秋雨や台風、悪天候の影響でフィールドの水が濁ると、どんな所を狙えばいいのか迷ったことはありませんか?
一般的に、「水が濁るとバスはカバーに着く。だからカバー打ちが有効」とされていますが、ただ単にコレを実行しただけでは、思うような釣果を得られないこともあります。
そこで今回は、僕個人の体験談から来ている、「水が濁っているときのカバー打ちで気をつけたいこと」について書いてみようかと思います。
もくじ
濁ったときは、バスはカバーに着く傾向が強まる
生物学的に見て、ブラックバスは障害物を好む魚である
ブラックバスという魚は、『ストラクチャー・オリエンテッド・フィッシュ』と呼ばれる魚類です。
ストラクチャー・オリエンテッド・フィッシュとは、「障害物に身を寄せる習性を持つ魚」のこと。
クリアーウォーターでも、ブラックバスという魚は障害物を好みますが、濁りが入るとよりカバーに居つく傾向が高くなります。
雨天後・悪天候後などで濁りが入ると、バスはカバー(障害物)に身を寄せる傾向が強くなっていく。
フィールドの水に濁りが入ったときのカバー打ちは、バスフィッシングの王道パターンとも言えるのです。
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濁ったときのカバー打ち 気をつけたいポイント
では、フィールドに濁りが入ったときは、どのような意識でカバー打ちを行なっていけばいいのでしょうか。
濁りが入った時のカバー打ちでは、以下のポイントに注意していきたいです。
2:ワームのボリューム感
3:エリア選択
4:丁寧さ
5:濁りの移り変わりの意識
この5つが大事だと考えます。
これはあくまで僕個人の経験から来ているものではありますが、濁りが入った時ほど、上記の点を強く意識する必要になる。
1:バスに発見されやすいカラーを選ぶ
濁っていると、水中の視界が悪くなります。
そのため、ワームをバスに発見させやすくするために、派手なカラーを選ぶのが濁りの王道パターン。
例えば、ブラックカラーやジューンバグといった濃い目のカラーは、濁った水の中でもシルエットがハッキリします。
また、チャートやブルー系といった派手目のカラーもおすすめ。
個人的には、濁ったらチャート系やブラック系が良いと思ってます。
特にスレた野池の場合、チャート系を使うアングラーが少ないからなのか、チャート系は実績が高め。
濁りが入ったときのカバー打ちは、ワームのカラーセレクトに注意。
【関連記事】ワームもカラーセレクトについては以下の記事でも解説しています↓
2:ワームのボリューム感
濁ったときは水中の視界が悪くなるため、ワームのサイズ感・大きさにも注意したいです。
濁っているとバスにルアーを発見させるのが難しくなるので、ワームのボリューム感を上げて発見率を高めるのは有効な手段です。
例えば、いつもなら3〜3.5インチくらいのホッグワームを使っているのなら、3.5〜4.5インチくらいにボリュームアップさせたり。
ストレートワームやクローワームを使っている人は、爪が大きなタイプのホッグワームに切り替えてみたり。
●「濁る=バスの警戒心が薄れる(馬鹿になる)」というわけでもない
ただ、濁っているからといって、「バスが馬鹿になる(警戒心が薄れている)」とも限りません。
濁っているとバスを騙しやすくなるという傾向はありますが、ことカバー打ちに関しては「??」な感じだったり(この件に関してはもっと研究していきます)。
「濁っているのにスレていて、活性も低い」という場合は、3.5インチくらいの小型ホッグワームでもOK。
しかし、もし小型ワームを使うなら、発見率を高くするという意味でも、普段より細かく刻む(キャスト数を増やす)といった意識を持つことが大事。
ハイプレッシャー&有名メジャーフィールドで濁りが入った場合、安易に「濁った!バスを騙しやすくなるぞ!アピール力が高いワームを使おう!攻めまくろう!」と考えると、釣れなかったりするので注意。
ワームの大きさは、その時のバスのコンディションに合わせて決めていく。
【関連記事】ワームの大きさを決める目安について書いた記事は、以下からチェックできます↓
3:丁寧に打つ
濁りが入っている状況でカバーを打つときは、いつもより丁寧にカバー打ちを行いたいです。
濁りが入ると、バスは普段よりタイトにカバーに身を寄せ始めるため、適当なキャストをしていると釣れなくなりがち。
