つい先日、シマノ「アンタレスDC MD」を手放した。
本機は超人気の売れ線ベイトリールだが、約2年ほど使い込んでみたものの、自分には使いこなせずに手放すことにした。
今回は、シマノ「アンタレスDC MD」を手放した理由や、実際に2年ほど使い込んでみて感じた不満や本音などをインプレしていこうかと思う。
【関連記事】実際の使用感や外観インプレは、以下の記事で読むことができます↓
もくじ
【購入から2年後】僕がアンタレスDC MDを手放した理由。人気リールの不満と本音インプレ
これが今回手放した報告インプレの主役、シマノ「アンタレスDC MD」。
購入当初は色々と浮かれまくっていたが、使い込んでいくにつれて「ちょっと合わないかも…」と感じてしまった。
本機は「世界中の魚を釣るためのドリームなリール」だが、僕はほぼバス釣りに使っていたということもあって、完全にオーバースペックになりがちだった…という失敗談である。
アンタレスDC MDを2年も使い込んだのに手放した理由
僕がアンタレスDCMDを手放した理由は、
2:嗜好性が強いリールでもあるから
という部分。
アンタレスDC MDは、バス釣りだけを目的として開発されたリールではないので、当然といえば当然である。
さらに言うと、「自分は村田基氏ではない」というのも手放した理由でもある。
ソルトルアーをする頻度が少なかったり、海外で怪魚を釣るといったドリームアングラーでもない一般人なので、「世界の魚をターゲットに開発された超ハイスペックリール」は使いこなすことが出来なかった。
1:バス釣りに使用するにはオーバースペックすぎた
僕は8:2くらいの割合でバス釣りをメインにしている。
バス釣り以外にはシーバスやエギング、ライトショアジギとかシロギス、ちょい投げといった海釣りをたま〜〜〜〜にやるだけ。
なので、アンタレスDC MDをバス釣り専用に使うには、ぶっちゃけオーバースペックだと感じざるを得ない。
スプール径が38mm、ラインキャパがナイロン20lb-100mということで、バス釣り専用機としては使う状況を選ぶリール、とも感じた。
僕のスタイル的にも「2oz以上のビッグベイトをブン投げます!」だとか、「重いルアーを遠投してガシガシ巻いてきます!」といった”琵琶湖系・関西系ストロングアングラー”みたいな取り組み方ではないため、完全に持て余した。
アンタレスDC MDは、1oz以上のデカいルアーを扱うには最高に気持ち良いリール。
「ビッグベイト専用リール」とは言えないものの、扱ってて気持ち良いルアー重量のレンジはかなり上である。
10g前後のルアーの扱いはフツーだが、決して「快適!」とは言えない。
僕のように霞ヶ浦や野池のオカッパリや、関東のレンタルボートでバーサタイルな釣りをするのにはあまり向かないと感じた…というのが手放した理由である。
●シーバスには最高にハマる
最低でもルアー重量が18gくらいは欲しいリールなので、ボート&オカッパリのシーバス釣りには向いているリールではある。というかめちゃくちゃ向いている。
僕はシーバスをやる頻度が(今のところ)低いということと、ベイトタックルを使用したシーバス釣りが苦手なので、超ハイスペックな性能を持て余しがちになってしまい、アンタレスDC MDを使いこなすことが出来なかった。
●バス釣りには汎用性が低すぎた
スプール径が38mm、大きなラインキャパ、そこそこな自重…というドリームな仕様のアンタレスDC MD。
購入当初は「アンタレスDC MDでデッカい魚を釣りまくるぞ!」などと意気込んでいたものの、実際には~50cmほどのブラックバスばかり狙っていたということもあり、持て余してしまった。
バス釣りの場合、使う頻度が高いルアー重量が7~28g程度のものが多いのだが、この重量帯のルアーはアンタレスDC MDが苦手とするレンジでもある。
霞ヶ浦や野池、レンタルボートの釣りでは、タックルにある程度のバーサタイル性を求められることもあるため、アンタレスDCMDのような重量級ルアーを得意とするリールは使いにくいと感じてしまうことが多かった。
