【レビュー】川村光大郎「バス釣り 陸魂読本」を読んでみた感想

川村光大郎氏の著書「バス釣り 陸魂読本」が発売された。

個人的にオカッパリがメインだったころに川村氏を参考にしていたということもあり、気になったので購入してみた。

【レビュー】川村光大郎「バス釣り 陸魂読本」を読んでみた感想

バス釣りのオカッパリの基本的な考えかたが書かれている本。

季節ごとのバスの動きや狙いどころなど、バス釣りの立ち回りの基本やタックルの選びかた、キャスティングの行いかたなどついて書かれており、全体的には初級者向けといった印象だ。

バス釣りをはじめたてのビギナーや、脱初心者を目指すアングラーにとっては良き指南書になるような構成。

中級者以上なら読まなくてもいいと思う

ややビギナー向けの構成ということもあって、中級者以上のアングラーには目新しい情報はないと感じた。

バス釣りの基礎的なマインドやタックル選びをほかにすると、製品プロモーションが含まれた文章も目立つ。

ダイワのアイテムを猛プッシュしていたり、最終的には自社製品(ボトムアップ)のプッシュに繋げる文脈も気になった。

メディアアングラーなので仕方がないとは思うのだが、〇〇マガジンとかYouTubeの自社PR動画とかで見かける宣伝文句っぽいコメントに¥1,760を払ってしまったのかと思うと、なんだかやるせない気持ちになった。

中級者以上のアングラーには、川村光大郎氏の友人である折金一樹氏の本のほうが役立つだろう。

バス釣りの基礎があり、ルアー選定・ルアーカラー選びやタックル選定を行える中級者以上のアングラーなら、本書を読む必要はないと思う。

また、当然といえば当然なのだが、考えかたがオカッパリの釣りかた前提であるため、レンタルボートをメインにするアングラーにとって魅力的とは思えなかった。

オカッパリの経験が長いアングラーにも「それ知ってる」という内容がほとんどだ。

オカッパリ釣行前の予習・復習用として本棚に入れておくなら最高の良書ではある。

川村光大郎はすべてのアングラーが模倣すべき人物である

これといって印象に残った項目はないが、最後のほうに書かれている「釣った魚の取り扱い、釣りのマナー」については同意せざるを得ない。

マナーうんぬんについてしっかりと紹介しているあたりは、さすがプロフェッショナル!と好感が持てた。

僕は普段から彼の映像(陸魂DVDなど)を観ているのだが、彼は魚体を地面につけることはほとんどない。

某有名メディアプロはバスを釣ったあとに地面に放置して騒いでいたり、魚を持ったまま長時間もテクニックや方法論などのうんちくを並べるが、川村氏はそういうことはほとんどしない。

川村氏の所作をみていると、いかに魚体とバス釣りの未来を考えているのかが伝わってくる。彼のような真摯なアングラーが増えてほしいものだと心底思った。僕も見習いたい。

川村光大郎のバス釣りにたいする姿勢と真摯な態度は、すべてのアングラーが模倣すべきである。

バス釣り初級者なら絶対に”買い”

まぁまぁ酷評している「バス釣り 陸魂読本」だが、アングラーの技量によってはかなりの良書となるだろう。

バス釣りのオカッパリの基本が丁寧に書かれているし、タックルの選びかたも非常にわかりやすく解説されている。

また、バス釣りにおいてはキャスティングが重要な要素となるが、さまざまなキャスト技法が写真つきで解説されており、とてもわかりやすかった。

僕がバス釣り初心者だったころにこの本が出ていたらもっと上手くなれたのに…と、新世代のアングラーに嫉妬してしまったのはここだけの話だ(笑)

バス釣りビギナーであるなら、無駄にタックルを買いまくるよりもこの本一冊買って参考にしたほうがコストパフォーマンスはいいと断言する。

適当なことをいうユーチューバーやブロガーの動画やら記事を読み漁るより、この本一冊買ったほうがよっぽど有益な時間を過ごせるだろう(すみません)。

とりあえずこの本一冊だけ買っておけば、オカッパリのベーシックはほぼ会得できるはずだ。

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【レビュー】川村光大郎「バス釣り 陸魂読本」を読んでみた感想|まとめ

秘密のテクニックや目新しい情報こそないものの、バス釣りの基本がしっかり書かれている良書だ。

個人的にはピンときた内容はなかったが、川村光大郎氏がオカッパリで経験した濃厚で重圧な体験談や知識はビギナーなら絶対に参考にすべきだ。

読み手側のウデ次第で良書になるし、悪書にもなるなぁと思った本だった。

中級者以上のアングラーにはおすすめできないが、初級者〜脱初級者なら絶対に買い、である。

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