら自然色がマッチしやすい。
(写真左から、マッディに強い「ブルー」と「チャート」。右のスモーク系と比べると派手なのがわかる)
逆に、水が濁っている釣り場なら、グリーンパンプキンやブラック、チャートなど目立つ色を選ぶ。
派手めなカラーを選ぶことで、バスにルアーを発見させやすくするためだ。
ワームのカラー選択は、
を基準に考えるとわかりやすいと思う。
補足:筆者の体験談からきている、カラーセレクト術
参考までに、僕個人のワームカラーの選び方を書いておく。
それは以下のような感じ。
【水がクリアの場合】
●スモーク系、クリア系、ワカサギ系、プロブルー、ブラック、ウォーターメロンなど。
【水がマッディの場合】
●グリーンパンプキン系、ウォーターメロン、ブラック、チャート、ホワイト系、ジューンバグなど。
●スモークブラウン、ナチュラルプロブルー、モエビ、ライトグリパンなど
これはあくまで個人的な基準だが、こんな選び方をしている人も多いと思う。
ワームカラーの選び方に迷ったときの参考にしてみてほしい。
バス釣りのワームカラー選びは、自分なりの基準を作る
釣りの経験を積み重ねていくにつれ、「この水の色だとこのカラーがダメで、こっちの方がなぜか食いがいい」みたいな基準が自分の中で積み上がってくる。
上記に紹介したワームカラーの選択方法は、あくまで僕個人のもの。
なので、「できれば自分で経験してみて、良い悪いの基準を作り上げてみてね」というのが本音である。
水がクリアな釣り場でもチャートカラーに食ってくるときもあるし、マッディな釣り場でも薄いカラーに食ってくる時もある。
チャート系のワームは使う人が少ないが、ステイン〜マッディ系の水中では案外水に馴染むのでよく釣れるカラーである。
水がクリアな釣り場でも、曇っていたとき・朝夕のローライトなときに出番があるカラー。意外と使い回ししやすい。
ワームのカラー選びに関しては、相手が生き物なので決まったルールもないし、型にはめようとしても結果が出ないこともある。
なので、こればっかりは経験を積み上げていくしかない…というのが悩ましいところ。
その日の正解はバスだけが知っているので、自分なりに色々なカラーを試してみることをおすすめする。
ただ、「迷ったときはとりあえずコレ投げときゃいいでしょ」みたいな、大外ししにくいカラーというのもいくつか存在する。
バス釣りの「とりあえず」のワームカラーの選び方
「とりあえず迷ったらグリパン(グリーンパンプキン)」という言葉(?)がある。
グリーンパンプキンはやや地味なカラー(というか”濃い”)だが、シルエットがはっきりしているのでクリア・マッディ問わず、色んなシーンで使えるのが魅力の定番カラー。
なので、ワームのカラー選びに迷ったときは、とりあえずグリーンパンプキンブルーフレークや、グリパンレッドフレークなど「グリパン系カラー」を選ぶのも一つの方法。
(写真上からブラック、プロブルー、ライトグリーンパンプキン)
グリパン以外に万能カラーで人気なのが、ブラック、プロブルー、ウォーターメロン、ライトグリパンなど。
グリパンはやや強いカラーなので、もう少し抑えめのプロブルーやライトグリーンパンプキンなどを選ぶのも面白い。
ブラックカラーも水色問わず釣れるので、とりあえずの一色にオススメできるカラー。
野池最強カラー
これはあくまで僕個人の体験談だが、スレた野池では「アメザリカラー」がよく釣れる。
その他には、
●ブラックブルー
●薄めのブラウン
●ライトグリパン
といったものが良く釣れるカラーだ。
「グリーンパンプキン」からちょっと”外す”ような感じで選ぶと、良い結果に繋がりやすい。
ちなみに、野池最強ワームとして(個人的に)殿堂入りした、O.S.P「ドライブビーバー3.5」のアメザリカラーはマジで釣れます。
以下の記事でインプレしているので、よかったらこちらもチェックしてみてください↓↓
実際に釣具屋さんなどでワームを手に取って見て、「このカラー…何だか釣れそうな気がする!」と感じたものを選ぶのもおすすめ。
「これだと釣れる気がする」と感じるルアーを使うのは、モチベーション維持にもなる。
さらにもう1つ工夫すると、もっと釣れる
ワームのカラー選びが決まってきたら、もう1工夫するのがおすすめ。
例えば、ワームオイル(フィッシュフォーミュラー)やパウダーといったアイテムを使用することで、他のアングラーとアプローチの差をつけることも可能だ。
フィッシュフォーミュラーは、アメリカのトーナメントではごく普通に使われるアイテム。
「カラーだけじゃなく、もう1工夫してライバルと差をつけたい!」という人は、ワームオイルやパウダーを使用してみるのがおすすめ。
以下の記事で紹介しているので、こちらもチェックしてみてほしい↓
●ワームオイル(フィッシュフォーミュラー)とパウダーを使用してから釣れる魚が増えたけど、どうせステマだとか言われるので秘密にしておきます。
●【試してみた】ワームのフィッシュフォーミュラー、押江込蔵「至上爆超液」とダイワ「アミノXバザーズワームパウダーシュリンプ」が良い感じでおすすめ
バス釣りのワームカラーの選び方。釣れるカラーセレクト術|まとめ
今回は「バス釣り用ワームのカラー選び」について、僕個人の解釈を含めて解説してみた。
ワームのカラー選びにはこれといって決まりはなく、その日のバスの状況や水の状態でも変わってくる。
自分なりに色々と試してみながら、「この水の色ならコレが良いかな」みたいな基準を作り上げていくと、他のアングラーと差別化できると思う。
もしカラー選びの基準が全くわからないなら、
【水がクリアー】
・スモーク系、クリア系、ワカサギ系、プロブルー、ブラック、ウォーターメロン
【水がマッディ】
・グリーンパンプキン系、ウォーターメロン、ブラック、チャート、ホワイト系、ジューンバグ
これを参考にしてみてもらえると、そこまで大きな失敗はしないだろう。
【ワームカラーの参考になるおすすめの書籍やサイト】
■「Basser 2020年4月号」
2020年現在の最新ルアーカラー選択について学ぶことができる良書。
『THE TAKEBACK 田辺道場”バスフィッシング”を求めて』の項目では、田辺哲男氏のカラーセレクト術を学ぶことが可能。
ちなみに、上記の掲載がまとめてある「田辺道場 NEXT STAGE」にも、カラーセレクトの基本が書いてあるのでおすすめ。というかほぼ同じ内容です↓
【こちらも参考になるかもしれません】