「冬になると釣れる魚がいなくなるからつまらない…」
「冬に釣れる魚が知りたい!」
上記のことでお困りなら、当記事がお役に立つかもしれません。
当記事では、『冬に釣れる魚』を紹介します。
また、元魚屋店員の僕が「美味しい食べ方」も紹介しますので、冬の魚を釣ったあとの参考にしてみてください(^ ^)
もくじ
- 1 冬に釣れる魚
- 2 冬に釣れる魚その1:「メバル」
- 3 メバルとは
- 4 ゲームフィッシュとしての「メバル」
- 5 メバルが釣れる場所・ポイント
- 6 ●手堅く釣るなら「常夜灯」まわり
- 7 ●冬にメバルを狙うおすすめの時間帯は?
- 8 冬に釣れる魚:「メバル」の食べかた
- 9 冬に釣れる魚その2:カサゴ
- 10 カサゴとは
- 11 ゲームフィッシュとしての「カサゴ」
- 12 カサゴが釣れる場所・ポイント選び
- 13 ●メバルとカサゴの釣りわけかた
- 14 冬に釣れる魚:「カサゴ」の食べかた
- 15 冬に釣れる魚その3:ニジマス
- 16 ニジマスとは
- 17 ゲームフィッシュとしての「ニジマス」
- 18 冬に釣れる魚:「ニジマス」の食べかた
- 19 冬に釣れる魚その4:アイナメ
- 20 アイナメとは
- 21 ゲームフィッシュとしての「アイナメ」
- 22 ●アイナメの釣りかた
- 23 冬に釣れる魚:「アイナメ」の食べかた
- 24 冬に釣れる魚その5:ヒラメ
- 25 ヒラメとは
- 26 ゲームフィッシュとしての「ヒラメ」
- 27 冬に釣れる魚:「ヒラメ」の食べかた
- 28 冬の釣りの魅力とは。メリットってあるの?
- 29 釣りが上達する
- 30 価値ある1本に巡り会える
- 31 冬に釣れる魚を狙うなら、防寒対策は必須!
- 32 防寒対策→集中力・モチベーションアップ!
- 33 まとめ|冬に釣れる魚はコレです。冬に釣りをするメリット
冬に釣れる魚
冬になると、ハイシーズンほど釣れる魚がいなくなります。
しかし、寒い時期に活発になるサカナもいます。
冬に釣れる魚は、一般的には以下のようなものだとされています。
冬に釣れる魚その1:「メバル」
冬に釣れる魚といえば「メバル」がもっともポピュラー。
メバルは「釣って楽しい、食べてオイシイ」なゲームフィッシュとして知られています。
メバルとは
「メバル」は、日本では『春を告げる魚、春告げ魚(はるつげうお)』とも呼ばれる魚です。
おもに海岸ちかくの海藻まわりや、岩礁帯、堤防まわりなどに生息。
オカッパリでもアプローチしやすい場所にいるため、ゲームフィッシュとしても人気があります。
産卵期はおもに11~1月で、冬のシーズンは産卵にむけてエサを荒食いします。
釣りの対象魚としては、初冬〜初春にかけて楽しまれます。
ゲームフィッシュとしての「メバル」
(画像:新江ノ島水族館)
メバルは肉食魚。魚・貝類・甲殻類などを食べる雑食性です。
そのため、生き餌やルアーなどさまざまなものに反応するゲームフィッシュとして人気があります。
エサ釣りで狙うなら、ウキ釣り、ブッ込み釣り、フチ釣り、エビ撒き釣りなどがポピュラー。
ルアーの場合は、小型ジグヘッド×極小ワーム、小型ハードルアーなどで狙います。
メバルが釣れる場所・ポイント
冬に釣れる魚として人気がある「メバル」。
メバルを釣るなら、以下のようなポイントを狙うといいでしょう。
●漁港まわり
●磯場
●消波ブロック
●海藻があるスポット
●常夜灯まわり
メバルはおかっぱりからでも手がとどくポイントに生息しています。
そのため、上記したポイントを狙うことがメバルを釣るためのコツになります。
●手堅く釣るなら「常夜灯」まわり
メバルは夜行性です。
そのため、常夜灯によってくる微生物を捕食しに灯りにあつまってきます。
はじめての釣り場でどこを狙えばいいのかわからないときは、「常夜灯まわり」で釣りをするのが手堅いといえるでしょう。
●冬にメバルを狙うおすすめの時間帯は?
