バス釣り|「ダウンショットリグ」用シンカー、重さの使い分けのキホン / コスパ最強のおすすめシンカーを紹介

バス釣りの”お助けリグ”の筆頭ともいえる、「ダウンショットリグ(ドロップショットリグ)」。

村上晴彦氏が提唱したことでも知られ、いまや世界中に知れわたった定番リグです。

しかし、ダウンショットリグに使われる『シンカー』はさまざまな重さがあるため、どれを選べばいいのか迷ってしまいがち…。

そこで当記事では、『ダウンショットリグ(ドロップショットリグ)のシンカー、重さ選びのコツ』を紹介します。

バス釣り|「ダウンショットリグ」用シンカー、重さの使い分け

ダウンショットリグ(ドロップショットリグ)用シンカーの重さの使い分けを知ることで、より確実なウエイトチョイスが可能になります。

ダウンショットシンカーの重さ選びのコツは、以下のとおりです。

ダウンショットシンカー:重さの使い分けのコツ

「ラインポンド数」で使い分ける

「狙う水深」で使い分ける

「障害物(カバー)の密度/根がかり率」で使い分ける

「ロッドパワー(タックルパワー)」で使い分ける

「ラインポンド数」で使い分ける

ダウンショットリグ用シンカーの重さをえらぶとき、もっともシンプルな目安としてあげられるのは「ラインポンド数から逆算して考える」というものです。

ラインの太さによって、シンカーの重さとの”つりあい”が変わります。
そのため、シンカーの重さをえらぶときは、ラインポンド数がわかりやすい目安となってくれるのです。

たとえば、細いラインはシンカーを軽く、ラインが太くなるにつれてシンカーも重く…というように選んでいきます。

ラインポンド数から選べば、ベイト/スピニング両対応のチョイスができる

ラインポンド数から逆算してえらぶことで、ベイト・スピニングタックル両対応の選択がおこなえるようになります。

「ダウンショットリグ用シンカーの重さの使い分け」について、レイドジャパン代表の金森隆志氏は以下のように語ります。
以下、金森氏の著書「金森隆志の岸釣りQ&A50 パート2 」より、ダウンショットリグ用シンカーウエイト選びについての引用です↓

ほとんどの人は、何グラム以下はスピニング、ベイトフィネスと答えますが、それでは不親切(笑)。

少し理解するのは難しいかもしれないけれど、この考え方が大正解だと思います。では具体的に答えましょう!

3ポンドなら0.6〜0.9グラム。

4ポンドなら0.9〜1.8グラム。

5ポンドなら1.8〜2.6グラム。

6ポンドなら2.6〜グラム。

8ポンドなら〜3.5グラム。

10ポンドなら5〜8グラム。

12ポンドなら8〜12グラム。

これ以上になると、ベイトフィネスでは扱わないポンド数になります。

(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50 パート2 -ダウンショットリグの極意-62頁」より

●タックルの種類毎ではなく「ラインの太さ」を基準にする

一般的なスピニングタックルには、多くの場合、フロロ4ポンドがえらばれます。
フロロ4ポンドでダウンショットリグを使うときは、シンカーの重さを1.5g前後に。

一方、ベイトフィネスなどのベイトタックルでは、やや太いラインがえらばれます。
ベイトフィネスタックルの場合、一般的にはフロロ8~10ポンドあたりを合わせるのがポピュラーで、シンカーの重さは3.5~8gくらいがベスト。

というように、使うラインポンド数からシンカーの重さえらびを逆算することで迷いにくくなります。

ダウンショットリグ用シンカーの重さえらびで迷ったときは、ラインポンド数を目安にすることで、使うべきシンカーウエイトが見えてくるはずです。

「狙う水深」で使い分ける

ダウンショットリグ用シンカーの重さを使い分けるうえで、「狙う水深」は欠かすことのできないポイント。

ダウンショットリグのシンカーの特徴に、「深度によって操作性がかわる」というものがあります。
そのため、狙う水深によって、ベストなシンカーの重さも変わっていくのです。

水深のあるポイント(ミッド・ディープレンジ)では、軽いシンカーだとリグの重さや操作感を感じられにくくなりがち。
そのため、深場でダウンショットリグを使うときは、やや重いシンカーをセットすると◎

