常に向上心を持ち続けることが大事
新しいことに積極的にチャレンジすることが大切
世間では上記のようなメンタリティが重要視される。
成長し発展するにはコンフォートゾーン(自分にとっての快適なゾーン)の中から出ろ!といわれるからだ。
しかし、メンタルを消耗しているときほど、コンフォートゾーンの中にいたほうがいい。
無闇やたらに「常に刺激を!」という生活を続けていると、メンタルを崩すリスクもあがるので注意したい。
もくじ
【メンタル管理】疲れたときほど「コンフォートゾーンの中」に居よう。成長しないことも大事
コンフォートゾーンの”外”は刺激がある。が、リスクもある
コンフォートゾーンとは、自分にとっての快適なエリアと、そうでないエリアのことをいう。
Wikipediaでは、コンフォートゾーンの定義について以下のように記載されている。
コンフォートゾーン(英語:Comfort zone)とは、「快適な空間」を意味する語である。
心理学などでは、ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指す。(引用元:Wikipedia「コンフォートゾーン」)
コンフォートゾーンの”中”にいるときは、自分にとってストレスや刺激がなく、メンタル的に落ち着いた状態になる。
たいして、コンフォートゾーンの”外”にいるときは、不快感があったり、刺激やストレスなどを感じやすい。
仕事、スポーツ、趣味を発展させ、成長していきたいなら、コンフォートゾーンの中にいてはダメだ。
惰性で”すでにできること”のみを延々と繰り返していては成長はしない。
しかし、コンフォートゾーンの”外”ばかりに居ようとすると、人によってはメンタルを崩しかねない。
一流のプロほど、オンとオフの切り替えが上手だ。
たとえば、サッカー選手のレジェンド・三浦知良氏は、遊びも全力で!というスタンス。
また、元プロ野球選手のイチロー氏は「家で考え事はしない」といっていたことでも有名だし、ルーティンワークを欠かさないことでも知られていた。
眠る前までネット動画や自己啓発本やビジネス書にかじりつくのではなく、オン・オフを切り替えようという意識を持ちつつ、『あえて成長しないのんびりと過ごす時間』も大切だ。
刺激を与え続けると神経系が休まらない。神経に休む時間を与えなければ、高確率でメンタルを崩すだろう。ちなみにこれは、筆者の体験談だ。
疲れたときほど「できる!」「慣れている」「楽チン」に戻ろう
現代社会を生きる僕たちにとって、発展・成長・向上という言葉は、まるで甘い蜜のようなものだ。
世間一般ではすばらしいこととされているし、自身の発展を眺めることは人生において満足度を高める。
しかし、ときとして”弛まぬ向上心”が自身を疲弊させる牙となり、メンタリティを崩すキッカケにもなり得る。
真面目な人ほどうつ病になりやすいと言われるが、なるほど納得である。
「できない…もう無理」から「出来る!」に戻ろう
疲れたときほど、『慣れていること、すでにできること、楽だと感じられること』だけをやろう。
慣れたことを繰り返す、ということも大切だ。
自分にとって楽にできることというのは、コンフォートゾーンの中にいるということでもある。
「慣れていること=コンフォートゾーンの中」だ。
この言葉を何度も繰りかえそう。『疲れているならコンフォートゾーンの外に出るな』だ。
もちろん、コンフォートゾーンの中にいるうちは発展も成長もできない。
すでに出来ることや、慣れたことのみを惰性で繰りかえしていても物事は上達しない。これは間違いのない事実である。
しかし、時として発展・向上しようとするストイックな取り組みが自分の心身をブッ壊わす…ということも忘れてはならない。
出来ることだけをやろう。
慣れたことだけをやろう。
できないことに注目するのではなく、自分の中にある「できること」をもう一度見つめ直し、褒めてあげよう。
昨今はインターネットですぐに新しい情報を得ることができるようになった。
が、そこに罠が潜んでいる。
新しい情報やノウハウばかりを追い求めるのではなく、あえて「出来ること」に戻ることも大切だ。
初心忘るべからず=コンフォートゾーンの中に戻ろう、だ。
新しいことをしない。すでに”できる”ことをやり続ける
新しいことにチャレンジしようという気持ちは大切だ。
ただ、それだけでは自分の”できる!”部分が育たない。
すでに出来ることをコツコツと鍛錬し、少しずつ経験を積み重ねる…というプロセスは、はっきりいって地味である。
しかし、まったく新しいことに手をつけるときの疲労度に比べ、「慣れたこと・出来ること」はそれほど疲労感がない。だってすでに”できること”だからだ。
【メンタル管理】疲れたときほど「コンフォートゾーンの中」に居よう。あえて”成長しない”を選ぶ勇気を持つこと|まとめ
成長し、発展し、あたらしいことにチャレンジし続けるのは大切だ。
上記は日本人の美徳ともされているし、なにより”頑張って生きている感”があり、得られるものも大きい。
しかし、ときとしてストイックな向上心が自身を疲弊させることもある。
真面目な人ほどオンとオフの切り替えが苦手だったりするので、やるところはやる!抜くところは抜く〜…というようにメンタルを管理していきたいものだ。
よく、「スランプに陥ったときほど初心に戻れ」といわれる。
要するに、新しいことにチャレンジし続けようとしたり、成長・発展せずに頭打ちになってしまったときほど、コンフォートゾーンの中に一度戻り、リフレッシュせよ…という意味なんじゃないか、と僕は考える。