約半年ほど前、アメリカで有名なフィッシングメーカー、”ファルコン”社のロッドを購入しました。
アメリカンロッドが激安セールしてたから三本買ってみた。三本買って日本製ロッド一本分のお値段…お買い得すぎる🥰部屋で振った感じ、かなり素敵な印象。ロードランナー系なしなやかブランク😍#ファルコンロッド#ファルコン ローライダー#13フィッシング オーメン pic.twitter.com/U9s4J2o3fT
— たま@まいんどくえすと2 (@tamacoro0218) January 13, 2020
価格が鬼安いということもあって、正直あまり期待していなかった…というのが本音です。
今回インプレするCLC-7Mは、あの”大森貴洋氏も認めたクランキングロッド”らしく、しばらく使いこんでみました。
実は、購入当初、色々あってマジで売り払おうかと思っていたのですが…実際に使い込んでいくと、その溢れんばかりのバットパワーとキャストのしやすさに、いつの間にか心酔してしまったという(笑)
クランキングロッドとして有名な、ファルコン「CLC-70M」をインプレしていきます。
もくじ
- 1 【インプレ】クランクベイトロッドに最適!アメリカンロッドで有名な、ファルコン「ローライダー CLC-7M」。
- 2 ファルコン「ローライダー CLC-7M」スペック
- 3 ファルコン「ローライダー CLC-7M」の外観・デザインのインプレ
- 4 グリップ〜バット周り
- 5 ブランクス周り
- 6 アメリカンロッドインプレ|ファルコン「ローライダー CLC-7M」を半年使いこんでみた感想
- 7 1:アメリカンロッドというステータス
- 8 2:グリップ部に対する不満
- 9 パーミング時にトリガーが痛い…
- 10 リールの締め込みが緩いと…
- 11 3:”キャストの神”が宿る、抜群のキャストフィール
- 12 一生クランクベイトを巻いていられる心地よさ
- 13 どんなキャストでも快適
- 14 脅威のフッキング率
- 15 「グラコン、根掛かりしやすいんじゃないの?」の回答
- 16 4:一番の脅威は、コストパフォーマンス
- 17 【インプレ】クランクベイトロッドに最適!アメリカンロッドで有名な、ファルコン「ローライダー CLC-7M」|まとめ
【インプレ】クランクベイトロッドに最適!アメリカンロッドで有名な、ファルコン「ローライダー CLC-7M」。
「ローライダー CLC-7M」は、アメリカの老舗メーカー「ファルコン」社からリリースされているクランキングロッド。
グラスコンポジットということで、クランクベイトなどのトレブルフック系ルアーに使いやすい作りです。
”クランキングロッド”ではあるもの、実際には~1/2ozのスピナーベイトやチャターベイトなどにも使えるため、汎用性においてもGOOD。
キャストの気持ち良さに脳汁ドバドバ出ちゃう。キャストフィーリング◎
ファルコン「ローライダー CLC-7M」スペック
長さ:7フィート
パワー:M(ミディアム)
アクション:レギュラー
適合ライン:12 – 25 lbs.
