ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」を購入してからしばらく経ちます。
機能面・デザイン面・所有感ともに、かなりお気に入りです。
実際にフィールドで使い込んでみたので、インプレを紹介!
もくじ
- 1 【インプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」
- 2 ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」とは
- 3 2021年に「グッドデザイン賞」を受賞!
- 4 【インプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」の外観・デザインレビュー
- 5 ボディ全体の印象
- 6 ボディ前面
- 7 ボディ横(サイドカバー側)
- 8 ●ブレーキダイヤルは下部に
- 9 ●ワンタッチでサイドカバーを開閉できる仕様
- 10 ボディ横(ハンドル側)
- 11 ボディ上部・クラッチ部
- 12 ●クラッチ部
- 13 ●ボディ上部のデザインに一工夫あり
- 14 スプール部
- 15 21ジリオンSV TWのスプール重量
- 16 いろんなロッドに合わせてみた
- 17 【フィールドインプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」を実際に使った感想
- 18 巻き心地が滑らか!
- 19 巻物用タックルにも良さげ
- 20 20タトゥーラSV TWよりもパワフルに巻ける
- 21 SV BOOSTスプールのキャスト感◎
- 22 参考:キャスティングの実数値
- 23 ダイワ「21ジリオンS TW」のブレーキ設定
- 24 ピッチング主体の釣り(カバー撃ち)にもピッタリ
- 25 パーミングしやすいサイズ感と形状に感動
- 26 感度は普通くらい
- 27 汎用性が高い。迷ったときの1台に
- 28 所有感GOOD
- 29 【インプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」を実際に使った感想|まとめ
【インプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」
ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」とは
「21 ジリオンSV TW 1000HL」は、フィッシングメーカーの大手であるダイワ社から発売されているベイトリールです。
クラスは中・上位モデルに位置し、滑らかな巻き心地とタフな作りが魅力の1台。
また、2021年に新たに採用された『SV BOOSTスプール』も特徴のひとつで、多くのユーザーから好評を得ています。
2021年に「グッドデザイン賞」を受賞!
「21 ジリオンSV TW」は、2021年にグッドデザイン賞を受賞したことでも話題になりました。
21ジリオンの機能だけでなく、デザイン性も支持されていることがわかるエピソードです。
●>>ダイワ公式サイト:2021年度『グッドデザイン賞(GOOD DESIGN AWARD)』受賞のお知らせ
【インプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」の外観・デザインレビュー
この項目では、「21 ジリオンSV TW 1000HL」の外観・デザインをインプレします。
ボディ全体の印象
ダイワ「21ジリオンSV TW」の全体の印象はこんな感じ。
シルバーカラーで覆われたボディと、『SV BOOST』と刻印されたスプールが目立ちます。
シルバー×ブラックというシンプルなデザインは、シックで大人な印象。
デザイン性に癖がないため、さまざまなロッドにマッチしやすいといえるでしょう。
ボディ前面
ボディ前面。
レベルワインダーには、ライン放出をスムーズにする「Tウイングシステム」が搭載。
SV BOOSTスプールとの相乗効果が期待できる作りです。
ボディ横(サイドカバー側)
ボディ横(サイドプレート)側。
ブレーキダイヤルが下部に設置されているので、見た目がスッキリした印象に。
●ブレーキダイヤルは下部に
21ジリオンSV TWのブレーキダイヤルは、ボディ下部にあります。
これにより、デザインがスッキリした印象になりました。
釣具店で触ったとき、ブレーキダイヤルがやや硬いかなと思ったのですが、通販サイトで買った個体はスムーズに動きました。個体差があるようです。
●ワンタッチでサイドカバーを開閉できる仕様
