1年ほど前に購入した、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」。
今では僕の主力メンバーの一人となっており、レンタルボートに乗るときは高確率で積んでいくロッドとなっています。
ということで当記事では、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」を1年かけて使い込んでみた感想・インプレを紹介します。
もくじ
インプレ|キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」とは
「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は、アメリカのフィッシングメーカー・キスラー社から発売されているベイトロッド。
ノースフォークコンポジット社製のブランクスが搭載されており、肉厚のあるトルクフルな作りが魅力です。
当ロッドは『MHパワー×エキストラファーストテーパー』という設定で、ラバージグやテキサスリグなどをはじめとするワーミングに対応する作りです。
また、撃ち物だけでなく、スピナベやブレーデッドジグ、スイムジグなど、シングルフック系ルアーにも対応するロッドとなっています。
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以下の記事でスペックや使用感などの初回インプレを紹介しています↓
2021年移行はブランクスがノースフォークコンポジットではなくなりました
そういえば、2021年からはブランクスがノースフォークコンポジット製ではなくなった、とのことです。
また、ブランクスはアンサンドフィニッシュが採用されたようで、現在のヘリウム3は使用感やビジュアル面がかなり変わったらしいです。
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【インプレ】キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」を1年ほど使ってみた感想
この項目では、実際にさまざまなフィールドで1年ほど「ヘリウム3 He3-MH-69XF」使い込んで感じたことをインプレします。
1年ほど当ロッドを使った感想は、以下のとおりです。
●デカバスが勝手に浮いてくるパワーがある
●グリップがやや短い→取り回し性能◎
●遠投性能はそこそこ
●ピッチングのフィーリングが極上すぎる
●7~10gテキサス・フリーリグのスペシャリスト
●レンタルボートに1本積んでおくとめちゃ便利。どんなレイクにも対応する
●おかっぱりではやや扱いにくいかも…
放っておくとデカバスが勝手に浮いてくるパワーがある
以前、某フィールドで40cm後半くらいのバスを掛けたのですが、そのハイトルクな作りに驚かされました。
なかなか肉厚なデカバスであっても、手元をグッとホールドしておくだけで、ブランクスが勝手にバスを浮き上がらせてくれるのです。
ファイト中、「やっぱキスラーやべぇ!」と叫んだほどです(笑)
●トルクがもう凄いんだから!
急な潜りをされると結構曲がるロッドなのですが、バットにはまだまだ余力があります。
操作中などの負荷が弱いときはティップだけが働きつつも、ファイト中に強い負荷がかかると、バットに猛烈なパワー(トルク?)がうまれ、デカバスの急な走りにも対応してくれる。
これならデカバス君もイチコロです。そして僕の心もイチコロです。
底物・撃ち物スペシャリストなロッド
「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は、”7~10gテキサス・フリーリグのスペシャリスト”みたいなロッドです。
このロッドで『7gテキサス×4~4.5インチホッグワーム』を扱うと、ほかのロッドを握れなくなるほど…というと大袈裟ですが、かなり快感指数が高いセッティングでございます。
●高弾性・高感度!でもしなやか
たしか、公式解説文には「感度がいい高弾性のブランクス」と記載されていたので、わりとキンキンなロッドなのかなと思いきや、ティップが絶妙にソフトです。
かといって、ソフトすぎるということもなく、適度に張り・硬さを持たせてあるので、操作感がえらい極上ですね。
ピッチング時にはティップがやや入りつつ、手首を返すだけで低弾道ピッチングが鬼のように決まります。
まるで僕がエキスパートにでもなったかと錯覚しちゃう。
さらに、操作中にはシャッキリとした感覚があり、リグが障害物にスタックしすぎることなく、適度にスタックを維持しながらシェイク…なんていう繊細なアクションもおこないやすいです。
このロッドで「7gテキサスリグ×エスケープツイン」というコンボ…もはや凶器でございます。
ピッチング・中層シェイクのフィーリングが極上すぎる…。
レンタルボートに1本積んでおくとめちゃ便利
「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は、どんなレイクにも対応するスペックです。
6.9フィートのミディアムヘビーという仕様なので、どんなフィールドでも使い勝手がいいんですよね。
●房総リザーバーでも使いやすい
たとえば、房総リザーバーなど近・中距離戦がメインとなるフィールドでは、ピンポイントへのピッチングを決めやすいので重宝しています。
レンタルボートの釣りでは、6.10フィートだとピッチング距離が出せるけど、6.6フィートだとちょっと…みたいなジレンマがうまれやすいのですが、当ロッドは6.9フィート。長すぎず、短すぎず。これがいいんですわ。
房総リザーバーでは、6.10フィートだと頭上のブッシュにロッドティップをぶつけてしまいやすいのがネック。
しかし、6.6フィートだと今度は遠目のピッチングがやりにくい。
そこで6.9フィートという中途半端なレングスが役立つ…というワケです。
●だだっ広いクリアレイクにもGOOD
また、津久井湖などのややオープンなエリアが多い釣り場では、遠投性においても不満がありません。
ただ、サイドキャストをするときにエキストラファーストテーパーが邪魔をするかな…と感じることも…。
エキストラファーストはキャストのテイクバック時にロッドを曲げにくいのがネックですね(^ ^;)
とはいえ、不快すぎるということもなく、許容範囲といったところです。
スイムジグ、スピナベなどでサーチ!みたいな使い方もできます。
が、グリップが短いので個人的には巻物には使いたくはありません。
おかっぱりではやや扱いにくいかも…
ここまでベタ褒めのキスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」ですが、おかっぱりバーサタイルには使いにくさを感じるロッドかな、と思うこともあります。
エキストラファーストテーパーのMHパワーということで、その使用感にはやや癖が見られます。
ジグ・テキサスリグなど、ワーミングの釣りが超得意なロッドではあるものの、ハードルアーを扱うなら、シングルフック系ルアーにかぎられがちです。
3/8~5/8ozのスピナーベイト・チャターベイト・バズベイト・スイムジグ・スイムベイト(シャッドテール)には最高にマッチします。
その一方で、クランクベイトやチャターベイト、トップウォータープラグの使用感は、お世辞にも快適とはいえませんでした。
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」「おかっぱり用のヘビーバーサタイルで使えるMHロッドを探している!」という人にはおすすめできないロッドです。
【インプレ】キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」を1年ほど使ってみた感想|まとめ
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」を1年ほどかけてじっくりコトコト使い込んでみましたので、インプレを紹介しました。
個人的に、当ロッドはレンタルボート用の1軍ロッドとして愛用中です。
ただ、「今日はジグ・テキサスとスピナベで釣るぞ!」というスタイルをとるときは、オカッパリでもバッチリ使えるのがお気に入りです。
ノースフォークブランクスが超良い…(^ ^)