【インプレ】ダイワ「22タトゥーラTW80」。これ、ヤバイの出たなぁ…/ 6パターンのタックルでルアー投げ比べてみた

「やや軽めのルアーを幅広く使えるベイトリールがほしい」

「撃ち/底モノ(ライトテキサス)用タックルにセットするリールがほしい」

上記のような悩みを解決するため、ダイワ『22 タトゥーラTW 80』を購入しました。

ということで、早速フィールドで使ってきたので、使った感想やインプレを紹介します。

もくじ

『オカッパリの新時代』がコンセプト!ダイワ「22タトゥーラTW80」

ダイワ「22タトゥーラTW80」とは

「タトゥーラTW 80」は、フィッシングメーカーの大手であるダイワ社から2022年に発売されたベイトリールです。

『新たな時代のスタンダード』をコンセプトに、オカッパリでの使いやすさを求めて開発。

また、購入したときの状態が長くつづく「ハイパードライブデザイン」や、TATULA史上最軽量の180g、タフな作り…などがおもな特徴となっています。

新たな時代のスタンダード。オカッパリの新定番

タトゥーラTW80は、『オカッパリの新定番』がコンセプト。
ということもあり、おかっぱりで使用頻度が高い5~20gのルアーを投げやすいように作られています。

また、バス釣りのおかっぱりでは10~20gのルアーを遠投したり、ワームを使った”撃ちモノ”の釣りなどをもとめられがち。
タトゥーラTW80なら楽々こなすことが可能です。

さまざまなルアーへの対応力は、本機を購入するメリットだといえるでしょう。

20タトゥーラSV TWとの違いは?

写真左から、ダイワ「タトゥーラTW80」、「20タトゥーラSV TW」

タトゥーラTW 80を検討するうえで、「20タトゥーラSV TW」との比較はかかすことのできないポイント。

ダイワ社の同価格帯にある「20タトゥーラSV TW」はとても人気があり、当モデルと似通った印象です。

同価格帯でありながら、扱うルアーも似たような印象。
そのため、どちらを選べばいいのか迷ってしまう人も少なくないはず。

ということで、個人的にどちらも購入し、試してみました。

タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TWのおもな違い

実際に、タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TWのふたつを使って感じたちがいは、以下のとおりです。

タトゥーラTW80と20タトゥーラSV TWのおもな違い

●ブレーキのフィーリングが違う(キャスト感が違う)

●自重が違う→疲労感に違いがある

●パーミング感、感触

●ブレーキ設定(タトゥーラTW80はやや弱めでOK)

扱うことのできるルアーは、ほぼ同じような印象でした。
下は5g、上は2ozくらい…といった感じで、どちらもバーサタイルな釣りにピッタリな作りだなと。

両機の比較インプレは、以下の記事でもくわしく紹介しています。よかったらこちらも参考にしてみてください↓

【外観インプレ】ダイワ「22タトゥーラTW80」

この項目では「外観インプレ」と題して、ダイワ『タトゥーラTW 80』のデザイン面や仕様についてインプレします。

全体の印象

ダイワ「22 タトゥーラ TW 80」の全体イメージはこんな感じ。
マットフィニッシュのオールブラックカラーで統一され、シックで落ち着いた印象です。

穴あけがほどこされた「Φ32mm(幅21mm)MAGFORCE-Z高強度アルミスプール」も目を惹きますね。

また、ダイワの名器「リベルトピクシー」を彷彿とさせる、仮面のようなボディ形状も印象的。

●リベルトピクシー↓

(画像:Amazon

噂によると、タトゥーラTW80は、リベルトピクシーのモデファイ機らしいですね。

あくまで噂なので真相は定かではないものの、デザインやスペックなどは似ているような気がします。

THE・タフ。HYPER ARMED HOUSING(AL)

