「7gシンカーを使ったテキサスリグを快適に使える、打ち物・底物専用ロッドが欲しい!」
上記のような悩みがあったときに購入した、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」。
購入してからしばらく使い込んでみたので、僕個人の体験談を含めた、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」のインプレを書いていきます。
もくじ
- 1 【アメリカンロッド】キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」のインプレ
- 2 キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」 スペック
- 3 中〜高弾性の底物・打ち物系スペシャリスト
- 4 キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」 デザインインプレッション
- 5 グリップ周り
- 6 バットロゴ周り
- 7 ブランクス周り
- 8 体験談に基づく、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」を実際に使用してみて感じた印象・インプレ
- 9 キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」の大まかな印象・インプレ
- 10 巻物系ルアーは微妙
- 11 底物系ルアーのスペシャリスト
- 12 ラバージグにも使いやすい
- 13 キャロライナリグにも使いやすい
- 14 キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」個人的なお気に入りポイント
- 15 所有欲とステータス感を満たす、高級アメリカンロッド
- 16 シャキッとしつつもよく曲がる!ファイトが楽しいロッド
- 17 ピッチングがズバズバ決まるので、堪らなく気持ち良い
- 18 力を入れやすい細めのグリップが快適
- 19 まとめ:【インプレ】キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XH」は、ファイトも使用感も所有感も楽しませてくれる最高のアメリカンロッドだ。
【アメリカンロッド】キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」のインプレ
こちらが今回インプレする、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」。
エキストラファーストアクションのMHパワーなアメリカンロッド…っちゅーことで、底物系スペシャルな仕様。
5~14gくらいのテキサスリグやラバージグなど、打ち物・底物系ルアーなら一通りなんでもこなせる。
ハードルアーは苦手だが、シングルフック系のルアー(チャター、スピナベ、スイムジグ、スイムベイトなど)にも使える。
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」 スペック
【キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」】|スペック
パワー:ミディアムヘビー
レングス:6.9フィート
アクション:エクストラファースト
適合ルアー:1/4~1oz
適合ライン:12-17lb
ガイド数:9
Zボーン以外のモデルは、台湾だか中国で作られてるっていう噂を目にしたことがありますが、実際のところはわかりません。
とりあえず、ブランクスに「メイドインUSA」と書かれているので、アメリカ製のアメリカンロッドなんだと自分に言い聞かせてますw
中〜高弾性の底物・打ち物系スペシャリスト
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は、テキサスリグやラバージグを使ったフリッピング(カバー打ちなど)が得意なロッド。
弾性は中・高弾性とのことですが、実際の使用感はかなりシャキッとしてます。
「シャキッ」と言っても、ノースフォークらしい弾力のあるキャストフィールも感じられますが、マグネシウム2よりは明らかにシャキっとしてる。
テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、ラバージグといった底物・打ち物系ルアー全般ならなんでもイケちゃうので、ボートに1本積んでおくと非常に便利なロッドです。
お値段はやや高めなのがネックですが、たぶん一生モノなロッド。
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」 デザインインプレッション
ここからは、デザイン・外観のインプレッションをしていきます。
グリップ周り
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」のグリップ周り。
アメリカンロッドには、アメリカ人の体格に合わせた太いグリップがついているものも多いですが、ヘリウム3はスマートなシェイプ。
体格が小さな人でも、握りやすい太さ。
僕は175cmの中肉中背ですが、握っていて全く違和感がありません。
マグネシウム2やKLXはグリップが太いですけど、ヘリウム3はスッキリとしたストレート気味のグリップ。
このグリップが最高(詳細は後述)。
グリップエンド周り。
6.9フィートのMHロッドにしてはやや短めだと感じることもありますが、すぐに慣れました。
純正の状態だと先重り感がハンパないので、少しだけ板オモリを貼って調整中。
でも、もしかしたらウエイトいらないかも?もうちょい研究します。
バットロゴ周り
キスラーロゴが入っているバット付近。
「キスラー&ノースフォーク製ブランクス」というステータス感に心が満たされる。