一方、シャロー(水深が浅い場所)では、シンカーは軽くてもかまいません。

シャローで釣りをするときは、アングラーとリグの距離が近くなるため、シンカーが軽くても操作感を得られやすくなるからです。

むしろ、シャローの場合はシンカーを重くしすぎることで障害物に引っかかりやすくなり、根がかりしやすくなるなどのデメリットもうまれやすくなります。

水深からシンカーの重さを逆算する、という考え方もシンプルなテクニックだといえるでしょう。

水深別:ダウンショットリグシンカーの重さの使い分け

シンカーの重さのベストは人によって変わりますが、個人的には以下のようなイメージでえらんでいます。

水深別:ダウンショットリグの重さの使い分け

1~2m:1.3~1.8g

3~4m:1.8~2.7g

4~6m:2.2~3.5g

6~10m:3.5~5g

※スピニングタックル(UL~Lパワー)×ゲーリーヤマモト「レッグワーム2.5」の場合

上記を考慮しつつ、前述した「ラインポンド数を目安にする」というチョイスを組み合わせると、より確実なシンカーウエイト選びができるはずです。

「障害物(カバー)の密度/根がかり率」で使い分ける

根がかりが多いポイントで釣りをするとき、シンカーの重さを使い分けることで根がかり率を抑えることが可能です。

シンカーが重いほど、障害物(カバー)の奥へ食いこんでしまいやすくなる、という傾向があります。
そのため、根がかりが多いポイントでダウンショットリグを使うときは、シンカーを軽くしてみるのも有効です。

たとえば、水深1~3mのポイントでオカッパリをやるとき、根がかりが多いならシンカーウエイトを1.8gから1.3gへとチェンジします。

ベイトフィネスの場合、5gから3.5gへ。

というように、1段ほど軽いシンカーに付けかえることで、根がかりを抑えられるようになります。

ダウンショットリグ用シンカーの重さを使い分けるときは、前述した「ラインポンド数」「狙う水深」でベースとなるシンカーウエイトを選び、根がかりしやすい(スタックしやすい)なら、1段階ほど軽くしていくと快適です。

「ロッドパワー(タックルパワー)」で使い分ける

ドロップショットリグ用シンカーの重さを選ぶときは、「ロッドパワー/タックルパワー」も目安になります。

タックルが強くなるほど、組み込まれるラインポンド数も太くなります。

前述した、『ラインポンド数から逆算する』という考えかたは、タックルパワーを選ぶうえでも参考になるのです。

●強いタックル=ラインが太い

たとえば、ML(ミディアムライト)スピニングタックルを使う場合、組まれるラインポンド数は5~8ポンドあたりが想定されます。
そのため、選ぶべきダウンショットシンカーの重さは、1.8~3.5gがベストだといえるでしょう。

また、M(ミディアム)パワーのベイトフィネスを使うときは、組まれるラインポンド数は12~14ポンド程度。
そのため、シンカーは最低でも8gをえらぶと◎

ダウンショットリグのシンカーの重さを使い分けるときは、「タックルパワー(ラインポンド数)」を目安にするとシンプルです。

【筆者のおすすめ】個人的に推奨したい”コスパ最強”のダウンショットリグ用シンカー

ダウンショットリグ用シンカーは高価なものが多く、コスパ面が気になりがち…。

とくに、バス釣り初心者さんの場合は、ウエイトえらびを身につけていないということもあり、シンカーの価格に泣かされることも。

そこで、個人的におすすめしたいのが、カツイチ「コツコツ君」です。

カツイチ「デコイ コツコツ君」

コスパ最高のシンカーを使いたい!」というアングラーにおすすめなのが、カツイチ『デコイ コツコツ君』です。

実はコレ、トップトーナメントに出場しているアングラーから”密かに”おすすめされたアイテムなのですが、実際に使ってみるとかなりイケてました。

適度な感度と”引っかかり”感はもちろん、リーズナブルな価格で大容量!というのがうれしいポイントです。

●適度に引っかかり、しかもコスパ最強なのが◎

(画像:カツイチ「DS-1 コツコツ君」より

タングステン製よりもシルエットが大きくなるため、やや引っかかりやすいのがネック…と思いきや、あえてその特性を逆に利用するとGOOD。

たとえば、シャローではおもに1.3~1.8gシンカーが使われますが、それだと”引っかかり”が弱くなりがちで、1点シェイクをし続けると移動しがち。

しかし、コツコツ君はややシルエットが大きいため、軽いウエイトでも適度な引っかかりを保ちながら定点シェイクが可能です。

リーズナブルな価格と入り数、それでいて適度な感度と”引っかかり”感は、コツコツ君を使うメリットだといえるでしょう。
なるほど、たしかにコレならトップトーナメンターも密かに使うわけです。

【バス釣り】「ダウンショットリグ」用シンカー、重さの使い分けの基本|まとめ

バス釣りにおける、「ダウンショットリグ(ドロップショットリグ)用シンカーの重さの使い分け」について紹介しました。

ダウンショットシンカーの重さは、さまざまな種類があるから迷ってしまいがち。

しかし、「ラインポンド数」「狙う水深」「場所(根がかりのしやすさ)」を考慮することで、より確実なチョイスができるようになるはず…!

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