タトゥーラTW80は、剛性の高さも魅力のひとつ

ボディフレームに金属素材を採用することで、購入したときの使用感を末長く体感できるような作りになっています。

以下、ダイワ公式サイトより、「ハイパー・アームド・ハウジング(HYPER ARMED HOUSING」についての解説文の引用です。

■HYPER ARMED HOUSING(AL)

内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む筐体システム。

要であるフレームに金属素材を用いることが必要条件で、サイドプレートやセットプレートとの組合せにより、基本性能をさらに長く発揮し続けることを可能にする。
TATULA TW 80は、フレーム・ギア側サイドプレートにALを採用しており、タフなハウジング仕様を実現。

(引用:ダイワ公式「タトゥーラ TW 80」より

ボディ前面

タトゥーラTW80をボディ前面から見た姿。
近年のダイワリールのスタンダードである「TWS(T-ウイングシステム)」が搭載されています。

TWSは、スプールとラインガイドまわりでの抵抗を減らすことのできるシステム。
バックラッシュが少なくなり、それでいて飛距離も出せる…というスグレモノです。

TWSについて、ダイワ公式サイトでは以下のように解説されています。
以下、ダイワ公式サイトより、「TWS(T-ウイングシステム)」についての解説引用です↓

TWS[T-ウイングシステム]

TWSは、スプール回転数が一番上がるスプール至近のラインガイドでの抵抗を大幅に削減し、バックラッシュの少ない、快適な釣りを約束する。

よく飛び、コントロール性が上がり、フォールも速く、バックラッシュが少ない。TWSはベイトリールの全ての基本性能を向上させる。

(引用:ダイワ公式「タトゥーラ TW 80」より

ボディ横(サイドカバー側)

ボディ横(サイドプレート)まわりの印象はこんな感じ。

タトゥーラマークの”蜘蛛”が描かれています。
遠めから見ると、フレイムペイントのようにも見え、スタイリッシュな雰囲気を演出。

サイドプレートはアルミ素材で作られているため、ガッチリした感じです。

ブレーキには「マグフォースZ」が採用

ブレーキには「マグフォースZ」が搭載されています。

マグフォースZは、スプールの回転数によりブレーキの効き具合が変わり、スムーズなキャスティングを可能にする、という機構。

また、ブレーキを20段階で調整できるため、よりシビアなブレーキ設定が可能です。

以下、ダイワ公式サイトより、MAGFORCE-Z ブレーキについての解説引用です。

MAGFORCE-Z ブレーキ搭載。

マグフォースのマグネット構造はそのままに、スプールの回転数に応じてインダクトローターが滑らかに作動することで、キャスト前半のブレーキを強くし後半を弱くすることが可能となり、伸びのあるキャストフィールが得られる。

ブレーキ力の調整のしやすさ、外部環境に対する強さなどが特長の実績のブレーキ機構。

(引用:ダイワ公式「タトゥーラ TW 80」より

ボディ横(ハンドル側)

タトゥーラTW80をハンドル側から見た姿はこんなカンジ。

ノブキャップには樹脂のプラパーツが採用。
また、85mmのアルミ製クランクハンドルが搭載されています。

一般的に、ハンドル長があるパワフルに巻き取ることができるという傾向があり、85mmは中間的な長さとされています。

バス釣りのおかっぱりでは、ハードルアーを使った巻物の釣りやワームまで幅広い釣りをすることをもとめられがち。
そんなときは、ハンドル長は「長すぎず・短すぎず」というミドルレングスが役立ちます。

ハンドル長による効果の違いについては、以下の記事でもくわしく紹介しています。よかったらこちらもお役立てください。

【関連記事】

ハンドル長:それぞれの特徴」はこちらで読むことができます↓

ザイオン製スタードラグ搭載

タトゥーラTW80には、ザイオン製スタードラグが搭載

ザイオン」とは、強くてタフな作りの高密度カーボン素材のこと。
金属マグネシウムに匹敵するほどの強固な素材となっており、これまではおもにダイワの中・上位モデルに採用されていました。

