僕はこれまで、バス釣り用ベイトリールは「右ハンドル」を中心に使ってきました。
しかし、過去の釣行を思い出してみると、左ハンドル(レフトハンドル)使っているときのほうが楽しかったということに気がついたんですよね。
ということで、もう一度レフトハンドルについて、メリット・デメリットを考察しつつ再検討してみます。
もくじ
- 1 【バス釣り】ベイトリールのレフトハンドルが面白い件。メリット・デメリットを再検討してみる
- 2 「ベイトリールのハンドルは右!」は過去になりつつある?
- 3 ●右ハンドルのメリット
- 4 ●バスプロたちのハンドルは右と左、どっち?
- 5 レフトハンドルのメリット・デメリット
- 6 左ハンドル(レフトハンドル)の”メリット”
- 7 ●キャストの手返しがいい
- 8 ●操作系の釣りをおこないやすい
- 9 ●重いルアーを投げやすい(2フィンガーでキャストしやすい)
- 10 左ハンドル(レフトハンドル)の”デメリット”
- 11 ●不慣れだとフッキングが決まりにくい
- 12 ●右手首に負担がかかりやすい
- 13 【バス釣り】ベイトリールのレフトハンドルが面白い件。メリット・デメリットを再検討してみる|まとめ
【バス釣り】ベイトリールのレフトハンドルが面白い件。メリット・デメリットを再検討してみる
「ベイトリールのハンドルは右!」は過去になりつつある?
ひと昔前まで、一般的にバス釣り用ベイトリールえらびは”右ハンドル”が基本とされてきました。
もちろん、左ハンドルそのものは古くからラインナップされてはいましたし、昔から左ハンドルを選んでいたアングラーもいらっしゃいます。村上晴彦氏とか。
とはいえ、ベイトリールを使うときは利き腕でハンドルを回す(当記事でいう”右ハンドル”)ことを選ぶアングラーが多かったというのもまた事実かと思います。
僕自身も8割は右ハンドルを使います。
しかし、最近はプロ・アマとわず、左ハンドルを使うアングラーが増えてきたような印象も…。レフトハンドルの台頭が目立つ気がする。
そこで今一度、右ハンドルのメリットを見直してみます。
●右ハンドルのメリット
右ハンドルのメリットとしてあげられるのは、その理由として一般的にいわれているのは、以下のとおり。
●利き腕でハンドルを巻いたほうが力強く安定したリトリーブが可能
●フッキングしたときに力を入れやすい
●キャストするときにハンドルが上側になるため、キャスト精度にすぐれる
ミラクルジムこと村田基氏は、「バス釣りビギナーは右ハンドルが基本!」とレクチャーしていますね。
僕自身も彼のアドバイスを受けたうちのひとりです。
ということもあり、幼いころから右ハンドルを使用してきましたのですが、左ハンドルを使い込むにつれて、コレめっちゃ楽しいやん!…と考え方が変わっていきました。
●バスプロたちのハンドルは右と左、どっち?
さらに、参考としてバスプロ・メディアプロたちのスタイルも記載していきます。
(以下、敬称略)
【右ハンドル】
●村田基
●田辺哲男
●ヒロ内藤
●菊元俊文(ベイトフィネスは左)
●青木大介(ヒジの故障のため、現在は左投げ右巻き)
●北大祐(巻物)
●吉田遊
●吉田撃
【左ハンドル】
●川村光大郎
●金森隆志
●木村建太
●川島勉
●水野浩聡
●岡友成
●北大祐(撃ち物、ベイトフィネス)
ベテランアングラーほど右ハンドルがメインで、若手になるほど左ハンドルがメインという傾向があるようです。
しかし、「巻物は右、ワーミングは左」と使い分けるアングラーもいるので、一概にも年代や釣りスタイルのみで正解をもとめられない部分もあります。
僕自身はというと、巻物とジグ・テキサスは右、フィネス系の釣りは左…といった感じです。
ここ最近、あらためて左ハンドルを試しているのですが、なかなか面白いんですよね。新鮮だし、さまざまなメリットがある。
バス釣りをはじめてから20年以上が経ちます。
今一度”レフトハンドル(左ハンドル)”について再検討していきます。
レフトハンドルのメリット・デメリット
釣りの経験を重ねるにつれ、レフトハンドルのメリットとデメリットが浮かび上がってきました。
僕が思う「ベイトリールの左ハンドルを使うメリット・デメリット」は、以下のとおりです。
【メリット】
●キャストの手返しがいい
●操作系の釣りをおこないやすい
●重いルアーを投げやすい(2フィンガーでキャストしやすい)
【デメリット】
●不慣れだとフッキングが決まりにくい
●右手首に負担がかかりやすい
※筆者の利き腕は”右”です
左ハンドル(レフトハンドル)の”メリット”
●キャストの手返しがいい
左ハンドルはキャストの手返しにすぐれる、という利点があります。
通常、右ハンドルの場合はキャストしたあとにロッドを持ち替える動作が必要です。
