ダイワ「20タトゥーラSV TW」を購入してから1年3ヶ月が経ちました。
使い続けることで、メリットやデメリット、良い部分・ビミョーな部分などが見えてきたので、感想やインプレを紹介します。
●ダイワ「20タトゥーラSV TW」
もくじ
説明不要の超人気ベイトリール、ダイワ「20タトゥーラSV TW」
ダイワから発売されている「20タトゥーラSV TW」は、もはや説明不要の超人気モデルです。
1台で巻物・打ち物なんでもこなせる万能機。いわゆる「バーサタイル(汎用的な)」リールと呼ばれるタイプに属するベイトリールです。
個人的にも、1年3ヶ月ほど前に”なんでも使える便利な1台”として購入し、使い込んでみましたのですが…くわしくは後述にて!
●ダイワ「20タトゥーラSV TW」
【1年3ヶ月使用インプレ】ダイワ「20タトゥーラSV TW」を使い続けて思ったホンネ
20タトゥーラSV TWを使い込むことで、さまざまな部分がクリアになってきました。
個人的に、20タトゥーラSV TWを1年ほど使ってみて感じた印象は、以下のとおりです。
●汎用性にすぐれる
●ハードな巻物にはやや不向きかも
●太いラインを使うタックルにはやや微妙
●ピッチングメインの釣り(打ち物)に最高
汎用性にすぐれる
20タトゥーラSV TWが1台でさまざまなルアーを投げられるバーサタイル機であることは、周知の事実。
実際に使ってみても、1/4oz(7g)前後のライトウエイトから1oz(28g)のちょいヘビーウエイトのものまで扱いやすかったです。
1台でなんでも投げられるため、オカッパリでの便利なタックルとして使いやすい!
器用貧乏ではある
20タトゥーラSV TWは、1台でさまざまなルアーを扱える優等生です。
しかし、言いかえれば「器用貧乏」ともとれます。
とくに、レンタルボート戦においては、おや?と感じる部分も…。おかっぱりとボートでは、やや使い勝手が変わるんですよね。
たとえば、オカッパリ戦では1台でなんでも扱える汎用機が便利。
オカッパリはボートのようにタックルを数多く持ち歩けないため、1タックルに求められるものが多くなりがちだからです。
1タックルでさまざまなルアーを扱えたほうが、釣りを有利に進めやすいんですよね。
その一方で、レンタルボートの釣りではたくさんのタックルを持ち込むことが可能です。
そのため、1タックル毎に”専門性”をもとめられるやすく、20タトゥーラのような32mm径バーサタイルリールの出番が減るなぁと感じました。
●32mm径バーサタイルリールは出しどころが限られるかも?
20タトゥーラSV TWは、レンタルボート戦においては用途がややボヤけがちでした。
たとえば、クランキング(シャロー〜ディープ)タックルなら34mm径リールでこなせてしまうし、太いラインを使うヘビーカバー用タックルは32mm径スプールだと巻き癖に悩まされるなど…。
32mm径スプールを搭載したモデルの用途は、「ややライトウエイトのハードルアー、~1ozのハードルアー、3.5~14gのジグ・テキサス」にかぎられるかもしれないなぁ…というのが個人的な感想です。
オカッパリで使用頻度が高いルアーが、かならずしもレンタルボートでも使用することが多いかというと、そうでもない。
●おもな用途は「ライト・ミッドウエイト系ルアー」
20タトゥーラSV TWのおもな用途は、タックルパワーでいうならミディアムライトからミディアムヘビークラスかな、と感じます。
例をあげると、ジャークベイトや小・中型トップウォーター、~1/2ozのワイヤーベイトやチャター…などでしょうか。
テキサスリグなどのピッチング主体の釣りにも◎
20タトゥーラSV TWオカッパリにおいては超バーサタイル性が活躍します。
しかし、スタイルにもよりますが、レンタルボートの釣りにおいては「器用貧乏」の面が目立ちました。
ハードな巻物にはやや不向きかも
20タトゥーラSV TWは、7~28gクラスのハードルアー全般に対応してくれるのがありがたい。
1/4~3/4ozのスピナーベイトやクランクベイト、バイブレーション、チャターベイトなどなど、「巻物」と呼ばれるルアーなら一通りストレスなく扱うことが可能です。
