【比較】シマノ「22アルデバラン BFS」と「16アルデバラン BFS」の違いを比較してみる。どっちが”買い”?

(アイキャッチ・当画像左:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

2022年の「釣りフェスティバル」にて、シマノから新たなベイトフィネスリールが発表されました。『22アルデバランBFS』です。
筆者は16アルデバランBFSユーザーなので、22アルデバランBFSの仕上がりはとても気になるところ。

ということで、当記事ではシマノ「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」を比較してみます。

もくじ

2022年、シマノから「22アルデバランBFS」が発売!

シマノの最高峰ベイトフィネスリールがリニューアル!

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

ベイトフィネス専用リールとして人気がある「アルデバランBFS」。
2022年にリニューアルされ、『22アルデバランBFS』としてベイトフィネス界に新たな旋風を巻き起こしてくれる予感…!

前作の”16アルデバランBFS”は、プロ・アマとわず多くのアングラーに支持されている名作です。
ということもあり、22アルデバランBFSの発表は多くのアングラーから注目の的となっているようです。

【比較】シマノ「22アルデバラン BFS」と「16アルデバラン BFS」

この項目では、シマノ「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」を比較していきます。

まずは、それぞれのモデルの特徴をおさらいしていきます。

22アルデバランBFSの特徴

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

「22アルデバランBFS」は、2022年にシマノ社から発売されるベイトフィネス専用リール。

位置付けとしてはフラッグシップモデル(上位機種)に相当し、繊細なワーミングをもとめるハイアマチュアやバスプロなどから注目を集めています。

22アルデバランBFSは、29mmの小型スプール”マグナムライトスプールⅢ”が搭載され、ブレーキシステムも新しくなりました。
一般的なベイトフィネスリールは扱いがピーキーになりがちですが、当機は誰でもカンタンに低弾道のピッチングができるような作りだといえるでしょう。

シマノ「22アルデバランBFS」のスペック

以下、シマノ公式サイトより、「22アルデバランBFS」のスペック表の引用です↓
※スライドするとすべて見ることができます

品番

品番

ギア比

最大ドラグ力(Kg)

自重(g)

スプール 径(mm)/幅(mm)

糸巻量フロロ(lb-m)

最大巻上長(cm/ハンドル1回転)

ハンドル長さ(mm)

ベアリング数BB/ローラ―

夢屋ハンドルノブタイプ

夢屋ハンドルタイプ

本体価格(円)

商品コード

HG RIGHT 7.8 3.5 130 29/19 6-45、8-45 71 40 10/1 A BH-1

48,000円

043986
HG LEFT 7.8 3.5 130 29/19 6-45、8-45 71 40 10/1 A BH-1

48,000円

043993
XG RIGHT 8.9 3.5 130 29/19 6-45、8-45 81 40 10/1 A BH-1

48,000円

044006
XG LEFT 8.9 3.5 130 29/19 6-45、8-45 81 40 10/1 A BH-1

48,000円

044013

(引用:シマノ公式「アルデバランBFS」

「22アルデバランBFS」のおもな特徴・進化したところ

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

もっとも際立つ特徴は2つ。
それは、『スプールの小径化』と『新ブレーキシステム』です。

スプール径は32mmから29mmへと小型化されました。
また、ブレーキシステム「FTB」は『NEW FTB』へと進化し、より高度なワーミングに対応する作りになっていることがわかります。

29mm径「マグナムライトスプールⅢ」をベイトフィネス機に初搭載!

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

22アルデバランBFSのもっとも際立つ特徴は、「マグナムライトスプールIII(φ29mmスプール)」です。

一般的に、ベイトリールは小型スプールであるほど軽いルアーを扱いやすくなる…という傾向があります。
旧アルデバランBFSには32mmスプールが搭載されていましたが、22アルデバランBFSは29mmに小型化。
そのため、より軽いルアーやリグを投げやすくなったといえるでしょう。

あらたなブレーキシステム「NEW FTB」でトラブルレスな作り

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

22アルデバランBFSには、新たなブレーキシステム「NEW FTB」が採用されているのも見逃せないポイント。

一般的なベイトフィネス専用リールは、ブレーキ設定がピーキーだったり、繊細なブレーキセッティングがもとめられがち。
しかし、22アルデバランBFSはルアー毎にセッティングを変える必要がない作りになっているようです。

以下、シマノプロスタッフ・佐々 一真氏による”NEW FTB”についてのコメント引用です↓

軽量ルアー&リグに対応するには通常、絶妙なブレーキセッティングが肝要です。
ところが、今度のアルデバランBFSはルアーや投げ方次第でセッティングを変更する必要がない。
一度決めてしまえば、ルアーがスモラバからネコリグへ変わっても、オーバヘッドからピッチングに変わってもトラブルレス。
1gを切るウェイトでも自在に飛ばすことができます。それが新たなブレーキシステムNEW FTBのポテンシャル。

(引用:シマノ公式「アルデバランBFS」

 
トラブルレスなキャストは集中力やモチベーションの向上にもつながります。
”NEW FTB”の存在は、フィネスアングラーにとって大きなアドバンテージになるはず…!

