比較|シマノ「SLX DC」と「17スコーピオンDC」を比較コスパ最強のDCブレーキリールはどっちがおすすめ?

シマノのDC(デジタルコントロール)ブレーキ搭載リールで人気の、「SLX DC」と「17スコーピオンDC」

どちらも人気の高いベイトリールですが、どちらもDCブレーキが搭載されているため、購入するときに迷ってしまいがち。

そこで当記事では、シマノ「SLX DC」と「スコーピオンDC」を比較していきます。

シマノ「SLX DC」と「17スコーピオンDC」を比較してみる。どっちがおすすめ?

スペック比較:2種のおもな違い、同じ部分

まずは「SLX DC」「スコーピオンDC」のスペックを比較してみます。

リール名ギア比自重最大ドラグ力スプール寸法ナイロン糸巻き量ハンドル長ベアリング数価格
スコーピオンDC6.3,7.2215g5.5kg34mm14lb-100m,16lb-85m42cm7/1¥37,500
SLX DC6.3,7.2,8.2210g5.5kg34mm14lb-90m,16lb-80m42mm,45mm(8.2)6/1¥27,500

スペックのみを見たところだと、「SLX DC」のほうが自重が軽く、価格面においてもリーズナブル。

そのほかのおもな違いは、デザイン、ラインキャパ、DCブレーキのモデルなどがあげられます。

スプール寸法やハンドル長、ドラグ力などはそれほど大きな違いはみられません

シマノ「スコーピオン DC」
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「SLX DC」と「17スコーピオンDC」の外観・デザイン比較

この項目では、SLX DCと17スコーピオンDCのデザイン面を比較していきます。

シマノ「SLX DC」のデザイン

まずはSLX DCの外観・デザインをチェックしていきます。

ブルーなスプールが搭載されており、目を惹くカラーリング。

メカニカルブレーキ、ハンドルロックナット部にもブルーカラーが採用されています。

ブラックカラーのマットなボディ、所々に入ったブルーカラーが特徴です。

パーミング感は結構大きめ。

手の小さな人は少し困ってしまうかもしれません。

やや角ばった印象があり、力を入れると少し気になる感じでした。

シマノ「17スコーピオンDC」のデザイン


(引用:シマノ公式

スコーピオンDCの全体の印象はこんな感じ。

全体的にブラックカラーで統一されており、どのようなデザインのロッドに載せても違和感がないような印象です。


(引用:お宝発見岡山店

スコDCのサイドプレートには、ブレーキダイヤルはありません。

メタDC同様、下部に設けられています。

SLXDCにはサイドプレート中央に設置されていますが、17スコーピオンDCは下部。

(引用:お宝発見岡山店

スプールはガンメタカラー。

デザイン性に関しては、この点がSLXDCとの一番の違いかもしれませんね。

落ち着いたデザインなので、釣り場であまり目立ったタックルを使いたくない人にも相性が良いデザイン。

SLX DCほどボディが大きくなく、角ばった印象もないため、とても握りやすい形状です。

シマノ「スコーピオン DC」
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「SLXDC」「17スコーピオンDC」の主な違い4つを比較

スペックの項目でも先述しましたが、SLX DCとスコーピオンDCの主な違いは、以下の部分だと考えます。

1:DCブレーキのモデル

2:自重

3:ラインキャパシティ

4:価格

1:i-dc4、i-dc5の違い

SLX DCとスコーピオンDCは、採用されているDCブレーキのモデルに違いがあります

SLX DCには「i-dc4」が。

そしてスコーピオンDCには「i-dc5」が採用されています。

「i-DC4/5」のおもな違いは以下になります。

i-DC4:4段階の外部ダイヤルでコントロール

i-DC5:内部の3モード(ナイロン、フロロ、PEモード)+外部の5段階ダイヤルでコントロール

i-DC4はリーズナブルなベイトリールに採用される傾向があります。

たいして、i-DC5はミドル〜ハイクラスのベイトリールに採用されます。

同じ”DCブレーキ”ではありますが、その性能には結構な違いがあると僕は感じています。

(写真はi-dc5が採用されているメタニウムDC)

スコーピオンdcは、最新のi-dc5が採用されています。

旧モデルに比べスプールレスポンスがよく、バックラッシュなどのトラブルも少ないような印象ですね。

近距離から遠投まで、どのようなキャストにも対応してくれるブレーキシステム。

SLX DCには、一世代前のi-dc4が搭載されています。

i-dc5に比べるとややピーキーな印象ですが、普通に使う分には問題ない感じ。

遠投してブン投げるというよりかは、どちらかというと近距離〜中距離をNOトラブルで快適に打っていくような釣りが合う。

●i-dc4、i-dc5、何が違うの?

i-dc4とi-dc5、一体何が違うのでしょうか?

●I-dc4は? 

これは個人的な体験談なのですが、SLX DCに搭載されているi-dc4は、ややブレーキ調整力が雑な印象です。

正直なところ、「ブレーキ調整力に対する安定感に欠けている」と思ったこともあります。

i-dc4搭載リールは、どちらかというと、遠投するよりも中距離(大体10〜30m程度)のスポットに投げ込んでいくような釣りに向いている印象です。

遠投するとバックラッシュすることもありますが、中距離程度のスポットを狙う場合は、とても安定感があると感じます。

●I-dc5は?