その一方で、使用時にやや負荷のかかるハードルアーには向かないかもしれないな、とも思っています。
たとえば、1ozを超えるマグナムクランクベイトや中・大型トップウォータープラグ、ビッグベイトなど、ストロング系ルアーを扱うにはややパワー不足かなぁと。
レイドジャパン「ダッジ(1oz)」などの中型サイズの羽根モノは問題なくこなせるものの、デカダッジ(2oz)などのを扱うにはパワー不足を感じました。
20タトゥーラSV TWの巻き取りパワーは、それほど高くないようです。
巻き抵抗の強いルアーをゴリゴリと巻いてくるような釣りには使いたくありません。
個人的に、巻き取りパワーやボディの剛性感においては、旧モデルの17タトゥーラSV TWのほうが良かったかな…というのが本音です。
ボディやスプールの小型化はメリットもありますが、デメリットもあるのかもしれませんね。
太いラインを使うタックルにはやや微妙
20タトゥーラSV TWには、32mmという小口径スプールが搭載されています。
小型スプールは軽いルアーを投げやすいというメリットがありますが、その一方で気になったのは「巻き癖のつきやすさ」です。
たとえば、フロロ20ポンド以上を使ったカバー撃ち。
ピッチング自体は超快適なのですが、超濃厚なヘビーカバータックルに合わせるにはパワー不足を感じるし、ラインの巻き癖も気になるところです。
ラインの巻き癖がついてしまうと、ピッチングのレスポンスやリグの操作性が悪くなってしまいます。
フリッピング用タックルや、ヘビーカバー攻略用タックルには使いにくさを感じます。
20タトゥーラSV TWは汎用性にすぐれたベイトリールではあるものの、ストロングな釣りには向いていないと感じました。
ピッチングメインの釣り(打ち物)に最高
20タトゥーラSV TWは、フロロ20ポンドなどの太いラインを使うストロング系フィッシングには向いていません。
しかし、~フロロ16ポンドクラスを使った『打ち物』の釣りには光る物を感じます。
たとえば、「ミディアム〜ミディアムヘビータックル×フロロ14~16ポンド×20タトゥーラSV TW」という組み合わせは、さまざまな釣り場で役立つセッティングでした。
3.5~14gのテキサスリグ(ワームはホッグ3~6インチ)・フリーリグ・直リグ、7~14gのラバージグなど、打ち物と呼ばれるルアーを快適にピッチングすることが可能です。
打ち物の釣りはピッチングをすることも多く、そんなときは20タトゥーラSV TWに搭載された32mmの小口径スプールが役立ってくれました。
スプールの立ち上がりがいいので、ピッチングをするときに低弾道でキャストを行いやすいんですよね。
以前までのマグネットブレーキ搭載リールにはピッチング時の伸びの悪さが気になっていましたが、20タトゥーラSV TWならピッチング後半もしっかり伸びてくれます。
シャロースプール搭載でさらに打ち物が快適に
快適なピッチングをおこなうなら、シャロースプールが便利です。
打ち物の釣りをストレスなくおこないたいと思い、試しに別売りのシャロースプールを購入したところ、かなり快適になりました(^ ^)
「20タトゥーラSV TWでピッチングメインのタックルを組みたい」という人は、リール本体と同時にシャロースプールも購入すると◎
20タトゥーラSV TWのシャロースプールのインプレは、以下にてくわしく紹介しています。
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●ダイワ「20タトゥーラSV TW」
【1年3ヶ月使用インプレ】ダイワ「20タトゥーラSV TW」を使い続けて思ったホンネ|まとめ
ダイワ「20タトゥーラSV TW」を1年ほど使ってみたので、インプレを紹介しました。
20タトゥーラSV TWはすぐれた汎用機です。
ストロング系の釣りはやや不向きではあるものの、ライト〜ミッドウエイト級の釣り全般をこなしてくれるスグレモノだと感じます。
20タトゥーラSV TWの購入を検討しているなら、チェックしてみてはいかがでしょうか。
●ダイワ「20タトゥーラSV TW」