「でも、ありきたりなものでなく、できれば個性的なものがいい」
上記のように思っていたときに出会った、Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」。
フィールドで少し使ってきたので、今わかっていることだけをインプレします。
もくじ
インプレ★Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」
Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」は、アメリカの超有名メーカー『Gルーミス』社から発売されているベイトロッドです。
”MBR”とは「マグバス」のことで、日本でいうところの『バーサタイル』という区分。
当ロッドは、『ミディアムヘビー×ファーストテーパー×7フィートMBR』という構成で、テキサスリグやラバージグといった撃ち物・底物ルアー、スイムジグ、1oz前後の中・大型ハードルアーに対応します。
Gルーミス「E6X」シリーズは同社ラインナップ中、リーズナブルなロッドというポジションです。
定価は¥28,000ほどとコストパフォーマンスにすぐれているモデルですが、今回、中古ショップで運よく¥14,800で購入できました。
Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」には、フジ製のグリップが採用されています。
リールをしっかりホールドしてくれるのはもちろん、やや細身のシェイプなので握っていて疲労感も少なめなのがありがたい。
ガイドには、フジ製「アルミニュウム オキサイドガイド」が搭載されている、とのことです。手前ガイド2つがダブルフットで、そのほかはシングル。
具体的にどんな性能のガイドなのかはわかりませんが、見た目はややチープな印象も…。
が、実釣においてはなんの問題ありません。
初回インプレ★Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」
この項目では、Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」を使ってみた感想を紹介します。
といってもまだ数回使っただけなので使い込んだうちに入りませんが、初回インプレッションと題して感じたことをつらつらと…。
実際にフィールドで使ってみた感想は、以下のとおりです。
●ピッチングのフィーリング最高クラス
●表記は信用できない
●感度レベルは”並”
●「硬い」ではなく「強い」と感じさせるブランクス
●グリップの太さ良し
●ワーミング8割、そのほか2割
●先重り感がハンパない
●ブランド感◎ が、しかし…
ピッチングのフィーリング最高クラス
Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」は、ピッチング・ワーミングの使用感が気持ちいいロッドです。
とくに、ジグ・テキサス5~14gのカバー撃ちやズル引きなどが快適でした。
ピッチングするときに手首を軽く返すだけてベリーからティップまでが鞭のように曲がり、ピッチングがビシバシ決まります。
モチモチっとしたファーストテーパーが快感。
ノリーズ「ロードランナー」やキスラーなど、トルクに重きを置いて作られたロッドにみられるキャストフィールですね。
そういえば、以前のロードランナーはルーミス社のブランクスを採用していたとのことで、なるほど、たしかにロードランナーと似たようなムードを感じさせます。
ワーミング8割、そのほか2割
「E6X 843C MBR 7’0″MH」をハードルアーにも使ってみました。
個人的には、当ロッドはワーミング8割、そのほか2割…という配分で使いたいなと思っています、いまのところ。
テーパーがファーストとなっているため、サイド・オーバーヘッドキャストをすると、やや硬くて曲がりにくい印象があります。
サイド・オーバーヘッドキャストでは、アメリカンロッドっぽい筋肉質なテイストはあまり感じられません。
無いというわけでもないけれど、「うひゃー!すんげぇモッチモチでトルクフル!よく曲がるぞ!」といった印象ではないです。
「ブラインドでハードルアーを軽快に撃ち込んでいく」というよりも、ワーミングに使いたくなるロッドですね。
しかし、ただ単に棒のように硬いのではなく、硬いというよりも『強い』作りだとも感じさせます。
実際のトルクやパワーなどは魚を掛けてみないことにはわかりませんが、アメリカンロッドならではのトルク感を発揮してくれそうな気がします。
表記がマジで信用できない
ロッド表記は「1/4~3/4oz」となっていますが、信用できません。
個人的に(日本的に)表記しなおすなら、「1/4~1/1/4oz/ライン12~20lb」といった感じです。
ラインについてはI.G.F.Aとポンドテスト表記で変わるため、日本とアメリカでは表記方法に違いがあるのかもしれませんね。
●快適なウエイトゾーン
