カバー撃ちロッドを選ぶとき、悩みのタネとなりがちなのは「MH・Hパワーどっちがいいのか問題」です。
個人的にもさまざまなロッドパワーをカバー撃ちに試しましたが、どうやって使いわけるべきか見えてきました。
ということで当記事では、「カバー撃ち、MHとHパワーどっちがいいのか問題」について、個人的なキモチを書いていきます。
もくじ
【バス釣り】カバー撃ち、MHとHパワーどっちがいいのか問題
上記のことでお悩みの方は少なくないでしょう。
個人的な結論をさきにお伝えすると、「個人的にはMHパワーが使い勝手◎」と思っています。
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カバー撃ちにおけるMHとH、基本的な使い分け
MHとHパワーの使い分けのコツがあります。
それは、「釣りスタイル(おかっぱりorボート)、フィールドの環境、アングラー個人の狙い・意図」というものです。
レンタルボートに乗るならMHとHの2本を積みこめばいいですが、おかっぱりでは1本しか選べないため、選定には気をつけなければなりません。
また、カバーがまったくない環境ではHパワーを使う必要はありません。
さらに、アングラーの個人的な意図もかかわってきます。
「今日はヘビーウエイトをセットしたビッグエスケープツインやブラッシュホッグでブチ抜きたい気分」という場合は、MHよりHでしょう。
このように、「釣りスタイル(おかっぱりorボート)、フィールドの環境、アングラー個人の狙い・意図」によって、えらぶべきロッドパワーは変わるというわけです。
おかっぱりの場合は?
オカッパリをするとき、個人的にはMHパワーを持ち歩くことがほとんどです。
オカッパリでは汎用性も大切にしたいと考えるからです。
オカッパリの場合、持ち歩くロッドはせいぜい1・2本。
レンタルボートのように「MHとHパワータックルの2本を環境によって変える」なんてことはできません。
このようなときは、汎用性、フィールド環境、アングラーの狙いなどを考慮しながらパワーを選んだほうがいいでしょう。
おかっぱりでもっとも便利に使えるのはMHパワーだと思っています。
MHパワーなら1/2~1.1/2ozくらいまでのルアーを扱えるし、そこそこ濃いめのカバー撃ちもこなしてくれます。
超絶ヘビーなカバーや、濃いカバーの”奥の奥”を狙うようなシチュエーションをほかにすれば、MHはどんな環境にも対応してくれる万能選手です。
ミディアムパワーの汎用系ベイトタックルでは、ミッド〜ちょいヘビーカバーは撃てない。
●ヘビーロッドは用途がかぎられる
一方、Hパワーは使うルアーや用途がややかぎられがち。
ジグ・テキサスなどの撃ち物と、1~2ozのヘビー級ハードルアー、あとヘビーキャロライナリグくらいにしか使わないんですよね。
おかっぱりでは使用頻度は少なめ。
カバー撃ちに特化したタックルを持ち歩くならHパワーでもいいですが、バイトを弾く可能性もあるので注意したいところ。
ジグテキ縛りやビッグベイト縛りなどを楽しむなら問題ないけれど、一般的なおかっぱりにおいてヘビーロッドは汎用性が低いロッドだといえます。
ヘビーロッドはスペシャリストであり、ミディアムヘビーロッドは汎用性最高…といった感じです。
MHとHの2本を持ち歩くのもいいけれど、1本は”抑え”としてスピニングタックルやベイトフィネスを持ち歩く人も少なくない。
そういった場合、HよりもMHパワーを選んだほうが、釣りの幅が広がるはずです。
使う環境でえらぶ
カバー撃ちにおいて、MHとHパワーで迷ったときは、「使う環境」から逆算して考えるのが手っ取り早いです。
たとえば、オープン〜ミッドカバークラスならMHを。ヘビーカバー撃ちオンリーならHを。
というように、カバーの濃さやフィールド環境から逆算するとわかりやすいかと思います。
ただ、オープンウォーター(障害物のない広々としたエリア)の沖のボトムにある障害物を狙う場合、水深と距離によってはMHよりもHパワーのほうが適する場合も。
瞬間的なフッキングパワーはHパワーのほうが高め。
リザーバーなどで沖に沈むカバーを狙う場合、僕ならMHではなくHパワーを選びます。たぶん。
カバー撃ち専用タックルをリザーバーに持ち込むならH、汎用性をもとめるならMH…という感じ。
ロッドパワーはアングラー個人の「狙い」をベースにする
ロッドパワーを選ぶときは、「アングラー個人の狙い」も考慮したいところ。
たとえば、「テキサスリグやフリーリグの食い込みをさまたげないように食い込み重視!」という場合はMH。
「ヘビーカバーの奥からブチ抜き&フッキングパワー重視!」という場合はHを。
「おかっぱりで汎用性重視で立ち回りたい!カバー撃ちもやるけどスピナベやチャター、1ozくらいのビッグベイトや羽根モノも使いたい!」というならMH。
「遠投して沖に沈む障害物を狙い撃ちたいから、確実にフッキングできるものを選びたい!」というならH。
このように、ロッドパワーはアングラー個人の狙いや釣りのコンセプトから逆算して考えると、えらぶべきパワーが見えてくると僕は考えています。
シンカーウエイト・リグウエイトで使いわける
使うシンカーの重さやワームサイズによっては、MHとH、どちらがベストか変わってきます。
ルアーセッティングには「ワームサイズが大きくなるほどセットするフックサイズもあがる」という傾向があります。
オフセットフックはサイズが大きくなるほどフッキングパワーが必要です。
ロッドパワーとフックサイズの釣り合いがとれていないと、さまざまなトラブルを招くので注意したいところ。
(上から、ビッグエスケープツイン、ブラッシュホッグ)
たとえば、バーサイタイルなM(ミディアム)パワーのベイトロッドで1ozシンカーをセットした#5/0フックのワームを使うと、フッキングミスやバラシなどが増えてしまいます。
しっかりフッキングできないのが原因です。
「14gを超えるヘビーシンカーとデカめのホッグワームを使ってカバー撃ちを楽しみたい!」という場合、MHパワーだとパワー不足に陥りやすい。
こんなときはHパワーのほうが安定するでしょう。
使うルアーの合計重量によって、MHとH、どちらを選ぶのがベストかは変わってくるというわけです。
【バス釣り】カバー撃ち、MHとHパワーどっちがいいのか問題|まとめ
「カバー撃ち、MHとHパワーどっちがいいのか問題」について書きました。
近年はネットサイトや某動画コンテンツで「カバー撃ちなら〇〇ロッドがおすすめ!」なんていうふうに紹介されています。
しかし、アノ人の言っていることが自分の用途に合っていない!なんてことは少なくないです。
ロッドパワーを選ぶときは、「釣りスタイル(おかっぱりorボート)、フィールドの環境、アングラー個人の狙い・意図」をさきに決めておくと、良い買い物ができるはずです。