前述しましたが、メバルは夜行性です。
そのため、時間帯は夜間がメインとなります。
もちろん日中でも釣れないことはありませんが、日中はメバルの活性がひくいため難易度は高めです。
デイゲーム(日中)でメバル釣りを楽しむなら、メバルたちが休息しているであろう「海藻まわり」など、障害物があるポイントで釣りをするのがいいでしょう。
冬に釣れる魚:「メバル」の食べかた
(画像:E・レシピ)
メバルは白身魚で脂肪が少なく、淡白なあじわい。
ということもあり、刺身、煮付け、塩焼き、味噌汁の具…などで食べるとGOODです。
洋食なら、ムニエル、アクアパッツァ、香草焼き、ポワレなど。
僕が勤めていた魚屋でメバルを買っていたお客さんは、刺身と煮付けで食べる人がほとんどでした。
メバルは価格的にややお値段が張るので、通なお客さんが好んでいた印象です(笑)
「ジグヘッド(1パック)×ワーム(1パック)」で3本以上釣れば、ほぼ元がとれちゃいます。
※刺身で食べるときは”寄生虫”に注意!
どうしても刺身で食べたいときは、寄生虫がいないかを確認しながら包丁を入れましょう。
冬に釣れる魚その2:カサゴ
カサゴとは
(画像:wikipedia)
カサゴは冬の釣りのターゲットとして人気があります。
「カサゴ」は、メバルやアイナメなどとおなじく『根魚』のメインターゲットとして有名です。
全国に生息し、関西地方では「ガシラ・ガシ」などとも呼ばれます。
頭がおおきく、笠をかぶっているように見えることから「笠子」とよばれるようになったと考えられています。
(画像:新江ノ島水族館)
メバルほど泳ぎまわることはなく、水底でじっとしていることが多い魚です。
夜行性であるため、昼は障害物まわりにかくれており、夜になるとエサをもとめて泳ぎ出します。
肉食性のサカナなので、ルアーフィッシングのターゲットとしても人気があります。
カサゴの産卵期は、一般的には「11~3月」といわれています。
冬になると産卵するために岸に近づいてきます。そのため、冬はカサゴ釣りのベストシーズンなのです。
ゲームフィッシュとしての「カサゴ」
(画像:be GOOD fun EGG)
カサゴはルアーにも食ってくるため、ゲームフィッシュ(ロックフィッシュ)としても人気があります。
一般的な狙いかたとしては、エサ釣りやルアー釣りがあげられます。
エサ釣りなら、ブッ込み釣り、穴釣り、ブラクリ、エビ撒き釣りなどがポピュラー。
ルアーの場合は、小型ジグヘッド×小型ワームや、テキサスリグ、リーダーレスダウンショットリグなどでも釣ることが可能です。
いずれの釣りにおいても、「根がかり」には注意しましょう。
カサゴは根がかりしやすいスポットに身を潜めているため、針のサイズをさげたり、根がかりしにくいタイプのルアーを使うなどして対処したいところ。
カサゴが釣れる場所・ポイント選び
冬にカサゴ釣りを楽しむためには、どんなポイントを選べばいいのでしょうか。
カサゴを釣るためのおもな場所えらびのコツは、以下のとおりです。
●海底(ボトム)
●障害物(根があるところ)まわり
●消波ブロック
●堤防
カサゴは水底(ボトム)に身をひそめているため、身を隠せるものが沈んでいるスポットを選ぶのが基本となります。
また、消波ブロックや堤防の切れ目、堤防のエグレなどにもいるため、そういったポイントまわりで釣りをするのがコツ。
●メバルとカサゴの釣りわけかた
メバルとカサゴを釣りわけるときのテクニックとして覚えておきたいのは、「メバルは中層、カサゴは底」というもの。
メバルは中層を泳ぎまわる習性がありますが、カサゴはおもに底で生息しています。
カサゴを狙うときは、水底(ボトム)の釣りを意識することで、より楽しめるようになるはず…!
