ようやくレイドジャパン「G.i」買えた。品薄商法・転売ヤーについて思うこと / レアアイテムを本当に買うべきか見極めるテクニック

ようやく「G.i」を購入することができた。
ということで、思ったことをつらつらと。

ようやくレイドジャパン「G.i」を買えた。品薄・転売キツいっす

品薄・転売。業界の闇

意図的に品薄状態を作り、ユーザーに競争させて人気を捏造する。これを世間一般では「品薄商法」という。

この話は某世界的人気フィッシングメーカーに勤めていた友人と釣具屋店員から聞いた話なのだが、メーカーは意図して出荷制限をかけ、それぞれのショップになかば抱き合わせのような方法で卸そうとするらしい。
たとえば、Aという人気ルアー1個につき、Bルアー3つ、Cルアー5つ仕入れなければならない…というふうに、メーカーはさまざまな販売戦略をおこなっているようだ。

一般の消費者にとってはモヤっとする商法ではあるが、メーカーの人間たちにも生活があるので文句はいえない。新しいルアーを作ってくれてありがとう、と考えるのが妥当ではある。
しかしながら、個人的に品薄状態・転売ヤーにはモヤっとした気持ちを感じてしまうのが本音だ。

バス業界の過疎化には「転売ヤー」が追い討ちをかけている気がする

さらに、品薄状態への拍車をかけているのは「転売ヤー(wiki)」の存在である。なかなかカオスな時代だと思う。

以前、転売ヤーの悪意を紹介している興味深いツイートを見かけたのでシェアしたい。

●品薄商法・転売は昔からあった

とはいえ、品薄自体はめずらしいことでもない。
過去にも委託販売やオークションサイトでの転売はあったので、タックルの品薄状態は令和だからこその現象とはいえないだろう。メガバスブームのころに比べれば、だいぶマシな方だ。
ただ、個人的には「なんだかなぁ」という気持ちを感じざるを得ない。

もちろん、メーカー側が意図して品薄商法をおこなっているのかはわからない。確証もないので、ここで書いていることは単なる個人の憶測・感想にすぎない。
もしかしたらマジに出荷しまくっているのかもしれないし、メーカーの人間は嘘をついていないのかもしれない。
が、一人の消費者としてはどうにもスッキリしない印象だ。

●メーカー側の「嘘・本当」を見極めなければならない

そういえば以前、人気メーカーの人間がSNSでユーザーへのコメント返しに「たくさん作っているけど生産追いつかないんです!」と答える光景を見た。
彼らはバカ正直に答えない。商売だし、彼らも食っていかなければならないから。
ただ、ユーザー(とくに釣具屋のない地方に住んでいるアングラー)は”悩んでいる・困っている”ということだけは事実である。ここは無視してはならないと思う。

くわしくは、以下の記事の「インスタグラムG.i事件」の項目にて。

このご時世、斜陽産業ともいえるバス業界において「たくさん作っているけど生産が間に合いません」という文言には”闇”を感じるし、なんだか無理がある気もする。生産技術の進歩とは?

目先の釣果を追い求めすぎるあまりフィネスに走り、ブラックバスをスレさせまくって自らの首を締めているのはアングラーである。
利益を優先しすぎるあまり自らの首を締めているのはメーカーの人間である。

とはいえ、レアなルアーに釣られている自分は嫌いでもない

「文句いうなら買うな!みんな頑張って並んで買っているんだからオマエも努力しろ!」なんていう声が聞こえてきそう。
いや、買いますよ、だって欲しいじゃん。さすがに並びはしないけど。
レイドジャパンのブランドにほいほい釣られる自分もまぁまぁアレな気もするが、好きなんだから仕方ないじゃない。

でもいいよね、それを含めて楽しんでいるんだから。「レアなルアー買えた!やったぁ!」なんていうのも面白いし。
モンハンで逆鱗出たときもうれしいじゃん。本質はあれと似ているんじゃないかな。達成感。

ということで、「G.i」が発売されてから半年くらいが経ってからようやく購入できたぞ、というお話でした。
G.iやオサカナスイマーは昨日あたりに全国の釣具屋に届いたようなので、この週末で手にできる人が増えそう。釣具屋へGO!

レアアイテムを本当に買うべきか見極めるテクニック

「このルアー、いつでも購入できるとしたら本当に買うか?」

タックルを購入するときは、いつでも自分自身に上記の問いかけをする。これはマジで大事だと思う。
自問自答することで冷静になれるし、レア感・品薄感に釣られてしまっていないかがわかる。

この前、レイドのバッグを購入しようとしたのだが、「もしいつでも購入できるとしたら、君は本当にこのバッグを買うか?」と自分に問いかけた。
すると、『いつでも買えるならいらないかな。競争させられている気もする』という結論に至り、買うのをやめた。
春になったら買うかもしれないが、少なくとも”いま”はいらない。焦って追い求める必要はない。

「G.i」は普通に便利なルアーっぽかったので買ってみた。たぶん、品薄でなくても購入していただろうと思う。

「このアイテムは、いま絶対に必要か?」
「もしいつでも購入できるなら、自分は本当に買うだろうか?」
こう自問自答することで、メーカー側のビジネス戦略に踊らされることは少なくなる。

自分の内側から湧いてくる「これほしい!使ってみたい!」という衝動と、メーカーやビジネス戦略に踊らされているときの「これ人気でレアらしいから買ったほうがいいかも。いま買わないと買えなくなる!」という衝動は、似ているようで違う。

まとめ

今後の時代は、情報操作というか人間の心理の脆弱性をついたマインドゲームに拍車がかかると思う。
「いま、本当にこの道具を買うべきか?」という自分への問いかけは、レアアイテムを買うかどうかの見極めるテクニックとして重宝するはず。

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