今から20年ほど前でしょうか。
僕がまだバス釣り初心者だったころ、いくつかの勘違いをしたまま釣りをしていて、まったく釣れなかった…という経験があります。
現在でも上級者といえるほどの腕前ではないものの、以前よりも魚を釣れるようになりました。
そこで当記事では、「バス釣り初心者だった頃に勘違いしていたこと」を紹介します。
反面教師にしてほしいです(^ ^;)
もくじ
バス釣り初心者だった僕が勘違いしていた5つのこと
僕がバス釣り初心者だったころにやりがちなミスは、以下のとおりです。
●釣れないのは”ルアー”が違うからだ、と思い込んでいた
●とにかくルアーを投げまくれば釣れる!と思い込んでいた
●ワームは小さいほうが釣れる!と思い込んでいた
●バスプロ・メディアプロの話を鵜呑みにしすぎていた
●「情報を思い出す」と「状況判断」の違いに気づいていなかった
釣れないのは”ルアー”が違うからだ、と思い込んでいた
ブラックバスを釣ることができない原因に、「釣れるルアー探しをしてしまう」というものがあります。
もちろん、個体差によってルアーへの反応は変わりますが、それはあくまで目の前にサカナが居るということを前提にした話。
もし目の前にブラックバスが居なければ、プロさながらのルアーローテーションも意味をなさないのです。
バスプロたちは、目の前に魚が居るであろうと想定したうえで、ルアーをローテーションしています。
しかし、僕が初心者だったころは、目の前に魚がいるかどうかわからないにもかかわらず、とくに理由もなくルアーローテーションをしてしまっていたのです。
「釣れるルアー選び」は最優先事項ではない
釣りの経験を重ねるにつれ、ブラックバス釣りにおいて「どんなルアーに反応するか」は、あとに考えるべき要素だということを学びました。少なくとも、最優先事項ではないようです。
僕たち一般アングラーは、ついメディアや釣果情報などに流されてしまい、”釣れるルアー”に引っ張られてしまいがち。
しかし、僕はバス釣りの経験を重ねるにつれ、まずはブラックバスが潜むスポットを割り出すことからはじめなければならないのだ、ということに気づきました。
釣りをするときは、「どんなルアーなら釣れるのか」という考え方を一旦は隅においておくことが大切です。
そして、今この瞬間、ブラックバスはどんなエリア(地形)にいて、どんなことを考え、どんなエサを求めているのかを考えることからスタートしたい。
どんなルアーなら釣れるのか?は後。
まずは、魚の魚影(バス、ベイト、そのほかの魚の存在)をチェックしたり、水質や水温を見たり、シーズナルな行動や地形…などを考えたいところ。
バスにある程度の活性があれば、ルアー問わずどんなものでも食ってきちゃうので。
とにかくルアーを投げまくれば釣れる!と思い込んでいた
僕がビギナーだったころにやりがちだったのが、「とにかくキャスト数を増やせば釣れる!」というものでした。
ただ闇雲にルアーを投げまくれば釣れるかというと、そうではなかった。
とはいえ、少ないキャスト数では確率もさがってしまうので、「ルアーをどこに投げるべきか」という考えを持ちたいです。
ルアーをどこに投げるべきか(トレースコース)を見極めるべし
ルアーを投げるべき場所を知るには、ブラックバスの行動習性や、その釣り場のシチュエーションに沿った釣りかたを学ぶ必要があります。
といっても難しい話ではなく、まずは『変化』している場所を狙っていくとわかりやすいです。
狙う場所・スルーする場所の一例として…
たとえば、立木・倒木・岬・風が当たっている場所(あるいは無風の場所)・草木が冠水している場所・水底の地形の変化…などなど、おもに地形に変化がくわわっているスポットを狙います。
なにもないところにはバスもいませんし、そのほかの魚も居着きません。
ただガムシャラにルアーを投げまくっていても、ブラックバスを釣ることは難しいのです。
キャスト数を増やすことは大切なことではあるものの、「どこに投げるべきか」を考えながら釣りをすると、釣れる魚は増えるはずです。
ワームは小さいほうが釣れる!と思い込んでいた
僕がバス釣り初心者だったころは、「ワームは小さいほうが釣れる」と思い込んでいました。
実際、バスの目の前に極小ワームを通すことさえできれば、大きいものよりも小さいもののほうが食ってくれる確率は高いです。
しかし、それはあくまで目の前にサカナが居ることが前提の話。
はじめてのフィールドで釣りをするときや、その釣り場での経験値が浅いうちは、バスの付き場がわからないため、小さいワームを使うと迷走やすいです。