冬に釣れる魚:「カサゴ」の食べかた
(画像:お魚アウトドア)
カサゴは白身魚でありながら、脂がのっていてオイシイです。
どんな食べかたをしても合い、洋食・和食どちらでも◎
塩焼き、煮付け、味噌汁の具、鍋、唐揚げなどがポピュラーですね。
洋食ならアクアパッツァ、ブイヤベース、香草焼きなど。
僕が勤めていた魚屋においては、カサゴはやや不人気な魚でした。
見た目がややゴツイというかグロテスクなので、美味しそうだと感じるお客さんは少なかったようです(^ ^;)
加熱料理にピッタリなお魚なので、冬にカサゴが釣れたら鍋料理なんかもおすすめですよ〜。
冬に釣れる魚その3:ニジマス
ニジマスとは
ニジマス(トラウト)も冬に釣れる魚としてポピュラーです。
ニジマスは水温が12℃以下のつめたい水を好み、寒いシーズンであっても活発に動きます。
温暖な地域においては、秋〜冬にかけて繁殖行動がおこなわれます。
北海道などの低水温な地域では、春から初夏…とさまざまな。
日本では、おもに管理釣り場(エリアトラウト)において人気のある魚です。
ゲームフィッシュとしての「ニジマス」
「ハイシーズンはソルトルアー・ブラックバス。冬は管釣りでニジマスを」というアングラー少なくありません。
冬にニジマス釣りを楽しむなら、エリアトラウト(管理釣り場)での釣りが基本となります。
管理釣り場は水温とエサがしっかりと管理されているため、いつでもお手軽に楽しむことができます。
釣り方としては、スプーン、トルネード系、小型ハードルアーなどが使われます。と数釣りを楽しめます。
管釣りは足場もよくフィールドも綺麗なので、ちいさなお子様や女性などにも◎
冬に釣れる魚:「ニジマス」の食べかた
(画像:E・レシピ)
管理釣り場でニジマスを釣ったら持ち帰ることができ、美味しく食べられるのがうれしいポイント。
釣ったあとは血抜きなどの処理をし、冷蔵保存して持ち帰りましょう。
食べ方としてポピュラーなのは、塩焼き、ムニエル、フライ、刺身、ちゃんちゃん焼き、鍋・味噌汁の具、香草焼き…などです。
元魚屋の豆知識的:「大きい魚」を美味しく食べるコツ
魚体が大きい場合は、かならず冷蔵庫で寝かせましょう。味がまるで変わります。
魚体サイズが大きくなるほど、冷蔵庫で寝かせるとおいしく食べることができます。
冷蔵庫に1~2日ほど寝かせることで「うま味成分」が出るため、釣ったあとに最低でも1日は寝かせておきたい。
が、魚体サイズが30cm以下であれば、釣ったその日に食べてもOKです。
ちなみに、スーパーの鮮魚店で売られている大きな魚の切り身は、2.3日寝かせた状態のものです。
魚がユーザーの手元に届くまでには、水揚げ→発送→品出しのプロセスを経ます。
結果的に、2.3日寝かせたのと同じ状態になる…というワケです。
冬に釣れる魚その4:アイナメ
アイナメとは
(画像:wikipedia)
「アイナメ」は、冬に釣れる魚として人気があります。
獰猛なフィッシュイーターとして知られ、ゲームフィッシュの対象魚としてもポピュラー。
日本のさまざまな岩礁帯に住んでおり、おおきくなると60cmを超えることもあります。
分類的には、カサゴやメバルなどと同じ「カサゴ目」。
ただ、アイナメはカサゴなどとは違い、昼行性です。
そのため、狙うならデイゲーム(日中)が基本となります。
産卵期は秋〜冬で、晩秋から春にかけてがもっともアツいシーズン。
産卵シーズンになると浅場にやってくるため、オカッパリでも狙えるようになります。
ゲームフィッシュとしての「アイナメ」
(画像:JACKALL)
アイナメはルアーにも食いつくアグレッシブな魚です。
そのため、冬のルアーフィッシングの対象魚としても人気。
ルアーで狙うなら、以下のようなポイントで釣りをするといいでしょう。
●海藻・ワカメがあるようなポイント
●岩礁帯
●消波ブロック
●堤防(陰・エグレなど)
●アイナメの釣りかた
カサゴと同じく、アイナメも障害物が多いスポットにひそんでいます。
そのため、根がかりしにくいルアーを使うのが基本。
テキサスリグ、フリーリグ、リーダーレスダウンショットリグ(直リグ)、キャロライナリグなどが人気。
最近では「ベイトフィネス(ベイトタックルで小さなワームを使えるシステム)」も人気があるようです。
冬に釣れる魚:「アイナメ」の食べかた
(画像:Rakutenレシピ)
アイナメは高級魚としても知られています。
脂のおおい白身でクセがない味わいなので、さまざまな料理にマッチします。
刺身、塩焼き、煮付け、唐揚げ、鍋・味噌汁の具、みりん漬け…などなど。
洋食なら、バターソテー、アクアパッツァ、パン粉焼き、ムニエルなど。
※刺身で食べるときは”寄生虫”に注意してください。
