【比較インプレ】ダイワ「20タトゥーラSV TW」と「22タトゥーラTW80」。どっちがおすすめ?

ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」。
どちらもバス釣りに人気があり、バーサタイル系リールとして支持されています。

個人的にタトゥーラシリーズが大好きで、両機を実際に使っています(^ ^)

ということで当記事では、ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」の比較インプレを紹介します。

【おもな特徴比較】ダイワ「22 タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」のインプレ

この項目では、ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」のおもな特徴をおさらいします。

22タトゥーラTW80

「タトゥーラTW 80」は、2022年にダイワから発売されたベイトリール。

『おかっぱりの新時代』をコンセプトに、5~20gのルアーを気持ちよく扱える作りになっています。

おもな特徴は、以下のとおり。

22タトゥーラTW 80のおもな特徴

●「HYPERDRIVE DESIGN」搭載

●Φ32mm MAGFORCE-Z高強度アルミスプール搭載

●TATULA史上、最小、軽量モデル180g

●タフハウジング:フレームとギア側サイドプレートにアルミを採用

●85mm アルミ製クランクハンドル搭載

●5~20gのルアーを遠投しやすい作り

やや軽量なルアーへの適正が光る”タフ”なヤツ

ボディがコンパクトでありながらもメタル素材が使われており、それでいて20タトゥーラSV TWより10g軽くなっています。

また、スプール径は同じながらも、搭載されているブレーキシステムに違いも。

さらに、快適に扱うことのできるルアーレンジは「5~20グラム(メーカー解説文上)」となっており、やや軽めのルアーへマッチするような作りです。

実際に22タトゥーラTW80を使ったインプレ記事は、こちらで見ることができます↓

20タトゥーラSV TW

「20タトゥーラSV TW」は、2020年にダイワから発売されたベイトリール。

SV(ストレスフリーバーサタイル)がコンセプトで、誰にでも簡単に扱えるマルチなリールとして人気があります。

おもな特徴は、以下のとおりです。

20タトゥーラSV TWのおもな特徴

●自重190g

●φ32mmの超々ジュラルミン製 SVスプール(エアブレーキシステム)搭載

●アルミ製でタフなスーパーメタルフレーム

●コンパクトボディ(17TATULA SV TWとの比較:縦0.5ミリ、横3.4ミリ のコンパクト化)

●85mmALプレスハンドル

●軽量ルアーから重いルアーまで幅広く対応

1台でなんでもこなせる便利屋!

「SV(ストレスフリーバーサタイル)スプール」が搭載されています。
1台でベイトフィネスからビッグベイトを扱える!がコンセプトとなっており、多くのアングラーに支持されている名作。

また、リーズナブルな価格でありながらも、自重が190g。

アンダー200gは中・上位モデルの特権でしたが、2020年、ついに低価格モデルも軽量化。

実際に20タトゥーラSV TWを使ったインプレ記事は、こちらで見ることができます↓

【外観・仕様比較インプレ】20タトゥーラSV TWと22タトゥーラTW80

この項目では、ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」のデザイン面と仕様について比較インプレをしていきます。

全体の印象

●「タトゥーラTW80」

●「20タトゥーラSV TW」

ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」の全体の印象はこんな感じ。

タトゥーラTW80はブラックカラーで統一され、ボディ上部には”くの字”にデザイン。
また、クラッチには黒系の樹脂(?)パーツが搭載されおり、かつ「ザイオン製スタードラグ」が搭載。
さらに、スプールには穴あけが施された「Φ32mm(幅21mm)MAGFORCE-Z高強度アルミスプール」が組まれています。

一方、20タトゥーラSV TWは濃いめのブルー・ブラック系カラーが採用。
ボディ形状は全体的に丸みを帯びており、曲線的な印象が強め。
また、スプールには「φ32mm超々ジュラルミン製SVスプール」が搭載されています。

「自重」に違いがある

「22 タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」、わかりやすい違いに『自重』があります。

タトゥーラTW80が180gであるのに対し、20タトゥーラSV TWは190g。

たった10gの違いですが、1日中振り回していると、その違いは結構あるんですよね。
たとえば、カバー撃ちやピッチング主体のタックルを組むなら、190gより180gのほうが疲労感を減らせます。

