バス釣りのベイトリールで右ハンドルと左ハンドル、どっちを選べばいいの?

バス釣りのベイトリールを選ぶ人の中には、

「ベイトリールのハンドルって、右と左、どっちがいいの?」

と悩んでしまう人もいるかと思います。

バス釣りで使用されるベイトリールには、右ハンドルと左ハンドルの2通りが存在し、それぞれメリット・デメリットがあります。

完全に無知な状態で適当に選んでしまうと失敗しやすいため、ハンドル選びは少し慎重になる必要も。

この記事では、バス釣りのベイトリールで「右と左のハンドル、どっちを選べばいいの?メリット・デメリット」について、僕個人の体験談を含めたものを書いていきます。

※右利き、右投げであることを前提に書いていきます※

※村田基に個人レクチャーを受けた際の内容も含まれています※

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バス釣りのベイトリールで右ハンドルと左ハンドル、どっちを選べばいいの?

冒頭でもお伝えしましたが、正直なところ「個人差」なので、正解はありません。

これはあくまで僕個人の意見になりますが、いきなり結論をお話すると、

どっちもアリ。お好みで!

になります。

しかし、ある程度の傾向やメリット・デメリットはあるので、購入時の参考にしてみてください。

まずは予備知識として、右ハンドルと左ハンドルのメリット・デメリットを挙げてみます。

※右利き、右投げの場合※

【ベイトリールの右ハンドルのメリット・デメリット】
 

-メリット-
●キャストが安定する
●利き手でハンドルを回すことが出来る
●利き手で強引にハンドルを回すことが出来る
 

-デメリット-
●キャスティング後にグリップを持ち替える必要がある
●ファイトを利き手で行えない
●ルアー操作を左手で行うことになる(底物系・ワームの釣りなど)

【ベイトリールの左ハンドルのメリット・デメリット】
 

-メリット-
●キャスト時に持ち替えなくても良い
●利き手でルアー操作を行える
●利き手でフッキングできる
 

-デメリット-
●バックハンドキャスト時、左手の支えが困難
●フッキング時に左手に力を入れにくい
●キャスティングが安定しにくい

利き手をどう使うか?

がポイント。

キャスト感やファイトなどに関しては、そのハンドルに対しての熟練度も関係するため、ぶっちゃけ個人差だったりする。

ベイトリールの右ハンドルのメリット

利き手でハンドルを回すことが出来る

右ハンドルの場合、ハンドルを利き手で回すことができます。

そのため、スピナーベイトやクランクベイトといった巻物ルアーを安定してリトリーブすることが可能。

左ハンドルでも慣れ次第では安定して巻けるのですが、訓練しないとロッドの穂先(ティップ)がブレやすくなるといったデメリットも出てきます。

巻き取り時にロッドティップがブレないことで、ルアーが水中でブレにくくなるので、ルアーアクションが安定します。

利き腕で強引にハンドルを回すことが出来る

フッキングしたりファイトしたりといった動作には、ハンドルを握っている手にも力が必要です。

例えば、ヘビーカバーからデカい魚を強引に抜くには、ロッドパワーだけでは限界があったりします。

重い物体をリフト(持ち上げる)際は、ロッドを握る腕だけでなく、ハンドルを握っている腕も使う必要があるため、右ハンドルを使用するとヘビーカバーから魚を引っ張り出しやすくなるのです。

これまた左ハンドルにも同じことが言えるんですけど、利き手でハンドルを握っているのと、逆の手でハンドルを握っているのでは、リフティングパワーにかなり違いがあると感じます。