しかし、ついに1万円台のモデルに採用!ということで、リーズナブルな価格ながらも剛性の高さが伺えます。

>>ダイワ公式サイトで「ザイオン」解説ページを見てみる

クラッチ〜スプールまわり

スプール・クラッチまわりの作りはこんな感じです。
中・上位モデルにはメタルパーツが採用されてますが、タトゥーラTW80は樹脂でしょうか?ややチープな印象です。価格相応だといえるでしょう。

が、見逃せないのは、その作りです。「ハイパー・タフ・クラッチ」が採用されています。

■HYPER TOUGH CLUTCH

何千回、何万回でも摺動し続けるメリハリのきいたオン・オフ性能だけでなく、塩分濃度の高い海水域でも極めてトラブルの少ないクラッチシステム。

過酷なソルトシーンにおける固着修理件数を、当社比で既に99%削減する実績をもたらした、最先端の絶縁構造を誇る。

(引用:ダイワ公式「タトゥーラ TW 80」より

ベイトリールにクラッチは、何千・何万回もON/OFFを繰りかえすため、トラブルが起きがち。

とくにソルトフィッシングでは、塩の固着によるクラッチ周りのトラブルが起きやすいのがネックです。

しかし、ハイパー・タフ・クラッチを採用することで、固着修理件数が99%削減(ダイワ社比)。

購入当初の使い心地を保ちながら、海水・淡水どちらにも使えるというのはうれしいポイントですね。

「Φ32mm(幅21mm)MAGFORCE-Z高強度アルミスプール」が採用

当リールを評価するうえで、「スプールまわり」の作りは見逃せません。

タトゥーラTW 80には、「Φ32mm(幅21mm)MAGFORCE-Z高強度アルミスプール」が採用。

20タトゥーラSV TWなどに採用されている「SVスプール(エアブレーキ)」と比較すると、その傾向にはやや違いがみられます。

●ダイワ「22 タトゥーラTW 80」のスプール重量は?

タトゥーラTW80のスプール重量は、約15gです。

●20タトゥーラSV TWとの大きな違いは「スプールまわり」?

同価格帯の人気モデルである「20タトゥーラSV TW」には『φ32mm超々ジュラルミン製SVスプール&エアブレーキシステム』が採用されています。

たいして、本機には「Φ32mm 高強度アルミスプール」が搭載。

スプール径は同じであるものの、使われている素材やブレーキシステムに違いがみられます。

以下の記事にて、20タトゥーラSV TWと22タトゥーラTW80をくわしく比較しています。お役立てください↓

●ダイワ「タトゥーラTW80」にSVスプールは入る?

タトゥーラTW80にSVスプールが入るか試したところ、無理でした。

左から、タトゥーラTW80のスプール、20タトゥーラSV TW用シャロースプール

インダクトローターの厚みに違いがあります。
タトゥーラTW80にSVスプールは対応しないようです。

【実釣インプレ】ダイワ「22タトゥーラTW80」を実際に使った感想

この項目では、ダイワ「タトゥーラTW80」をフィールドで使った感想・インプレを紹介します。

実際の現場で使った印象は、以下のとおりです。

22タトゥーラTW80を使った印象

●軽い・コンパクト・タフ・バーサタイル!

●バックラッシュしにくい

●巻き心地がスムーズ

●下限は5g、上は2ozまでいける

●スプールレスポンス(立ち上がり)GOOD!

