以前、「レイドジャパンの”オサカナスイマー125”が品薄&転売で辛い」と書きました。
しかし、ここ最近は品薄もやわらいでいるようで、ようやく購入できたのが約1ヶ月前…。
ということで、1ヶ月ほど『オサカナスイマー125』を使ってみたのでインプレします。
もくじ
【インプレ】レイドジャパン「オサカナスイマー125」
同社のプロスタッフである江口俊介氏が監修したスイムベイトで、発売されてから爆発的な品薄になったことは記憶にもあたらしいです。
以下、レイドジャパン公式サイトより、「オサカナスイマー125」のスペック引用↓
LURE SPEC
Quantity: Size:125㎜ weight:35g type:スローシンキング
驚異的な集魚力と異常なまでにバスを反応させてしまう魔力に、スタッフ間で「オサカナクン」の愛称で親しまれてきたスイムベイトが「OSAKANA SWIMMER(オサカナスイマー)」に名を改めデビュー。
オサカナクンの愛称通り、コンセプトは「本物のベイトフィッシュの様にバスを惹きつける存在」。OSAKANA SWIMMER125は強力な集魚力を得るために「水押し」を意識して開発しています。
そういえば、某サイトで江口氏の「i字系をそのままデカくしたらどうなるかと思いつき、試しに作ったら爆釣した」というエピソードを目にしたことがあります。
実際、その使用感はかぎりなく”無”というか、アピール力は弱めです。
●レイドジャパン「オサカナスイマー125」
レイドジャパン「オサカナスイマー125」の外観・デザインのインプレ
この項目では、レイドジャパン「オサカナスイマー125」の外観をインプレします。
パッケージング
レイドジャパン「オサカナスイマー125」のパッケージは上記のような感じです。
同社「フルスイング」などと同じように、ブリスターパッケージが採用。付属品などはありません。
パッケージ裏には、セッティングについての記載があります。
実際の全体像
「オサカナスイマー125」の全体の印象はこんな感じ。
スイムベイト然とした125mmのボディ、やや小ぶりなテール、ヘッド下部のウエイトボールが印象的です。
ヘッド下部には”ウエイト”の役割になるボールが設置されています。
裂けにくい!内臓コア的なものが採用
「オサカナスイマー125」のヘッド部には『ラインスルーシステム』という技術が採用されています。
”内部コア”のようなものが設けられており、ラインを内部コアの上下どちらかに通してフックに結ぶ…という構造です。
以下、レイドジャパン公式サイトより、”ラインスルーシステム”についての解説引用です↓
アイやスプリットリング・スイベルを廃し最もシンプルにフックを装着できるインラインスルーシステムを採用。
バスが攻撃目標とする頭部寄りにフックを配置する事が可能となるためフッキング率が向上します。
●ボディが裂けにくい作りっぽい!
一般的なスイムベイトは、フックをボディに差し込んで固定して使いますが、オサカナスイマー125はフック先端を内部コア(ラインスルーシステム部)に挿入するようなかたちで固定します。
そのため、ボディが裂けにくく耐久性も高いといえるでしょう。これはグッドアイデア!
魚を釣ったわけではないので実際の耐久性はわかりませんが、キャストを繰り返したくらいではボディは裂けることはありませんでした。
フックを上部に装着可能
レイドジャパン「オサカナスイマー125」は、フックをボディ上部に設置することも可能。
ただし、このまま使用すると真っ直ぐ泳がなくなるため、インサートシンカーを挿入するなどのチューニングが必須です。
以下、レイドジャパン公式サイトより、チューニングについての解説文の引用です↓
※背針仕様はフォール&ステイメインのサイト用として使用するか、スイミングさせる場合はバランスを取るためのカウンターウェイトとして腹部にネイルシンカーを追加していただくことをお勧めします。
●前面
ボディ前面からの姿。
鼻付近にはラインを挿入するためのホールが。
なんだか可愛らしいフェイスですね( ^ω^ )
●背面
「オサカナスイマー125」を上から見下ろすとこんな感じです。
ヘッド部がフラットになっているため、リトリーブすると水圧を受けやすく、安定したスイムが可能になっているようです。
また、ヘッドの大きさにたいしてテールは小さめ…というのも見逃せないポイントです。
以下、ボディ形状に関してのレイドジャパン公式の解説文引用です↓
ヘッド部を太くする事に加え、背ビレ/尻ビレにも水噛みを意識したデザインを採用しています。
リトリーブ時はもちろんのこと、ドリフト中のわずかなラインテンションにも確実に水を捉え存在感を発揮します。
●後方
テール付近はこんな感じになっています。
スイムベイトとしてはやや小ぶりともいえるサイズ感で、巻いてくるとプルプルプル…と細かく振動しながら動きます。
アピール力はそれほど強くはありません。
スイムベイトのなかでは”かなり弱め”といった印象で、まるで本物のベイトフィッシュと見まごうほどリアリティのある動きです。
背中にもテールが見られます。
水の動きを敏感にとらえるべく、上部テールにも肉厚部が設けられているのがわかります。
●レイドジャパン「オサカナスイマー125」
【インプレ】レイドジャパン「オサカナスイマー」を釣り場で使った感想
この項目では、実際にレイドジャパン「オサカナスイマー125」を1ヶ月ほど投げ込んでみたインプレを紹介します。
フィールドで使ってみた印象は、以下のとおりです。
●冬やクリアレイクで活躍するなと思った
●波動がとても弱い
●スローシンキング。深場は狙いにくい
●MHロッドでも使える
●i字系のスイムベイト。ホバスト用ルアーが大きくなりました、的な
●フックを上にセットすると横になって泳いでしまう。要チューニング
●一定にリトリーブするのがめちゃ難しい
●やや使い所を選ぶタイプのルアーだと思う
ボディサイズが大きいにもかかわらず、使い方や作りは”超フィネス”!といった印象です。
1ヶ月ほど冬場のクリアレイク等で使い込みましたが、まだ釣れていません。チェイスもありませんでした。
波動がめっちゃ弱い!出しどきが難しいかも
12~1月のクリアアップしたフィールドで投げてみたのですが、「オサカナスイマー125」は冬やクリアレイクで活躍するタイプのルアー…という印象です。
ボリュームのあるサイズ感ではあるものの、実際のアピール力はかなり弱め。
バスがルアーを目視できるシチュエーションでなければ威力を発揮できなさそうな作りですね。
感覚としては、”中層を漂うデカいワーム”として扱ったほうが良さげです。
●使い所をえらぶ?