シマノ「16アルデバランBFS」の特徴

「16アルデバランBFS」は、2016年にシマノ社から発売されたベイトフィネス専用リール。

ベイトフィネス機のラインナップ中、最高峰モデルに位置し、プロ・アマとわず多くのアングラーから信頼されている人気ベイトフィネスリールです。

自重130gという圧倒的な軽さと、ピッチングの安定感にすぐれる”FTB”、スプールからブレーキユニットが排除された作り…など、当時のシマノ社の最新技術が詰めこまれているリールとなっています。

シマノ「16アルデバランBFS」のスペック

以下、「16アルデバランBFS」のスペック表です↓
※スライドするとすべて見ることができます

品番

品番

ギア比

最大ドラグ力(Kg)

自重(g)

スプール 径(mm)/幅(mm)

糸巻量フロロ(lb-m)

最大巻上長(cm/ハンドル1回転)

ハンドル長さ(mm)

ベアリング数BB/ローラ―

夢屋ハンドルノブタイプ

夢屋ハンドルタイプ

本体価格(円)

商品コード

RIGHT 6.5 3.5 130 32/22 6-45、8-45 65 42 9/1

46,000円

LEFT 6.5 3.5 130 32/22 6-45、8-45 65 42 9/1

46,000円

XG RIGHT 8.0 3.5 130 32/22 6-45、8-45 80 42 9/1

46,000円

XG LEFT 8.0 3.5 130 32/22 6-45、8-45 80 42 9/1

46,000円

独自ブレーキシステム「FTB」を搭載したベイトフィネス専用モデル

16アルデバランBFSには、軽量ルアーのピッチング性能をしやすい設計になっているのが特徴です。

ライトウエイトのリグを低弾道でピッチングためには、スプールの立ち上がりがすぐれているほうが有利ですが、16アルデバランBFSに搭載されているスプールはブレーキユニットが排除されています。
これにより、スプールの立ちあがりにすぐれ、ピンポイントへの正確なピッチングがしやすい作りになっています。

16アルデバランBFS、そのほかの魅力

また、発売当時、『130g』という驚異的な自重にアングラーたちが歓喜の声をあげていたのは記憶にもあたらしいです。とにかく軽いリールです。

ラインナップはノーマルギアとXGの2つ。
ノーマルはシャッドなどの小型ハードルアーに、XGはライトリグをテンポよく撃っていくスタイルに対応します。

【外観インプレ】シマノ「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」のデザインを比較

この項目では、シマノ「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」のデザイン・外観を比較していきます。

全体の印象

●22アルデバランBFS

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

●16アルデバランBFS


●画像左から、22アルデバランBFS、16アルデバランBFS

両機のボディ形状にちがいが見られます。

16アルデバランBFSのボディ形状は、やや尖った印象。
親指を乗せるための”くぼみ”が設けられているのが特徴的で、シャープなデザインです。
たいして、22アルデバランBFSのボディは、やや四角い形をしているのがわかります。

また、カラーリングにも違いが見られます。
16アルデバランBFSにはシルバーカラーが採用されていましたが、22アルデバランBFSはややグレーというか、薄めのグリーンカラーのようにも見えます。

上からの姿

●22アルデバランBFS

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

●16アルデバランBFS

●画像左から、22アルデバランBFS、16アルデバランBFS

両機を上から見た印象はこんな感じ。
ボディそのもののシルエットは似た雰囲気ですが、ボディ上部の形状、クラッチ、スプールまわりに違いが見られます。

22アルデバランBFSはスプール径が29mmで、幅は19mm。
たいして、16アルデバランBFSはスプール径が32mmで、幅は22mm…ということで、前者のほうがスプールまわりとクラッチはコンパクトな作りに見えます。

前からの姿

●22アルデバランBFS

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

●16アルデバランBFS

●画像左から、22アルデバランBFS、16アルデバランBFS

両機を前から見たらこんな感じです。

横からの姿

●22アルデバランBFS

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

●16アルデバランBFS

●画像左から、22アルデバランBFS、16アルデバランBFS

両機をサイドカバー側から見た姿。『ブレーキダイヤル』の位置に違いがあります。

16アルデバランBFSのブレーキダイヤルはボディ下部に設けられています。
たいして、22アルデバランBFSはブレーキダイヤルがボディ中央に。

サイドカバーまわりは結構違いが見られます。

ハンドル側からの姿

●22アルデバランBFS

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

●16アルデバランBFS

●画像左から、22アルデバランBFS、16アルデバランBFS

両機をハンドル側から見た姿。

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」は、ハンドルの長さに違いがあります。
くわしくは後述『ハンドル長が違う』にて!

