テキサスリグは過去の産物?テキサスリグとリーダーレスダウンショットリグの違い・使い分け

実は僕、リーダーレスダウンショットリグを使う前までは「テキサスリグでいいじゃん」などと思っていました。

しかし、リーダーレスダウンショットを使い込んでいくにつれ、それは間違いであったことに気づかされてしまったのです。

今回は、僕の体験談をもとにした「テキサスリグとリーダーレスダウンショットリグの使い分け」について書いていきます。

テキサスリグは”過去の産物”ではないとは思いますが、出しどきを選ぶべきリグになりつつあります。

テキサスリグとリーダーレスダウンショットリグの使い分け

テキサスリグとリーダーレスダウンショットリグ。

同じ撃ちモノ・底モノ系リグではあるが、似て非なるモノ。

使うワームがやや似通っているため混同してしまいがちですが、使い込んでみると両者の違いがわかってきました。

ざっとまとめると以下のような感じデス。

【テキサスリグ】

強み:カバーすり抜け能力が高い

弱み:食わせ能力に乏しい

垂直フォールさせにくい

シンカーストッパーのセッティングが手間

 
 

【リーダーレスダウンショットリグ】

強み:食わせ能力に優れる

リアクション性が高い

現場でセットする手間を省ける(事前に組んでおける)
 

弱み:カバーすり抜け能力がやや低い(回収時に引っ掛かりやすい)

フック・シンカー交換に手間がかかる(現場で組む場合)

「カバーの濃さ・食わせ能力」を目安に使い分けるイメージです。

テキサスリグのほうが根がかりしにくく、カバーに強い。

対してリーダーレスダウンショットリグは、テキサスよりも食わせ能力に長ける印象ですが、カバーすり抜け能力はやや低い。

基本的にはリーダーレスダウンショットリグを使いたいけれども、ヘビーカバーを撃つならやむを得ずテキサス…という感じがピッタリきます。

【関連記事】

ライトカバー程度ならリーダーレスダウンショットリグで良い

これくらいのカバーならリーダーレスダウンショットリグで十分です。

奥を撃つというよりも手前を打つ頻度が目立つシーンでは、リーダーレスダウンショットリグを使ったほうが明らかにバイト数を得られる印象。

リーダーレスダウンショットリグは、

「テキサスリグだと決定力に欠ける。かといってベイトフィネスだと釣りがスローになってしまう」

「テキサスだと食わないけど、フィネス入れるとサイズが下がる」

上記のようなビミョーな状況に合う。

カバー貫通力は「テキサスリグ>リーダーレスダウンショットリグ>カバーベイトフィネス」。

食わせ能力は「カバーベイトフィネス>リーダーレスダウンショットリグ>テキサスリグ」。

リーダーレスダウンショットリグは”絶妙”な感じで、食わせ能力も対カバー能力もほどよく優れている。

サーチベイトとしても使いやすい印象ですね。

中層シェイク・”吊るし・ちょうちん”ならリーダーレスダウンショットリグ

ライト〜ミッドカバーにリグを投入して宙ずりさせ、ロングシェイクさせて食わせる「吊るし」を使うなら、リーダーレスダウンショットリグに部があるんじゃないかと思います。

