(サムネイル&当画像引用:ダイワ「グラディカル」公式サイト)
突然ですが、ここ最近はバス業界に飽きつつあります。
どれもこれも売れ線ルアーのダウンサイジング(あるいはアップ)版ばかり…。
また、小難しいデザインにするあまり単価も高くなり、気軽に手を出せる価格ではなくなりつつある気がする。
そんななか、個人的に「お!これは良さそうだ」と思えるルアーが発表されました。
ダイワ「グラディカル」です。
もくじ
【気になる新製品】佐々木勝也プロ監修新型ビッグベイト、ダイワ「グラディカル」が気になる
ダイワ「グラディカル」とは
「グラディカル」は、フィッシングメーカーの大手であるダイワ社から発売されるビッグベイト系ルアー。
霞ヶ浦をメインフィールドとするダイワのプロスタッフ、佐々木勝也氏が監修した新型ルアーです。
以下、ダイワ公式サイトより、「グラディカル」についての解説文の引用です。
オカッパリで釣れるビッグベイトの具現化。ただ巻き厳禁のグライドベイト。
佐々木勝也監修
1.ただ巻きを無視したグライドアクション特化ビッグベイト。
2.ボトム攻略を意識したサイドフックアイとシンカーアイを搭載。
3.バラシを軽減するサクサススイベルフックアイを採用。
4.驚異の貫通力を誇るサクサスフックを搭載。
ピンポイントでのアプローチを重視したつくり。
デジ巻きやトゥイッチなど、ピンでネチネチと誘う系なコンセプトですね。
さらには任意でレンジを選ぶことができるサイドフック・シンカーアイも搭載。
また、ダイワ独自の技術である「サクサスフック」も組みこまれているのが特徴です。
ダイワ「グラディカル」のおもなスペック
以下、ダイワ公式サイトより、グラディカルのスペック引用です。
アイテム タイプ 自重
(g)標準全長
(cm)色数 フック仕様 リング仕様 メーカー希望
本体価格(円)147F フローティング 79 14.7 7 フロント:#1/0 リア:#1 #4 4,000
デジ巻き(短距離首振りアクション)での使用がメイン
「グラディカル」は、ただ巻きではなくテクニカルな使い方がメインとのこと。
オカッパリでは狭い場所でビッグベイトを繰り出すことが多く、線の釣りになるただ巻きはほとんど機能しない。
狭い場所で如何に多くアクションし、バスにアピールするかが重要になる。
グラディカルは、リーリングによるグライドアクションを得意とし、竿を振れないような場所でもまるで生きているかのようなアクションでバスを誘惑することが可能。
リーリングだけで右→左→右という規則的なアクションをアングラーの意思通りに出せることは、オカッパリにおいて非常に大きなメリットとなる。
いわゆる「デジ巻き系」な使い方がメインのようです。
霞ヶ浦のような広大なフィールドでは広く探れるルアーの出番が増えます。
たとえば、スピナベやクランクなどをはじめとする「巻物系ルアー」は、広いフィールドをサーチするにはかかすことのできないルアーです。
しかしカスミの場合、実際に釣りをするポイントは、狭いエリアか”ピンスポット”であることが多いんですよね。
巻物でスピーディに探っていると、バスのストライクゾーン(ルアーに口を使うバイトゾーン)をあっという間に過ぎてしまいがち。
バスのストライクゾーンは年々狭くなっている印象なので、ハードルアーを使ったピンスポット攻略も大切なテクになりつつある。
また、ただ巻き系ルアーはリアクションで食わせを狙うには都合がいいものの、近年はハイプレッシャーの影響もあって、ただ単にルアーを棒引きするだけでは食わなくなりつつあるといいのが現状でしょう。
くわえて、小規模の流入河川ではロッドを左右に大きく振れないことも珍しくなく、そういったシーンでは意外と巻物系ルアーは機能しづらいんですよね。
着水からピックアップまで5秒くらいしかリトリーブできない!的な。
そこで、バスのストライクゾーン(捕食ゾーン)のなかにできるかぎりルアーを長時間とどめておき、ネチネチと首を振って誘おうではないか…というのが、このルアーのコンセプトなのでは。
グラディカルに施されている「ならでは」の仕様
デジ巻きやトゥイッチングで使用するビッグベイトには、すでに世の中にいくつか出回っています。
たとえば、ノリーズ「ヒラクランクギル140F」や、ジャッカル「チビタレル」、デプス「ブルシューターjr.」、イマカツ「ギルロイド Jr.」などなど、一見、もうスキマなどなさそうなビッグベイト業界…。
もうコレだけで十分なのでは、と思ってしまうというのが本音です。
しかし、グラディカルには「お?これは良さげだな」と思える仕掛けが見受けられます。
バラシを減らす「サクサススイベルフックアイ」が搭載
ビッグベイトはバスとのファイト中にバレやすいのがネック。
ルアーが大きくなるほど、バスの首振り中に”てこの原理”がはたらきやすいのが原因らしい。
しかし、「グラディカル」にはバラシを減らす工夫がこらされています。
■サクサススイベルフックアイ
フックアイには、サクサススイベルを採用。ビッグベイトはそのボディの大きさから抵抗が掛かりやすく、自重もあるため、バスが暴れるとテンションが一気に抜けてしまい、バレやすいのが弱点。この弱点をサクサススイベルの驚異の回転力が払拭。バスが暴れる動きに追随し、フックが捻じれて外れる現象を軽減している。
ビッグベイトはただでさえバイトを誘うのが難しい。
せっかく掛けたからには、できるかぎりキャッチしたいですよね。
この工夫は良さげですね。
ただこのシステム、どこかで目にしたような…?