普段(ステイン〜クリアウォーター)なら、狙ったポイントの50cm~1mくらい離れた場所に落としても食っていたのに、濁ったら10~40cmまでギリギリに落とさなきゃ食わない…といったことはよくあることです。
また、濁っている分、ルアーの発見率を上げる必要があるため、いつもより多めのキャスト数を重ねる必要がある場合も。
秋口の台風や秋雨、悪天候の影響で濁りが入ったときは、「普段よりも誘う時間を長めにしたり、キャスト数自体を増やす」といった工夫を凝らしたいです。
4:水質を見抜く(良い濁りか、悪い濁りかを観察する)
秋の台風など、悪天候が過ぎた後の濁りは、水の状態(水質)をいかに見抜くかが鍵となると僕は考えます。
濁りが入ると、バスはより良い環境を求めて、水が良い場所に動いてきます。
例えば、「濁りと新鮮な水の境目」だとか、「上流域」「カレント(流れがある場所)に隣接したスポット」などといったポイントです。
特に、秋に起こりやすい「ターンオーバー」絡みの濁りは、水質を悪化させる原因となるため、水質を見抜く観察力は大事になってきます。
●「濁り=悪」というわけではない
ただ、一概にも「濁っている=水質が悪い」というわけでもないのが、難しいところです。
一見、濁っているが水質は良い…みたいな罠もあるんですよね。
安易に「ここは濁り過ぎてだめだ」と決めつけず、とりあえずは打っていきたいです。
「濁り」と「クリア」の層を意識する
上流域から良い水が入ってきたときは、濁っている水にクリアな水が入り、”層”のようなものができます。
まるでサンドイッチみたいに、濁っている水とクリアな水に”境目、層”みたいなものが発生することもあります。
表層はクリアなのに、ボトム付近は濁っているといったときや、表層は濁っているのに、ボトム付近はクリア…といったことも起こりがち。
水は冷たいものほど比重が高いため、クリアウォーターの冷たい水が流れ込んだ際は、ボトムに落ちていく傾向があるんですね。
レンタルボートで釣りをするような場合は、上流(バックウォーター)から入ってきている水の温度には特に注意したいところ。
また、「上流域はクリアなのに、中流域は濁っている」といったシーンでは、どこかしらにクリアウォーターとマッディウォーターの”境目”のようなものが発生することも。
濁りとクリアの境目も、バスにとっては立派な”変化”。
濁った時は、マッディウォーターとクリアウォーターの”境目”を意識するのも大事だと僕は思っています。
5:濁りの移り変わりを意識する
一時的な強い濁りは、時間が経過するにつれて収まっていくことがほとんどです。
一部の関止められたダムなどでは春頃まで濁りが残ることもありますが、台風・悪天候の影響で濁りが入ったフィールドの多くは、時間とともに改善されていく傾向にあります。
濁りは時間が経つと抜けていくので、「濁りの移り変わり」を意識すると、よりカバー打ちのレンジ感やスポットを絞りやすくなる。
濁りの移り変わりの例としては、以下のようなものになります。
1:濁りが入った直後の激濁り状態。
2:濁りが入ってから数日経過。激濁りは和らぐが、まだ濁っている状態。
3:濁りが抜け始める(数週間経過)。
4:やや濁っている(ステイン)。
5:濁りが抜ける(フィールドの絶対的濁度、元の水質に戻る)。
上から順を追うにして、濁りは収まっていきます。
濁りの移り変わりに伴った、バスの動きは以下のような感じ。
2~3では、カバーに着くバスと、動き始めるバスに分かれる。
3~4では、バスはカバーに着く傾向が薄まる(沖のベイトも追い始める)。
4~5では、バスは通常営業に戻る。
こんな感じで、濁りがどれくらいの濃度(?)なのかで、バスの着き場や動きも変わってくるようなイメージです。
なので、濁った時にカバー打ちを行うなら、「今の水は、どの段階の濁りなのか」を意識すると、よりカバー打ちを楽しめるのではないかと僕は考えています。
まとめ:濁りが入ったら、ワームのボリューム感やカラーに注意しつつ、濁りの動きを読む意識を持つのが大事
「濁ったらカバー打ち」というのは、バス釣りの黄金パターン。
しかり、アプローチが間違ってしまうと大外ししてしまうこともあります。
濁ったときのカバー打ちは、
●ワームのカラー
●濁りの動きを読んだエリア選択
こういった意識を持つのが重要だと、僕は考えています。
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