適合ルアーウエイト:1/4 – 1/2 oz
ガイド数:10
ロッドネーム:Composite Cranker
クランクベイトのレンジコントロールと、ラインメンディングを行いやすい7フィートといううレングス。
スクエアビルクランクベイト、シャロークランク・ミッドクランクが使いやすい適合ルアーウエイト設定。
グラスコンポジット。
まさに、「The・クランキンロッド」と言うにふさわしいアメリカンロッドです。
メーカー価格は不明なのですが、販売価格は大体¥20,000前後といったところ。
国産のクランキンロッドと比べると、割安なのが嬉しいポイント。
ちなみに僕は、アメリカンロッドを買うときはいつも「ネスト」さんにお世話になっています。
メールのレスポンスも速く、確認メールと発送完了メールを送ってくれるので、安心してやりとりもできるショップさんです↓
ファルコン「ローライダー CLC-7M」の外観・デザインのインプレ
この項目では、アメリカンロッドのファルコン「ローライダーCLC-7M」のデザイン性をインプレしていきます。
グリップ〜バット周り
アメリカンロッド、ファルコン「ローライダーCLC-7M」のグリップ部はこんな感じです。
グリップ部はかなり太めです。
旧型のノリーズ「ロードランナー」や、旧型のメガバス「オリジナルデストロイヤー」、エバグリ「インスパイア、コンバットスティック」並みの太さ。
いや、もう少し太いかも…ごんぶとです。
バットロゴ部。
ファルコンロゴと、「LowRider」のデザインがカッコいい。
ブランクスがブラウンカラーなのもお気に入りポイントです。
デザイン性やカラーリングは、いかにも「アメリカンロッド!」といった主張ではなく、かといって国産ロッドのような印象もない…といった感じ。
近年のアメリカンロッドはデザイン性に優れたものも多く、所有欲を満たしてくれるのもGoodです。
ブランクス周り
9個のシングルフットガイド、1個のダブルフットガイド。
ティップ部。
ガイド数は全部で10個。
フジの「K フレーム / K Frame」ガイドが採用されています。
ガイドリングには「ファズライト / FazLite」が使われています。
ライン絡みが少なく、強度と防食性も強く、飛距離にも優れているのが特徴です。
ブランクスには、「T2 グラファイト ブランク」が採用されています。
しなやかでトルクフルな印象で、3/8~5/8oz程度のクランクベイトが投げやすいです。
ローライダーCLC-7Mは、価格的にもリーズナブルで、デザイン性にも優れているアメリカンロッドだと感じます。
バス釣りの本場アメリカで超有名なファルコンロッドですが、日本人の僕でも非常に使いやすいです。
「アメリカンロッドに興味はあるけれど、少しとっつきにくいんだよなぁ。何を選んだらいいのかわからないし…」という人にもおすすめできるロッドです。
アメリカンロッドインプレ|ファルコン「ローライダー CLC-7M」を半年使いこんでみた感想
購入後、オカッパリとレンタルボートの両方で使い込んでみたのでインプレしていきます。
ファルコン「ローライダーCLC-7M」のおおまかなインプレッションは、以下のとおりです。
2:グリップ周りに不満が…
3:神レベルのキャストフィール
4:脅威のコスパ
バスのファイトに追従するかのようなしなやかさがあるため、バレにくいと感じます。
40アップ程度なら簡単に抜き上げることができるため、バットパワーも十分!
1:アメリカンロッドというステータス
ファルコン「ローライダー CLC-7M」を実際に使ってみたときの第一印象は、『アメリカンロッド』というステータス感でした。
アメリカンロッドらしいモチッとした弾力を感じさせながらも、それでいてトルクフル。
昨今のジャパニーズロッドには見られないフィーリングともいえますね。
そのほかにも、
●軽く振っただけでも伝わってくるアメリカンロッドらしいトルク感。
●そもそも他に使っている人を見かけない。
…などなど、『オレは一味違うアングラーだゼ』感を堪能することができます。
僕の場合は、ただ単にアメリカかぶれして楽しんでいるだけだったりしますが…笑
ほかのアングラー達が使っていない、ちょっと珍しいロッドを探している人にもピッタリだといえます。
「アメリカンロッド」というステータス感は、使っていても楽しいですし、ただ所有しているだけでも楽しい!
