バス釣りではサマーシーズンになると「カバー撃ち」をもとめられることが多くなります。
ということで当記事では、「野池におけるカバー撃ちで大切なこと」を書いていきます。
もくじ
【バス釣り野池攻略】野池のカバー撃ちで気をつけるべきこと
僕は以前、テキサスリグのみを使い、600日くらい「テキサスリグ縛り」をおこなったことがあります。
もちろんカバー撃ちもやり込みましたが、そのときにさまざまなことを学びました。
僕が数多くのテキサスリグ縛り釣行で学んだことは、以下のようなものです。
1:狙うべきレンジ(水深・タナ)を見極める
2:ワームの大きさに気をつける
3:シンカーの重さを意識する
4:今、魚がカバーに入っているかどうかを見極める
5:打つべきカバーを見極める
6:釣れたカバーの分析をおこなう
1:狙うべきレンジ(水深・タナ)を見極める
レンジ(水深・タナ)の見極めは大切なポイントになります。
たとえ最高級のタックルとプロの腕前があったとしても、魚のいないレンジにルアーを投げていたのでは釣ることはできません。
水深が1~2mほどしかない野池なら、レンジにはそれほど神経質にならなくてもいいでしょう。
ハイシーズンの場合、表層にいるバスはボトムまでルアーを追えるし、ボトムにいるバスは中層にあがってきやすいからです。
●水深のあるカバーでは狙いを絞るべし
しかし、水深のあるリザーバー型野池では話が変わります。
リザーバータイプの野池だと、深さが数十メートルあったりします。
岸際のカバーの水深が6mだった場合、一気にボトムまで落としてしまうと食わないことも多いです。
バスのレンジが浅い(1~2mのシャロー)なら、たとえ水深が6mあったとしても、1~2mに狙いを絞ってカバーを撃ったほうが効率がいいです。
バスのいるレンジを見極めなければ、1キャストに時間がかかりすぎてしまうため、効率的ではないといえるでしょう。
とはいえ、釣れないときはオールレンジ探るしかないのですが…。
野池のオカッパリでは魚探がないため、いかに早くバスのいるレンジを見極めるかが大切です。
2:ワームの大きさに気をつける
カバー撃ちにおいて「ワームの大きさ」はとても重要です。
ときとして、たった1インチの差でバイトが変わることもあります。
たとえば、一般的なメジャーレイクでよく釣れると評判の4.5インチホッグワーム。
しかし、野池でも釣れるかというと、やや疑問です。
霞ヶ浦などの有名フィールドとちいさな野池では、ベイト(餌)のサイズ・量ともに違いがあります。
一方、ほとんどの野池ではエサは枯渇状態で、大きなベイトはギルか小バスくらいしかいません。
ザリガニは、バスが入ってから時間が経っているなら数は少ない。ほぼ食い尽くされています。
超スレた野池でテキサスリグを使って釣りたいなら、4.5インチホッグワームよりも3~3.5インチのほうが釣りやすかったです。
「俺はストロングだから4インチ以下のワームなんて投げねぇぞ!」とこだわりすぎると釣れない…というのが難しいところですね。
ワームサイズを変えて、有望なスポットを打ち直すというのもGOODです。
1バイトあったり、1本釣ることができた、見えバスがいた…など、有望だと思えるポイントでは2往復目にワームサイズを変えるというのも一つのテクニックです。
デカめのワームで打ったあと、取りこぼしがないかチェックするために、ややコンパクトなワームをフォローベイトとして使うようなイメージ。
3:シンカーの重さを意識する
テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグなど、いわゆる「撃ち物」を使うにあたり、シンカーの重さは重要になります。
シンカーの重さが変わると、ワームの動きとカバー貫通度も変わります。
シンカーが重くなるにつれ、落下スピードとカバーへの貫通度があがる。
軽いシンカーはその逆で、ゆっくり落ち、カバーを貫通しにくくなる。
ただ、野池のカバー撃ちでは、マットカバーのような超ヘビーカバーは少ないです。
多くの場合、5~7gで奥まで入ってしまいます。
個人的には、まず7gでようすを見つつ、カバーが薄い(あるいはナチュラルアクション狙い)なら5gを使うといった感じです。
カバーが濃い(あるいはリアクション狙い)なら10~14g以上を使います。
いずれにせよ、スポットやフィールド毎にあわせたシンカー選びをおこないたいところ。
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4:今、魚がカバーに入っているかどうかを見極める
バスが今その瞬間、カバーに入っているかどうかの見極めも大切でした。
