【ソルトルアー・サーフ釣り】ヒラメ用ロッドの「長さ」選びのコツ

ヒラメをターゲットとしたサーフ用ロッドを選ぶときに、迷いのタネとなりがちなのが「ロッド長」です。

近年はさまざまなロッドが発売されているため、どれを選べばいいのか迷ってしまう人は少なくないはず…。

そこで当記事では、「サーフ釣りのヒラメ用ロッドの”長さ”選びのコツ」を紹介します。

【ソルトルアー】サーフ釣りのヒラメ用ロッドの「長さ」選びのコツ

ひとくちに、「サーフ用ロッド」といっても、その種類はさまざま。
とくに、『長さ』には多くの種類がラインナップされているため、えらぶときには注意が必要です。
といっても難しい話ではなく、考えかたは至ってシンプルそのもの。

ヒラメをターゲットとしたサーフ用ロッド長えらびのコツは、以下のとおりです。

ヒラメ用ロッド:長さ選びのコツ

●遠投特化なら11フィート
●バランスの良さは10フィート
●立ち込み・腰上ウェーディングなら9~10フィート

遠投特化なら11フィート台

ヒラメ用サーフロッドには、「11フィート」という長いロッドがラインナップされています。
長いロッドほど遠投性にすぐれているため、遠浅のサーフで遠投することのみをメインにするなら、11フィートを使うといいでしょう。

しかし、長くなるぶん、細かな操作をおこないにくく、取りまわしの悪さも目立ちます。
11フィートは、あくまで遠投に特化したロッド長だといえます。

バランスの良さは10フィート台

「10フィート台」は、サーフフィッシングにおいてもっともポピュラーな長さ。
ビギナー用や、1本でなんでも投げられるマルチ系ロッドには、10フィートが多くラインナップされいます。

たとえば、シマノのサーフ用ロッドで人気の「ネッサBB」は、10フィート台のラインナップが主となっていることがわかります。
以下、シマノ公式サイト「ネッサBB」へのリンクです↓

>>シマノ公式サイト「ネッサBB」

10フィートもあると、遠投性もよく、それでいてシャクリなどの細かい操作もしっかりおこなえます。
とくに、最近のサーフ用ロッドは軽量な作りになっているため、たとえ10フィートでも取り回しやすいんですよね。

「これからサーフルアーをはじめたい!」「”とりあえず”の1本を購入したい」という人には、10フィート台からスタートするといいでしょう。

 

取り回しのよさは9フィート台

9フィート以下のサーフ用ロッドは、一般的には「やや短め(ショートロッド)」の部類だとされています。
9フィートクラスのロッドは取り回しにすぐれ、トゥイッチやジャーク、シャクリといった細かな操作をおこないやすいのがメリットです。

しかし、ロッド長が短いぶん、遠投性はよくありません。
遠浅のサーフで大遠投をしなければならないシチュエーションでは、9フィート台はやや使い勝手が悪い印象です。

ただ、腰上までウエーディングして沖を狙うというような釣りをするなら、ロッド長は短いほうが取りまわいやすいといえるでしょう。

サーフ用ロッドの長さは「シチュエーション・目的」から逆算するべし

サーフ用ロッドの長さをえらぶときは、「シチュエーション・目的から逆算する」というのが手っ取り早いです。

たとえば、とにかくカッ飛ばしたい!遠投メイン!という場合は、11フィート台を。
遠投も操作性もバランスよく…という場合は、10フィート台を。
取りまわし・扱いやすさ重視なら、9フィート台を。

というように、アングラー側の目的から逆算してロッド長をえらぶことで、えらぶべき長さは絞られてきます。

遠投メインなら、長いロッドを。
操作性・キャスト精度・取りまわしやすさは、短いロッド…というのがロッド選びのキホンとなります。

ロッド長の違いによりメリット・デメリット

この項目では、ロッド長のちがいによるメリット・デメリットを紹介します。

ロッド長によるメリット・デメリットの違いを知っておくことで釣りの幅がひろがり、ロッド購入で失敗しにくくなるはずです(^ ^)

