スミスウィック『ラトリンログ』。
ラトリンログ(通称”ログ”)とは長い付き合いになるのだが、未だに僕のタックルボックスの1軍ジャークベイトスペースを占領している溺愛ジャークベイト。
いかにもアメリカンルアーとも言える無骨な風貌もあって、日本製ジャークベイトしか使ったことがない人には、使用することに抵抗があるかもしれない。
しかし、そんな人にこそぜひ使ってみてもらいたいジャークベイトだ。
この子、マジで鬼釣れジャークベイトっす。
今回は、スミスウィック『ラトリンログ』をインプレしていく。
ログは「なんか良いジャークベイトないっすか?」とお探しの方に、自信を持っておすすめできるジャークベイトだ。
【関連記事】ラトリンログ、ジャークベイトを最高に気持ちよくジャークするのにおすすめのロッドをまとめました↓
もくじ
- 1 【インプレ】冬場・コールドウォーターキラー!?スミスウィック「ラトリンログ」の実釣性能がハンパなくてLOVE。
- 2 ラトリンログの大まかな印象・インプレ
- 3 パッと見、「素朴なアメリカンルアー」だが、実釣性能がヤバい
- 4 ログの良いとこ・悪いとこ
- 5 スミスウィック「ラトリンログ」の外観・デザインのインプレ
- 6 アメリカンなデザインが良い
- 7 ビジュアルは決して”極上”とは言えない。しかし…
- 8 スミスウィック「ラトリンログ」の実体験インプレ。使用した感想
- 9 重さは普通だが、悲しいくらい飛ばない
- 10 動きすぎないジャーキングがスレた魚を狂わせる
- 11 ヌメヌメなジャークは強い水押しを発生させる
- 12 冬場・コールドウォーター専用のジャークベイト…ではない
- 13 【インプレ】冬・コールドウォーターキラー!?スミスウィック「ラトリンログ」の実釣性能がハンパなくてLOVE。
【インプレ】冬場・コールドウォーターキラー!?スミスウィック「ラトリンログ」の実釣性能がハンパなくてLOVE。
ラトリンログの大まかな印象・インプレ
これが今回インプレする、スミスウィック『ラトリンログ』。
ラトリンログは1950年にアメリカで発売されたルアーで、動きすぎないアクション、アメリカンなデザインが魅力。
ログはアメリカのバスプロもトーナメントで愛用していたり、日本のジャーキングエキスパートにも愛用されている優秀なミノー。
パッと見、「素朴なアメリカンルアー」だが、実釣性能がヤバい
パッと見た感じは「いかにもアメリカンルアー」みたいな印象なのだが…
この子、マジでよく釣れる。
ジャークアクションは決して派手ではないものの、強い水押しとボディロールがバスに効いているのか、スレたフィールドでもバスを連れてきてくれるルアー。
ジャークベイトというと「冬場・低水温期に使うルアー」みたいな印象があるかもしれないが、春夏秋冬、オールシーズン対応するジャークベイトである。
ログの良いとこ・悪いとこ
ログの良いとこ・悪いとこを挙げると、以下のような部分である。
●釣れる
●アメリカンな外見
●動きすぎないジャークアクション
●アメリカンな気分に浸れる
・飛ばない
「飛ばない」という致命的な弱点を抱えながらも、高い実釣性能を誇る『The・ジャークベイト』である。
ジャークベイト選びで迷ったら、まずはコイツを選んでみてほしい。
その見た目からは想像出来ないような、すさまじい”釣力”に驚かされるハズだ。
スミスウィック「ラトリンログ」の外観・デザインのインプレ
アメリカンなデザインが良い
スミスウィック「ラトリンログ」の全体のデザインはこんな感じ。
いかにも無骨でアメリカンルアーっぽいシンプルなデザインだが…これがよく釣れるんですわ。
顔周辺のデザインもシンプル。
目はグラスシールではなく手書きというところも、アメリカンルアーらしくて可愛い。
腹部分。
純正のブロンズフックは少し弱めなので、好みでフック変更してもよい。
”ROGUE”のロゴが入ったリップ。
柔らかく大きめなリップは空気抵抗を受けやすく、正直あまり飛ばない。
…が、このリップ素材が釣れる秘訣でもあると思う。
よく水を押してくれるような印象。
ビジュアルは決して”極上”とは言えない。しかし…
スミスウィック「ラトリンログ」には、リアルで凝ったカラーなどラインナップされていない。
日本のルアーのように重心移動システムが入っていないし、飛距離が出ることもない。
だがそれが良い。
実釣性能が高いのなら、数多く存在するデメリットなど気にならないのだ。
写真上からレイドジャパン『レベルミノー』、デュオ『レアリスジャークベイト』、スミスウィック『ラトリンログ』。
日本のルアーは造形にも凝ったものが多いが、ログのようなアメリカンルアーはシンプルなデザインのルアーが多い。
アメリカンルアーはリアルなデザインの物が少なく、あくまで実釣機能重視。
【動きがよくて壊れず、釣れればオールオッケー】
そんなアメリカ人の合理性がそのまんま反映されたかのようなルアーがラトリンログなのだ。
非リアルでアメリカンな外見は、僕個人としてはとてもチャーミングに感じる部分。
ログを使っていると「俺ってスゲーアメリカンなアングラーだぜ」なんて風に、本場アメリカのバスフィッシングに浸れるのが最高に楽しい(笑)
スミスウィック「ラトリンログ」の実体験インプレ。使用した感想
ログと出会ってから長い時間が経過したが、いまだにタックルボックスの1軍に君臨し続けている。
個人的には、ジャークベイトはぶっちゃけ「ログとモデルAさえあればどうにかなる」…とまで感じさせる、実釣性能の高いジャークベイトだ。
これまでに何度も使用してきた中で、特に強く感じたことは以下のようなもの。
●飛ばない。
●ナチュラルなジャークアクション。
●ストップ時のアクションが良い。
●なぜかよく釣れる。
重さは普通だが、悲しいくらい飛ばない
飛ばない。
とにかく飛ばない。
残念なくらい飛ばない。
「飛ばない」と連呼したくなるほどに、飛ばないルアー。
重さは9gと一般的なミノーと変わらないのだが、
●重心移動システムも入っていない。
●リップが大きく、空気抵抗を受けて飛ばしにくい。
●飛行姿勢が安定しない。
…というのが飛ばない理由なんじゃないかと思う。
飛距離は期待出来ないのが残念な部分。
ログは、飛ばない。悲しいくらい飛ばないルアーだが、ちょっとした工夫でかなり飛ばすことが可能になる。
板オモリを貼ったチューニング!
