ひと昔前までは「巻きモノにはローギア!」と主張する人が多かった。
しかし近年では、スピナーベイトのような巻物ルアーにハイギアを使う人も多い。
僕自身もその内の一人で、スピナーベイトにハイギアを使用することで、たくさんの恩恵を感じているからだ。
もくじ
スピナーベイトにハイギアリールを使用することで得られるメリット
主なメリット3つ
スピナーベイトにハイギアリールを使用するメリットには、どんなものがあるのか。
僕の体験談としては、以下のようなものになる。
●巻き取り感度が高い(違和感を察知しやすい)
●ファイト時にラインテンションを維持しやすい(バレにくい)
ルアー回収速度に優れる(キャスト数を刻みやすい)
ハイギアリールは「ハンドル1回転に対して巻き取りを長くできる」というメリットがある。
巻き取り長が長いほどルアー回収速度に優れ、効率よくキャスト数を刻むことが可能…というのが大まかなメリットだと思う。
ミスキャストをしてしまったときや、バスのストライクゾーン(バイトを得られるであろうポイント)を過ぎた後に、素早くルアーを回収して次のキャストへ…といった感じで、キャスト数を増やすことができる。
スピナベにハイギアを使用することで、キャストに対する効率はかなり上がる。
巻き取り感度が高い(違和感を察知しやすい)
巻きモノにハイギアを使うと、ルアーを巻き取る際の「水の抵抗」を感じやすい。
スピナーベイトをハイギアリールで巻いていると、実に様々な情報を得られるのだ。
例えば、ブレードが回転する振動や、ウィード等のゴミがついてしまった…等々、”違和感”を察知しやすくなる。
「ちょっとした水流の変化を読み取ったり、ブレードの回転がおかしくなった(ブレードバイト?)」みたいな感じで違和感を感じられるため、得られる情報量も増える。
ファイト時にラインテンションを維持しやすい(バレにくい)
スピナベにハイギアリールを使うと、魚を掛けた後の処理もスムーズに行いやすい。
ファイト中は急なジャンプ等でラインテンションを維持しにくくなる瞬間もあるが、ハイギアリールだと緩んだラインを素早く巻き上げることが可能になるため、ラインテンションを維持しやすいのだ。
「キャスト効率、違和感を察知する能力、魚とのやりとり」などなど、スピナベにハイギアを使用することで得られるメリットは多い。
スピナーベイトにハイギアリールを使用することで生じるデメリット
主なデメリット2つ
スピナーベイトにハイギアを使用することで得られるメリットは多い。
しかし、デメリットはないのかというと、ある。
主なデメリットは以下のような感じ。
●疲労感を感じやすい
レンジ・速度キープが難しい
ハイギアリールは巻き取り回収速度に優れ、リトリーブ時に”違和感”を察知しやすい(巻き取り感度が高い)。
しかしその反面、一定のスピードを維持したままレンジキープするのが難しいといったデメリットもある。
アングラーの技量によっても変わる部分ではあるが、スローリトリーブも含め、均一なスピードでレンジキープするのは難しいと感じることも。
特にスローリトリーブにおいては、ハンドルを一定速でゆっくり巻き続けるというのは困難を極める。
少しでも速くハンドルを巻いてしまうとラインをたくさん巻きすぎてしまうため、例えばスローロールといったテクニックを使用する際もハンドリングにかなり気を遣う。
ハイギアリールを使ってスピナベを様々なシーンで巻くためには、リールのハンドリングの技量が求められる。
疲労感を感じやすい
ハイギアは巻き取り感度に優れるが、裏を返すと「疲れやすい」とも解釈できる。
ハイギアリールは、ルアーを巻いてくる際に水の抵抗を感じやすく、”巻き重り”を感じやすい。
”巻き重り”はメリットともデメリットとも取れるため、人によっては疲労を感じてしまうかもしれない。
僕自身、ハイギアリールを使い始めた当初は”巻き重り”に対してストレスを感じてしまい、半日でも巻きまくっていると手首にダルさを感じることもあった。
●過剰すぎる”巻き重り”は、ハンドルカスタムで解決できる
しかし、ハンドル長を84mmから90mmに変更することでシックリきた…という体験談がある。
「巻きモノでハイギアを使うと”巻き重り”が強すぎでしまってダルイ」という人は、ハンドルカスタムをしてみるのもおすすめだ。
ハンドルを変えることによって、巻き取り感度を微調整できる。
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まとめ:スピナーベイトにハイギアリールを使用すると、メリットもデメリットも得られる
スピナベにハイギアを使用すると、メリットもデメリットもあるため、何を優先にすればいいか迷いがち。
僕の場合はメリットに着目しているため、デメリットはそこまで気にならない。
ハイギアリールで巻物を楽しみたい人はメリット・デメリットを確認した上で購入するのがいいかと思う。
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