刺身で食べたいときは、寄生虫がいないかを確認しながら包丁を入れましょう。
冬に釣れる魚その5:ヒラメ
ヒラメとは
(画像:wikipedia)
「ヒラメ」は冬になると深場へおちてしまいますが、エキスパートアングラーには「1発狙いでデカヒラメを!」という遊び方も人気があります。
ヒラメは大きサイズになると全長1m・体重10kgにもなります。
モンスタークラスのヒラメは、座布団のようにおおきいことから「座布団ヒラメ」などと呼ばれ、アングラーの憧れにもなっています。
ゲームフィッシュとしての「ヒラメ」
(画像:DUO)
ヒラメが快適にすごせる水温は、18~20℃程度だといわれています。
そのため、冬になると深場へおちてしまうため、数を釣るのが難しいとされます。
しかし、体力のある個体(デカヒラメ)は、時として浅場に居残ることも…。
浅場にエサとなるベイトフィッシュ(捕食対象)がいれば、ヒラメも寄りやすくなるため、ベイトフィッシュの存在はかならずチェックしておきたいところ。
釣れる時間は、朝・夕マズメ、上げ7分・下げ3分(下げからの1発目)に集中しやすいといわれます。
また、シャローは水温があがりやすいため、冬場に狙うなら日が当たっている側がいいでしょう
冬に釣れる魚:「ヒラメ」の食べかた
(画像:E・レシピ)
ヒラメは高級魚として知られています。
淡白な味わいの白身魚で、とても美味しいのが魅力ですね。
とくに「エンガワ」は1匹からとれる量がすくない希少部位なので、もし釣れたらかならず食べたい…!
食べ方としては、刺身、塩焼き、酒蒸し、お寿司、唐揚げ、バター焼きなど。
洋食なら、ムニエル、ソテー、カルパッチョなど。
※刺身で食べるときは”寄生虫”に注意しましょう。
刺身で食べるときは、寄生虫を確認しながら包丁を入れてください。
冬の釣りの魅力とは。メリットってあるの?
多くのアングラーにとって、冬はオフシーズンとなりがち。
寒くなると魚は釣れないと思いこんでしまうのがその原因ですが、前述した魚種であれば冬でも釣りを楽しむことができます。
また、冬に釣りをすることでメリットも得られます。
冬の釣りを経験することで得られることは、以下のようなもの。
●釣りが上達する
●価値ある1本に巡り会える(希少性・ドラマ)
釣りが上達する
上記は釣りのエキスパートたちの言葉ですが、冬の釣りを経験することでハイシーズンにも活かせるのがメリットです。
冬の釣りは、ハイシーズンのように魚たちがアグレッシブではなく、より繊細で丁寧な釣りをもとめられます。
そのため、アングラー側の技量も大切になってくるのです。
冬の釣りを繰りかえすことで、シーズンインしたときに「あれ?私ってこんなに上手かったっけ?」と感じられるほどの釣果を得られることも…。
『うまくなりたきゃ冬に釣れ』
この言葉は、アングラーを上達させるための指針でもあるのだ!
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価値ある1本に巡り会える
(画像:メガバス)
冬の釣りは、ハイシーズンほど簡単ではありません。
そのため、同じ”1本”であっても価値や希少性が段違いです。
ハイシーズンは適当に投げていても釣れてしまうことがありますが、冬の釣りはそうもいかない。
狙うポイント、ルアー選び、水深選び、ウェア選び、タイミング(釣りをする時間帯)…などなど、さまざまな要素をハイシーズン以上に気をつけなければいけません。
しかし、苦労して釣った1本は、自分にとって永遠に忘れられないサカナにもなります。
冬の釣りは、ドラマ性、希少性を体感できるドラマティックな釣りでもあるのです。
冬に釣れる魚を狙うなら、防寒対策は必須!
防寒対策→集中力・モチベーションアップ!
冬に釣れる魚をターゲットにするときは、「防寒対策」にも気を配りたいところ。
寒さに震えながら釣りをするのと、防寒対策をおこなうのでは、釣りにたいする集中力やモチベーションが変わります。
冬の釣りはアングラー側の肉体疲労が高くなるシーズン。
しっかりと防寒対策をおこないつつ、冬の釣りを楽しみたい!
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まとめ|冬に釣れる魚はコレです。冬に釣りをするメリット
冬に釣れる魚と、それぞれの美味しい食べかたについて、元魚屋の僕が紹介してみました。
冬はオフシーズンと考えがちですが、実はアングラーにとって楽しめる時期でもあります。
対象魚を変えることで年中楽しめます。
「冬に釣れる魚がいないから暇…」という時は、当記事で紹介した冬の魚たちをターゲットにしてみてはいかがでしょうか。
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