ここ最近、ツイッターで「#バス釣り」のタグがトレンド入りをくり返しています。
個人的にも気になっていたのですが、昨日、「Yahoo!でバス釣りの記事が書かれているぞ」と家族から連絡がありました。
その記事はこちら↓
どうやら、上記の記事がツイッターで(ほんの少し)話題となったようです。
うれしいニュースならいいのですが、トレンド入りしている理由がちょっとアレだな…というお話。
もくじ
ここ最近、ツイッターで「#バス釣り」がトレンド入りする件
#バス釣りタグがトレンド入りしている理由は、「ブラックバスの漁業権が来年、10年に一度の切り替えを迎える」というものが関係しているようです。
個人的には、良いニュースとしてバス釣りがトレンド入りするのは大歓迎だとは思っていますが、ややデリケートな話題で注目を浴びているのは少し複雑な気もする…(^ ^;)
外来生物法について
外来生物法が制定されたのは2004年。いまから18年前のことです。
当時、バスアングラーの密放流やゲリラリリース、立ち入り禁止区域での釣行などが問題となりましたが、それはいまでも鎮火されていないらしい。
前述した記事のなかでピックアップされていたのは、バスフィールドとして人気のある琵琶湖です。
琵琶湖ではバスのリリースは漁業権を持つガイドしか認められていません。
一般人が琵琶湖でバス釣りをおこなう場合、釣ったブラックバスは回収ボックスに投入するか、食べる・〆るなどして処理することが義務付けられています。
しかし、琵琶湖で釣りをするほとんどのバスアングラーは、釣ったあとに再リリースしているとのこと。
ルールを守って釣りをするアングラーからすると、残念な気持ちにならざるを得ない。
人気動画サイトの台頭。彼らは釣ったあとに魚をどう処理しているのだろう
某人気動画サイトでは、著名なユー〇〇ーバーが琵琶湖で釣りをしている光景を見かけます。
釣った魚をどう処理しているか気になりますが、大抵の場合はゲリラリリースしているのではないでしょうか。
その姿を見たことがないので憶測でしかものをいえないけれど、巷では「釣ったあと警察に見つかっても”処理しようとしたら逃げられちゃった”で済むぜw」なんていう言葉を目にしたことも…。
一部の心無い人たちの悪行が、善行なバスアングラーの立場を悪くさせてしまう。残念ですね。
僕も気をつけたいと思います。釣る場所がどんどん減っていく…。
全国でブラックバスのリリースが禁止されているわけではない
ただ、忘れてはならないのは「全国すべてのフィールドでブラックバスのリリースが禁止されているわけではない」という部分。
この事実を知らない一般人はとても多いです。
外来生物法が制定されたということもあり、バス釣りをしない人からすると、ブラックバスのリリース禁止は全国共通のものだと思い込んでいる人もいるんじゃないでしょうか。
ブラックバス釣りは禁止されているわけではありません。
都道府県ごとに設けられているルールを守れば、その場でリリースOKです。
※都道府県毎にルールが異なります
公益財団法人「日本釣振興会」公式サイトでは、県別キャッチアンドリリース禁止状況について記載しています。
以下、公式サイトより引用。
■バス釣りにおけるキャッチアンドリリース禁止
外来生物法ではバスの扱いについて法的な規制がされましたが、バスを釣ることは禁止されているわけではありません。しかし通常バス釣りで行われているキャッチアンドリリースについては条例・漁業調整規則等で禁止をしている県が多くあります。 バス釣りをするときはそれぞれ県の規則を調べ、規則に従って釣りをしましょう。県別キャッチアンドリリース禁止状況
県名 対象となる魚 適用水域及び適用除外等 オオクチバス コクチバス 岩手 ● ● 秋田 ● ● 山形 ● ● 宮城 ● ● 栃木 ● ● 群馬 ● 埼玉 ● ● 神奈川 ● ● 芦ノ湖を除く 山梨 ● ● 河口湖、山中湖、西湖を除く 長野 ● ● 野尻湖を除く 滋賀 ● ● 新潟 ● ● 広島 ● ● 県内における江の川水系の公共用水面にのみ適用 鳥取 ● ● 佐賀 ● ●
以下のサイトもわかりやすいです。キャッチ&リリースについて↓
【ブラックバスのリリース禁止を都道府県別にまとめてみたら、意外に日本はまだまだバス釣りができるという事がわかった。】
(霞ヶ浦)
たとえば、茨城県や千葉県などの地域ではバスのリリースは禁止されていません。
そのため、釣ったあとにその場でリリースしても大丈夫です。
茨城県にある霞ヶ浦がいまもなお人気の理由は、心置きなくバスフィッシングを楽しむことができるということも関係しているでしょう。
かならずしも、すべての都道府県でブラックバスのリリースが禁止されているわけではないのです。
この事実がもっと広まるといいんですけどね…。
著名アングラーなりメディア、ユー〇〇ーバーなどが伝えてくれればいいのですが、彼らはなにもいわず。ダンマリを決め込んだままです。残念ですね。
まとめ:バスアングラーは肩身が狭い。だからこそルールを守って続けたい
一般の人にとって、ブラックバスという魚は在来種を死滅させる害魚でしかないのは重々承知。
だからこそ、バスアングラーはさだめられたルールを守り、決められたフィールドで釣りをすることが大切なのだと改めて考えさせられました。