「5gフリーリグ×エスケープツイン×MHロッド」のラインは14ポンド以下のほうがいいかも/ 「ラインは細いほうが釣れる」の理由

5gフリーリグのエスケープツイン」というセッティングは、シャローエリアを狙うときや、おかっぱりで多用する組み合わせ。

なかでも、個人的によく使用するタックルのひとつである『MH(ミディアムヘビー)』ロッドとの組み合わせは、さまざまなフィールドで使用頻度が高く、使い勝手◎

しかし、MHタックルを持ち歩くときは、その他のルアーへの汎用性も考慮するため、フロロカーボンライン16ポンドをセットすることが多いんですよね。

フロロ16ポンドだと、シャッドテールやスピナーベイト、チャター、ジグ・テキサスなどなど、さまざまな釣りへ対応してくれるからです。

ただ、オープンエリアにおけるフリーリグは、フロロ16ポンドだと加減が悪いかなと感じはじめました。

「5gフリーリグ×エスケープツイン×MHロッド」のラインは14ポンド以下のほうがいいかも/ 「ラインは細いほうが釣れる」の理由

個人的に、MHロッドはフロロ16ポンドをセットすることがおおいです。

そのほうが巻物からジグまでこなせるし、そこそこ濃いめのカバーへも打っていけるので、おかっぱりならほぼフロロ16ポンド一択。

しかし、オープンエリアでの底物においては、フロロ16ポンドだとちと難がある気もする

フロロ16ポンドよりも14ポンドのほうが、より繊細に操作できると感じるのです。

ラインを細くすると操作性がアップする

フロロ12ポンドまで落とせば、かなり繊細な誘いもできるようになるし、感度もあがる。というか変化に気づきやすくなる。

狙う水深やアングラーの腕にもよりますが、個人的には「フリーリグ5g×エスケープツイン×MH」というセッティングを快適におこなうなら、ラインはフロロ12~14ポンドのほうがいいのかもしれないな…と。

汎用性重視ならフロロ16ポンド。
ワーム寄りのセッティングなら、フロロ14ポンドといったところでしょうか。

「ラインは細いほうが釣れる」の理由

巷では、「スレた魚を狙うときはラインを細くしたほうが釣れる」なんてことが言われます。

細いラインを使ったほうが魚へのプレッシャーを回避しやすく、警戒心を与えなくなるため食わせやすくなる…という意味合いで使われることが多いんじゃなかろうか。

しかし、ラインを細くする目的は、プレッシャーを回避することだけが目的ではない、と僕は考えます。

「ラインを細くしたほうが釣れる」というのは、バスに見切られるうんぬんの話だけでなく、操作性そのものへの影響も関係しているからだと思われます。

ラインは太くてもOK。が、繊細な操作をするなら細めがGOOD

そういえば、某有名アングラーが「ラインを細くしたほうが釣れる?バカ言ってんじゃないよ」などと仰っていました。

僕も以前、どれだけ魚がスレていようが、ラインは太くても食うと思っていたんですよね。
実際、フロロ16ポンドだろうが20ポンドだろうが、活性がある魚の前にワームを落とせば、ラインポンド数にかかわらず、そこそこ釣れましたので。

しかし、ラインを細くしつつ、繊細な操作でハングオフさせたあとにバイト!なんていう体験もあります。
実体験において、フリーリグ5g×フロロ12ポンドというセッティングでスレた野池で釣りをしたとき、繊細なシェイクをさせたあとのハングオフで食った…なんていう経験もあった。

たまたまそこに活性のある魚がいたからかもしれませんが、少なくとも、繊細なシェイク&ハングオフに反応したことだけは確かです。

いずれにせよ、「ラインを細くすると釣れる」の意味合いは、なにもスレバスへ警戒心を与えさせないというものだけではないといえるでしょう。

「操作性をアップさせるために、ラインを1段細くしよう」という考えかたは、手段のひとつとして持っておいたほうがいいかもしれません。

房総ロコのセッティング:細軸フックでバランスをとる

ところで、亀山ダムの有名ロコアングラーの城ノ上巧氏は、「MHロッド×5gフットボールヘッド×ビッグエスケープツイン」という組み合わせにフロロ12ポンドを採用していました。

”際どい”セッティングで繊細なアプローチをしたほうが他のアングラーと違いをつけることもできるし、ロクマルを釣りやすいのかもしれませんね。

個人的に、同氏のセッティングを丸パクリさせてもらったことがあります。
対カバー能力こそは落ちたものの、繊細な操作がしやすかったです。

ただ、フロロ12ポンドまで下げると、ロッドパワーとフックの太さのバランスがとれなくなり、トラブルもうまれやすくなるかも、とも感じました。

そこで、細軸オフセットフックの「リューギ ダブルエッジ」が役立つ…というわけなのでしょう。

●リューギ「ダブルエッジ」
※城ノ上巧氏はビッグエスケープに#4/0を使用

フロロ12ポンドを搭載したMHロッドで#3/0~#4/0クラスのオフセットフックを扱うのは、ちと怖いものがある。
フッキングミスや、タックルのオーバーパワーによるラインブレイクなどが生まれるリスクもあるからです。

しかし、フックを鋭利な細軸にすることで、ちょうど良いバランスになるんですよね。
城ノ上氏のタックルセッティングは、底物好きな僕としてはかなり参考になります。

「5gフリーリグ×エスケープツイン×MHロッド」のラインは14ポンド以下のほうがいいかも/ 「ラインは細いほうが釣れる」の理由|まとめ

MHタックル使用時、比較的オープンなエリアでフリーリグ5gを扱うなら、ラインはフロロ12~14ポンドのほうがいいかもしれません。

汎用性をもとめるならフロロ16ポンドのほうが便利。
しかし、フリーリグ専用タックルを組むなら、フロロ12~14ポンドのほうが扱いやすい印象です。

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