性能比較|「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」のおもな違いは?

この項目では、おもにスペック面において「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」の違いを比較してみます。

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」のおもな違いは、以下のポイントに見られます。

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」のおもな違い

●スプールが違う
●ブレーキシステムが違う
●ハンドル長が違う
●使われている技術特性が違う

スプールが違う

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」の大きな違いとしてあげられるのは、『スプール径・幅』です。

  スプール(径/幅)
22アルデバランBFS 29mm/19mm
16アルデバランBFS 32mm/22mm

22アルデバランBFSがスプール径29mm/幅19mmであるのに対し、16アルデバランBFSはスプール径32mm/幅22mm。

一般的に、ベイトリールはスプール径がちいさいほど軽いルアーを投げやすいといわれています。
前者のほうがスプール径が小さいため、軽いルアーをより低弾道でピッチングすることができる作りだといえるでしょう。

ブレーキが違う

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」の違いのひとつとして、『ブレーキ』があげられます。

  ブレーキ
22アルデバランBFS NEW FTB
16アルデバランBFS FTB

22アルデバランBFSには「NEW FTB」が採用。
たいして、16アルデバランBFSには「FTB」が搭載されています。

FTBとは、『Finesse Tune Brake system(フィネスチューン・ブレーキシステム)』の略称。
スプールからブレーキユニットをなくし軽量化することで、よりピッチングレスポンスが向上される…というシマノ独自の技術特性です。

16アルデバランBFSはライトウエイトのルアーでも低弾道ピッチングが可能でした。
しかし、22アルデバランBFSには『NEW FTB』というあたらしい技術特性が採用されています。

”FTB”の違いは、ベイトフィネス専用にとって大きな差だといえるでしょう。

 

ハンドル長が違う

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」は、『ハンドル長』にも違いが見られます。

  ハンドル長(mm)
22アルデバランBFS 40
16アルデバランBFS 42

22アルデバランはハンドル長が40mm、16アルデバランは42mmとなっています。

一般的に、ベイトリールのショートハンドル化は、ルアーの回収効率やスピードの向上につながるといわれています。
22アルデバランは旧モデルよりも2mmのショートハンドル化がほどこされているため、よりフィネスの釣りに対応する作りになったといえるでしょう。

ベイトリールのハンドル長のちがいによる効果の差は、以下の記事でもくわしく紹介しています↓

使われている技術特性が違う

「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」は、採用されている技術特性においても違いが見られます。

22アルデバランBFSに採用されている技術特性

16アルデバランBFSに採用されている技術特性

ハガネボディ FTB エキサイティングドラグサウンド S3D
スーパーフリースプール 海水OK Xシップ

シマノ「22アルデバランBFS」はどんな人におすすめ?

22アルデバランBFSは「スプール」と「ブレーキ」が進化!

(画像:シマノ公式サイト「アルデバランBFS」

22アルデバランBFSは、スプール径の小型化と、”NEW FTB”が搭載…という2つの進化が目立ちます。

前作「16アルデバランBFS」よりもスプールの立ちあがりにすぐれ、それでいてトラブルが少ないブレーキが搭載!…ということで、実釣においての使いやすさが格段にアップされていることがわかります。

これまで、5g前後の軽いルアーはベイトフィネス機では扱いにくさがあったものの、22アルデバランBFSなら実釣でも活躍できる作りだといえるでしょう。

22アルデバランBFSは、「5g前後のライトリグを使った低弾道ピッチングを繰り返す、本格派アングラー向けリール」といった印象です。

【比較】シマノ「22アルデバラン BFS」と「16アルデバラン BFS」の違いを比較。どっちが”買い”?|まとめ

シマノ「22アルデバランBFS」と「16アルデバランBFS」の比較を紹介しました。

22アルデバランBFSは『スプールの小型化』と『ブレーキ』の進化が一際目立ちます。
軽いルアーをよりストレスなく、低弾道ピッチングで!…という用途には、22アルデバランBFSのほうがマッチするといえるでしょう。

最新技術がこれでもかと詰め込まれた22アルデバランBFSを使えば、今まで釣れなかったサカナが釣れるようになるかも…?

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