バス釣りにおける、ハードルアーとワームの使い分けについて書いていきます。
もくじ
【初心者向け】バス釣りにおける、ハードルアーとワームの使い分け
一般的に両者の使い分けとして言われているのは、
「活性が高いからハードルアー」
「バスをサーチするためのハードルアー」
「活性が低いからワーム」
「スレている・ハイプレッシャーだからワーム」
こんな感じです。
大まかに言うと大体合っているのですが、個人的な体験からくる意見を言わせて頂くと、これだけを意識していても釣るのが難しいと感じます。
ハードルアーとワームの特性を知っておくと便利
ハードルアーとワームの使い分けを知るためには、大前提として両者の特性を知っておく必要があります。
ハードルアー・ワームともに様々な種類がありますが、超大まかに特性をあげると以下のような感じになります。
●アピール力が高い(高いものが多い)。
●釣りのテンポが速い。
●バスの”食性”以外の本能に訴えかける能力が高い。
→威嚇、恐怖心、縄張り意識、競争心、反射など(生存本能、防御反応、防衛反応など)。
●生餌(ミミズなど)に似ている。
●バスの”食性”を刺激する能力が高い。
●釣りのテンポが遅い。
ハードルアーの方が、バスの競争心や威嚇、縄張り争いや反射などなど、食性以外の本能に訴えかけるようなイメージ。
逆にワームは、バスの食性に訴えかけるような特性だと言えます(使い方次第で変わってきます)。
なので、ハードルアーを”バスの餌”だと思って使うと思うように釣れませんし、魚に食欲が無いのにワームを使っていても思うように釣れません。
使い分け方の例:どんなときに、どっちを出せばいいの?
ハードルアーとワーム、どちらも”擬似餌・ルアー”ではありますが、その使い方には大きな違いがあります。
前項で挙げた”ルアーの特性”を把握した上で、以下のような感じで使い分けていくとわかりやすくなります。
2:活性によって変える
1:狙うポイントを目安にする
ハードルアーとワームを使い分けるときは、狙うポイントを目安にするとわかりやすくなります。
特に「引っかからないルアーを選ぶ」という部分を目安にすると、ルアーの使い分けがシンプルになっていきます。
例えば、障害物が多い場所を狙うとき。
障害物が多い場所を狙うときは、フック剥き出しのハードルアーでは引っかかりやすくなります。
そのため、針先を隠すことができるワーム(テキサスリグなど)の方がポイントを狙いやすくなります。
クランクベイトやスピナーベイトなどもハードルアーの中では根がかりしにくい方ではありますが、テキサスリグのような針先を隠せるリグに比べると引っかかりやすいです。
ルアーを根がからせてしまうと1発でポイントを荒らしてしまうため、引っかからないルアー(根がかりしにくいルアー)を使うことを意識すると、自ずとハードルアーとワームの使い分けもできるようになっていきます。
「どっちを使うか?」ではなく、『どっちが(どれが)根がかりしにくいか?』を意識するだけでも釣りがシンプルになっていきます。
●狙うポイントの広さも目安になります
ポイントが広い場所を大まかに探っていきたいなら、ハードルアーの方が効率的です。
ワームは食わせる能力は高いルアーですが、誘うのに時間がかかりすぎるため、広い場所を短時間で効率的に探るような使い方には不向きと言えます。
そのため、広い場所を短時間でササっと探りたいようなときは、ハードルアーの特性である「アピール力の高さ」を利用していくのが効果的・効率的です。
補足:釣り場の熟練度にもよります
例えば、一見広くて何もないような場所でも、そのフィールドに通い込んでいる釣り人なら「実はあそこに岩が入っているんだよね」といった感じで、バスの着き場となるピンポイントを把握してたりします。
そのため、釣り場に対する熟練度次第では「広いエリア=巻物(ハードルアー)を使って探る」というセオリーは当てはまらないこともあります。
もしバスが着きそうなピンポイントを知っているのなら、「探る」よりも「そこに居るバスを食わせる」意識を持つと良いでしょう。
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2:活性を目安にする
ハードルアーとワームを使い分けるためには、その日・その瞬間のバスの活性を意識するのが大事だと僕は考えます。
”活性”とは、バスの体調のようなものです。
活性が高ければバスは果敢にルアーを追いかけますし、低ければ元気なくジっとしています。
活性を目安にして、
●勢いよく追いかける元気がないようなら、ハードルアー・ワームに関係なくゆっくり誘ってみる。
●元気にアタックしてくるなら、ハードルアーを数多く投げる。
●”食性”以外を刺激した方が食ってくるならハードルアー。
これはあくまでも目安ですが、こんな感じで使い分けるのも1つの方法だと言えます。
それと、これは僕個人の意見ですが、バスの活性を知りたいときは、以下のような要素をバスに問いかけていくようにしています。
●速いスピードの物を追えますか?
●ガンガン食っちゃいますモードですか?
●ダルダルでやる気がない感じですか?
●ゆっくり動くもの、目の前でちょこちょこ動くものにしか反応できませんか?
もし、何を投げても食ってくるようなアゲアゲモードであるなら、ワームを使ってネチネチと時間をかけて誘う必要はありません。
アピール力の高いハードルアーを数多く投げていったほうが、バスと出会える確率が上がるからです。数打ちゃ当たる。
しかしバスに全く食い気・ヤル気がないのであれば、ワームを使ってスローにスローに釣りをしたり、ハードルアーを使って食性以外の本能に訴えかけるような釣りをしていきます。
「ハードルアーとワーム、どっちがいいか?」ではなく、『どう狙うか?どう釣るか?』の意識が大事だと僕は考えています。
まとめ:バス釣りのハードルアーとワームの使い分けは、『狙うポイント』と『活性』を目安にするとわかりやすくなります。
バス釣りでハードルアーとワームを使い分けるなら、両者の特性を理解しつつ、『狙うポイントと活性』を意識すると良いでしょう。
また、「どちらを使うか?」の二極化的な考えではなく、バスの体調や狙うポイントに対して『どう狙うか?』といった意識を持つと、もっとバスは釣れるようになります。