レフトハンドルでヘビーカバーからバスを抜こうとすると、利き腕(ロッドを握っている手)のみで抜こうとしがち。

左ハンドルを使い始めた初期の頃は、カバーからバスを引っ張り出すことができなくてトラブルが頻発した…といった失敗談も。

ベイトリールの右ハンドルのデメリット

キャスト後に持ち替える動作が必要になる

右ハンドルの場合、キャスト後にロッドを左手に持ち替える必要があります。

この動作を”手間”と受け止めるか、”リズム”と受け止めるかは個人差があると思いますが、僕的には手間だと感じます。

オカッパリだと手間に感じにくいのですが、レンタルボートに乗ってテンポよく巻物ルアーを投げまくっているような時に、手間だと感じがち。

短時間にキャスト数を1回でも多く刻みたいなら、右ハンドルではなく左ハンドルの方が効率が良いと感じます。

右ハンドルは、ルアーの巻き取りとキャスト精度は安定するけど、キャスト数を刻みやすくはない…といった印象です。

底物系・ワーミング操作を利き手で行いにくい

右ハンドルではパーミングを左手で行うため、ルアー操作は必然的に左手で行うことになります。

利き手でない方の手を使うと、ちょっとした違和感やアタリを感知しにくかったり、ルアー操作が雑になりがち。

が、テキサスリグやラバージグなどの底物系ルアーは、「右手で操作して、左でハンドルを回す」といった操作方法もあるため、上記の限りではありません。

●ワーム操作は、「右手でロッドを持ち、左手でハンドルを回転」

例えば、”霞ヶ浦の鬼”と呼ばれる赤羽修弥氏は、右ハンドルを使用した「右手操作、左手ハンドル」というテクニックを使用することでも知られています↓

●赤羽修弥のテキサスリグ道場 :第3回(全5回)テキサスリグのミスを減らすタックルセレクト

その他、田辺哲男氏や菊本俊文氏なども、右ハンドルリールで「右手操作、左手でハンドル操作」をしてます。

僕個人としても、右ハンドルで底物ワーミングを行う際は、「右手でロッド操作、左手でハンドルを回す」というテクニックを使用することもあります。

疲れたら左手でロッドを持ったり、ルアーを着水させた後の1~2アクションまでは右手でロッドを持つ…みたいな変則的な使い方も。

なので、必ずしも「右ハンドルだから底物系はダメ」というわけでもなかったりする。

人によっては、右ハンドルはデメリットになりにくかったりするのです。

利き腕でファイトを行えない

右ハンドルは、ファイトを左手で行います。

50cmオーバーのバスともなると結構な引きになるため、人によってはファイト中に持っていかれそうな感覚を味わうこともあるかもしれません。

これは僕個人の体感ですが、大体同じようなサイズを右ハンドルと左ハンドルで掛けた際、楽にファイトできるのは左ハンドル。

利き腕でロッド操作をしたほうがファイトは安定すると感じます。

カバーからバスを引き抜く力は右ハンドルの方が優位ですが、ファイト自体は左ハンドルの方が安定しているかな…?といったところです。

ベイトリールの左ハンドルのメリット

ロッドの持ち替えが不要

左ハンドルの場合、1.2フィンガーキャスト、1.2フィンガーパーミングなら、キャスト後に持ち変える必要がありません。

キャスト後に右手のみでパーミングを変更できるので、手返しよくキャストを行えるのがメリット

「片手で握り方を変えるって、どうやってやるの?」という人は、以下の動画でメガバスの社長が実践しているので観てみてください↓

【関連動画】メガバスのシャチョーのパーミングテクニック

また、ロッドの持ち替えが不要になることによって、以下のようなメリットも生まれます。

●着水直後のバイトに対処しやすい

●キャスト数を刻みやすい

バス釣りでは意外と着水直後のアタリが多いので、左ハンドルを使うことで咄嗟のバイトに対処しやすくなります。

また、キャスト後にロッドを持ち替える手間が省けるため、細かいキャストを数多く刻めるのもメリットです。

利き腕でルアー操作を行える

利き手でルアー操作を行えるのも、左ハンドルを使用するメリットの1つ。

打ち物・底物系ルアー(テキサスリグ、ラバージグ、ライトリグなど)は、繊細な操作を求められることもあります。

細かい操作は利き手の方が行いやすいので、左ハンドルはワーミングの釣りとも相性が良いのです。

僕個人の体感としても、右手でロッドを持っていた方が、ボトムの形状やアタリを感知しやすいと感じます。

利き腕でフッキングできる

左ハンドルの場合は、フッキング動作を行う際のメインとなるのは右腕になります。

利き腕でガツン!とフッキングすることができるのは、左ハンドルを使用するメリットと言えます。

…が、僕は左ハンドルを使用すると、つい利き手だけでフッキングしがちなので、しっかり掛からないこともあったり。

左ハンドルのデメリット

バックハンドキャスト時、左手の支えが困難

左ハンドルの場合、バックハンドキャスト時に左手を使うことができないため、キャストが不安定になりがちです。

ただこの点に関しては、ロッドの下部(グリップエンド)を支えるタイプのキャスト法で解決できるため、人によっては気にならない部分かもしれません。

ちなみに僕はバックハンドキャストが苦手ですが、左ハンドルだとより決まりにくくなります(笑)

フッキング時に左手に力を入れにくい

フッキング動作の基本は、実は利き腕。

右ハンドルを使用していた場合でも、フッキング動作にはリールグリップを握っている利き手がメインだったりします。

なので、左ハンドルの場合は、フッキング時に左手に力が入りにくい。

が、これも慣れと熟練度次第なので、人によっては関係ないかもしれません。

僕の場合は、右ハンドルの方がフッキングが安定し、左ハンドルの場合はフッキングパワー不足なのか、バラしが多め。

キャスティングが安定しにくい

左ハンドルは、オーバーヘッドキャスト時にハンドルが下に来るため、キャストが不安定になりがち。

サイドキャスト時にも同じことが言えます。

…が、これも慣れと熟練度次第なので、練習でどうにでもなる部分。

左ハンドルでも超ピンポイントにキャストを決める人はたくさんいるので、好きなハンドルを選びましょう。

補足:スイッチヒッター

「野球でスイッチヒッターだった場合は、右でも左でもどっちでも対応できる」という話を耳にしたことがあります。

亀山ダムのスーパーロコアングラー・川島勉が語っていた言葉ですが、彼は左ハンドルで鬼のようなピンポイントキャストを決めまくる猛者として有名。

彼曰く「好きなハンドルを使って遊ぼう」とのこと。

好きなハンドルを使って、楽しくバス釣りをしましょう!

まとめ:バス釣りのベイトリールの右ハンドルと左ハンドルは、目的やスタイル、好みで選ぼう

ベイトリールの右ハンドルと左ハンドル、どちらを選べばいいかわからない人に向けて色々と書いてみました。

僕は右も左もどちらも使うタイプなので、気分で使い分けて遊んでいます。

バス釣り初心者の場合でも、「〇〇さんに憧れているから左が良いなぁ」と思っているなら、左ハンドルから入ってみるのも良いかと思います。

個人的には右ハンドルから入ることをおすすめします(キャストがしやすいため)。

まずはこの記事に書いてあるメリット・デメリットを参考にして、お好みのハンドルのベイトリールを選んでみてください。

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