バス釣りではさまざまなラインが使われます。
なかでも「ナイロンライン」は多くのアングラーに人気があり、リーズナブルなのも魅力。
しかし、『ナイロンラインの太さえらび」で迷ってしまう人も少なくないはず…。
そこで今回は、ブラックバス釣りにおけるナイロンラインの太さ選びのコツを紹介します。
もくじ
ブラックバス釣りにおける「ナイロンラインの太さ」選びのコツ
バス釣りでナイロンラインの太さをえらぶときは、どんなポイントに注意すればいいのか。
ラインの太さを決めるときは、以下の3つの要素をチェックしましょう。
1:ロッドパワーに合わせる
2:ルアーに合わせる
3:シチュエーションに合わせる
1:ロッドパワーに合わせる
ナイロンラインの太さえらびでもっとも簡単な目安になるのは、「ロッドに合わせる」というものです。
バス釣りにはさまざまなロッドが使われるため、ロッドパワーから逆算することでトラブルを起こしにくくしようじゃないか…というワケです。
ロッドパワーに合わせた具体的なラインポンド数は、一般的には以下のようなカンジです。
※スピニング・ベイトタックル両対応です
ロッドパワー | ナイロンラインの太さ |
UK(ウルトラライト) | 4~6ポンド |
L(ライト) | 6~8ポンド前後 |
ML(ミディアムライト) | 6~12ポンド |
M(ミディアム) | 12~18ポンド |
MH(ミディアムヘビー) | 16~20ポンド |
H(ヘビー) | 18~25ポンド |
ロッドがやわらかいほど細いラインが合い、硬くなるほど太いラインが合います。
より細かくポンド数をえらぶときはロッドパワーにくわえて、後述する「ルアーに合わせるシチュエーションに合わせる」の要素も検討していきしょう。
ロッドパワーとラインの太さが合わないことで生まれるトラブル
ロッドパワーとラインの太さが合っていないと、以下のようなトラブルがうまれやすいので注意!
●ラインブレイク(アワセたときにラインが切れる、障害物に擦れて切れる…など)がおこりやすい
●ルアーが飛ばない(キャスティングが決まらない)
●バックラッシュなどのライントラブルが生まれやすい
ロッドが強いにもかかわらず細いラインを合わせてしまうと、アワセをしたときに切れてしまいやすくなります。
また、ロッドが弱いのに太いラインを合わせてしまうと、フッキングするときにパワー不足になったり、ルアーを投げにくくなったり、バックラッシュなどのトラブルもうまれやすくなります。
いずれにせよ、ナイロンラインの太さを選ぶときは、『ロッドパワーとラインポンド数』はしっかりチェックしておきましょう。
「よくわかんないんだけど」という場合は、上記した表の数値のあいだくらいのポンド数をえらぶと失敗しにくくなります。
例2:M(ミディアムパワー)→14ポンド
2:ルアーに合わせる
ブラックバス釣りでナイロンラインの太さをえらぶときは、「ルアーに合わせる」というのもわかりやすい方法のひとつ。
ルアーの重さによるナイロンラインの太さえらびの基本は、以下のとおりです。
ルアーの重さ | ラインの太さ |
~5g | 4ポンド前後 |
4~7g | 4~8ポンド |
7~14g | 8~14ポンド |
14~20g | 12~16ポンド |
18~30g | 16~20ポンド |
28g~ | 16~22ポンド |
56g~ | 20ポンド以上 |
上記はあくまで目安ですが、一応スピニング・ベイトタックル両対応です。
「ルアー重量×ラインポンド数」を目安にする
たとえば、軽いルアーを投げたいときは、ラインは細いほうがストレスが少ないです。
軽いルアーを太いラインで投げると飛距離がでなかったり、バックラッシュなどのライントラブルもうまれやすい。
重いルアーを投げたいときは、ラインは太くします。
重いルアーを細いラインであつかうと、フッキングパワーが足りません。
重いルアーには太くてガッチリしたフックがついているため、細いラインだとパワーが足りずにバラしてしまいやすくなるので注意しましょう。
また、「重いルアー×細いライン」の組みあわせは、キャストするときにラインが切れてしまいやすくなるので控えたほうがいいです。
具体的な数値はアングラーの好みや意図などによって変わります。
「よくわかんねぇな」というときは、上記した数値の中間くらいをえらぶと失敗しにくくなります。
例:「スピニングタックルLパワーロッドで、おかっぱりを楽しみたい!」→6ポンド
例2:「ベイトタックルMパワーロッドで、おかっぱりバーサタイルをやりたい!」→16ポンド(※カバーを撃たないのなら14ポンドでもOKです)
3:シチュエーションに合わせる
バス釣りで使うナイロンラインの太さを決めるときのコツに、「シチュエーションに合わせる」というものがあります。
シチュエーションなどというと難しそうですが、とても簡単です。
