ギターが早く上達する方法5選。初心者がまず最初にやったほうがいいことまとめ

僕はギター歴は20年だが、ハッキリいって凡人だ

そんな僕でさえ、ギターでモテたり、作曲でお金をいただくような経験ができた

「ギターを早く上達する方法」をはやいうちに見極めることができたのが上手くいった理由だと思う

そこで今回は、ギター初心者さんに向けて「ギターが早く上達する方法5選」を紹介してみる

ここに書かれていることを実行し続ければ、すくなくとも楽器店の試奏やライブハウスで注目されるくらいのレベルには到達できるハズだ

☆ライタープロフィール
管理人「たま」
管理人「たま」
「まいんどくえすと」管理人の”たま”です。

【経歴】

ギター歴20年。

音楽専門学校のエレキギター科卒。

芸能団体・演劇団体にオリジナル曲の提供、プロ俳優への演奏指導など。

某有名声優のラジオ番組への楽曲提供など。

ギターが早く上達する方法まとめ

●楽曲のコピーをしまくる
●フレーズの引き出しを増やす
●効率よく練習する
●プロセスを楽しむ(内的モチベーションを生かす)

●楽しむ

楽曲のコピーをしまくる

ギターを上達させるためには、楽曲のコピーを数こなすのが手っ取り早い

ギターは手先と耳(音感)のトレーニングでもあるからだ

数をこなすことで自分の中に「引きだし」がふえ、「耳(音感)」もよくなっていく

とにかく好きな曲を見つけつつ、「この曲を弾いてみたい!」と思えるような楽曲を探しまわることが大事だ

「楽曲を演奏する」ということは、どんなことなのか

まずはそこを知ることからスタートし、指と耳をすこしずつトレーニングするような意識で取りくむべし

いずれにせよ、まずは「楽曲を演奏すること」に喜びを見出すことからはじめる…というマインドを持ちたい

補足:いきなり”オリジナリティ”を追求しなくていい

「コピーをしているとオリジナリティが生まれない。やめたほうがいい」

初心者のうちは、こんな言葉には騙されないように注意したい

ギター教室に通って有名になったギタリストもいるからだ

(画像:Wikipedia「スラッシュ(ミュージシャン)」より

ガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト・スラッシュは、教室に通ったり、好きなバンドをコピーしていたことで知られている

楽曲のコピーの勧めについて、スラッシュはインタビューで以下のように語っている

●ギターは完全な独学?

S:いや、始めた頃に自分からレッスンに通ってたよ。単にいじったり、わけも分からずに弾いているよりかは、とりあえず基本的なことは教えてもらった方がいいと思ったし、ギターについて色々と学びたかったからね。

(中略)