フィネスっぽいアプローチにも対応してくれるリグなので、様々なシーンで使い勝手が良いんですよね。

リーダーレスダウンショットリグはワームの可動域が広いので、ソフトベイトが自由に動きやすいというメリットも。

シェイクの仕方次第では水平を保ったままワームを動かせます。

水平姿勢が実際の釣果に関係あるかはわかりませんが、「水平姿勢を保ったまま誘える」という気持ちが釣りのモチベーションを高めてくれることもあります。

僕の経験上においては、中層シェイクの釣りではリーダーレスダウンショットリグのほうがよく釣れてます。

リアクション要素を求めるならリーダーレスダウンショットリグ

リーダーレスダウンショットリグは垂直にフォールさせやすく、しかもテキサスリグよりフォールスピードが高いのが特徴。

同じ7gでも、テキサスリグよりリーダーレスダウンショットリグのほうが速く落ちるので、リアクション要素を狙いやすいのかなと。

テキサスリグでもシンカーを重くすればリアクションを狙えますが、体感的にはリーダーレスダウンショットリグのほうが落ちパク・リアクションバイトが多い印象ですね。

特に冬・低水温期においては、リーダーレスダウンショットリグのほうがよく釣れる。

【関連記事】

リーダーレスダウンショットは垂直ストラクチャー(縦スト)に強い

リーダーレスダウンショットリグは垂直に落としやすいので、縦ストを狙うときなどにも有効だと感じます。

テキサスリグだと攻めにくかった岩盤周りや、ラインを引っ掛けて定点で誘いにくい立木などにもアプローチしやすい。

フットボールジグ感覚でストンストンと落とせるので、テキサスリグより自由度が高い印象です。

テキサスは不要の産物?このご時世、あえてテキサスを使う意味はあるのか

近年では、リーダーレスダウンショットリグやフリーリグ、ズボラリグなどの新しい撃ちモノ系リグが目立つようになってきました。

僕の体験談においても、食わせ能力に関しては上記のリグが優れていると感じますし、テキサスリグを使う頻度が減ってきているのも事実。

じゃあ、テキサスリグは”いらない”リグになってしまったのかと言われると、そんなこともありません。

テキサスリグしか出来ないことは結構あります。

テキサスリグは永遠に不滅です!

…と言いたいトコロですが、使うシーンを見極めることが大切になるのかなと思ってます。

リーダーレスダウンショットリグと使い分けるコツは、「カバーの量」にあります。

ヘビーカバー撃ちではテキサス一択

例えば、写真のようなヘビーカバーの奥の奥を狙うならテキサスリグ一択です。

リーダーレスダウンショットリグでも入れること自体は可能ですが、回収時に引っかかるため使いにくいんですよね。

リーダーレスダウンショットリグでは手も足も出ないようなヘビーカバーを釣るなら、間違いなくテキサスリグが良い。

食わせ能力自体は低いかもしれませんが、カバーの奥の奥にいる魚は油断していることも多く、違和感なく口を使ってくることもあるので、一概にも「テキサスリグは完全に不要で役目ナシ」とは言えません。

リーダーレスダウンショットリグはシンカーが”音”を発してしまう

静かにアプローチするならテキサスリグの方がいいかもしれないと感じることも。

水底に入り乱れたティンバー、レイダウンなどを荒らさずに探るにはテキサスが良いのではないか…と。

リーダーレスダウンショットリグはテキサス以上にシンカーが揺れるため、カバーにシンカーがぶつかって衝撃音を発してしまいます。

複雑に入ったカバーで中層シェイクする際も、シンカーがカバーにゴツンゴツンぶつかってしまうため、プレッシャーを与えてしまっているのではないかと思ったり。

カバーにガツンガツンとシンカーを当てて誘っていると、なんだかバイトが減ってるんじゃないかと思うこともあるので、テキサスと上手に使い分けたいところですね。

オールドスクールの釣りは”ロマン”でもある

テキサスリグは中通しオモリをつけただけのシンプルなリグ。

しかし、そこに”ロマン”を感じます。

例えば「7gシンカーに4~5インチホッグワーム」という典型的なセッティングは、近年だとオールドスクールな釣りとして扱われがち。

しかし、そこに”ロマン”を感じます。

小手先だけのエサに寄せたアプローチではなく、「シンプルな仕掛けでバスと真っ向勝負!」という漢気あふれる取り組みは、フィネス全盛期の今だからこそ面白く感じたり。

食わせ能力はリーダーレスダウンショットリグよりも低いけれど、テキサスリグには”ロマン”があるのだ。

【関連記事】

まとめ:テキサスリグは不要の産物ではないけれど、リーダーレスダウンショットリグとは使い分けたほうが良い結果に繋がりやすい

僕の体験談をもとにしつつ、テキサスリグとリーダーレスダウンショットリグの使い分けについて書いてみました。

テキサスリグは出番が減りつつありますが、シンプルな構成なのでバス釣り初心者でも扱いやすいルアーです。

出しどきを見極めることで、テキサスリグとリーダーレスダウンショットリグを上手に使い分けることが出来るのだと感じています。

【こちらもお役に立つかもしれません】

●カバー撃ちに関する記事はこちら

●おすすめタックルまとめ記事はこちら