活性の高いバスを効率よく拾っていけるのは、大きいワームです。
最低でも4インチ。場合によっては5~6.5インチのほうが釣りやすいこともあります。たとえ霞ヶ浦であっても、です。
釣れないときほどワームを大きくしたほうがいい
僕が初心者だったころは、釣れないときほどワームのサイズを小さくしがちでした。
しかし、実際は逆で、バスの居場所がわからないときほどハイアピールなワームを使ったほうがバイトを得られやすい…ということを学びました。
たとえば、海釣りでは魚の反応がないときは生き餌をふさがけ(1匹でなく2.3匹つける)にしたり、餌を大きくしてアピールさせて誘います。
そして、魚が居ることがわかったり、活性が高いことがわかったら、そこではじめて餌をちょん切ってフッキング重視に…という手段をとる。
バス釣りは生き餌ではなくプラスチック製のルアーを使うので、生き餌とは考え方が違う…と思いきや、どうやらそうでもないようです。
不慣れなフィールドで釣りをするときや、バイトが少ないときほど、ワームのサイズは大きくしたいです。
現代のバス釣りシーンは、使うワームの平均サイズが下がっていますが、ここに罠があるのかもしれません。
たとえば、2.5インチよりも3.5インチ、3.5インチよりも4インチ、4インチよりも5インチ…というように、使うワームのサイズをあげたほうが、バイト率は高い気がします。
極小ワームを使って釣ることができるのは、目の前に魚がいることを前提にして釣りをしているエキスパートたちです。
彼らはピンポイントを割り出す能力や、タイミング、高性能魚探、経験値…などなど、僕たち一般人よりなにもかも桁違いの実力を持っています。だから、「フィネス(技巧的な、という意味)」で釣れる…というワケです。
バスプロ・メディアプロの話を鵜呑みにしすぎていた
僕が初心者だったころ、なにをすべきかわからなかったため、とりあえずバスプロやメディアプロのやっていることを真似するしかありませんでした。
しかし、真似をすればするほど釣れなくなった…という経験があります。
バスプロたちは、田舎にある激戦区の野池でおかっぱりをしていません。
あくまで、プロガイドに案内されながらメジャーフィールドや地方のダムなどで釣りをしているため、彼らの勝利パターンが僕たちにも有効活用できるかというと、そうでもなかったり…。
とはいえ、最近の若手プロたちは”本当のこと”をいう人も増えてきているようです。
僕の体験においても、著書を参考にしたらいきなり50アップが釣れたこともあります。
情報を上手に活用することで釣果を伸ばすこともできます。
ただ、彼らの言っていることの「どこまでを参考にするべきか(あるいは、どこをスルーするべきか)」というマインドは持っておきたいところではあります(^ ^;)
「情報を思い出す」と「状況判断」の違いに気づいていなかった
バス釣り初心者のころ、なにをすればいいのかわからなくなったとき、僕は情報を「思い出そう(想起しよう)」としていましたが、釣れませんでした。
どこかで見聞きした情報を「思い出す」ことと、実際のフィールドに立って、感じたことをもとに「状況判断」するのは、似ているようで似ていない…ということに気づいたのです。
”どこかで入手した情報”というのは、情報元のアングラーがその場で判断した結果がもとになっているのであり、自分自身の判断とはいえません。
一方、現場で体感したことをもとにした『リアルタイムな状況判断』は、自分自身がその場で感じたことをもとにしたもの。
後者のほうが信頼できる情報だといえます。実際、自分でリアルタイムに感じたことを実行したほうが釣れやすかった。
バスの潜むフィールドは、刻一刻とシチュエーションが変わります。
臨機応変に対応するためにも、どこかで見聞きした情報だけを頼りにするだけでなく、自分自身の判断も信じてあげたいものです。
たとえ周囲がワームを投げていたとしても、「いやいや、今この状況ならスピナーベイトのほうが釣れるよ」と思うのなら、それを投げ続けるたほうが釣れることも多いです。
バス釣り初心者だった僕が勘違いしていた5つのこと|まとめ
「僕がバス釣り初心者のころに勘違いしていた5つのこと」を紹介しました。
近年はSNSや動画メディアなどの発達により、情報に惑わされやすい世の中になったといえます。
だからこそ、『自分で考えて、自分なりに判断し、自分なりに試行錯誤する』という地道なプロセスが大事だと痛感した体験談でした。