ハードルアーは36gくらいまでなら余裕でフルキャストが可能です。
ハードルアーの快適ゾーンは15~35gくらいでしょうか。
ジグなら~1/2oz(エスケープツイン)、テキサスもシンカー1/2oz(ホッグワーム3~4.5インチ使用時)。
ティップはややマイルドな作りなので、5gテキサスのモコリークロー(3インチホッグワーム)も気持ちよくピッチング&操作できます。
感度レベルは”並”
感度はそれほど良くはありません。
といっても劣悪なレベルではなく、一般使用においては”並”といったところでしょうか。
日本のロッドなら、ゾディアスと同等クラスか、あるいは少し鈍いか。
少なくとも、エクスプライドほどではありません。
とはいえ、僕のような一般バサーであれば気になるほどではないかもしれません。
いまのところ、底物・撃ち物を使っていても感度にたいして不満はありません。
グリップの太さ良し
Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」はグリップシェイプがやや細めです。
個人的にロッドグリップは細いものを好むので、当ロッドを握っているとシックリきます。
ピッチングするときはグリップが太すぎると力を入れにくいこともありますが、当ロッドに搭載されているフジグリップなら快適です。
先重り感がハンパない
「E6X 843C MBR 7’0″MH」はティップ下がりのバランスになっているようで、個人的にやや違和感も…。
僕は手首と握力が強いほうではないので、ティップ下がりのバランスだと疲れやすいんですよね。腱鞘炎も最初しちゃいそうで怖い。
ということで、ロッドエンドに板オモリを巻き付け、バランスを調整してみました。
板オモリチューンする前と後、どちらもキャストフィールにそれほど大きな違いはないものの、ロッドを縦に捌くシーンでは板オモリチューンを施したほうが快適です。
ただ、ロッドはやや先重りのバランスにしたほうがフッキングパワーを得られやすい、という意見もあるんですよね。どうなんでしょう。
まだ魚を掛けていないので、この辺はなんともいえません(^ ^;)
とりあえず、ピッチングの快適さは板オモリチューンを施したもののほうが気持ちいいです。
板オモリを使ったバランスチューニング法は、以下の記事で紹介しています。
ブランド感◎ が、しかし…
「E6X 843C MBR 7’0″MH」を使っていてもっとも気持ちいいのは、『ステータス』を感じられることです。
アメリカの超有名ブランドである「Gルーミス」のロッドを使っている!…というステータスを得られ、道具の所有感も満たされます。これは、あえて本ロッドを選ぶ意味にもつながるでしょう。
その一方で、「¥30,000弱を出すのなら、日本のミドルクラスのロッドのほうがいいかもしれない」という思いも…。
ブランド代が高すぎる気もする
正直なところ、本ロッドの価格のほとんどは『Gルーミス』というブランド価格がほとんどを占めているような気もします。
値段にたいしての性能や使い心地や得られるメリットが比例していないのでは…というのが本音です。
¥30,000でE6Xを買うよりも、思い切ってNRX(ルーミスの上位モデル)を買うか、ゾディアス2本買うか、エクスプライド1本買ったほうが満足できるかもしれません。
とくに”Gルーミス”というブランドに思い入れがないのなら、個人的には日本製ロッドでもいいんじゃないかと思ってます。
●ギターで例えるなら
ルーミス→ギブソン社
NRX→レスポール ヒスコレ、スタンダード
E6X→エピフォン(ギブソンの子会社、下位グレード)
シマノ→フェンダー社
エクスプライド→フェンダーUSA(下位・中位グレードくらい)
ゾディアス→フェンダージャパン・フェンダーメキシコ
こんな感じ。
「E6X 843C MBR 7’0″MH」はどんな人におすすめ?
『E6X 843C MBR 7’0″MH』は、以下のような人におすすめです。
●「ルーミスロッドを使ってみたい!」という人
●「世界最高峰のロッドメーカーを体感したい!」という人
●「道具には所有感をもとめたい!」という人
●アメリカンロッドに興味のある人
●ジグ・テキサス用ロッドを探している人
その一方で、以下のような人にはおすすめできません。
●「道具はコストパフォーマンス重視」という人
●「ブランド感は不要。実釣性能のみを大切にしたい」という人
●アメリカンロッドに興味のない人
インプレ★Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」|まとめ
Gルーミス「E6X 843C MBR 7’0″MH」のインプレを紹介しました。
個人的には「22エクスプライドが出るまで貯金しておけばよかったかな…」と思っていますが、もう少し使ってみないとわかりません\(^o^;)/
とはいえ、「アメリカンロッドだぜ!ヒャッホー!」「ルーミスロッドだぜぃ♪」なんていうふうに遊ぶこともできるので、所有感も捨てがたいんですよねぇ…。