独学でやっていく人間にとって、まずレコード・コピーっていうのが1つ目のトレーニングだからね。

それに第一のメリットは、とにかく「耳」が鍛えられるんだ。

耳で一生懸命に聴き取った音をギターのフィンガーボードに移していく…耳が悪かったらどうしようもないけどね。

(文章引用:天才ギタリスト スラッシュ「SLASH TALKS:コピーはメリット?一番は「耳」が鍛えられることさ」75頁より

世界的に有名なギタリストでさえも、初心者のころにはギターレッスンに通っているのだ

楽曲コピーをせずに、ひたすら「地獄の〇〇トレーニング!」みたいな教則本だけやっていればいいかというと、そうでもない

僕がこれまで出会ったギタリストは、「1曲もコピーしたことがありません」という人は1人もいなかった

著名なギタリストや、音楽学校の講師も、ビギナーだったころは好きな楽曲をコピーしていたのだ

ひたすら好きな曲を弾いて楽しむべし

それを繰り返していれば、いつのまにか一つ頭ぬけた存在になっているハズだ

フレーズの引き出しを増やす

「楽器屋で試奏するとき、なにを弾けばいいのかわからない」

上記のことで悩む人はすくなくないハズ

楽曲のコピーをそこそこやっているにもかかわらず、フリースタイルで何も弾けない原因

それは「引き出しの少なさ」にある

おおくの場合、コピーの曲数が少ないのが原因だ

たとえば、英語学習では、単語やフレーズをひたすら暗記し、実際の会話でいつでもポンッと出てくるように訓練する

ギターも同じ

とにかく「このフレーズ、イカすじゃん」と思える演奏を、ひたすらに脳内にストックしていく作業を繰り返す

ギター演奏とは、「フレーズ、音」を使った言語学習に近いものがあるのだ

上達するにつれて、あらたなギターフレーズが頭の中に流れてくるようになる

それをギターに再現することで、完全コピーギタリストから卒業できるっちゅーワケですな

「ハッタリをかます用」のカッコいいフレーズは用意しておこう

弾いている本人は「このフレーズは〇〇の曲のまんまなんだよな」と思っていても、聞いている他人にとっては実は原曲がわからなかったりする

さすがにレッドツェッペリン「天国への階段」のソロを弾いていたらバレバレだが

まずは、かっこいいなと思えるソロフレーズを、ひたすらに暗記していくのが手っ取り早い

楽器店やカノジョの前でカッコよさげなフレーズを弾くためには、だいたい脳内ストックに10~30個くらいあるといいだろう

これは僕の体験談だが、高校生のころの文化祭でギタリスト紹介タイムを設けられ

何を弾けばいいのか全くわからなかったのだが、某曲のカッコよさげなソロフレーズをテロテロと弾いただけで盛り上がった

「君、ギター上手いね!」とか「かっこいいですね!」なんて言われた

が、実際は数曲しかコピーをしたことがないガチ初心者が、ハッタリをかましただけだった…という(笑)

覚えたまんまのフレーズをランダムに演奏するだけでも、十分サマになるってワケだ

少なくとも一瞬だけならハッタリはかませる。そのうちバレるけど…

「ねぇ、なんか弾いてよ」と言われたときに、数分で弾くネタがなくなるという人も、引き出しの少なさが原因

あるいは、「頭の中でフレーズを口ずさみ、それを演奏として表現するチカラがない」かのどちらかである

補足:デカい音にビビらない練習をしておこう

スタジオや楽器店など、アンプから大きな音量を出せる環境

ギター初心者はビビってしまいがちだ

とくに、室内での小さな音量の演奏になれている人は、アンプの音量と他人からの目線にビビってしまいやすい

スタジオで個人練習をしたりするなどの対策をとっておき、人前で演奏するときビビらない練習をしておきたい

効率よく練習する(原因の追求・解決を繰りかえす)

ギターが上達しない原因のひとつに、「効率の悪さ」があげられる

ただ漠然とテロテロと弾いていても上手くならない

たとえば、以下のような「問題解決マインド」を持つと、どんどん上手くなる

●上手く弾けない
→どこの部分でつまづいているのか…を追求する
→どう指を使えばスムーズに弾けるようになるのか、を見極める
 
●ギターソロが弾けない
→具体的に「どこの、どの部分」が弾けないのかの見極め
→弦をおさえる指と、ピックを持つ指がマッチングしているか?
→いきなり原曲のスピードで練習しようとしていないか?

考えず・試行錯誤せずに漠然とトレーニングしているのが上達しない原因である

【どこが原因で(つまずく箇所の把握・つまずく原因の把握)、どう解決するのが適切か】という考え方を持っていると、ギターはどんどん上達する

ギターを効率よく練習するためのアプローチ例

参考までに、僕がギター練習法でもっとも役立ったトレーニング方法を紹介してみる

僕はプロの俳優としても活動していたこともある

舞台本番までの取りくみ方が、実はギター練習にもめっちゃ役立つ

舞台本番までの稽古の段取りには

●台本読み

●大まかに立ってフレーズを発する(荒立ち稽古)

●シーン毎に具体的に煮詰めていく

●大まかに全体を通していく(荒通し稽古)

●シーン毎の微修正

●通し稽古を繰り返す

●本番

というプロセスで本番に望む

ギターやバンド練習も同じ

この取り組みかたが、ギター練習にそっくりそのまま応用できる

●いきなり「パーフェクトな演奏」を目標にしない。まずはざっくり。

いきなり弾こうとしないことが大事

「要所をピンポイントで練習する」ことと、「暗記したら大まかに”立って(楽譜を手放して)”通し練習をする」のがキー

☆第1段階:本読み(楽曲の聴きこみ)