●フォアグリップが微妙
フォアグリップが短めですが、コイツがちょっと厄介なんですよね。
リールを交換して強く締め込むごとにツルツルになり、縮んでいくという…(笑)
そのうち完全にツルツルになって力を入れにくくなるんじゃないかと不安。グリップシートでも巻こうかな。
ロゴ裏のスペック表記。
スペックを見る限りだと、極めて一般的な、MHパワーのワーミングロッド。
3~4インチのホッグワームや、5~6インチのバルキーなホッグワームまで、テキサスリグで使うようなワームならどんなものでも扱いやすい。
ブランクス周り
無塗装のローカーボン仕様なブランクス。
2020年のキスラーロッドはアンサンド塗装になったとのことで、カーボン剥き出しのローカーボン仕様が大好きな僕はちょっと残念に思ったり…でも新型も使ってみたい…。
ローカーボン仕様のヘリウム3が欲しい人は、中古で探すしかありません。
●ガイド
ガイド数は9個。
8番ガイドだけダブルフットで、その他はシングルフット。
感度良好。
体感、エクスプライドやワールドシャウラくらい感度が良い。
スティーズまではいかない感じけど、シマノのミドル〜フラッグシップモデルくらい感度が高い。
コレ使うとアメリカンロッドに対する固定観念がブッ壊れる(笑)
体験談に基づく、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」を実際に使用してみて感じた印象・インプレ
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」の大まかな印象・インプレ
とにかく感度がめちゃくちゃ良いロッドです。
ルアーが着底した感覚や、湖底に沈んでいるゴミラインに引っ掛かった感覚や、沈んでいる木々の本数、湖底の質感、ウィードへのスタック感などなど、感度ビンビン。
バイトもかなり明確に伝わってきます。
ゾディアスのバイト感知レベルが60だとすると、80~90くらいはあるような印象。
かなりシャッキとしているブランクスですが、ノースフォークのブランクスっぽい、モッチリ・しっかりとした感覚もあります。
シャキッとした印象を残しつつも、曲がるとアメリカンロッドなテイストが感じられる。
購入当初、ちょっと硬すぎるんじゃないかと思っていたんですが、ピッチングし続けたり魚を掛けたりしていくにつれて、かなり面白いロッドであることに気づき始めました。
魚を掛けると、ファーストテーパーのブランクスがベリーまでしっかり入るので、バットに余力を残したままファイトできます。これが堪らなく気持ち良い(詳細は後述)。
テキサスリグやジグをピッチングすると、手首を軽く返すだけでポイントまでルアーがスムーズに飛んでいくのも気持ち良い。
こういった傾向は、ノリーズのロッドやGルーミスのロッドにも見られますが、ヘリウム3は反発力がそこそこ速いため、振り抜け感(振り感?)が爽快に感じます。
モッチリしすぎず、かといってシャッキリしすぎず…といった感じで、絶妙な張り加減のティップ。
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XH」は、アシや杭、岩盤やウッド系カバーを、打ち物系ルアーを使ってテンポよくピッチングしていくような釣りを気持ちよく行えるロッドです。
巻物系ルアーは微妙
3/8~3/4ozくらいのスピナーベイトにも使ってみましたが、ちょっと微妙です。
エキストラファーストテーパーなので、キャスト時にロッドブランクを曲げにくいんですよね。
サイドキャストやオーバーヘッドキャストで投げても、反発力が高いので投げにくい印象。
ハードルアーの扱いは(今のところ)微妙なロッドですが、シャッドテールワーム(スイムベイト)なら、そこそこイケる感じ。
フックサイズが3/0~5/0くらいのものなら大丈夫ですが、5/0~6/0くらいのフックでシャッドテールワームを使うと合わせ切れすることも(フロロ14lb使用時)。
フッキングパワーが強いロッドなので、フックサイズとラインポンド数のバランスはしっかりと整えた方が良いでしょう。
底物系ルアーのスペシャリスト
キスラー「ヘリウム3 6’7”MH」は、底物・打ち物系ルアースペシャルなロッドです。
主に、5~14gくらいのテキサスリグやラバージグといったルアーが得意。
「7gのテキサスリグ専用ロッドが欲しい!」という目的も、難なく達成。
7gのテキサス、リーダーレスダウンショットリグが鬼使いやすいので感動中。
5~6インチといったバルキーなワームを使っても、ティップが入りすぎることなく操作しやすいです。
一般的なMHロッドだと、ズーム「ブラッシュホッグ」のような大きいワームをテキサスで使用すると、結構ダルさを感じがち。
しかし、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は、バルキーなワームのテキサスリグ(シンカーは5~10gくらい)でも、ダルさを感じずにしっかりと使えます。
●フッキングパワーが猛烈なので、フック軸の選択には注意
フッキングパワーが物凄いロッドなので、1/0フックを使用した3インチホッグワームのテキサスリグでは、フックが細軸だと伸びることもあります。
リューギ「インフィニ 1/0」だと伸びることもあったり…。オープンな場所でも伸びたり伸びなかったり…。
デコイ「キロフックハイパー」など、やや太いフックを使用すると、バランスが取れる感じです。
【関連記事】デコイ「キロフックハイパー」を紹介している記事は、こちらから読むことができます↓
ラバージグにも使いやすい
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XH」は、1/4~1/2ozくらいのジグも扱いやすいロッドです。
そこそこ濃いカバーにブチ込んでも、ティップが入りすぎることもなく、適度なスタック感を保ちながら、根がかりさせることなくジグをカバー内で操作させることが可能。
●フットボールも快適