たとえば、晴天無風の日だとバスはカバーへの依存度が高くなります。
一方、曇っているときや雨の日は、バスのカバーへの依存度が低くなり、カバー撃ちが有効になりにくいことも。
●「時間」でカバー依存度が変わる
また、「時間」によってもバスのカバー依存度が変わります。
朝・夕マズメはバスが動くため、カバー撃ちで釣れないことがあります。
しかし、日中になるとバスは影(シェード)につきやすくなるため、急にカバー撃ちで釣れるようになったりする。
カバー撃ちで楽しみたいときは、バスがカバーに着くタイミングを見逃さないようにしたい。
●「水質」でカバー依存度が変わる
「水質」によってもカバー依存度が変わります。
水が澄んでいる(クリア)ならバスは回遊度が高くなる。
水が濁っている(マッディ)なら、バスは警戒心を高め、カバーへ密着するようになる。
マッディの場合、濁りの抜けはじめはカバー依存度が高くなりますが、濁りがぬけると回遊性が高くなります。
このように、天候・時間・水質などによって、バスがカバーに入るタイミングも変わるわけです。
5:打つべきカバーを見極める
その日、そのとき、そのシーズンによって、効果的なカバーとそうでないカバーがありました。
たとえば8月の日中の場合、影を少ししか作らないスカスカのカバーよりも、ビッシリと詰まったカバーのほうがバスが集まりやすい。
また、サマーシーズンは水が動かないスポットよりも、水に動きがあるほうがいい。
「見た目がいかにもドロドロな水だけど、ゴージャスなカバー」よりも、「水質がいいけどカバーはやや薄い」というスポットのほうが有望ですね。
カバー撃ちで1本を目指すときは、カバーそのものだけを見るのではなく、エリア全体やバスの好みも見極めたい。
「なんとなく見た目はゴージャスなのに、このカバーで釣れたことがないんだよな」というのはオカッパリあるあるかと思います。
コージャスなカバーであっても、タイミングやシーズンによっては無効になることもあるわけです。
そのカバーが、いつ、どんなときに機能するのかを見極めるとGOODですな。
6:釣れたカバーの分析をおこなう
カバー撃ちで釣れたら、それだけで終わらせないように気をつけたい。
釣れたスポットというのは、ほかのエリアでも再現できる可能性があるからです。
たとえば、まず1本釣ったとする。
そこで、以下のような分析をしてみます。
なぜココで釣れたのだろう?
↓
●水と風が当たっているから?
●岩盤っぽいエリアだから?
●水深4mで釣れた。ちょっと深めのカバーを狙ってみるか?
●カバーの先端で釣れた。カバーのやや外側にいる魚が多いのかな?
●水質のいいワンドの奥で釣れた
上記のように、釣れた魚からキーワードを拾っていく感じです。
もしその魚に再現性があるのなら、ほかのエリアの似たようなスポットで釣れる可能性があります。
いわゆる「パターンフィッシング」というやつでしょうか。
とはいえ、近年はパターンだけでは釣れなくなってきましたし、再現性うんぬんで釣れなくなったような印象です。
ただ、アテにする情報がなにもないよりはマシかなと。
釣った魚からキーワードを拾っておくクセをつけると、考えながら釣りをすることができるようになり、結果、釣りが上達するのだと思います。
【バス釣り野池攻略】野池のカバー撃ちで気をつけるべきこと6つ|まとめ
「野池におけるカバー撃ちで大切なこと6つ」を紹介しました。
当記事をまとめると、以下のとおりです。
1:狙うべきレンジ(水深・タナ)を見極める
→水深があるフィールドではレンジの概念が超大切
2:ワームの大きさに気をつける
→メジャーレイクで釣れるワームが野池でも釣れるかというと、そうでもない
→確実に釣りたいなら3~3.5インチのコンパクトホッグワーム
3:シンカーの重さを意識する
→カバーに確実入る最軽量シンカーからスタートしてみる
→「リアクション(重い)」or「ナチュラル(軽い)」ふたつのアプローチを持つ
4:今、魚がカバーに入っているかどうかを見極める
→「天候・時間・水質」を考慮しつつカバーを撃とう
5:打つべきカバーを見極める
→釣れるカバーと、そうでないカバーを見極める力をつける
6:釣れたカバーの分析をおこなう
→どんな場所で釣れたのか考えてみる
近年は適当にテキサスリグをカバーに撃つだけでは釣れなくなっています。
僕自身もはじめの1年はほとんど釣れませんでしたが、当記事に書いたことを意識することで、釣れる魚が増えていきました。
「カバー撃ちで釣れない」という人は、当記事の内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。