●ストロング&ゴリ巻き系の釣りは苦手かも

「汎用性(バーサタイル性)」

ダイワ「タトゥーラTW80」は、1台でさまざまなルアーを扱える便利なリールでした。

下限は5g、上限はだいたい2ozくらいでしょうか。
やや強めのベイトフィネスの釣りからビッグベイトまで幅広くこなせるため、タックルを選ばず器用に使えます。

メーカー解説文には「5~20gがベスト」的なことが書いてありましたが、普通に2ozくらいまで問題なくフルキャストが可能です。

投げられるルアー

「タトゥーラTW80」でいろいろなルアーを投げてみました。
実際に投げられるルアーは、以下のようなもの。

●ハードルアー

5~20gのハードルアーは、超快適にキャストすることが可能です。

1/4~1/2ozのスピナーベイト、チャターベイト、バズ、バイブレーション、クランク、トップなどを気持ちよく投げられました。

さすが遠投性にすぐれるといわれる『マグフォースZ』ブレーキを搭載していることだけあって、遠投がキモチイイですね(飛距離は後述にて)。

ちなみに、5gのシャッド(重心移動システム搭載ルアー)もOKいけました。
L~MLパワータックルに組み合わせても良さげです。

ビッグベイト系はこんな感じです。

レイドジャパン「ダッジ/デカダッジ」、ガンクラフト「ジョインテッドクロー178」、ハートテールなど、20~56gのヘビー級ルアーも使えます。

が、ルアーが重くなるにつれてスプールレスポンスが過剰になるような印象も…。
個人的には、ビッグベイト専用タックルにはタトゥーラTW80を載せたくはありません。

●ソフトルアー(ワーム)

フィネス系ルアー全般は、上記のようなルアーを扱えました。

3.5~5gのスモラバ、ゲーリーヤマモト「レッグワーム2.9」の3.5~7gヘビダン、4~5インチストレートワームのネコリグ(ネイルシンカー1.8g~)、3インチ高比重ストレートワーム…などなど。

上記のようなリグであれば、ピッチングで20m飛ばすこともでき、実践で活用できるレベルでした。

ルアーリグ総重量は、最低でも5gはほしいところ。

フリップベイト、カバー撃ち系ワームは上記のようなものが使えます。

3~6インチのホッグワーム×テキサス・フリーリグ・リーダーレスダウンショットリグ5~14g、5~14gのラバージグ、5gのヘビーウエイト系スモラバ…などなど。

タトゥーラTW80はスプールレスポンスがいいので、上記のようなワームリグなら低弾道ピッチングもお手の物。

バックラッシュしにくい作り!

さまざまなタックルでルアーを投げまくりました。

ブレーキ設定は4くらいでほぼ固定していたのですが、バックラッシュはほとんど起こしませんでした。

軽いルアーを遠投したときや、重いルアーを投げたときにラインが浮きやすくなるのをほかにすると、バックラッシュを起こす頻度はかなり低いリールだという印象です。

新品のフロロカーボンラインを当日に巻き替えて釣りをしても、ほぼバックラッシュしない。これはすごい。SV(ストレスフリーバーサタイル)やんけ…。

タトゥーラTW80の「巻き心地」は?