サイドカバーの開閉は、下部のスイッチでおこなえます(上写真の「LOCK」のところ)。
旧型ジリオンはサイドカバーを開けるためにコインなどの開閉器具が必要でしたが、新ジリオンはワンタッチでサイドカバーを開閉することができます。
道具いらずで簡単にサイドカバーを開けることができるため、メンテナンスしやすくなりました。
ボディ横(ハンドル側)
21ジリオンSV TWのハンドル長は90mm。
スタードラグはザイオン製のものが採用されています。
ドラグが機能すると”チリチリチリ…”というサウンドが鳴るようになっています。
シマノリールでいうところの「エキサイティングドラグシステム」というやつでしょうか。
●スリムな純正ノブが搭載
写真左から、21ジリオンSV TW純正ノブ、ダイワのカスタムノブ(Iシェイプコルクノブ)。
21ジリオンSV TWにはやや薄型の純正ノブが採用されています。
ノブの形状は好みが分かれるところですが、当ノブについてはあまり良い意見を聞かない気も…。
個人的にも、すぐにカスタムノブに変えてしまいます。握りにくいので。
※現在は80mmハンドルに変更して使用しています
ボディ上部・クラッチ部
ボディ上部から見下ろした姿。
ボディ上部の”サムレストポジション”のボディ形状をほかにすると、際立つ特徴はこれといって見当たりません。
●クラッチ部
クラッチをONにしたときの印象に高級感が加わりました。
旧ジリオンはクラッチをONにするとややオモチャっぽいフィーリングがありましたが、新ジリオンはクラッチを切ると”カチッ!”と小気味良い感じです。
●ボディ上部のデザインに一工夫あり
21ジリオンSV TWのボディ形状で一際目立つのが、「サムレストポジション」の存在です。
ボディ上部に親指がピタっと収まる形状であるため、パーミングしやすくなっています。
個人的に、はじめてダイワ「21ジリオンSV TW」を見たとき、ボディ形状に疑問が浮かんだのですが、実際に握ってみると、なるほどコレはよく考えてあるなと感心しました。
くわしくは後述のインプレの項目にて!
スプール部
21ジリオンSV TWには、新型スプール「SV BOOST」が搭載されています。
SV BOOSTスプールは2021年に採用され、多くのアングラーに注目されたことは記憶にも新しいです。
インダクトローター(上写真:オレンジ色の部分)が進化した、とのこと。
旧モデルは1段階可動式だったのに対し、新型スプールは2段階式へと進化。
以下、ダイワ公式サイトより、インダクトローターについての解説文引用です↓
【ZILLION SV TW Casting(System&Technology)】
DAIWAブレーキテクノロジーの象徴とも言えるインダクトローターは、
第1世代の固定式から第2世代の1段階可動式へと進化して長らく最前線で認知されてきたことは記憶に新しい。第3世代は既存の可動ストロークの先にもう1段階を加えた2段階式へと熟成。通常のキャストでは1段階、フルキャスト時には一気に2段階飛び出すことでより緻密なブレーキコントロールを可能に。
低回転でも高回転でもさらなる飛距離アップを実現する。
何よりも圧倒的に飛び、トラブルなく使いこなせる快適性能。
21ジリオンSV TWのスプール重量
21ジリオンSV TWのスプール重量は、約13gです。
同クラスのライバル機であるシマノ「20メタニウム 」も34mm径で13gほど。
スプール重量は、34mm径スプールを搭載した中・上位モデルのなかでは一般的なものだといえます。
いろんなロッドに合わせてみた
いろんなロッドに21ジリオンSV TWを載せてみました。
ロッドとのコーティネートの参考にお役立てください。
●キスラーヘリウム3 69MH×21ジリオンSV TW
●Gルーミス E6X 894C FPR ×21ジリオンSV TW
●13フィッシング OMEN 7’1″M×21ジリオンSV TW
●シマノ ゾディアス166MH×21ジリオンSV TW
【関連記事】
上記画像で使用したロッドのインプレ記事はこちらで読むことができます↓
【フィールドインプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」を実際に使った感想
ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」を実際に釣り場で使ってみました。
フィールドで使い込んで思った印象をまとめると、以下のとおりです。
●巻き心地が滑らか!
●SV BOOSTスプールのキャスト感◎
●パーミングしやすいサイズ感と形状に感動
●汎用性が高い
●所有感GOOD
●コレといった不満や弱点を感じさせない完成度
巻き心地が滑らか!