「長いロッド(ロングロッド)」のメリット・デメリット

ロング・ショートの定義はアングラーによってさまざま。
しかし、一般的にはサーフでのルアー釣りにおいてのロングロッドとは、だいたい「10フィート中盤」くらいからを指すことがほとんどです。

サーフフィッシングにおいて、「ロングロッド」使うことで以下のメリット・デメリットがうまれます。

ロングロッドのメリット・デメリット

【メリット】
●ルアーを遠くまで飛ばしやすい
●遠くで掛けたときにフッキングしやすい
→フッキングストローク幅を広く取れる
●ファイト中の魚のコントロールをおこないやすい
●ルアーを水底から離しやすい
●風・波などに対応しやすい

【デメリット】
●細かな操作をおこないにくい
●キャスト精度を保ちにくい
●近・中距離はややニガテ…

ロングロッドは遠距離でのルアーコントロールを行いやすい

ヒラメをターゲットとするサーフフィッシングでは、遠距離でのルアー操作をもとめられます。

たとえば、遠投した先でルアーをボトムから離して巻きとりたいときは、ロングロッドのほうがラインの高さを得られやすく、レンジコントロール(ルアーを泳がせる水深)がおこないやすいです。

また、駆けあがり(ブレイクライン)にルアーを通しているときは、ショートロッドだとラインが擦れてしまいがち。
しかし、ロングロッドを使うとラインを高い位置でキープしやすいため、ラインブレイクなどのトラブルもうまれにくいのです。

遠距離でのルアーコントロールの行いやすさは、ショートロッドよりもロングロッドのほうが優れているといえるでしょう。

「短いロッド(ショートロッド)」のメリット・デメリット

一般的に、サーフフィッシング界において、アンダー10フィートのロッドは「ショートロッド(やや短め)」と呼ばれる傾向にあります。
前述した「9フィート台」は、ヒラメ用ロッドとしてはやや短めだといえるでしょう。

ショートロッドのメリット・デメリットをあげると、以下のとおりです。

ショートロッドのメリット・デメリット

【メリット】
●ピンポイントキャストをおこないやすい(キャスト精度◎)
●取り回しやすい
●細かい操作をおこないやすい
●感度にすぐれる
●疲労を感じにくい(持ち重り・持ち疲れしにくい)

【デメリット】
●遠投性は良くない
●遠くでアタったときにフッキングパワーが伝わりにくい
●遠投中のルアーコントロール・ラインメンディング(ライン操作)をおこないにくい

取り回し&操作性にすぐれたショートロッド

ショートロッドの魅力は、なんといっても「取りまわしやすさ・操作性」にあります。

ロッドは短いほど細かいルアー操作をおこないやすいです。
たとえば、トゥイッチやジャーク、シャクリといった操作は、ロングロッドよりショートロッドのほうが快適におこなえます。

また、腰までのウェーディングをしたときは、ロッドが短いほうがキャスティングをおこないやすいです。
さらに、ショートロッドほどキャスト精度が上がりやすい。

ショートロッドのデメリットは「遠投性の悪さ」

さまざまなメリットがあるショートロッド。
しかし、見逃してはならない要素があります。それは、「遠投性能の低さ」です。

一般的に、ロッド長があるほど遠投性にすぐれ、短いほどルアーを遠くまで飛ばしにくくなるといわれています。
この傾向は、サーフのヒラメ釣りだけでなく、シーバスやエギング、ブラックバスやマスなど、ほかの釣りにおいても通ずる話でもあります。

ヒラメをターゲットとするサーフフィッシングにおいて、遠投性能の低さはネックになりがち。
ということで、近年は9フィート台ではなく、10フィート台のロッドに人気が集まっているのです。

【ソルトルアー】サーフ釣りのヒラメ用ロッドの「長さ」選びのコツ|まとめ

ヒラメをターゲットとしたサーフ用ロッド長えらびのコツ」を紹介しました。
適切なロッド長をえらぶことで、よりサーフフィッシングを楽しめるようになるはず…!

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