春はシャッドテールが効く。
個人的な体験談からきている意見ではあるが、「春のシャッドテールパターン」は間違いなく存在する。
「春にでかバスを釣りたい!」という人は、シャッドテールを使ってみてほしい。
もし”春爆”を狙うのなら、シャッドテールワームは必ずボックスに忍ばせておきたいルアーの1つだ。
もくじ
水がクリアな時期(春)は、ナチュラルアクション&ビジュアルで騙せ!
冬・低水温期はフィールドの水が透明になりやすい。
その理由は”水中のバクテリアの死滅によるもの”だと言われているが、水がクリアアップするとバスのルアーに対する視認性が増すため、ハイアピールなルアーだと騙しにくくなるといったデメリットも生まれる。
そこで、スイムベイト(シャッドテール)のようなリアリティのあるルアーを使うことで、視覚を使ってバスを騙そう…というのが春のシャッドテールパターンの理屈である。
人気メディアアングラーでありながら、レイドジャパン代表を務める金森隆志氏は、春のスイムベイトパターンについて以下のように語る。
「低水温期に入ると」、スイムベイトが強くなります。さらに具体的には、”水温15度以下のタイミング”です。
この水温15度と言うのは、クリアアップが始まるタイミングでもあり、逆に春には水温15度を超えると水に色がつきだします。
と言うように、水がある程度クリアな状態がスイムベイトがストロングになるタイミング。
いわゆるサイズから来る視認性の高さと、サイズが大きくて目立つ割には動きがナチュラルなので効果的なんですが、逆に水に色がついたり、魚がイケイケなコンディションであれば、スイムベイトである理由は薄れてきます。
アメリカではシャッドテールワームのことを「スイムベイト・パドルテールスイムベイト」と呼んだりするが、日米・プロアマ問わず、低水温期のスイムベイトパターンは一般的。
水温が15℃以下のフィールドは水が透明になりやすく、バスをルアーで騙すのが困難。
そのような状況では、視覚的な効果で誘えるスイムベイト(シャッドテールワーム)がストロングパターンになり得る…と金森氏は語る。
低水温期のシャッドテールパターンは、春先・スポーニングシーズンにおいても有効なテクニックなのだ。
●”春爆”を狙うならシャッドテール!
ちなみに、僕個人の経験上においても、だいたい3~5月くらいの春ごろにシャッドテールで”春爆”のような釣果を得たことがある。
特に3~4月、春とは言えども水温自体はまだ低水温期のうちに入るであろうタイミングでは、シャッドテールワームは有効なテクニックである。
春のシャッドテール選びは「ボリューム感」がキモ!
早春・春先のバスは積極的にルアーを追いかけるような体力はなく、スピードで騙すというよりもどちらかというと「ビジュアルで騙す」という方向性で釣るのが基本だ、と僕は考える。
水温が15℃以下の時期のバスを狙うときは、「ゆっくり・ボリューム感」というキーワードを意識するのが大切。
早春は、バスたちにとっての一大イベントでもある”スポーニング(産卵)”が控えている時期でもある。
そのため、小さなシルエットでネチネチやるよりかは、「デカい、ボリューム感がある、高カロリー!」な要素を含んだシャッドテールを選びたい。
春のシャッドテールワームのサイズ
前述したが、春先のバス、特にスポーニングを控えて腹を減らしているデカいメスバスは、ボリューム感があるものを好む傾向がある。
そのため、4.8~6インチ程度の大きめのスイムベイト(シャッドテール)を選ぶと良いだろう。
具体的には、以下のようなアイテムになる。
●レイドジャパン「フルスイング 5インチ」
●ゲーリーヤマモト「ハートテール」
●ケイテック「スイングインパクトファット 4.8インチ」
レイドジャパン「フルスイング 5インチ」は、針持ちが良いためコスパにも優れたグッドアイテム。
ゲーリーヤマモト「ハートテール」とケイテック「スイングインパクトファット」は、日米問わず多くのアングラーから支持を受ける超人気アイテム。
アメリカでは「シャッドテールワーム=スイングインパクトファット」というくらい定番なアイテムなので、迷ったらスイングインパクトファットから入るといいだろう。
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春に有効なシャッドテールのカラーは自然色・ナチュラル系
冬から春にかけての低水温期は、フィールドの水がクリアになりやすい。
そういった状況では、派手なカラーよりもナチュラル系・地味系な色が効果的だ。
レイドジャパン「フルスイング 5インチ」を例にすると、
●グリーンパンプキンシード
●ダークシナモンシャッド
●パールワカサギ
●グラスシャッド
(画像上記4点引用:レイドジャパン公式「フルスイング」より)
地味系・ナチュラルベイト系カラーが春によく釣れる。
その他、スモーク系やウォーターメロン系、ブラウンといった落ち着いた色を基本に選ぶといいだろう。
春のシャッドテールのカラーは、天候によって使い分けよう
基本的にはナチュラル系カラーがメインとなるが、天候次第では派手めのカラーが活躍することも。
曇りや雨、強風時(春一番など)、朝・夕マズメ時など、日光が少ない(ローライトな)状況では、チャート系やブラック系など、シルエットがはっきりするものが良い。
個人的には、とりあえず迷ったらグリパンかウォーターメロンかブラックがおすすめ。この3色であれば、どのような状況でもしっかり使えるので便利なのだ。
シャッドテール用タックルを組むコツは、”フックサイズ”にあり!
シャッドテールワームをトラブルなく扱うためには、どんなことに注意すればいいのだろうか。
一般的に、シャッドテールワームにはオフセットフック4/0~6/0など大きなフックサイズを使用する。
太いフックをしっかりバスの口に貫通させるためにも、ロッドとラインにはそれ相応のパワーを持たせておくのがベストだ。
例えば、以下のようなセッティングがシャッドテールにマッチすると言える。
ロッド:シマノ「ゾディアス 1610MH/172MH」「エクスプライド 168MH/172MH」など。
リール:汎用性が高いベイトリール(スプール系34mm前後のハイギアモデル)
ライン:フロロカーボン16~20ポンド、ナイロン18~20ポンド
ロッドパワーは最低でもMH(ミディアムヘビー)を使いたい。
M(ミディアム)でもモノによっては可能だが(ワールドシャウラ1702R、ゾディアス1610Mなど)、無難なのはMH。
4/0~6/0フックに細いラインを組み合わせると、アワセ切れなどのトラブルが起きがちなので注意!
ロッドとリールに関しては、以下の記事で紹介しているアイテムを使ってもらえば大きなトラブルは起きないかと思うので、コチラもチェックしてみてほしい↓
まとめ:春のシャッドテールパターンは「水がクリア、デカめ、スロー、高カロリー!」がキモ!
春のシャッドテールパターンの基本は、
●ゆっくり泳ぐ
上記2点を意識することが大事だ。
春のスポーニングを控えたデカバスを狙うなら、シャッドテールワームは必ず抑えておきたいルアーの1つ。
”春爆”を狙うなら、シャッドテールは絶対に必要だ。
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