ダイワ「21ジリオンSV TW」はハンドルの巻き心地が滑らかです。
旧モデルのジリオンSV TWの巻き感はそれほどシルキーではありませんでしたが、21ジリオンSV TWはとてもスムーズ。
21ジリオンSV TWの巻き心地のなめらかさは、間違いなくフラッグシップモデルに相当します。
ライバル機であるシマノ「20メタニウム 」も巻き心地がなめらかですが、あちらの巻き感が『ヌメヌメ』だとすると、21ジリオンは『スルスル』といった感じでしょうか。
シマノリールは”シルキーな巻き心地”で、21ジリオンは”超スムーズな巻き心地”。
巻物用タックルにも良さげ
21ジリオンSV TWには90mmハンドルが搭載されています。そのため、ハードルアーをパワフルに巻くことが可能です。
一般的に、ベイトリールのハンドルは長くなるほど力強く巻きとることができる、といわれています。
21ジリオンSV TWに搭載されている90mmハンドルはやや長めとされており、スピナーベイトやクランクベイトなどをはじめとする巻き抵抗の強いルアーも力強くリーリングできるのがメリットです。
20タトゥーラSV TWよりもパワフルに巻ける
(写真左から:20タトゥーラSV TWの85mmハンドル、21ジリオンSV TWの90mmハンドル)
20タトゥーラSV TWと21ジリオンSV TWを巻き比べたとき、パワフルに巻きとることができたのは後者でした。
ダイワの下位モデルである20タトゥーラSV TWには85mmハンドルが搭載されているのに対し、21ジリオンSV TWは90mm。
たった5mmの違いではあるものの、パワフルに巻きとることができるのは90mmハンドルを搭載した21ジリオンでした。
リップ付きビッグベイトやマグナムクランク、ディープクランク、1/2oz以上のスピナベやクランク…などなど、巻き抵抗のあるハードルアーをメインにするなら、21ジリオンのほうが良さげです。
SV BOOSTスプールのキャスト感◎
21ジリオンSV TWには「SV BOOST」という新型スプールが搭載されています。
いい意味でダイワっぽいフィーリングがなくなり、キャスト後半が伸びるようになりました。
これまでのダイワリールは、キャスト中にブレーキがかかり続けるフィーリングが特徴でした。
これはマグネットブレーキならではの現象ともいえますが、SV BOOSTスプールが搭載されたことで全体的に伸びるようなフィーリングが追加された印象です。
「遠心力ブレーキ」を搭載したシマノ・アブ系リールに似た感じ……ともいえます。
ただ、ダイワリールならではの”トラブルレスな安定感”は残されています。
向かい風やキャストミスをしたときもバックラッシュしにくく、安心してキャスティングゲームを楽しめるのがありがたいですね。
シマノの伸びやかなキャスト感がありつつも、マグブレーキの安定感も残されています。
このフィーリングを出すのは大変な労力だったと思います。¥30,000弱を出費しただけの甲斐はありました。
●今後のダイワリールに期待しちゃう
個人的な話になりますが、実はダイワのマグブレーキの常に一定にかかりつづけるフィーリングはあまり好みではありませんでした。
安定感はあるものの、キャストそのものに爽快感がなかったからです。
しかし、SV BOOSTを搭載した21ジリオンは違います。今後はダイワ贔屓になりそう…とすら感じさせる気持ちいいキャスト感がたまりません。
参考:キャスティングの実数値
フィールドで21ジリオンSV TWを投げ続けてみました。
フロロ16ポンドラインで12gルアーを投げると、安定して40mくらい飛んでいきます。
バイブレーションやメタルジグなら50~60mは容易いです。
どんなルアーでも平均して40m前後は安定して飛んでいき、それでいてバックラッシュしにくかったです。
体感ですが、旧ジリオンSV TWよりも3~5mくらい距離が伸びるようになった印象です。
ダイワ「21ジリオンS TW」のブレーキ設定
基本はブレーキの目盛りは6くらいで良さそうです。ピッチング重視なら4~5…といったところでしょうか。
ブレーキは6でほぼ固定しています。オーバーヘッド・サイド・ピッチングともに、ブレーキ6で安定感のあるキャストをおこなうことができます。
