スピナーベイトはアピール力が高く、活性の高いバスを効率よく拾っていける優秀なルアー。
しかし、ヤル気・食い気が高まっている高活性なバスを拾いやすい反面、場所選びやアプローチを間違えると、途端に”釣れないルアー”になってしまうことも。
今回は、まだスピナーベイトで釣ったことがない人に向けて、僕個人の体験談も含め、「スピナベで最初の1本を釣るために意識したいポイント」を紹介していきます。
もくじ
【初心者向け】スピナーベイトで最初の1匹を釣るために意識したいこと
まず最初にスピナーベイトで1本釣りたい人は、例えば以下のようなポイント(状況)で投げてみると良いでしょう。
●風が当たっている面(ウィンディサイド)
●雨が降っている日(水中の酸素量が高い日、場所)
●水質が綺麗な場所(ロッドでかき回してドロドロの泡が残っていたらアウト)
●障害物が多い場所
●朝・夕マズメ時
●陰(シェード)
「活性が高いバスは、今どこにいるのかな?」、とシンプルに考えることから始めていきます。
●闇雲に、適当に、漠然と投げてると釣れない
逆に、あまりよろしくない扱い方は、以下のような感じです
●沖に向かって闇雲に投げまくる(水中に何かしらの変化がある場合はOK)
●日中、ドピーカン、晴天無風、魚っ気が無いポイントでひたすら投げまくる
特に狙いもなく、沖に向かって闇雲に投げたり、魚の活性の有無を意識せずに適当に投げまくっていると釣れる確率が低いです。
時代的にも、「ただ適当に投げていたら釣れる」という状況でも無くなってきているので、霞ヶ浦や小規模な野池など、ハイプレッシャーな釣り場で釣りをする人は注意しましょう。
ブラックバスは”変化”に着きやすい生き物なので、まずは「変化(地形、天候、水質、障害物など)を狙おう」という意識を持つことが重要だと僕は思っています。
スピナーベイトで最初の1本を釣るために意識したい6つの要素
1:風が当たっている面(ウィンディサイド)
2:雨が降っている日(水中の酸素量が高い日、場所)
3:水質が綺麗(ロッドでかき回してドロドロの泡が残っていたらアウト)
4:障害物が多い場所
5:朝・夕マズメ時
6:陰(シェード)
1:風が当たっている面(ウィンディサイド)を狙う
風が当たっている面は、バスのエサとなる生物が集まりやすいポイントです。
エサを捕食しようとしているバスは活性が高いことも多いため、風が当たっている面(ウィンディサイド)は必ずチェックしておきましょう。
スピナーベイトでウィンディサイドを攻める場合、ポイントに対して直角に攻めるより、並行に投げて効率よくチェックすると釣れる確率も上がります。
「ピンポイントを攻めている」という意識ではなく、「遠くにいるバスを、スピナベの強いアピール力で”惹き寄せる”」というような意識があると尚よしです。
2:雨が降っている日(水中の酸素量が高い日、場所)に釣りをする
雨が降っている日は、活性が高いバスがいる可能性も高いタイミング。
雨が降ると、水中の酸素量が増えるため、魚たちは元気になるのです(エアレーションの役割的な)。
雨が降っている日はスピナーベイトで釣れる可能性が高い日です
雨が降っている日は「太陽の光量」が少ないため、普段より1段階くらい派手なカラーのものを選ぶのがおすすめです。
例えば、普段ならシルバーやワカサギ系カラーを使っているなら、ホワイトチャートやブラウン、ゴールドといった派手なカラーを投げてみる…といった感じです。
3:水質が綺麗な場所で釣りをする
「見るからにドロドロで生命感が無さそうな場所」のような、水質が悪い場所で釣りをするのは、あまりおすすめ出来ません。
スピナーベイトは、食い気がなくてヤル気がないバスを釣る能力は低いため、見込みのなさそうなポイントで投げるには不向き。
ロッドでかき回してみて、ドロドロの泡が残っていたらアウトです。
流れがあったり、小魚が居たり、(濁りの有無に関わらず)パッと見で水質が良さそうだと感じられる場所で、スピナーベイトを投げるのがおすすめ。
「水質が良さそう」という要素に加え、以下の要素も含まれていると、釣れる可能性もアップ!