やや使い所を選ぶタイプのルアーかもしれません。
「オサカナスイマー125」はバスの口元にアプローチするのではなく、どちらかというと『ビジュアリティで気づかせて、寄せて食わせる』といった方向性のように感じます。
マッディウォーターではほぼ出番がないルアーかなと。
ただ、公式によるとサイトフィッシングでも使えるとのことです。
個人的にはクリアレイクでサイトをすることはほとんど無いので、活躍するシチュエーションは限られそうです。
いずれにせよ、オサカナスイマー125の用途は、おもにクリア〜ステインレイクになるんじゃないでしょうか。
少なくとも、当ルアーをマッディウォーターで使う気はおきません。
扱うのがやや難しい?
「オサカナスイマー125」は一定にリトリーブするのがめちゃ難しいルアーです。
少しでも速くリトリーブしてしまうと、すぐに浮き上がってしまいます。
また、スローシンキングなので、まずは一旦潜らせてからでないとスイミングさせることができないんですよね。
僕はせっかちなタイプなので、投げてからすぐに巻きはじめたくなってしまうのですが、そういった使い方には向かないようです。
●サブサーフェイス用ルアーとしても使える
逆にいうと、どれだけ浅いシャローエリアであっても泳がせることができる、とも言えます。
水深が1mにも満たないスポットでも、サブサーフェイス用ルアーとして活用しやすかったです。
たとえば、水深1mくらいのシャローエリアでロッドを高く構えながらやや速くリトリーブすることで、ウエイクベイトのような使い方もできます。
冬のクリアアップしたシャローでぼーっとしているデカバスにサイトでアプローチ!なんていう使い方もできそうなルアーです。
バーサタイルタックルでも使用可能
「オサカナスイマー125」は、一般的なMH~Hパワーのバーサタイルロッドで使いやすいのがGOODです。
たとえば、レイドジャパン「グラディエーターアンチ バルトロヒート2」や「72H キングヘビー」などのMH~Hパワーロッドとの相性がよかったです。
自重が36gほどなので、基本的にはHパワー推奨です。
とはいえ、最近のMHロッドはパワフルなものが多いので、適合ルアー~1ozのミディアムヘビーロッドでもキャストしやすかったです。
レイドジャパン「オサカナスイマー125」はどんな人におすすめ?
レイドジャパン「オサカナスイマー125」は、『ボリューム感・控えめなアピール力・遅いスピード』という3拍子が揃ったスイムベイトです。
個人的には、以下のような人にピッタリなルアーだと感じました。
●水がクリアなフィールドで釣りをする人
●サイトフィッシングをする人
●冬・低水温期に釣りをする人
●”食わせ”重視のスイムベイトを探している人
●こんなときには使わないかも…
その一方で、個人的には、以下のようなシチュエーションでは「オサカナスイマー125」を使うことはありません。
●水質がマッディなとき
●水の絶対的濁度が高いフィールド(普段から水が濁っているフィールド)
●ルアーパワーが求められるシチュエーション
●スイムベイトを使って素早くサーチしていきたいとき
水が濁っていてもルアーがバスの目の前を通れば口は使うのでは?とも思いますが、それならシグナル「デビルスイマー」やケイテック「スイングインパクトファット」でよくない?…というのが個人的な気持ちです。
オサカナスイマー125は、クリア〜ステインレイクでは活躍してくれそうなルアーです。
その一方で、マッディウォーターではほぼ使い道がありません。ピンスポットにたいして”撃ち”で使っていくくらいでしょうか。
当ルアーで釣果をあげるなら、使いどきの見極めは必須だといえるでしょう。結構シビアなルアーかもしれませんね。
●レイドジャパン「オサカナスイマー125」
【インプレ】レイドジャパン「オサカナスイマー」|まとめ
レイドジャパン「オサカナスイマー125」のインプレを紹介しました。
デッドスローで巻くとテールが微波動し、スレたバスをイチコロ!…といった作りのルアーですが、個人的にはまだ当ルアーで釣ったことがないため、なんとも言えません。
とはいえ、クリアアップしたフィールドでは戦力になりそうなルアーなので、今後も使い続けていく予定です。
●レイドジャパン「オサカナスイマー125」