タトゥーラTW80を使ってみて最初に思ったのは、「巻き心地のスムーズさ」です。

中・上位モデルにも採用されている『ハイパードライブデザイン』という機構が組み込まれているため、スルスル・ヌメヌメと気持ちいいリトリーブが可能。

巻き心地でいうと、20タトゥーラSV TWよりスムーズで、21ジリオンSV TWよりも劣る…といったところでしょうか。

とはいえ、1万円台のリーズナブルモデルでこの滑らかな巻き心地は、「ついにここまで来たな」といった感じで、正直、驚きを隠せません。

「飛距離」

さまざまなタックルで、いろいろなルアーを投げ倒してみました。

3/8ozバイブレーションだと40~50mはコンスタントに飛ばせるようです。
僕は遠投がそれほど得意ではないので、うまい人ならもっと飛ばせるでしょう。

ピッチングの場合、5.5インチのネコリグ(ネイルシンカー1.8g)は15~20mは飛びます。

ルアーの飛距離はロッド長やラインポンド数、ガイド径などによっても変わりますが、遠投性においてはまったく不満を感じさせないリールです。

「耐久性・タフネスさ」

まだデカい魚を掛けていません。
そのため、ファイト時の剛性面については割愛させていただきます。

とはいえ、実際にフィールドでカバー撃ちやビッグベイトなどをブン投げみると、その作りはなかなかタフだという印象です。

強く握ってもボディに歪みなどが起きにくく、ちょっとぶつけただけではビクともしない雰囲気を感じさせますね。

また、パーミング感もコンパクトですし、素材の感触もサラサラしていて握り心地◎

【タックルセッティング考】ダイワ「タトゥーラTW80」をさまざまなタックルに合わせて使ったインプレ

この項目では、さまざまなタックルと組み合わせたときの使用感の違いについてインプレします。

試したのは、ロッドパワーL/ML/M/MH/H/グラスコンポジットの計6パターンです。

参考までに、いくつかのデータを記載しておきます。

インプレを行うにあたって:データいろいろ

【状況・シチュエーション】
天候:無風
フィールド:野池のおかっぱり

【アングラーデータ】
30代男性、175cm、中肉中背、筋肉量・キャスト技量は”普通”

【糸巻き量】
糸巻き量はすべてのタックルで平均50mほど巻いています

【ブレーキ設定】
2~6。基本は4。ビッグベイトのときは8。

Lパワー(ベイトフィネス)の場合

シマノ「ゾディアス 164BFS」×フロロ10ポンド

「Lパワーベイトロッド×フロロ10ポンド」という組み合わせでルアーを投げてみました。

いわゆる、『ベイトフィネスタックル』のセッティングです。

当セッティングで感じた印象は、以下のとおりです。

「タトゥーラTW80×ベイトフィネス」のインプレ

●下限はワームリグ総重量5gまで

●ベイトフィネス専用機ほどではないが、ちょいライトなリグは余裕で使える

●カバーネコ(スナッグレスネコ)、ヘビダン、ジグヘッドワッキー、スモラバOK

●5gのシャッドもイケる

すでに前述しましたが、上記のようなワームリグ・ライトリグなら扱うことができました。

3.5~5gのスモラバ、ゲーリーヤマモト「レッグワーム2.9」の3.5~7gヘビダン、4~5インチストレートワームのネコリグ(ネイルシンカー1.8g~)、3インチ高比重ストレートワーム…などなど。

レイドジャパン「ファットウィップ3インチ」のノーシンカーなら、35~40mほど遠投することが可能。
4インチカットテールのネコリグ(ネイルシンカー1.8g)は、ピッチングでも20mは飛ばせます。

この辺のルアーの遠投性やピッチング性能は、20タトゥーラSV TWよりも良さげです。

●平均飛距離:タトゥーラTW80×ベイトフィネスタックルの場合

オーバーヘッド・サイドキャスト→30~35m前後

ピッチング→10~20m

MLパワータックル(ややライトタックル)の場合

シマノ「ゾディアス166ML」×フロロ12ポンド

6.6フィートのML(ミディアムライト)パワータックルに、フロロ12ポンドを巻いて使ってみました。

気持ちよく使えたのは、以下のルアーです。

MLパワータックル×タトゥーラTW80の場合

●8~11cmクラスのジャークベイト(ミノー)

●5~14gのハードルアー全般(シャッド、クランク、バイブレーション、スピナベ、トップ)

●ワームリグ総重量5~10gのベイトフィネス系ルアー

●小型ハードルアー専用機としてもGOOD

使用前、ML(ミディアムライト)にタトゥーラTW80を合わせたらスモールクランク用タックルとか面白そうだなぁと思っていて、その予想は見事に当たりました。

1/4~3/8ozの小型クランクベイトやコンパクトスピナーベイト、小・中型トップをかなり気持ちよく投げることが可能です。

リールの自重も180gと軽量なので、ジャーキングやトップを使ったときに疲労感も少なめ。

●平均飛距離:MLパワータックル×タトゥーラTW80の場合

このタックルパワーだと、扱うルアーの重量がないため、遠投性はやや控えめでした。

ダイワ「ピーナッツ(8.6g)」の場合、だいたい40m前後は出せるイメージです。

メガバス「POX-X」などの小型トップだと、30~35mほどです。

Mパワータックル(中間的なタックルパワー)の場合

(シマノ「ワールドシャウラ1702R-2」×フロロ14ポンド)