用途多彩!シンカーアイ&サイドフックアイが搭載
「グラディカル」には、シンカーアイとサイドフックアイが標準装備されています。
■ボトム攻略チューニング
標準装備フックを外し、サイドフックアイに#2~#3のフェザーフックを搭載。
シンカーアイにシンカーを搭載し、フェザーの力でボトムに立つ程度のスローシンキングに設定する。
このチューニングにより、サイトでの仕掛けるビッグベイトゲームが可能になる。
スピナベやブレーデッドジグ(チャターベイト)をほかにすると、ハードルアーの多くには潜行深度が設定されています。
ビッグベイトはディープトレーサーなどのアイテムを使うとディープ攻略が可能ですが、正直なところ、霞ヶ浦ではさすがにオーバースペックすぎる。
ということで、レンジを微調整するためのシンカーアイが搭載されています。
「水深が浅いからフローティング仕様にしよう」だとか「シンカーをセットしてボトムに放置し、バスが近づいたらトゥイッチで食わせよう」みたいな使い方もできそう。
また、ボディ横にはサイドフックアイも搭載され、ショートバイトも拾えるようになっています。
個人的に”推しメン”の佐々木勝也クン
(画像:釣りビジョン公式サイト)
ものすごく個人的な話ですが、僕はわりと佐々木勝也くん推しですw
彼は近年では珍しい(?)、とても礼儀正しい子だと勝手に思っています。
某番組内でスタッフさんに気遣うシーンが映り、「あ、この子絶対いい子だわ」と感動したんですよね。
それ以来、若手アングラーのなかで唯一の”推しメン”でございます。
ぶっちゃけ僕はチャラついた若いアングラーは苦手ですが、勝也クンは推しメンです。
おじさん、しっかりした礼儀正しい子が大好き。こういう人は応援したくなっちゃいますよね。
そんな佐々木プロが手がけたビッグベイトが発売されるっちゅーことで、おじさんこのルアー欲しくなっちゃった!
ハイプレッシャーフィールドとして名高い霞ヶ浦でテストを繰り返したということもあり、近年のスレバスにも有効っぽさそうな雰囲気ですね。
ハイプレッシャーなバスのために作りました系ビッグベイト
(画像:DRT公式サイト「KLASH / TiNYKLASH」より)
そういえば一時、霞ヶ浦ではビッグベイトを使ったピッチングパターンが流行りました。
使われたルアーはDRT「タイニークラッシュ」だったと思いますが、バサーオールスタークラシックでも今江プロや沢村プロらもビッグベイトパターンを使っていたのは記憶にもあたらしい。
☆関連動画
カスミのビッグベイトパターンで実績をあげている人は多いらしいです。
某プロは「霞ヶ浦ではビッグベイトじゃ釣れない」といっていましたが…これ以上は語るまい。
サイズ的にちいさな野池のオカッパリで使うにはややオーバースペックだとは思うものの、霞ヶ浦などのベイトフィッシュが豊富なフィールドで使うなら面白そうなルアーです。
【気になる新製品】佐々木勝也プロ監修新型ビッグベイト、ダイワ「グラディカル」が気になる|まとめ
霞ヶ浦をメインフィールドとする佐々木勝也プロが監修したビッグベイト、「グラディカル」について書きました。
個人的にビッグベイトはあまり使うほうではありませんが、このルアーはちょっと気になります。
ダイワ「グラディカル」が気になるという方はチェックしてみてはいかがでしょうか。