アーキーヘッドジグだけでなく、フットボールジグも使いやすいロッドです。
3/8~1/2ozくらいのフットボールにも使いやすい。
フットボールジグは、6.3~6.6フィートくらいのロッドの方が扱いやすい傾向にありますが、「ヘリウム3 He3-MH-69XF」でも非常に使いやすい。
ロッド自体がそこそこ軽いというのもありますが、体感的には6.8フィートくらいのロッドを振っているような感覚。
やや長いけど、気持ち短いというある意味中途半端なレングスが、操作性の向上に繋がっているのかもしれませんね。
「なるほど、だから6.9フィートなのか。さすがゲイリー・ルーミスだぜ」なんつって。
相模湖や津久井湖、房総リザーバーの岩盤やストラクチャー打ちなどでも、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は非常に使いやすいロッドです。
キャロライナリグにも使いやすい
14gくらいのシンカーを使用した、ヘビーキャロライナリグも使いやすいです。
「6.9フィートのMHパワー、先調子」という、キャロライナリグ用ロッドに向いているスペックなので、キャロ系の釣りにもおすすめ。
フラットやブレイク周りでズル引きした際、重いシンカーを使ってもティップが入りすぎず、スタックしすぎないのもお気に入りポイント。
ちょっとしたカバーにシンカーを絡めて、ティップを軽く煽ってスタックを外す…といった一連の動作も行いやすいです。
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」はフッキングパワーが強く、そこそこ長いロッドなので、リーダーを長めにとったキャロライナリグでも使いやすいと感じます。
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」個人的なお気に入りポイント
所有欲とステータス感を満たす、高級アメリカンロッド
「元Gルーミスの社長のゲイリー・ルーミスが新たに創設した、ノースフォークコンポジット社のブランクスを使っている」
…というステータス感、ブランド感は堪りません(笑)
そこそこニッチなアメリカンロッドということもあり、釣り場で他のアングラーとかぶるようなこともほぼありません。
●日本のロッドは飽きたから、アメリカンロッドが欲しい。でも低スペックは嫌!
というような人におすすめ。
シャキッとしつつもよく曲がる!ファイトが楽しいロッド
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」は、バスとのファイトを楽しませてくれるロッドです。
購入当初、ちょっと硬すぎると感じたり、なんだかフツーなMHロッドかなぁなどと思っていましたが、魚を掛けたらスゴかった。
30cmくらいのアベレージサイズでもよく曲がってくれるので、ファイトが楽しいんですよね。
【関連動画】
●筆者のYouTubeちゃんねるの、以下の動画でキスラーヘリウム3のファイトシーンを観ることが出来ます。
再生するとファイトシーンから観ることができます↓
よく曲がってくれるんだけど、かなりトルクフルなロッド。
魚を掛けると、ファーストテーパーのブランクスがベリーまでしっかり入り、バットに余力を残したままファイトできる、トルクフルなパワー。
40オーバー程度なら、アングラー側が一方的に主導権を握れます。
このロッドで50オーバーはまだ掛けていませんが、多分エキサイティングなファイトを堪能させてくれそう。
この辺の感覚は、Gルーミスやノリーズ系ロッドに似てる。
ルーミス系ロッドやロドラン好きの人なら、キスラーロッドは気に入るハズ。
ピッチングがズバズバ決まるので、堪らなく気持ち良い
手首をフっと返すだけで、狙っているピンポイントへルアーを運んでくれるブランクスがお気に入り。
ファースト〜モデレイトファースト(レギュラーファースト)のMHロッドは、ピッチング時にティップからベリーまで曲がりすぎちゃうこともありますが、キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」はシュパっと鋭くピッチングが可能。
結構シャッキリしたピッチングができるんだけど、アメリカンロッドに見られる、モチっとしたしやなやで弾力のあるフィーリングもあるので、ピッチングが楽しい。
「あんまりボヨンボヨンしたロッドは好きじゃない。でもキンキンのシャッキリ系ロッドも好きじゃない」といった人にもおすすめのロッドですね。
3.5~4.5インチワームを使用した、7gシンカーのテキサスリグやリーダーレスダウンショットリグが、パーフェクトな感じで使える点もお気に入りポイント。
力を入れやすい細めのグリップが快適
キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」はアメリカンロッドではありますが、グリップがやや細めです。
以前、マグネシウム2を使っていたのですが、グリップがあまりに太くて投げにくくて合わなかった…という失敗談もありますが、ヘリウム3はとても握りやすいグリップなのでお気に入り。
KLXもややグリップが太目なので僕は使いこなせませんが、細めのグリップが好きだという人にはヘリウム3シリーズは合うかと思います。
「アメリカンロッドのグリップは太いから苦手なんだよね」っていう人にも、キスラー『ヘリウム3 He3-MH-69XF』はおすすめ。
まとめ:【インプレ】キスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XH」は、ファイトも使用感も所有感も楽しませてくれる最高のアメリカンロッドだ。
アメリカンロッドのキスラー「ヘリウム3 He3-MH-69XF」インプレしてみました。
底物・打ち物スペシャリストなヘリウム3 MH69XF。
テキサスやジグが扱いやすいロッドを探している人におすすめなロッドです。
【こちらもお役に立つかもしれません】