7フィートのM(ミディアムパワー)タックルに、フロロ14ポンドを組み合わせて使ってみました。

気持ちよく扱えたのは、以下のルアーたちです。

「ミディアムパワー×タトゥーラTW80」の場合

●3/8~1/2ozのスピナーベイト、バズベイト、チャターベイト、バイブレーション、クランクベイトなどのハードルアー全般

●1ozの羽根モノ

●3.5~10gのテキサスリグ、フリーリグ、リーダーレスダウンショットリグ

いわゆる、「おかっぱりバーサタイル」で使われることの多いルアーたちですね。

上記のようなルアーであれば、どのようなものでも気持ちよく扱うことができます。

「おかっぱりの新時代。5~20gのルアーが快適!」というメーカーコンセプト通り、この辺のルアーのキャスト感の気持ち良さをピークに設定しているようです。

キャストフィールや抜けの良さなら、個人的には20タトゥーラSV TWよりも好みです。
マグフォースZの伸びのあるキャストフィールは、ミディアムパワータックルで輝きます。

●平均飛距離:「ミディアムパワー×タトゥーラTW80」の場合

レイドジャパン「レベルバイブ(10g)」を遠投してみました。
平均で45~50mくらいは飛ばせます。

1/2ozのスピナーベイトで40mくらい。
ポップX(小型トップ)だと25~30mほどでしょうか。軽量ルアーはキャストの弾道が横に逸れがち…アンマッチかもしれません。

MHパワータックル(中間〜ヘビーパワー)の場合

(Gルーミス「7フィートMHパワーロッド」×フロロ16ポンド)

7フィートのMH(ミディアムヘビーパワー)タックルに、フロロ15ポンドを組み合わせて使ってみました。

MHパワータックルでは、おもにシャッドテールワームやスイムベイト、中・大型ビッグベイト、テキサス・ジグを試投。

感じたことは、以下のとおりです。

「ミディアムヘビパワー×タトゥーラTW80」の場合

●1ozを超えるとスプールが過剰に回転しやすい
●この辺のパワーからブレーキ調整がややシビアかも

タトゥーラTW80はやや軽めのルアー用に作られているからなのか、この辺のタックルパワーになると、ややパワー不足感を感じます。

1oz以上のルアーはパワー不足かも?

たとえば、レイドジャパン「ダッジ」や「G.i」などの中型ハードルアーを投げると、スプールが過回転をおこし、ブレーキ設定を1~2段階ほど強くしなければなりませんでした。

ルアー重量にたいしてスプールのレスポンスが良すぎるため、遠投時などにもバックラッシュを起こしやすかったです。

とはいえ、ブレーキ調整さえしっかりおこなってあげれば、~1ozまでのルアーを問題なく使えます。

ただ、1oz前後の大型クランクをゴリゴリ巻き切る…なんていう釣りには使いたくないかな、とは思います(^ ^;)
巻き取りパワーは強くない感じ。

「タトゥーラTW80×撃ち・底物」はかなり良さげ

このクラスのタックルになると、ワームを使った「撃ちモノ・底モノ」の釣りも出番になります。

そこで、5~10gのテキサスやジグなどを投げてみたところ、かなり良さげでした

「タトゥーラTW80はスプールレスポンスがいいから、重いルアーを使うと過回転になってビミョー」と前述しましたが、ピッチングを主体とする撃ち・底モノの釣りではメリットとして働いてくれるんですよね。

カバーへ低弾道ピッチングを決めていくときや、近・中距離へテンポよくジグ・テキサスを撃ち込む…なんていう釣りがすこぶる快適。

個人的には、タトゥーラTW80はピッチングタックルに載せようかと思っています(^ ^)

Hパワータックルの場合

(レイドジャパン「グラディエーターアンチ 7’2″H」×フロロ20ポンド)

