バス釣りのロッドには様々な種類がある。
中でも「ソリッドティップ」と呼ばれるロッドは、冬などの低水温期やタフコンディション下においては、なくてはならないアイテムの1つ。
今回は、
「バス釣りでソリッドティップが搭載されたロッドを使う理由と、メリット・デメリット」
について書いていく。
あくまで僕個人の体験談に基づいて書いている記事ではあるが、ソリッドティップを使ったことがない人のお役に立つと幸いだ。
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もくじ
バス釣りでソリッドティップロッドを使う理由・基礎知識
ソリッドティップの特性を知ることで、なぜバス釣りのロッドにソリッドティップモデルがラインナップされているのかわかるかと思う。
僕は科学者ではないので実際の体験談に基づいていることしか話せないのだが、これまでにソリッドティップを使用してきた中でわかったことを書いていく。
ソリッドティップの特徴としては、以下のようなものが挙げられる。
→食い込ませる力が高い
→障害物にスタック(引っかかり)やすい
ソリッドティップは反発力が低い
ソリッドティップはしなやかで、外部からの影響に対する反応が良いという特徴がある。
引っ張られたら素直に曲がり、引っ掛かったら素直に入る…といった感じで、とても素直な子。
そのため、バスがルアーを吸い込んだ際に生まれる「ちょっとした違和感」も拾いやすい。
また、何かしらの障害物にルアーが当たった際も、ティップが反発してピンポイントから弾き出されるといった現象も生まれにくい。
なので、「ダウンショットリグのシンカーをピンポイントに固定して、そのまま一点シェイク」といった釣り方にはベストマッチする。
ソリッドティップは食い込ませる力が高い
ソリッドティップは「外部からの影響に対する追従性が高い」という特徴がある。
そのため、バスがルアーを吸い込んだり、食い込んだりした際の衝撃(バイト・アタリ)を拾ってくれやすい。
釣り人側が何もしなくても、「あれ?気付いたらフッキングしてた!」みたいな現象も起こりやすく、針掛かりが良い。
●チューブラーティップとの違い
ティップの先が中空(チューブラー)なものはバイトを感度で拾っていく。
ソリッドティップ(先まで詰まっている)は、バイトを感度で拾っていくというより、「食い込ませて引っ掛ける」といった傾向。
バイト時の対処の方向性的には、
チューブラーはMT車
ソリッドはAT車
みたいな感じ。
ひと昔前は「ソリッドティップは感度が悪い」と言われていたが、近年では技術の発達により、ソリッドでも感度に優れたロッドも増えてきた。
僕のような素人アングラーでも、例えば以下のようなロッドを使うことでしっかりとバイトを感度で拾うことも出来る↓
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ソリッドティップは障害物にスタック(引っかかり)やすい
外部から力を加えられるとしなやかに追従してくれるソリッドティップには、カバー(障害物)にルアーがスタックしたりすると、外しにくい・外れにくいといった特徴もある。
例えば、ダウンショットリグのシンカーをボトムカバーに引っ掛けて、ピンポイントでシェイクし続ける…といったテクニックは、ソリッドティップを搭載したロッドだと行いやすい。
ティップの反発力が強いほど、ルアーの移動距離も大きくなる。
冬などの低水温期やタフコンディション時においては、ソリッドティップロッドを使ってワームの移動距離を抑えた方が良いこともある。
ティップの先まで中〜高弾性なカーボンロッドを使用すると、シェイク時にロッドが過剰に反発しすぎてしまい、狙っていたピンポイントからルアーが離れてしまいやすい。
ピンポイントでネチネチ…
移動距離を抑えてゆっくり…
こんなアプローチを行うなら、ソリッドティップが搭載されたロッドが最高にマッチする。
シンカーの重さやシェイク幅などによっても変わってくる話ではあるが、ソリッドティップを搭載したロッドは、障害物にスタックしやすい分、ピンポイントを狙い撃ちしやすいといった特徴もある。
【関連記事】ダウンショットリグが最高に扱いやすいロッドのインプレ記事↓
バス釣りでソリッドティップロッドを使うメリット
「外部からの影響を受けやすい」といった特徴を持つソリッドティップ。
ソリッドティップを使うメリットには、どういったものがあるのだろうか。
