テキサスリグ やリーダーレスダウンショットリグなど、”底物”と呼ばれるルアーのカラー選びで悩む人もいるかと思う。
僕も結構アバウトに決めていたが、色々と試してみたところ、何となくキモがわかった気がするのでシェアしたい。
もくじ
底物ルアー(テキサスリグなど)のカラー選びは「擬態」がキモになる
ボトムで使うワームカラーの色選び
「色選びの基本」は3つだと思ってる。
●ベイトに寄せる
●ボトムマテリアルに合わせる
●めっちゃ目立たせる(とにかく気付かせることを優先する)
この3択なのかなと。
底物ルアーの場合、カラー選びのキモは「擬態」だと感じていて、『ボトムマテリアル(ボトムカラー)』に合わせていくのが基本になるのかなと。
たとえば、上記のような水底のフィールドではブラウン系などを使って、バスに”ルアーを見せない”ための工夫を凝らす。
実際には見せるんだけど、シルエットをボヤけさせる必要がある。
特に撃ち物・底物系ルアーはバスにルアーを「見せてナンボ!」なところもあるので、サイズ・カラー選びには慎重にならないといけない。
そのためには、ボトムカラーというか、マテリアルというか、水底の色とワームの色を合わせることが大切だと思った。
長い時間”見せる”ルアーは、シルエットをボヤけさせたり、見切られないための工夫が必要。
ボトムカラーに”擬態”させる(ボトム色にカラーを合わせる)
たとえば、上記写真3つのワームのカラーを同じボトムで存在させた場合、結構な違いが見られる。
クリアスモーク・ブラウン系な、ブルスホッグ「スモーキークローダッド」。
ブラウン系のちょい薄めなカラーで、パッと見は「弱め」なカラーだ。
これを水中に沈めて”ボトム”に置いてみると…
人間の目から(ボトムに対して見下ろして)見るとこんな色合い。
どこにワームがあるかわかりますか…?発見するまでに何秒くらいかかりましたか。
一応暗闇で見ているっぽい感じにするべく、コントラスト強めに設定して編集してみたらこんな感じ。
今の時期は落ち葉が蓄積しているので、ボトムカラーはブラウンが主。
こんなフィールドでは、グリパン系やブラウン系を使うとボトムカラーに”擬態”するため、バスから見切られなくなる…ハズ。
実際、このカラーでめっちゃ釣れているので、信用せざるを得ない。
「なんかこのカラーだけめっちゃ釣れるんだけど…」と不思議に思っていたが、要は『バスから見切られにくいから』であった。
二層カラーになっているので、クリア〜ステインウォーターでもボトムに擬態しやすいカラーなのかも?
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●パッと見は「ナチュラルカラー」でも、実は水中で結構目立っている
ディスタイル「ウィニングクロー」にラインナップされている『ブルーシュリンプ』。
パッと見、ナチュラル系カラーだと思ったので試しに買ってみたが、水中では…
ボトムカラーがブラウン系だとやや目立つ印象。
水質がクリア〜ちょいステインだとバスから見切られることも多く、ステイン〜マッディだと結構食ってくるカラー。
コントラスト強めにするとこんな感じで、実はかなり目立つカラーだとわかる。
”悪目立ち”とまではいかないものの、バスから見たら結構な違和感になっているのかもしれないなと思った。
●安定の”暗色系”
モコリークローの「ダークブラウン・ブルーギル」は、このボトムに擬態しやすいカラーかな…?
巷では「ゴリなどが生息しているフィールドで効果的なカラー」などと言われることもある色で、ブルーラメ入っているのが特徴。
このカラーも背景・風景に”擬態”するような感じで、悪目立ちしにくい。
コントラストを強めてみる。
光の加減が違うので比較にならないかもしれないが、水中ではブルーラメが結構なアクセントになっているようだ。
クリア〜ちょいステインの野池ではちょい微妙…?
モコリークローの場合はブルーラメよりもグリパンが良い。
グリーンパンプキン系が釣れる理由は「擬態」するから
グリーンパンプキンが釣れる理由は、カラー自体の強さではなく、水底・壁のカラーに擬態する色だからなんじゃないかと思う。
グリーンパンプキン自体は結構強い色なので、マッディウォーターなどでも使いやすい。
スイミングとかさせるとめっちゃ目立つし、シルエットがはっきりするカラー。
多くのフィールドは、落ち葉や泥などが水底に溜まっているので、ボトムカラーがブラウン・ブラックといった暗色が有効なんじゃないかなぁと。
サンドバーなどでは薄めのウォーターメロンとかワカサギカラーとかが良いかもしれないが、「浮かせて・見せる」のが主になるホバストや中層スイミングなどではカラーセレクトの基準を変えたほうがいいと思う。
たとえば水質がクリア〜ステインの場合、ルアーに対して”見上げる”場合は(中層シェイク、スイミングなど)スモークなどの薄い色を選ぶ。
ボトムで使うならブラウン・グリパンなどの「ボトムカラーに擬態させるもの」を選ぶ。
こんな感じでカラー選びをすると良い感じになる。
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まとめ:テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグのカラー選びは、ボトムの色に「擬態させる」のがキモ
僕が通っている野池において、底物ルアーの釣れる色とそうでない色がわかってきたので、記録的な意味も込めて書いてみた。
釣具メーカーはさまざまなカラーを販売して売上拡大を狙っているが、こと”底物系”ルアーに関しては、実は必要カラーは限られているのではないか…と考察した。
「迷ったときはグリパン!」というフレーズは、テキトーな選択かと思いきや、案外”適当”であるのだと僕は思う。
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