7.2フィートのH(ヘビーパワー)タックルに、フロロ20ポンドを組み合わせて使ってみました。

感じたことは、以下のとおり。

「ヘビータックル×タトゥーラTW80」の場合

●1~2ozのルアーも普通に使える

●リップ付きビッグベイト・マグナムクランクはやや辛い

●ピッチング主体の釣りに◎

●カバー撃ちにGOOD

メーカー公式文には「5~20gが気持ちいいリール!おかっぱりバーサタイル!」と書かれているため、おもな用途がML~MHくらいだという印象があります。

しかし、ヘビーバーサタイル用タックルに載せたところ、かなり”良い”です。どういうことだ。

1~2ozの羽根モノ、リップ付き・リップレス系ビッグベイト、シャッドテール…などなど、ヘビーバーサタイルで使うルアーも普通に快適でした。これは予想外です。

とはいえ、ヘビー級ルアーを遠投するとスプールが過剰に回転しやすい、というのは変わりません。
ビッグベイトを使うときは、ブレーキを4から8くらいまで上げる必要も。

また、マグナムクランクも投げることはできるものの、ゴリゴリと痛快なリトリーブを連続しておこない続けるのはやや辛い印象…。

ヘビーバーサタイルロッドにタトゥーラTW80を載せるなら、巻き抵抗のあるルアーをパワフルに巻いていくというよりも、どちらかというとピッチング主体のワーミングに適正がありそうです。

タトゥーラTW80は、コンパクトボディでありながらも剛性がかなり高そうな印象。
思いっきり握っても、軋むことはまずありません。かなり頑丈な作りです。

20タトゥーラSV TWとは違い、ボディにアルミ素材が使われているため、めっちゃタフな感じ。

ということで、ヘビーカバー撃ちなどのハードなワーミングにも使えました。

グラスコンポジット×タトゥーラTW80の場合

(ファルコン「ローライダーCLC7M」×フロロ14ポンド)

7フィートのMパワーグラスコンポジットロッドに、タトゥーラTW80…という組み合わせも試しました。

試して感じたことは、以下のとおりです。

「グラスコンポジット×タトゥーラTW80」の場合

●最高の適正

●クランキング専用リールに◎

タトゥーラTW80は、グラスコンポジットロッドと組み合わせると最高に気持ちよく扱えました。

たとえば、ダイワ「ピーナッツ(8.6g)」や、エバーグリーン「ワイルドハンチ」、ラッキークラフト「L.C 1.5」など、有名どころのクランクベイトなら超快適にキャストを決めていくことが可能。

クランクベイトは軽量なものが多いですが、タトゥーラTW80ならまさにベスト!といった感じです。

また、巻き心地もスムーズなので、気持ちいいクランキングを楽しめました(^ ^)

個人的には、タトゥーラTW80はクランキングタックルに載せてもピッタリだなと思っています。

ダイワ「22タトゥーラTW 80」はどんな人におすすめ?

実際に、ダイワ「タトゥーラTW80」を使ったところ、以下のような人にマッチしやすいベイトリールかなと思いました。

22タトゥーラTW80はこんな人におすすめ!

●5~30gのルアーを扱いたい人

●ML~Mパワーロッドに合わせるリールを探している人

●はじめてのベイトリールを探している人

一方、以下のような人には合いにくいかもしれません。

こんな人にはおすすめできないかも…

●2oz以上のマグナムベイトを投げたい人

●Hパワー以上のタックルで「ハードルアーメイン」の釣りをしたい人

●巻き取りパワーのあるベイトリールを探している人

【インプレ】ダイワ「22タトゥーラTW80」|まとめ

ダイワ「タトゥーラTW 80」を購入したので、実際に使った感想やインプレを紹介しました。

コンセプトが「新時代のおかっぱりスタンダード」とのことで、なるほど、たしかにオカッパリで使いやすいベイトリールだなという印象です。

タトゥーラTW 80は、トータルバランスにすぐれたベイトリール。
気になっている人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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