まずは、演奏したい曲をおおまかに分析してみる

フレーズを口ずさめるくらいまで暗記しておきたい

「ここのフレーズは難しそうだな」とか「ここは簡単そうだ」くらいの分析で十分

前述した演劇の稽古手順の「台本読み」にあたる

☆第2段階:大まかに「暗記」する

次に、全体を大まかに「暗記」していく作業に移る

40~50%くらいのクオリティでいいので、楽譜なしで立って弾けるぐらいまで、全体を”だいたいなカンジ”で暗記する

弾けるようにするのではなく、「暗記する」だけでいい

稽古手順の「荒立ち」にあたる

この段階で「パーフェクトに演奏しよう!」などと意気込むと挫折するので注意。40%くらいのクリティで十分だ。

この段階では、弾けるかどうかは問題ではなく、楽曲のムードや流れをだいたいで把握することを目標にする

グズグズな演奏でもOK

立って、楽譜を見ずに1曲を通せるようになるのが目標だ。

立って演奏するほうが気持ち的に楽しいので、できれば立って練習したい

☆第3段回:シーン毎に具体的に練習する

全体のおおまかな流れがわかってきたら、それぞれのパートをより具体的に練習していく

稽古手順の「シーン毎の練習」にあたる

☆第4段階:「通し練習&微修正」を繰りかえす

ある程度、1曲を通して演奏できるようになってきたら、何度も通して練習する。

稽古手順の「通し稽古」にあたる。

何度も通し、つまづいた部分や「ここのパートだけ忘れちゃうんだよな」みたいなピンポイントを復習しつつ、1曲をなんども通し練習しつつ、全体のクオリティをあげていく。

それぞれのパートを弾けるようになってきたら、「1曲通し→微修正」を繰り返すのがコツだ

演劇でたとえるところの「通し稽古→シーン毎の微修正」である

☆第5段階:人に見せられるクオリティに仕上げる

通し稽古を繰りかえし、本番を迎えるまでにできるかぎりハイクオリティに仕上げていく。

もし本番のようなビッグイベントが控えていないのなら、「この箇所だけコピーして楽しみたい!」という部分だけハイクオリティに仕上げ、あとは50%くらいの仕上がり…みたいな取り組みでも問題ない。

ただし、お客さんからお金を頂戴する予定があるのなら、それ相応のクオリティに仕上げること。

また、ライブ本番で100%のクオリティを再現することは難しいので、練習で120%まで仕上げるぞ!…という意識も大事だ。

立って演奏すると楽しいので、ライブステージに立っているような妄想などをしながら、楽しく取り組みたい

補足:ライブの予定があるなら「ステージアクション」の練習は必須

ライブ演奏の予定があるなら、実際にステージアクションをしながら練習すること。

いきなり本番でアクションしながら演奏すると失敗する

スタジオ練習でも、観客がいなくても”全力のステージアクション”をしながらの演奏も練習しておくこと。

ヘッドバンキングしたり、動きながら演奏するとプレイに安定感が失われていることに気が付くことも大事

ケーブルのさばき方、メンバーの移動、ギターソロ時の動線やパフォーマンス姿勢…などなど、やることはギター練習以外にもたくさんある。

モチベーションを生かす(内的なモチベーションを重視する)