コレで簡単に飛距離をアップさせることができる。
本来の板オモリを貼る目的はログをサスペンドさせるためだが、ウエイトを追加する分、重さも増える。
ジャークのキレはいくらか抑えられてしまうが、オカッパリなどで飛距離を重視したい人には、サスペンドチューニングはオススメ。
ただ、チューンすると動きがやや鈍足になるような傾向があるため、ぜひベストなチューニングを見つけてみて頂きたい。
ACTIVE(アクティブ) 鉛シール 0.5mm→アマゾンで板オモリをチェックしてみる
動きすぎないジャーキングがスレた魚を狂わせる
ラトリンログは、ジャーキングしてもキレッキレな動きが出ない。
日本製ジャークベイトのように、美しく派手に左右に動き回ることもなく、ほんの少しダートする程度のアクション。
初めてログを使う人は、不良品でも引いてしまったんじゃないかと思われるかもしれない。
が、”動かないジャークアクション”は至って正常である(個体差はあるが)。
購入当初は「ちょっとさぁ君ぃ、全然ジャークしないじゃん。これじゃあ釣れねーよぉ」などと舐め切っていたのだが…なぜか釣れる。
スレたバスにとっては、派手に動きすぎるルアーはかえって違和感を与えるからなのか、霞ヶ浦やスレた野池などでも威力を発揮してくれる。
ワームじゃ何やっても食わないのに、ログをジャークさせると何故かバイトが多発する…みたいなこともよくあった。実に不思議なジャークベイトだ。
ヌメヌメなジャークは強い水押しを発生させる
ラトリンログは、水をスパスパと切ってジャークするタイプのルアーではなく、どちらかというと「ヌメッ、ヌヌン」っといった感じで水を”押す”タイプのルアーだと感じる。
メガバス「X-80」やO.S.P「阿修羅」などは”水を切る”タイプだが、ログは”押す”。切らずに、押す。
どちらかというとマッディな水域で威力を発揮するような印象もあるけれど、クリアレイクでも問題なく使える。
水深4~9mくらいに散っていたバス達を、一気にシャローレンジに寄せてこれるくらいのルアーパワーもある(どクリアなダムでの体験談)。
水を強く押しながらクルッとロールするアクションが、派手ハデなジャークに慣れたスレたバスに効くのかもしれない。
冬場・コールドウォーター専用のジャークベイト…ではない
一般的に、ジャークベイトというルアーは「冬場などの水がクリアアップした時期や、クリアレイクで効力を発揮するルアー」とも言われているが、それはラトリンログには当てはまらない。
水を強く押すから、クリアなフィールドだけでなくマッディなフィールドでも使える器用さもある。
スミスウィック「ラトリンログ」は、霞ヶ浦や野池、ステイン〜マッディなどのフィールドでも使ってもらいたいジャークベイトだ。
ミノーのジャーキングは冬に使われるテクニックというイメージがあるが、実は年中使える。
凄くスレた野池などでログをやけくそ連続ジャークさせていると食ってくることがある。とにかくあり得ないくらいの連続ジャークを行い、急にストップをかけて、また連続ジャーク…これが効くときがある。
ルアーのただ巻きの釣りに飽きている人は試してみてほしい。
【インプレ】冬・コールドウォーターキラー!?スミスウィック「ラトリンログ」の実釣性能がハンパなくてLOVE。
スミスウィック『ラトリンログ』を、実体験などを混ぜつつインプレしてみた。
水押しの強いナチュラルなジャークアクション、アメリカンなデザインが魅力のラトリンログ。
ジャーキングで釣ったことのない人や、アメリカンルアーに興味がある人はぜひチェックしてみてほしい。
ラトリンログを気持ちよくジャーキングするなら、ジャーキングロッド使うのがおすすめだ。
ログに長くて硬いロッドを使ってしまうと、ジャーク時に動きすぎてしまったり、ちゃんとジャークしなかったり…といったトラブルも生まれてしまう。
ラトリンログのスペックを最大限に引き出すためにも、ジャーキングに使うロッドはしっかりとしたものを選びたい。
以下の記事に「おすすめのML(ミディアムライト)ロッド、ショートロッド」をまとめておいたので、よかったらコチラもチェックしてみてほしい↓
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