(重量があるルアーを使用した場合は)超カッ飛ぶ
キャスティングの飛距離においても、バス釣りに使用するにはちょい微妙だと感じることもあった。
正直なところ、僕のような素人アングラーの場合、アンタレスDC MDを使用しても他のリールと飛距離がそれほど変わらないと感じることも。
07メタニウム (カスタム済)、メタニウムDC、17タトゥーラsvtw、無印タトゥーラtw…などなど、1ozくらいの重いルアーを使用した場合であれば、他のリールを使用してもアンタレスDC MDとそれほど差を感じることが出来なかった。
「超カッ飛ぶベイトリール!」
「ジグが100m飛んでラインが全て無くなるw」
…というメディアの売り文句に惹かれて購入してみたが、実際にはいくらセッティングをイジってみても「それほど飛ばなくね?重いルアー限定じゃね?」といった感じ。
僕の腕と使い方、用途が間違っていたのかもしれないが、フツーのオッサンバサーには、アンタレスDC MDはちょっとオーバースペックだと感じられ、持て余しがちとなってしまった。
嗜好性が高いリールだったから
シマノ「アンタレスDC MD」を使いこなすことが出来なかった僕にとって、その”ブランド性”はやや重荷と感じることもあった。
『アンタレス』というとシマノのフラッグシップ機として有名なシリーズ。
ハンドルをくるくる回して遊んだり、クラッチを切ったときの贅沢な感触を味わったり、美しいラメが散りばめられたボディをウットリと眺める…といった戯れ方は、高級機ならではの楽しみ方だと言える。
しかし、ぶっちゃけ”使用頻度がめちゃくちゃ低かった”ということもあり、「この子、持ってても意味なくね?」と疑問を感じてしまう日々が続いたのだ。
半年くらいまではブランド感に満足していたが…
購入してから半年くらいは所有感やブランド感に満足していたが、使い込んでいくにつれて「バス釣りには使いにくい…」という気持ちがムクムクと湧いてきてしまった。
用途が限られがちなリールということもあって、購入後1年くらいになると釣行メンバーとして釣り場に連れていくことが減り、次第に使わなくなっていった…という経緯がある。
使わない時期にも部屋でハンドルをくるくる回して楽しんだりしていたが、「こんな贅沢な使い方をするくらいなら、実釣で使える安いモデルを買ったほうが有益なのではないか」と感じ、最終的には手放した。
【 部屋で触れて遊んでいるくらいの使い方なら、いっそのことガンガン使ってくれる人の元にいた方が幸せなんじゃないか】
…みたいな感じで、2年間ほどのお付き合いをした後、僕はアンタレスDC MDを手放すことにしたのだ。
まとめ:シマノ「アンタレスDC MD」は使い手を選ぶリールである。
1oz、2ozを超える重いルアーをブン投げるなら最高と言えるリールではあるが、僕のようにフツーのバス釣りをする人間にとっては、ややオーバースペックだと感じた…というのが本音。
「ビッグベイトリール専用です!」とは断言できないが、バス釣りで使用頻度が高い10~20gくらいのルアーの使用感は、お世辞にも快適!…とは言い難いリールである。
残念ながら僕には使いこなすことが出来ずに手放すことになってしまったけど、バス釣りだけでなくソルトや海外でデカい魚を狙いたい人には満足できるリールだと思う。
もしアンタレスDC MDを検討中であるなら、以下のポイントをしっかり把握しておくことをおすすめする。
→どんなルアーを使う頻度が多いのか? ●どんな魚を狙う頻度が多いか? ●将来的に、海外やソルトなどでも使っていくのか?
上記の要素を考慮しておけば、買い物で失敗しにくくなると思う。
ちなみに、実際に使用してみて感じた実釣インプレッションは、以下の記事にまとめてあるので、よかったらコチラも参考にしてみてほしい↓
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