ほとんど前述してしまったが、ソリッドティップを使用するメリットは以下の通り。
ソリッドは食い込みが良く、繊細な釣りとの相性が良い
ソリッドティップが搭載されたロッドは、「食い込む性能が高く、ライトリグの繊細な動作も行いやすい」といったメリットを感じられやすい。
ソリッドティップの1番のメリットは、追従性の良さ。
追従性が良いため、バスがルアーを吸い込む際にティップが邪魔せず(反発せず)、ルアーを食い込ませやすい。
また、ダウンショットリグやネコリグといったシェイク動作を多用する釣りにおいても、ソリッドティップはメリットとなりやすい。
ルアーが移動する際の1シェイクあたりに対する距離が短いため、移動距離を抑えながらもワームをしっかりシェイクさせることも可能。
ソリッドティップは、ライトリグなどの繊細な釣りとの相性が良い。
カバーベイトフィネスのソリッドティップ
近年では、やや強め・硬めのソリッドティップが搭載されたロッドも増えてきており、ライトリグをカバーの中に入れ込んで使用するための「カバーベイトフィネスロッド」などもラインナップされ始めた。
ソリッドティップが搭載されたカバーベイトフィネスロッドは、「カバーの中でライトリグを快適に操作し、食い込ませ、強いバットパワーで魚を抜いてくる」という釣りに使われる。
例えば、以下の記事でインプレしているロッドは、「ソリッドティップ搭載のヘビーロッド」という一風変わったセッティングが施されている。
このロッドがカバーベイトフィネスにとても合うのだ。
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バス釣りでソリッドティップロッドを使うデメリット
繊細な釣りをする上でたくさんのメリットを得られるソリッドティップだが、デメリットはないのだろうか。
僕がこれまでにソリッドティップが搭載されたロッドを使ってきた体験談の中からデメリットを挙げるとすると、以下のような部分がデメリットだと感じる。
…1つだけだった。
パッと思いつくようなデメリットは上記1点くらいしかない。
ソリッドティップロッドは汎用性が低い
ソリッドティップが搭載されたロッドは、「〇〇ルアーのスペシャリスト!」といった感じで、専門性が高いものが多い。
例えば、ダウンショットリグやミドスト、極小スモラバといったライトリグを専門的に扱う能力に長けたロッドといった、ソリッドティップの特徴とマッチしやすいものだったり。
近年では、やや強め・硬めなソリッドティップを搭載したM~Hパワークラスのロッドも増えてきたが、そのようなものでも汎用性は低めだと感じる。
特定の釣り方に特化した専用ロッドには見事にハマるソリッドティップだが、その特徴もあってバーサタイル性は薄め。
●ライトリグを幅広く扱いたいならバーサタイルロッドがおすすめ
ソリッドティップが搭載されたロッドは、高比重ストレートワームのノーシンカーや5インチ程度のネコリグ、シャッドといった、やや重めのライトリグの扱いには不向き。
オカッパリなどで便利な1本としてはソリッドティップロッドはおすすめできない。
オカッパリでは1本で幅広い釣りが出来ないことには話が始まらないが、そういった際に役に立つのがバーサタイルロッド。
以下の記事に、おすすめのスピニングロッドをまとめておいたので、よかったらコチラもチェックしてみてはいかがだろうか↓
まとめ:バス釣りのソリッドティップロッドは、繊細な釣りをするには必要不可欠
バス釣りにおける、ソリッドティップの基礎知識やメリット・デメリットについて、僕の体験談からきている内容を書いてみた。
ソリッドティップが搭載されたロッドは、ダウンショットリグなどの繊細な釣りをしっかりやり込むのに超おすすめ。
冬などの低水温期や、タフコンディション時にも活躍してくれるロッドなので、1本持っておいて損はない。
「ソリッドティップって使ったことないんだよね」
「ライトリグを徹底的に練習したい!」
「ダウンショットリグの魔術師になりたい」
こんな人は、ぜひ1度ソリッドティップロッドを使ってみてほしい。
おすすめのソリッドティップロッドをインプレした記事はコチラから読むことができるので、ソリッドティップロッドが気になっている人はチェックしてみてほしい↓
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