●小魚、エビなどがいる
●雨が降っている(低気圧含む)
●曇っている
●障害物がある
●朝・夕のマズメ時
スピナベの「フィーバータイム」を狙いましょう。
4:障害物が多い場所でスピナーベイトを投げる
ブラックバスは”障害物(ストラクチャー)”に着きやすい魚です。
バスフィッシングの本場アメリカでは、「ストラクチャー・オリエンテッド・フィッシュ(Structure Oriented Fish)」と呼ばれることもあります。
障害物などの変化がある場所で釣りをするのは、「ストラクチャー・オリエンテッド・フィッシュ(障害物に関心を示す魚)」であるブラックバスを釣るための基本だと言えます。
スピナーベイトは根がかりにも強いルアーなので、障害物にガンガンとぶつけて不規則な動きを演出し、バスのバイトを狙いましょう。
個人的な体験談から来ている意見ですが、近年は”ただ巻き”で釣れる魚が少なくなってきていると感じるので、不規則(イレギュラー)な動きを入れるような意識が必要不可欠になりつつあると思ってます。
5:朝・夕マズメ時にスピナーベイトを投げる
バスの活性が高くなりやすいマズメ時は、スピナーベイトで釣れる可能性も高い時間帯です。
日の出、日の入り近くの時間帯は、生物が動くタイミング。
日の出は、夜行性の生き物は身を隠せる場所に”移動”し、昼行性の生き物は捕食活動に入るタイミング。日の入りは、この逆。
マズメ時のバスは、生き物達の動きを察知し、活性が高くなる。
活性が高くなったバスを、ハイアピールなスピナーベイトで効率よく拾っていくようなイメージです。
朝・夕マズメ時は、アピール力の高いスピナベが最も活躍するタイミングだとも言えます。
6:陰(シェード)を狙う
バスは”変化”に着く生き物です。
「陰(シェード)」も立派な”変化”の1つ。
一見、何も変化がないような場所でも、実は”変化”があったりするので注意して観察してみましょう。
例えば、木々が形成するシェード、杭や護岸が形成するシェード、障害物が形成するシェード…などなど。
障害物、木々が形成する「陰(シェード)攻略」は、スピナーベイトで釣る上で欠かせない意識なのです。
どうしても釣れないときは…
「何をやっても釣れない!どうしても釣れない!ネットに書かれていることを実践しても、全く釣れない!」という人は、「数を稼ぎやすいスピナーベイト」を使うのがおすすめです。
スピナーベイトはアピール力が高いルアーですが、狙いを外すとアタリ(バイト)を得ることが難しいんですね。
狙い方と場所を間違えると、スレたバスにとってアピール過多にもなりやすい。
なので、コンパクトなものや、アピール力が控えめの「スレたバスに効く系」なスピナーベイトを使うのもおすすめです。
【関連記事】僕のスピナーベイトの苦手意識を消してくれた、”救世主”的なコンパクトスピナーベイトについて書いた記事↓
コンパクトなスピナーベイトはアピール力が控えめなものが多いため、ルアーに慣れてしまったスレバスに警戒心を与えにくいんですよね。
スピナーベイトで釣ったことがない人は、「コンパクト系スピナーベイト」から入ってみるのがおすすめ。
小さなスピナーベイトは一般的なスピナベよりも重量が軽いため、慣れてない内は投げるのが難しいと感じることも。
軽くて投げにくいと感じたときは、トレーラーワームをつけると投げやすくなります。
↑写真はゲーリーヤマモト「4インチグラブ」の切れ端をトレーラーにしてます。
これだけで3gくらい重くなるので、かなり投げやすくなります。
ただ、ゲーリーワームは塩が入っているので、付けっぱなしで保管すると錆びるのがネック…。
トレーラーはゲーリーワームじゃなくても全然オッケーなので、コンパクトなスピナベが投げにくくて困っている人は試してみてください。
まとめ:スピナーベイトで最初の1匹を釣るには、生命感がある場所(タイミング)や、”変化”がある場所で釣りをするのが重要
巷の口コミでは、「スピナーベイトはよく釣れる!」と言われています。
がしかし、僕個人の意見としては、使い方とタイミングなどをしっかり意識しないと、中々難しいルアーだと感じることも。
特にスピナーベイト初心者の場合、出しどころが難しいと感じがちなので、最初の1匹を釣るまでが困難だったりするんですよね(体験済み)。
「こんな変なルアーより、ワームとかの方が釣れるっしょ」となりがち。
でも、スピナーベイトが”大ハマり”したときの爆発力って、すさまじいものがあります。
ワームの釣りでは味わえない、エキサイティングでドラマチックな瞬間を体験できるのも、スピナーベイトの魅力。
なので、まずはコンパクトスピナーベイトを使ってみたり、当記事で書いたシンプルなことを実行しつつ、ぜひ最初の1匹にたどり着いてみて欲しいです。
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