しかし、左ハンドルだとロッドを持ち替えなくても済むため、キャスト後のリトリーブをはじめるときの煩わしさと、ルアーを回収したあとのロッドの持ち替える手間がなくなります。
キャストの効率性アップは、レフトハンドルを選ぶ利点だといえるでしょう。
●操作系の釣りをおこないやすい
レフトハンドルを選ぶメリットとしてさらに挙げられるのは、「ロッドワークの行いやすさ」でしょうか。
たとえば、テキサスリグやラバージグ、ネコリグなどをはじめとする繊細な釣りは、おもにロッドワークを使ってルアーを動かすことになります。
ロッドの細かい操作は利き腕のほうがおこないやすいので、ワーミングにおいては左ハンドルのほうがしっくりくるかな、と。
僕の利き腕は”右”なので、撃ち物や底物、フィネスの釣りのおこないやすさはレフトハンドルに部がある印象です。
ただ、右ハンドルであっても、ワーミング操作を右手でおこなうアングラーも少なくないです(田辺哲男氏、赤羽修成氏、菊元俊文氏、ちょっと前の川口直人氏など)。
一概にも、ワーミングには左ハンドル!とも言い切れません。
●重いルアーを投げやすい(2フィンガーでキャストしやすい)
ビッグベイトなどの重いルアーを投げ続けるには体力が必要です。
しかし、レフトハンドルにすることで手首の疲労がやわらぐ…というメリットも。
通常、ルアーをキャストするときはワンフィンガーグリップで行うのが一般的です。
しかし、2フィンガーで投げたほうが重いルアーを投げ続けやすい、ということに気がつきました。
重いものをキャストし続けるには手首にも強さがもとめられます。
レフトハンドルの2フィンガーキャストは手首にも負担がかかりにくいため、手首の故障をふせいでくれるのです。
僕は手首に腱鞘炎を持っているので、ビッグベイト専用タックルは左ハンドルのほうが楽だと感じます。
右ハンドルでも2フィンガーで投げられるものの、ハンドルが邪魔をしてしまうというのがネックです。
個人的に「今日はビッグベイトを投げまくるぞ!」という日には、右ハンドルよりも左ハンドルを選びたいです。
左ハンドル(レフトハンドル)の”デメリット”
●不慣れだとフッキングが決まりにくい
手返しの効率と操作性にすぐれたレフトハンドルですが、いくつかのデメリットも存在します。
その最たる例としてあげられるのが、「フッキング成功率の悪さ」でしょうか。
これは個人的な技術の問題です。僕のレフトハンドルの熟練度が低いため、うまくフッキングが決まらないのです。
長年、右ハンドルで慣れてしまったため、ロッドを右手に持ってのフッキングがいまだに不慣れですね(^ ^;)
スピニングタックルだと問題ないものの、ベイトタックルの左ハンドルでしっかりフッキングを決めるにはトレーニングが必要だなと痛感中…。
レフトハンドルを武器とするなら、フッキングの訓練は必要でございますなぁ。
●右手首に負担がかかりやすい
レフトハンドルは右手でロッドを握り続けるスタイルです。
そのため、右手首に負担がかかりやすく、腱鞘炎を発症するリスクもあがります。
僕は右手に腱鞘炎をかかえているので、1日中レフトハンドルを使い続けるのはやや辛いものがあります。
最初の1時間くらいは問題ないのですが、釣りを続けるにつれて”ズキッ!”という鈍い痛みに襲われることが多いです。
そういえば、菊元俊文氏は過去にレフトハンドルを使用していたとき、フッキングしたときに右手に激痛が走り、60オーバーを逃したらしいです。
リスト(手首)が強くない人や腱鞘炎持ちのアングラーが左ハンドルを使うときは、なにかしらの対策が必要かなと思います。
ちなみに、僕はレフトハンドルを使うときは、以下の記事で紹介しているリストバンドやテープを使っています。これがなかなかいいのだ。
【バス釣り】ベイトリールのレフトハンドルが面白い件。メリット・デメリットを再検討してみる|まとめ
バス釣りにおけるレフトハンドルのメリット・デメリットについて考察してみました。
当記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
【メリット】
●キャストの手返しがいい
●操作系の釣りをおこないやすい
●重いルアーを投げやすい(2フィンガーでキャストしやすい)
【デメリット】
●不慣れだとフッキングが決まりにくい
●右手首に負担がかかりやすい
※筆者の利き腕は”右”です
バス釣りのベイトリールにラインナップされている「左ハンドル(レフトハンドル)」。
ひと昔前までは右ハンドルが基本とされていましたが、昨今は釣りスタイルが多様化し、かならずしも右にこだわる必要はない時代になったといえるでしょう。好きなほうを使うべし。
今年は左ハンドルをメインにしていこうかと検討中…。