端的にいうなら「障害物の大・小(濃さ)でラインの太さをえらぼう」になります。
バス釣りをする釣り場には、さまざまなタイプがあります。
たとえば、障害物がたくさんあるフィールドや、周囲になにもないだだっ広いフィールドなど、そのシチュエーションはさまざまです。
障害物がまったくないフィールドでは、ラインはかならずしも太くする必要はありません。
バスとのファイト中に障害物にもぐられるリスクが少ないなら、ラインは細くても大丈夫です。
しかし、もし障害物まわりで釣りをするなら、ラインは太くしておきたいところ。
細いラインでは強引なやりとりをすることができず、障害物にもぐられてしまったり、ラインブレイクなどが原因でバラしてしまいやすくなります。
障害物のまわりで釣りをするときや、カバーへルアーをブチ込むような釣りをするなら、ラインは太くしていく。
障害物がまったくないフィールドなら、ラインは細くても構いません(上記した表数値の下限)。
例:「Mパワーのベイトタックルを使う。障害物(杭・消波ブロック・護岸・ライトカバー)も狙いたい!」→16~18ポンド
例2:「Mパワーのベイトタックルを使う。障害物はほとんどない皿池で釣りをする」→14ポンド
※20gくらいのやや重いルアーも使うなら16ポンドでもいいかもしれません。14ポンドのほうが遠投しやすいです
例3:「Lパワーのスピニングタックルを使う。障害物まわりで釣りをする(バスに巻かれるリスクがある)」→8ポンド
※ダウンショットなどのライトリグを使うなら6ポンドがギリギリ
例4:「Lパワーのスピニングタックルを使う。障害物はなにもない」→5~6ポンド
例5:「H~XHパワーのベイトタックルで、超ヘビーカバーを撃つ。2oz以上のビッグベイトを使う」→25~30ポンド以上
バス釣りにおすすめ!人気のナイロンラインはコレ
この項目では、バス釣りにおすすめの人気ナイロンラインを紹介します。
「どんなナイロンラインをえらべばいいのかわからない!」という人のお役に立つとうれしいです。
サンヨーナイロン「APPLOUD GT-R ULTRA」
●フィッシングアドバイザー・村田基氏が監修
●GT-Rシリーズ最高峰のナイロンライン
●表面ツルツル&コシがある
プロアドバイザー「ミラクルジム」こと村田基氏が監修したことで有名なナイロンライン。
シリーズ最高峰となっており、すぐれた耐摩耗性と強度が魅力。
表面がツルツルしている加工が施されているため、一般的なナイロンよりも劣化しにくく、ゴワつきにくいです。
また、適度のコシがあるため、ナイロンラインでは行いにくいワームの釣りにも対応します。
絶対に失敗しないナイロンラインをお探しならコレ!
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バスプロショップ「エクセル」
●¥1,000台で1,000m
●高いひっぱり強度
●本場アメリカのフィッシングライン
アメリカの超有名フィッシングメーカー「バスプロショップ」製のナイロンライン。
最大の特徴は、なんといっても「¥1,000台で1,000m」という圧倒的なコストパフォーマンス。
一般的なコスパラインはゴワつきやすかったり、すぐに劣化してしまったり、ブチブチと切れてしまったりなどのデメリットが目立ちやすいです。
しかし、エクセルにはそういったデメリットを感じさせない高品質な作りになっています。
個人的には、一般的なナイロンよりもひっぱり強度にすぐれているとも感じています。
感度はそれほどよくないものの、スピナベやクランクベイトなどのハードルアーを中心に釣りをするなら超オススメです。
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ユニチカ「シルバースレッド S.A.R」
●コストパフォーマンス◎
●ヒロ内藤氏も愛用
アメリカの大手メーカーであるプラドコ社に勤めていたヒロ内藤氏が使っていたことでも知られるナイロンライン。
「癖がなくて扱いやすく、それでいてスタンダードなナイロンラインがほしい!」という人にはコチラもおすすめです。
しなやかな作りになっているので遠投性にすぐれ、それでいて根ズレにも強い作りになっています。
300mで¥1,000台…というリーズナブルさもあり、ビギナーからエキスパートまで人気があるナイロンラインとなっています。
ブラックバス釣りにおける「ナイロンライン」の太さの選びかた(ベイト・スピニング両対応)|まとめ
バス釣りにおける「ナイロンラインの太さえらびのコツ」を紹介しました。
ナイロンラインは太さによって使い心地が変わるので、タックルとシチュエーションに合わせてしっかり選びたいところです。
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