釣れなくていい。釣りを上達させるコツは「釣果を捨てること」と「発見・気づき」を得ることにある。

「バス釣りで釣れない…」

「釣れなくて辛い…」

バス釣り初心者だった頃の僕は、上記のような悩みを抱えていた。

必ずしも魚を釣る必要はない。

ボウズは悪ではない。

なぜなら、魚釣りは「発見・成長・喜び」にフォーカスを当てるべきゲームだからだ。

釣れなくてもOK。釣りを上達させるコツは、釣果のみを求めず「発見・気づき」を得ることにある。

「釣りたい!」という気持ちが成長の妨げになることもある

「釣りたい!ボウズになりたくない!」という”欲”が、成長の妨げになることもある。

結果を求めることも大切なことではあるけど、結果だけに囚われてしまっては新しいチャレンジが出来なくなってしまう。

釣果のみにこだわってしまうと、試験的な試みができなくなることも。

例えば、「巻きモノの練習をしたい!でも釣れないからワームを使っちゃう」というのはよくあるパターンだと思う。

〇〇のルアーを使って新たな発見をしようと思っていても、つい”欲(釣果)”に流されてワームを使ってしまったり。

新たな発見・気づきを得るためには、釣果(結果)を手放さなければならないこともあるのだ。

何のために釣りに行くのか?楽しむためだ。

釣果を捨ててしまうと、釣りをする理由を見失ってしまう人もいるかと思う。

釣りという趣味は、必ずしも「魚を釣る」という行為のみが全てではない。

例えば、釣果以外にも以下のような経験・喜びを得ることができる。

●結果を出すまでのプロセス・ゲーム性を楽しむ

●新しい発見・学び・気づきを得た!という喜びを得る

●道具を扱う・選ぶ喜びを得る

●キャスティングの楽しさ、決める面白さを追求する

●自然と触れ合う心地よさ・空気を感じる

釣果以外にも、釣りに行くべき理由となり得る要素はたくさんある。

これはあくまで僕の意見ではあるが、必ずしも”釣果(結果)”のみを得たいがために釣りという趣味を選んでいるわけでもなかったりする。

もし釣果にこだわり過ぎてメンタルに余裕がないのなら、釣果以外の要素にフォーカスすることも大事だ。

結果はとりあえず置いておき、まずは楽しもう。

●結果を求めないと上達はしない。だが、結果に囚われるな。

もちろん、「釣果を追い求める過程で上達する」という考え方もある。

適当に投げているだけでは釣れないし、何も考えずに釣れるほどバス釣りは甘くない。

がしかし、釣果を求めすぎてしまうと釣行の結果のみに一喜一憂してしまい、メンタル面が安定せずに「つまらない、やめた。釣りって何が面白いの?意味ワカンネ」となりがち。

「飽きた、つまらない、魅力がわからない、楽しくない、面白くない」という観念は、新たな気づきや発見、成長を感じられなくなったときに生まれる。

過去と同じことを繰り返していては、前に進めない。

前に進むためには、釣果を手放すことも必要になるときが来る。

釣果を手放し、自分にとって”新しいチャレンジ、試行錯誤”を試すことが何より大切であると僕は考える。

飽き・つまらないの打破

釣りに対して飽きがきたり、つまらなくなってしまった時は、新たな気づき・発見がなくなったときである。

釣果ばかりに囚われてしまうと、新しいチャレンジに挑戦できなくなったり、新しいパターンを試すことができなくなる。

デコ・ボウズは悪ではない。

真の悪とは、”過去と結果”に囚われてしまった自分自身の心である。

釣れなくて辛いときは、まずは釣果を追い求めるのはやめよう。ボウズは悪ではない。

誰かにバカにされたとしても、マウントをとられたとしても、耳を貸す必要はない。

釣れなくて辛いときは、自分にこう言い聞かせよう。

「私は私だ。大丈夫、1歩ずつ前進している。少しでも経験値を積み上げられれば、それで良い」

無難に、同じパターンばかり繰り返すと飽きるしつまらない

何も発見がない、自分の中で定番化したデカバスパターンよりも、「試行錯誤をして発見があった上でのボウズ」の方が価値は高い。

経験、発見、気づき、成長は無形資産である。

偶然釣れちゃった50オーバーよりも、狙って釣った小バスの方が満足度も価値も高い。僕はこう考える。

ボウズを恐れないこと。前回、前々回、半年前、1年前と同じ釣りをやらないこと。

こう自分に言い聞かせながら釣りをすると、釣果(結果)にこだわらなくなっている自分が形成される。

物事を継続させるコツについて、格ゲーマーのレジェンド的存在のプロゲーマー・ウメハラ氏は以下のように語る。

「初心者を見てて、あー今ハマってるな、楽しそうにやってるな、どんどん上達してるなー」としばらくゲームセンターで見なくてどうしたの?と聞くと“飽きた”と言うんですよ。

何に飽きたんだろうなと思うとゲームに飽きたと言うんですけどこれ違うんですよ。

ゲームに飽きたんじゃない。成長しないことに飽きたんですよ。

変わらない。昨日と今日やってること一緒。だからゲームがつまんないってことにしてるんだけど、問題なのは成長してない自分の方なんですよ。

成長が実感できれば、ゲームだろうがなんだろうが飽きるってことはない。

なんか仕事の都合とか、家庭の事情でやれなくなることがあるとしても飽ましたってことにはならないと思います。

人間が前向きに努力を続ける上では成長があれば良いんですよ。成長さえ実感することが出来れば、人間ってのは飽きない。

飽きないから前向きに努力をする。当然、上達していって成果は上がる。

ぼくはこれの繰り返しなんですね。格闘ゲームに関しては。

ウメハラ氏は格ゲー界の人物だが、”ゲーム”をするという意味ではバス釣りも同じ。

釣りは仕事ではなくゲーム。

勝敗、釣果、結果ばかりを追い求めすぎてしまうと、気づき・発見・成長を感じられる心の余裕が生まれない。

「釣れないから辛すぎてやめようかと思っている」

「バス釣りが全然上達しない」

上記のようなことで悩んでいるなら、フォーカスを「釣果」ではなく「気づき・発見・成長」に当てていこう。

目先の一匹に囚われず、まずは着実に1歩1歩、自分の中に経験値を積み上げていくことが大事だと僕は考える。

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