スコーピオンdcに搭載されているidc5は、どのようなシーンにおいても抜群の安定感を見せてくれます。

状況が変化しやすい悪天候の中でも、大きなトラブルもなく、とても快適にキャスティングを行えます。

i-dc5は、シマノのミドル〜フラッグシップモデルである「メタニウムdc」にも搭載されているブレーキです。

最新のフラッグシップモデルにも採用されているブレーキということもあり、とにかくトラブルレス。

この記事を書いていてフと思ったのですが、今思い返してみると、i-dc5が搭載されたリールで、深刻なバックラッシュを起こしたことがないということに、今気づきました。

バス釣り初心者である僕の兄も、i-dc5を搭載したリールを使って、向かい風の中、ガンガン遠投していたのも記憶に新しいです。

i-dc4ではやや苦手であった遠投の安定感も、i-dc5では快適に行えます。

こんな感じで、SLXDCに搭載されている「i-dc4」と、スコーピオンDCに搭載されている「i-dc5」の使用感は、かなり違うと僕は感じています。

●低価格でdcブレーキを体験してみたいという人は、i-dc4のSLX DCを。

●シマノの最新技術「i-dc5」を体感したい人は、スコーピオンDCを。

どっちのリールを選べばいいか迷った場合は、DCブレーキのモデルの違いに着目してみるとわかりやすいのではないかと思います。

シマノ「スコーピオン DC」
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2:自重

SLXDCとスコーピオンDC、両者の自重にも少し違いがあります。

●スコーピオンDC:215g

●SLX DC:210g

…といっても、その違いはたった「5g」ではあるのですが、ベイトリールの5gは結構大きいと僕は考えます。

一般的にベイトリールは、自重が軽いものは軽量ロッドとの相性が良いとされています。

また、軽量なリールは、テキサスリグやジグなどの打ち物の釣りにも向いています。

逆に自重が重いリールは、7フィートを超えるロングロッドや、H~XHパワーなどのヘビー系タックルと相性が良いとされています。

スコーピオンdcはやや重めということもあり、巻物ルアーの扱いや、重量のあるルアーとの相性が良いと言えます。

太いラインがたくさん巻けるラインキャパも相まって、中重量〜高重量のルアーの扱いに長けているような印象です。

対するslxdcは、やや軽め…といっても5g程度の差なのですが、「やや軽く、かといって重すぎず」といった感じで、巻物にも打ち物にも向いている重量感だと言えます。

●16~25bのような太いラインを使って、ストロングな釣りをメインに行うなら「スコーピオンDC」。

●10~28g程度の一般的なルアーを快適に投げたいなら、「SLX DC」。

どっちがいいのか迷ったときは、リールの自重を目安にしてみるのもおすすめです。

3:ラインキャパ

一般的に、ベイトリールはラインキャパが多いほど、重いルアーの扱いに長けていると言われています。

●スコーピオンDC:14lb-100m,16lb-85m,20lb-70m

●SLX DC:14lb-90m,16lb-80m,20lb-65m

SLXDCとスコーピオンDC、両者を比較した場合、ラインキャパが多いのはスコーピオンdcです。

このことから、重いルアーに対する相性はスコーピオンdcに軍配が上がると言えます。

また、軽量ルアーの扱いに関しては、SLX DCがやや優位といったところでしょうか。

どっちがいいのか迷ったときは、「自分が使うルアーがどんな重量のものが多いのか」を目安にすると、失敗しにくいでしょう。

4:価格

価格に関しても、両者には違いがあります。

●slxdc:¥27,500

●スコーピオンdc:¥37,500

スコーピオンdcは、価格的に見てもミドルクラスの部類。

もう少しお金を出せば、上位機種である「メタニウムdc」も狙えるため、判断が難しいところです。

ですが、もしコスパを重視したいなら、間違いなくslx dcがおすすめです。

ひと昔前までは、「DCリール」というとフラッグシップ機のみに許された特権でしたが、SLX DCは実売価格が¥18,000前後というリーズナブルな価格。

もはやDCブレーキは、フラッグシップ特有のブレーキシステムではなくなりつつあります。

ということで、コスパを重視したい人には、SLX DCがおすすめです。

シマノ「スコーピオン DC」
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ちなみに、メタニウムDCのインプレは以下の記事にまとめてあるので、よかったらこちらもチェックしてみてください↓

SLX DCと17スコーピオンDC、どっちがおすすめ?

先述しましたが、コスパを重視するならslxdcを選ぶのがおすすめです。

また、slx dcはそこそこ軽量なので、近年の軽いロッドに合わせやすいと言えます。

ですが、スコーピオンDCに搭載されている、シマノの最新DCブレーキ「i-dc5」の安定感も見逃せません。

以下のようなポイントを目安にしてみるとわかりやすいかと思います。

●軽量ルアーもしっかり投げたいなら、SLX DC。
●やや重いルアーを投げることが多いなら、スコDC。

●コスパで選ぶなら、SLX DC。
●DCブレーキの安定感を求めるなら、スコDC。

ちなみに、ソルトもやるならスコーピオンdcがおすすめです。
ラインキャパが多いからです。

21スコーピオンDC」と「SLX DC」を比較した記事はこちらで読むことができます↓

【比較】コスパに優れたDCリールで人気の、シマノ「SLX DC」と「17スコーピオンDC」を比較。どっちがおすすめ?|まとめ

今回は、シマノのDCブレーキ搭載リールで人気の、「SLXDC」「スコーピオンDC」の2種を比較してみた。

どっちも人気のDCベイトリールなので、購入するときの参考にしてみてください。

シマノ「スコーピオン DC」
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