2:グリップ部に対する不満
アメリカンロッドとして本国でも人気が高いローライダーロッド。
しかし、そもそもアメリカ人の体格に合わせて作られているからなのか、日本人の僕には合わないと感じる部分もありました。
たとえば、以下のような部分においてです。
●トリガーの位置
●重量
●グリップ部がめちゃ太い
グリップ部が太いのが気になるポイントです。まぁまぁ”ごんぶと”です。
ひと昔前の国産ロッドにもこの傾向はあったので、人によっては気にならない部分かもしれません。
しかし、僕にとってはこのグリップデザインが太く感じます(^ ^;)
ただ、実際の使用に関してはほぼ問題ないレベルだとも感じさせ、キャストもしっかり決めることが可能でした。
パーミング時にトリガーが痛い…
くわえて気になるデメリットとしては、「パーミング」です。
近年の日本製ベイトリールはロープロ系ものが多ということもあり、アメリカンロッドとのマッチンググに違和感を感じることも…。
たとえば、パーミングするときには小指と薬指のあいだにトリガーを挟みますが、長く釣りを続けていると痛みがうまれやすいのです。
パーミングのポジションがいまいちシックリこない印象。
アメリカ人と日本人では手の大きさが違うので、ある程度は仕方のないところかもしれません。
「長時間クランクベイトを巻いていると、薬指と小指が痛く感じてしまう」といった小さなトラブルは当たり前でした。
しかしこれは、3フィンガーパーミングでのお話。
トリガーを挟み込まない「4フィンガー」パーミングだと、かなり握りやすくなります。
パーミング時のトリガー部分の手の痛みについては、そのほかのアメリカンロッドでも起こりやすい現象なので、ある程度はしょうがないのかも。
4フィンガーでパーミングすれば問題なく使えます。
リールの締め込みが緩いと…
それと、ファイト中にロッドがしなるとリールがガタつくことがあります。
かなりキツく締め込まなければリールがガタつくので、購入されるならこの点に気をつけてほしいです。
ファイト中にリールが外れるなどのリスクもうまれやすいので(^ ^;)
結構な力を入れて締めこまないと、デカい魚が掛かったときなどにリールがガタっとなる。
グリップ周りの作りこみに関しては、やや不満が残ります。
アメリカ人の「あまり細かいことは気にするな!壊れなければそれでいいじゃないか!筋肉をつけろ!もっと強く絞めろ!ガハハ!」といった声が聞こえてきそうですw
3:”キャストの神”が宿る、抜群のキャストフィール
正直なところ、購入後からしばらくのあいだ、グリップ周りのデメリットが気になって仕方がありませんでした。
手放すことも視野に入れていました。
しかし、不満を持ちながらもしばらく使いこんでいると、いつの間にかCLC-7Mを手放せなくなっている自分がいたのです。
なぜなのか。
それは、過去に体感したことのないような”ズバ抜けたキャストフィール”の存在があったからです。
一生クランクベイトを巻いていられる心地よさ
ファルコン「ローライダーCLC-7M」は、ロッドを曲げるのが楽しくなるロッドです。
しかし、投げていて楽しいロッドはたくさんあります。
では、このロッドのなにが気持ち良いのでしょうか?
それは、太いグリップとブランクスが生みだす、『まるでフットワークの良い重機を扱っているかのような感覚』です。
デカいのに軽快。動けるデブ。粘り強くトルクフルな曲げ心地。
長く使いこむにつれ、さきほどブツブツと不満を語っていた「グリップの太さ」がキャスティング面においては超プラスに働く…ということに気づきました。
デカいのに軽快。
さらに、7フィートというロングレングスでありながら鋭く振り抜くことができ、クランクベイトのレンジコントロールもおこないやすい。
それでいて、遠投から近距離のピンスポット狙いまでさまざまなシーンに対応する懐の深さ。
購入当初は不満たらたらでしたが、実際に使いこんでいくと「もうこのロッド無しではクランキングをやりたくない」とさえ感じさせてくれる、めっちゃ気持ちいいクランキングロッドでした。
どんなキャストでも快適
グラスコンポジットのレギュラーテーパーらしく、シャロークランク・スクエアビルのようなやや軽量ルアーのウエイトを、しっかりとロッドに乗せて、気持ち良く振り抜けます。