たった10g。されど10g…。

ボディ前面

●「タトゥーラTW80」

●「20タトゥーラSV TW」

両機のボディ前面からの姿。

20タトゥーラSV TWと22タトゥーラTW80、どちらにも「TWS(Tウイングシステム)」が採用されているのがわかります。

Tウイングシステムとは、スプールからスムーズにラインが放出するための機構。
リールのラインガイドへの抵抗を減らすことで、より遠投しやすく、よりバックラッシュの少ないキャスティングを可能にしてくれるシステムです。

以下、ダイワ公式サイトより『T-ウイングシステム』についての解説文の引用です。

■TWS_(T-WING_SYSTEM)[T-ウイングシステム]

TWSは、スプール回転数が一番上がるスプール至近のラインガイドでの抵抗を大幅に削減し、バックラッシュの少ない、快適な釣りを約束する。

よく飛び、コントロール性が上がり、フォールも速く、バックラッシュが少ない。

TWSはベイトリールの全ての基本性能を向上させる。

(引用:ダイワ公式サイト「タトゥーラSV TW」より

ボディ横(サイドカバー側)

●「タトゥーラTW80」

●「20タトゥーラSV TW」

サイドプレートのデザイン比較はこんな感じ。

また、タトゥーラTW80には、「ハイパーアームドハウジング」が搭載されています。
フレーム・ギア側サイドプレートにAL(アルミ)が採用されており、タフな作りになっているのが特徴。

一方、20タトゥーラSV TWには”スーパーメタルフレーム”こそ採用されているものの、サイドプレートはおそらく樹脂だと思います。

アルミのサイドプレートの有無は、両機をえらぶうえで明確な違いだといえるでしょう。

ボディ横(ハンドル側)

●「タトゥーラTW80」

●「20タトゥーラSV TW」

ハンドル側から見た姿はこんな感じ。
ハンドルノブのキャップに違いがありますね。

また、ザイオン製スタードラグの有無は、おおきな違いとしてあげられます。

タトゥーラTW80には、軽さと耐久性にすぐれた『ザイオン製スタードラグ』が搭載。
たいして、20タトゥーラSV TWには、樹脂(?)製のスタードラグが組まれています。

ザイオン製スタードラグの有無も、わかりやすい違いだといえるでしょう。

また、ダイワリールの技術特性である「ゼロアジャスター」と「UTD(アルティメット・トーナメントドラグ)」はどちらにも採用されています。

クラッチ〜スプールまわり

●「タトゥーラTW80」

●「20タトゥーラSV TW」

スプール・クラッチ部分はこんな印象です。

タトゥーラTW80のクラッチには、おそらく樹脂製パーツが使われています。
たいして、20タトゥーラSV TWにはメタル(?)系でしょうか。シルバーパーツが使われているのがわかります。

さらに、両機の違いとしてあげられるのが、『スプール』です。

タトゥーラTW80には、「Φ32mm(幅21mm)MAGFORCE-Z高強度アルミスプール」が採用。


一方、20タトゥーラSV TWには『φ32mm超々ジュラルミン製SVスプール』がセットされています。

「マグフォースZ」と「SVスプール(エアブレーキ)」のおもな違い

ブレーキシステムの違いは、両機を比較するうえで欠かすことのできないポイントです。

タトゥーラTW80には、「マグフォースZ」ブレーキが搭載。
たいして、20タトゥーラSV TWには『SVスプール(エアブレーキ)』が採用されています。

●遠投性のマグフォースZ、トラブルレスなSV

一般的には、マグフォースZのほうが遠投性にすぐれ、SVスプールは距離こそ伸びないもののバックラッシュしにくいといわれています。

「マグフォースZ」は初速でブレーキが強くかかり、その後ゆるやかに伸びる…というイメージ。よく伸びる印象です。

一方、SVスプール(エアブレーキ)は最初から最後までブレーキがかかり続け、バックラッシュしにくい…といった印象です。

「マグフォースZ」は遠投性にすぐれており、『SVスプール(エアブレーキ)』はトラブルレスな作り。

※上記はあくまで体感です。キャスト感には個人差があります※

【実釣インプレ】20タトゥーラSV TWと22タトゥーラTW80

この項目では、ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」、両機を実際に使ってみたインプレを紹介します。

両方をフィールドで使った印象は、以下のとおりです。

実際に二機を使って思ったこと・印象

【22タトゥーラTW80】
●遠投性◎
●やや軽量なルアーを扱いやすい作り
●軽くてタフ!
 