ただ、アングラーに体格やスイングスピード、ロッドの弾性によってブレーキ設定のベストは変わるので、上記はあくまで参考として…。
キャスティングに不慣れな人は8~10くらいでいいと思います。
バックラッシュしにくいリールなので、ブレーキ設定にはそれほど気を使わなくてもいいでしょう。
ちなみに、旧ジリオンSV TWはブレーキ設定を8前後で固定していました。
旧型よりも弱いブレーキ設定でOKのようです。
ピッチング主体の釣り(カバー撃ち)にもピッタリ
僕はおもに、21ジリオンSV TWを”撃ち物・底物”用リールとして愛用しています。
スプールレスポンス(立ち上がり)がいいので、ピッチングメインの釣りにも使いやすいです。
旧ジリオンよりもピッチングが明らかに伸びます。
ということもあり、テキサスリグやラバージグなどをはじめとする撃ち物・底物ルアーとの相性も◎
自重が175gと軽いため、重いルアーをガシガシ巻いて!という使い方よりも、ピッチング主体の釣りにマッチしやすいかもしれません。
…が、遠投時の気持ちよさは捨てがたいんですよね。とにかくキャストフィールが気持ちいい。
パーミングしやすいサイズ感と形状に感動
21ジリオンSV TWは、テキサスリグやラバージグなどの操作系ルアーを使いやすいです。
パーミング感がすこぶる良いんですよね。
親指を置きやすいボディ形状になっているので、パーミングの収まりがいいです。
ただ、ボディ自体はそれほどコンパクトではありません。サイズ感は旧ジリオンのほうが小さいかも。
ライバル機のシマノ「20メタニウム 」のほうがコンパクトに握れます。
ジリオンはやや大きめなので、手の小さなお子様や女性にはおすすめできません。
コンパクトなリールがお好みなら、20タトゥーラSV TWや20メタニウムをおすすめしたい。
とはいえ、21ジリオンSV TWのボディサイズは問題になるほどではありません。
個人的にはジャストフィットだと感じています。握っていて心地がいい。
感度は普通くらい
これは個人的なお話になりますが、ベイトリールのボディサイズや使われている素材等によって、ワーミングでの”感度”が変わる…と思っています。
21ジリオンSV TWはボディサイズがやや大きく、ボディに使われている素材のためか、底物系の釣りへの感度はそれほど高くはないかもしれません。
底物系の釣りにたいする感度は、ライバル機のシマノ「20メタニウム 」のほうがいいと思いました。
汎用性が高い。迷ったときの1台に
21ジリオンSV TWはとても器用なリールです。
ハードルアーからワームの釣りまでなんでもこなせるため、汎用性にすぐれたベイトリールです。
ハードルアーなら、1/4~1ozのスピナーベイト・バズベイト、チャターベイト、クランクベイト、トップウォーター…など、ハードルアー全般に対応。
もちろん、2oz前後のビッグベイトにもマッチします。
また、3/16~1/2oz(5~14g)シンカーをセットしたテキサスリグやフリーリグ、1/4~1/2ozのラバージグなど、ワーム系の釣りにも使いやすいです。
さまざまなルアーに対応してくれるため、『載せるリールを迷ったときの1台』として重宝しています。
所有感GOOD
「21ジリオンSV TW」は、ダイワの中・上位機種に相当します
ということもあり、使っているときの満足感は高いです。
ダイワの下位モデルである20タトゥーラSV TWも人気がありますが、所有感・ステータスは21ジリオンSV TWのほうがある感じでしょうか。
中・上位機種はステータスや所有感を満たしてくれるのがありがたい。
【インプレ】ダイワ「21 ジリオンSV TW 1000HL」を実際に使った感想|まとめ
ダイワ「21ジリオンSV TW」を使い込んでみたので、インプレを紹介しました。
21ジリオンSV TWは、『巻き心地・キャスト感・汎用性・所有感』などなど、たくさんの魅力が詰まったベイトリールです。
さすがGOODデザイン賞を受賞するだけのことはあるなぁと思わされました。
久々にナイスなリールと出会った気がします。
中・上位モデルのベイトリールをお探しなら、21ジリオンSV TWも候補に入れてみてはいかがでしょうか。