たとえば、ダイワ「ピーナッツ2」のような小型クランクベイトや、ラッキークラフト「L.C1.5」、ラッキーストライク「KVD1.5」、エバーグリーン「ゼルク」などなど、大体9g〜20g程度のクランクベイトが快適に投げられます。
キャスト感が病みつきになるロッドです。これだけで白飯3杯イケます。
この快感を知ってしまうと、ちょっと他のロッドではクランクベイトを投げる気が失せる…というのは言いすぎではなく、マジでキャスティングが楽しい…気持ちいい…。
レングスが7フィートとやや長いので、購入当初は「ピンポイントキャストの精度に難があるのでは?」と考えていました。
が、いざ使ってみると、どんなキャストでも投げやすい。
遠投もしっかりおこなえつつ、中距離のサイドキャストもビシバシ決まり、ピンポイントキャストも行いやすい。
ロールキャストを使って、ピっとコンパクトに振るような投げ方でも、ピンに投げ込みやすいです。
バックハンドキャストはやや癖を感じますが(自重があるため、ブランクスを曲げにくく感じるなど)、キャストが上手い人なら問題にならないレベルです。
脅威のフッキング率
ファルコン「ローライダー CLC-7M」は、とにかく魚をバラしにくいクランキングロッドだと感じさせます。
一般的な中弾性~高弾性のカーボンロッドだとノらないような「じゃれつくようなバイト」も拾ってくれるため、クランクベイトで釣れるサカナがグっと増えました。
カーボンロッドだったら掛けれなかっただろうな、と感じるような魚もキャッチできるようになったことには驚かされます。
「フック1本でも掛かったら最後…その他のフックが他の場所に絡みつく」といった感じで、とにかく魚がノりやすい。
フッキングモーションをとらなくても、オートマチックにフッキングする感覚です。
「グラコン、根掛かりしやすいんじゃないの?」の回答
グラスコンポジットロッドは根掛かりが増えるのが弱点。
しかし、ファルコン「CLC-7M」はなぜか根掛かりしにくいです。
おそらくですが、ベリーからバットにかけてのパワー(というかやや張り・硬さ)があるため、一般的なグラスロッドよりも根がかりしにくい作りなのかなぁと。
スクエアビルクランクをカバーにガツガツ当てていてもスタックしにくく、それでいてバイトは拾う。でも不要な根がかりは避ける。こんな印象ですね。
「オカッパリだからクランキングロッドは使いにくいんだよなぁ」という人にもおすすめできます。
霞ヶ浦などの広大なフィールドでシャロークランクを巻きまくるなら、ぜひ1度使ってみてほしいです。
ちなみに、クランキングロッドを使った釣りのメリットは、以下の記事にまとめてあります。
クランクベイトの釣りに7フィートロッドを使うメリット・デメリットも書いてあるので、よかったらチェックしてみてください。
4:一番の脅威は、コストパフォーマンス
ローライダーCLC-7Mは、価格が¥20,000前後とリーズナブルな価格です(釣具ショップ「ネスト」価格)。
コスパにすぐれているため、はじめてのクランキングロッドとしてもピッタリなアイテムだといえるでしょう。
コスパに優れた国産ロッドはたくさんありますが、この価格で『本場アメリカのクランキングロッド』を体験できるというのは、それだけで価値があるようにも思います。
このロッドでクランクベイトを使っていると、「何かオレ…バスフィッシングわかっている人ぽい…」と悦に浸れるのも楽しいです(笑)
もしクランクベイトを使った”クランキング”の釣りをやり込むなら、ファルコン「CLC-7M」は、めちゃくちゃおすすめできるロッドです(^ ^)
【インプレ】クランクベイトロッドに最適!アメリカンロッドで有名な、ファルコン「ローライダー CLC-7M」|まとめ
アメリカで人気のクランキングロッド、ファルコン「ローライダー CLC-7M」をインプレしました。
アメリカンロッドなのでとっつきにくさを感じる人もいると思いますが、日本人の僕でもかなり楽しく遊べるロッドです。
ローライダーCLC-7Mが気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか↓