【20タトゥーラSV TW】
●とにかくバックラッシュしにくい
●軽いルアーから重いルアーまで幅広く使える

「汎用性(バーサタイル性)」の比較インプレ

ダイワ「22 タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」、どちらもさまざまなルアーを投げられる汎用機として人気です。

どちらのリールも、だいたい10~20gくらいのルアーを投げやすい作り。
そのため、用途がややカブるかな…と思いきや、コンセプトにやや違いが見られます。

「やや軽めのルアーを遠投」が得意なタトゥーラTW80

タトゥーラTW80は、以下のようなコンセプト。

ブレーキ特性、スプール特性とラインキャパの関係から5g~20g程度のルアーにマッチし、特にオカッパリで多用する10g~15g程度のハードベイトや撃ちモノ系リグの遠投性能の高さは秀逸でオカッパリの新定番。

(引用:ダイワ公式サイト「TW 80」より

実際にさまざまなルアーを投げてみると、なるほど、たしかに気持ちよく投げられるゾーンは、10~25gくらいでした。

2ozまでの重いルアーも扱えるものの、快適にキャストできる範囲は5~25gくらいの印象です。

軽量なルアーを遠投しやすい作り、とのことですが、実際その通りでした。

「1台でなんでも使えてトラブルレス!」な20タトゥーラSV TW

一方、20タトゥーラSV TWは、以下のとおり。

2g台のスモラバも 射程圏に捕らえ、最重量はビッグベイトまで対応する幅の広さを見せ、 PEラインとの相性も抜群。バーサタイルの名にふさわしい充実の スペックを身に付けた。

ベイトリールTHEワールドスタンダード

(引用:ダイワ公式サイト「タトゥーラSV TW」より

20タトゥーラSV TWのほうが扱えるルアー上限が高めです。

たとえば、1ozクラス(28g)の羽根モノや、2ozクラスのビッグベイトなど、やや重いルアーをバックラッシュせずに扱うことができるのは、20タトゥーラSV TWでした。

「22 タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」、どちらも汎用性にすぐれたバーサタイル機。
しかし、快適に扱えるルアー上限にはやや違いがあるようです。

投げられるルアーの比較

タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TW、両機でさまざまなルアーを投げ比べてみました。

●タトゥーラTW 80で扱えるルアー

タトゥーラTW80で扱いやすいルアーは、以下のとおりです。

タトゥーラTW80で扱いやすいルアー

【ハードルアー】
●1/4oz(7g)程度の小型クランクやトップ、3/8~1/2ozのスピナーベイトやバイブレーションなど
●1~2ozの羽根モノ、ビッグベイト

 
【ワーム】
●3.5~10gシンカーをセットしたテキサスリグやフリーリグ、7~14gのラバージグなど
●4~6インチストレートワームのネコリグ、ヘビダン、3.5g以上のスモラバなど

一応、「2ozクラスのビッグベイト×フロロ20ポンド」という組み合わせでも釣りをすることは可能です。
しかし、重すぎるルアーをフルキャストするとブレーキ力が足りず、ラインが浮き上がりやすくなってバックラッシュしやすい。

公式サイトの解説文のとおり、「オカッパリで5~20gのルアーを遠投する」という用途には、タトゥーラTW80のほうが快適です。

●20タトゥーラSV TWで扱えるルアー

20タトゥーラSV TWで扱いやすいルアーは、以下のとおりです。

20タトゥーラSV TWで扱いやすいルアー

【ハードルアー】
●1/4oz(7g)程度の小型クランクやトップ、3/8~1/2ozのスピナーベイトやバイブレーションなど
●1~2ozの羽根モノ、ビッグベイト

 
【ワーム】
●3.5~10gシンカーをセットしたテキサスリグやフリーリグ、7~14gのラバージグなど
●4~6インチストレートワームのネコリグ、ヘビダン、3.5g以上のスモラバなど

扱えるルアー自体は、ほぼタトゥーラTW80と同じです。

ただ、重いルアーへのバックラッシュのしにくさは、20タトゥーラSV TWのほうがすぐれている印象。

1ozを超えるルアーまで扱うなら、20タトゥーラSV TW。

「使うルアーはせいぜい1ozまで。それ以上重いルアーは投げない」という場合は、タトゥーラTW80を…と使い分けるのが良さげです。

「遠投性」について

(左から、「タトゥーラTW80」、「20タトゥーラSV TW」)