ギターを上達させるためのコツは「上達するまでのプロセスを楽しめるかどうか」にかかっている

ギターが上手く演奏できるから楽しい…ではなく、「上達していく感じがオモシロい」という内的なモチベーションを得ることが大事

「ギターが弾けたらかっこいいだろうなぁ。人気者になれるかも…?」

そう思い立ち、ギターを手にする人は多い

しかし、なかなか上達せずにモチベーションを下げてしまう…という人もいるだろう

外的な評価のみをモチベーションとしてしまうと、はやい段階で挫折する

評価はあとからついてくる。追い求めるものではない。

「外的評価」のみを求めると挫折しやすいので注意

ギターを楽しめない人は、「ギターが上手に弾けるようになった未来で得られるメリット」にしか注目できていない

ギターが上手くなれば、人から褒められたり、モテたり、上手くいけば仕事につながることもある

しかし、そういう外的なモチベーションばかり追い求めていると、「ギターを上達するプロセス」に目が向かなくなってしまい、ギターを弾くのが楽しめなくなってしまう

人間の「やる気・モチベーションの種類」について、『スポーツメンタルの科学』では以下のように解説されている。

以下、「スポーツメンタルの科学」より、モチベーションについての引用↓

【やる気は3つに分けられる】

やる気は大きく分けて、1:テンション、2:自己効力感、3:モチベーションの3つに分けられ、それぞれ継続する時間が異なります。

1:テンションは、身体を動かしたり叫んだりすることで、一瞬でやる気を高められる反面、継続時間が短く、数分程度が一般的です。

2:自己効力感とは、何かの目標に対して「できる!」「できそうかも!?」という気持ちのことです、

テンションより、やる気が高まるまでに時間がかかりますが継続時間は長くなります。

一般的に目指している目標を達成するまではやる気が継続することが多いようです。

3:モチベーションは、「どうしてこの競技をしているのか?」という、やる気の本質的なことに結びつきます。

自己効力感と同様にやる気は一瞬では上がりませんが、最も継続時間が長くなります。

そしてモチベーションは、外発的なものと内発的なものに分けれられます。

「外発的モチベーション」とは、外から与えられる報酬によって湧き起こるもの。

例えば、優勝すれば賞金がもらえるとか、旅行に連れて行ってもらえるなどです。

もう一方の「内発的モチベーション」は、このような報酬がなくても、自分の内面から湧いてくるエネルギーの源となるものです。

(文章引用:スポーツメンタルの科学「やる気の1つ【内発的モチベーション】」40頁より

ギターを楽しく上達していきたいなら、「モテたい、認められたい、褒められたい、憧れ」なんていう外的モチベーションや社会的評価は、一旦は置いておいたほうがいい場合もある

ちなみに、ギターの神様といわれるエリック・クラプトン氏は、ギターをはじめたキッカケは「モテたかったから」だそうだ

また、人気漫画「スラムダンク」の主人公・桜木花道も、バスケをはじめたキッカケは『ヒロインの気を引きたかった』というものだった

両氏ともにキッカケは外的モチベーション

だが、いつのまにか行動の動機が「好きだからやる(内的モチベーション)」になっている…という点は共通している

キッカケは外発的モチベーションでもOKだ

しかし、それ一方になってしまうと内発的モチベーションが活性化されず、ギターを挫折しやすくなるなどのリスクも生まれやすい

いずれにせよ、どこかのタイミングで「ギターってマジで楽しい!」と思える取り組みに切りかえるのが大事だといえる

ギターを上達させるには「楽しむこと」を最優先にすべし

ギターを上達させるには、ギターをプレイするという行為そのものを楽しむことが大事

上達させるには継続するしか方法がない。これが現実

だったら、楽しんで練習したほうがいいに決まっている

つまらないと感じながらイヤイヤ練習するのと、楽しみながら練習するのでは、上達スピードに天と地ほどの差がうまれる

僕が通っていた音楽学校では、放っておいてもギターを弾き続けるヤツと、宿題があるからイヤイヤ取り組んでいるヤツの2つの人種がいた

うまくなるヤツは、圧倒的に前者だ

●ギターを楽しくするためのコツ

では、ギターを楽しむためにはどんなことが大切になるのか

僕がやってきたことをリストアップしてみる

ギターをエンジョイするためにやりたいこと

●外的モチベーションばかり追い求めない

●好きな曲をプレイする

●「このフレーズを弾いてみたい!」と思える楽曲を探す

●「楽しいと感じる部分はどこか」を探る(僕の場合はギターソロでした)

●好きなギタリストを発掘する(そのギタリストが好きなギタリストを研究する…というループ観を持つ)

●抱えていて”アガる”ギターを選ぶ

●ギター仲間を作る、バンドを組む(コミュニティに参加する)

●演奏を発表する場を設ける

ギターが早く上達する方法|まとめ

ギター歴20年の僕が「ギターを上達させるための方法」を体験談にしつつ紹介してみた

なかなかマニアックなことを書いてしまったが…

当記事に書いてあることを実践すれば、すくなくとも楽器店の試奏やライブハウスで注目されるくらいのレベルには到達できるハズだ

当記事に書いたことをまとめると、以下のようなものになる


【ギターが早く上達する方法|まとめ】

●楽曲のコピーをしまくる

→「楽しそう!弾いてみたい!」と思える楽曲を探し、とにかく数をこなす
 

●フレーズの引き出しを増やす
→コピー曲数を増やし、ギターフレーズのネタを脳内に蓄積する作業をくりかえす
 

●効率よく練習する
→「どこでつまずいているか」と「どうやったらスムーズに演奏できるか?」…と考えながら練習する
 

●プロセスを楽しむ(内的モチベーションを生かす)
→「いいね数、評価、モテたい、注目されたい、認められたい」という外的モチベーションの沼にハマりすぎないこと。
→自分の中からうまれる「これを演奏したい!」という気持ちを大切にする。
 

●楽しむ
→自分の中にある「内的モチベーション」をベースに取り組んでいく。
→自分の「好き、楽しい、面白い、興味深い」がうまれるポイントを知る。
→目標、コミュニティ、発表の場を設けてみる
 

ひとつだけ断言したい

それは、「楽しめないと継続できない」ということ

上達してスラスラ弾けるから楽しめるようになる…というわけではない

上達していくプロセス自体を楽しむから、結果的に「いつの間にかうまくなる」のだ

未来をイメージすることは大事

しかし、今を楽しもうとするキモチはもっと大事である

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