ダイワ「22 タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」は、搭載されているスプールとブレーキシステムには違いがあります。

そのため、飛距離にも違いがあるのかと気になり、実際にフィールドで遠投をおこなってみました。

使用タックル

ロッド:シマノ「ワールドシャウラ 1702R-2」
使用ルアー:ダイワ「ピーナッツ(8,6g)」
ライン:よつあみ「オルトロス 14ポンド(フロロカーボン)」
アングラーの体格:175cm 中肉中背の30代男性/筋肉量・握力・遠投苦手

タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TW、どちらも共に、平均30~40mくらいの飛距離でした。

遠投性はロッド長やラインポンド数、さらにはアングラーの技術によっても変わるので、あくまで参考程度に…。

「巻き心地」の比較インプレ

タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TW、どちらもバーサタイル性にすぐれたベイトリールです。
しかし、「巻き心地」には明確な違いを感じました。

タトゥーラTW80には、巻き心地にすぐれた「HYPERDRIVE DIGIGEAR」が搭載されています。

そのため、リーズナブルな価格でありながらも、スムーズな巻き心地が可能。

1万円台でこのスムーズさは驚き。

一方、20タトゥーラSV TWは、巻き心地はきわめて”普通”です。
中級モデルの21ジリオンSV TWと比較しても、その巻き心地はとても普通。

ダイワリールの巻き感を比較すると、以下のとおりでしょうか。

21ジリオンSV TW>>タトゥーラTW80>20タトゥーラSV TW

巻き心地は、タトゥーラTW80のほうが間違いなくスムーズです。

「耐久性・タフネスさ」の比較インプレ

タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TW、どちらも使ってみたところ、耐久性についてやや違いがあるかなと感じます。

ただ、タトゥーラTW80ではまだデカい魚を掛けていないため、ファイト中においての耐久性や劣化などは今のところインプレできません。すみません。

20タトゥーラSV TWを使って、50オーバーをミッドカバーから引きずり出したことがあります。

そのときは、とくにボディが軋むような印象もなく、強引なファイトもおこなえたので、耐久性には不満ナシ。

20タトゥーラSV TWと22タトゥーラTW80、どちらがおすすめ?

ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」、どちらもオカッパリで便利に使えるマルチ系ベイトリールでした。

ということで、購入で迷われるアングラーも少なくないはず。

両機を実際に使ってみて、おすすめできる人は以下のようなタイプかなと。

このモデルは、こんな人におすすめ!

【22タトゥーラTW80】
●オカッパリで5~20gのルアーを遠投したい人
●「重いルアーはあまり使わないよ」という人
●やや軽量なルアーをメインに使いたい人
●安くて軽いマルチなベイトリールを探している人
●遠投性をもとめている人

【20タトゥーラSV TW】
●キャストに不慣れな初心者さん
●バックラッシュするリールは嫌!と考えている人
●おかっぱりバーサタイルをやりたい人
●1タックルで2oz級のビッグベイトまで扱いたい人
●巻き・撃ち・カバーベイトフィネス・ヘビータックルに合わせるバーサタイルリールを探している人

一方、以下のような人にはおすすめできません。

こんな人にはおすすめできないかも…

【22タトゥーラTW80】
●1oz(28g)クラス以上のルアーを遠投し続けたい人
●2oz以上のヘビー級タックル専用に使いたい人
●「バックラッシュは絶対に嫌!」という人
 

【20タトゥーラSV TW】
●2oz以上のヘビー級タックル専用に使いたい人
●「遠投性をもとめている!」という人

【比較インプレ】ダイワ「20タトゥーラSV TW」と「22タトゥーラTW80」。どっちがおすすめ?|まとめ

ダイワ「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」、2つを実際に使った感想やインプレを紹介しました。

どちらもバス釣りに使いやすい汎用モデルですが、快適に扱うことのできるルアー上限には違いがあるようです。

重いルアーもトラブルなく扱いたいなら、20タトゥーラSV TWを。
5~20gのルアーを快適に遠投したいなら、タトゥーラTW80を…というように使い分けることで、快適なバスフィッシングをおこなえるかなと。

「タトゥーラTW80」と「20タトゥーラSV TW」が気になっている人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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