インプレ|シマノ「バスワンXT」。ハイクオリティ&ハイコスパ!バス釣りビギナーに◎

メタニウムDCのサブ機として購入してみた、シマノ「バスワンXT

「これ、メインあるんちゃう?」とすら感じさせるほど扱いやすく、そして使っていて”楽しい”リールです。

今回は、低価格リールとして人気の高いシマノ「バスワンXT」をインプレしていきます。

インプレ|シマノ「バスワンXT」。ハイコスパ&高品質なベイトリール

これが今回インプレする、シマノ「バスワンXT」

キャストフィールが爽快な「遠心ブレーキシステム」と、どのようなルアーにも対応する懐の深さが魅力の「THE・万能」ベイトリールです。

バスワンXTを大まかに説明すると、以下のようなものになります。

☆チェックポイント

●ベイトリール初心者でも扱いやすい。

●多くのルアーに対応する懐の深さ。

●価格がめちゃくちゃ安い。

使えば使うほど色々な可能性を見せてくれる、まるで”スルメ”的なリール。

バスワンXTは、「巻物よし、打ち物のピッチングよし」といった感じで、どんな釣り方にも対応してくれる万能リールだと感じています。

シマノ「バスワンXT」のスペック

商品名ギア比最大ドラグ力自重スプール径/幅ラインキャパシティ(ナイロン)最大巻上長ハンドル長ベアリング数/ローラー価格
バスワンXT150(右),
151(左)
7.25.0kg210g34mm/22mm12lb-130m,14lb-110m,16lb-10077cm84mm4/1¥9,500

●同梱品

同梱品は、メンテナンス用のオイル、予備のブレーキカラー、取扱説明書とパーツリストです。

●実際の重量

実際の重量を計測してみると、ピッタシ210g

さすが世界のシマノ、細かい部分まで精密にしっかり作り込まれているのがわかります。

スピナーベイトやクランクベイトなどの巻物ルアーから、ラバージグやワームなどの操作系の釣りにも合わせやすい重量となっています。

インプレ|バスワンxtの外観、デザイン

ボディ上から見た姿。

少し見にくいかもしれませんが、細やかにラメが入っているのが特徴のボディデザインです。

賛否両論ある”ラメ・フレーク”の存在ですが、個人的には好きです。

太陽光に当てると、とても綺麗に輝いてくれます。眺めて楽しめます。

ボディ真横。

遠心ブレーキシステムのため、ダイヤルメモリのようなパーツはついていません。

ブレーキ調整をする場合は、この部分をパカっと外して行います。

ハンドル側から見た姿。

ブラックベースのボディと、各パーツに採用されているゴールドカラーのコントラストがカッコいいです。

いろいろとカスタムすると、全体の印象がガラっと変わりそう。

ドラグはクリック式で、回すとクリクリと音を鳴らします。微調整可能なのが嬉しい。

ハンドルノブも高級感があり、品質の良い感じのゴムが採用されています。

握り心地が良いため、巻物ルアーを巻いているときにも気分が良い。

ボディ全面からの姿。

パッと見は尖っていて痛そうな印象があるかもしれませんが、痛みなど全く感じません。

むしろその逆で、長時間握っていても疲労感を感じにくい絶妙なボディ形状になっています。

スプール周り

スプールへのアクセス・サイドプレートの開閉は、ボディ下部の「OPEN」スイッチをズラすことで可能になります。

「OPEN」スイッチをズラして開けると、こんな感じでパカっとカバーが外れます。

釣り場でブレーキ調整する際は、サイドカバーを落とさないように注意が必要です。

ブレーキ調整は、ブレーキシュー(コマ)を手動でON・OFFにすることで可能になります。

上に押し上げればオン、下げればオフになります。

ワンタッチで簡単に調整できますが、勢いあまって「ON」より更に押し上げてしまうと、コマがスポっと抜け落ちることがあるので注意。

ラインを巻きつける「スプール」部は、こんな感じです。

コンクリートなどに落としてしまうとヘコんでしまうことがあるので、単体での取り扱いには注意が必要になります。

が、バスワンXTはそこそこ頑丈なスプールなので、取り扱いにはそこまで神経質にならなくても大丈夫です。

バスワンXTのスプール径は34mm

バス釣りにおいて、最も色んなルアーに使いやすいサイズと言われているのが34mm。

バスワンXTは、やや軽量なルアーから重量級のルアーまで、多くのルアーを扱えるスプールサイズとなっています。

スプール重量はブレーキシステム込みで14g。

同価格帯のライバル機種である、ダイワ「バスX」とアブガルシア「ブラックマックス」のスプール重量が約18gであることを考えると、この重量はかなりのアドバンテージ。

スプールは、軽くなるほど軽量ルアーが投げやすくなり、重くなるほど大きなルアーが投げやすくなる…といった傾向があります。

バスxとブラックマックスの2台との使用感を比較したときも、バスワンxtの方が小型ルアーに対するレスポンスが良いと感じます。

実釣インプレ|シマノ「バスワンXT」。バス釣り初心者でも扱いやすいハイコスパ・高品質なエントリーモデル!

この項目では、実際に「バスワンxt」を使ってみたインプレッションを紹介します。

シマノ「バスワンXT」の大まかな印象は、以下のとおり。

☆チェックポイント

1:ブレーキが優秀

2:握りやすい形状とサイズ

3:色んなルアーを投げやすい

1:ブレーキシステムが優秀

バスワンXTはブレーキ調整に癖がありません。

そのため、誰でも簡単にルアーを投げることができる作りになっています。

遠心ブレーキ特有ともいえる、スコーン!と抜けるようなキャストフィールが楽しめます。

また、だいたい9g以上のルアーならどんなものでも扱えるため、これからベイトリールを使ってみたいと思っているバス釣り初心者さんにもGOOD。

トラブルを起こしにくい、やや強めのブレーキ感

バスワンXTは、ブレーキがやや強めに設定されているような印象です。

ブレーキカラー1個ずつのブレーキの掛かりかたが少し強めなので、ブレーキ調整に慣れていないビギナーにも取っ付きやすい作りになっていることがわかります。

「大体2〜3コマONにしておけば、あとはイジらなくても大丈夫!」というような感じでしょうか。

ブレーキの掛りがやや強いため、バックラッシュなどのトラブルも起きにくいような設定になっているようです。

このブレーキ調整感がとても良いんですよね。オモシロイ。

お手軽に設定できるのに、遠心ブレーキ特有の”抜けるようなキャストフィール”を味わえるので、使っていてとても楽しい( ^ω^ )

シマノ「バスワンxt」のブレーキ設定例

「バスワンxt」には、6つのブレーキパーツがセットされています。

ブレーキパーツ(ブレーキシュー)を上下にすることで、ブレーキのON/OFFを切り替えることができます。

ブレーキ設定の例としては、僕の場合はブレーキ2つをオンにしています。

細かい微調整はメカニカルブレーキで行うようにしています(スプールがガタつくかどうか…のギリギリな部分)。

サミング技術がある人なら、ブレーキ0~1個オンでも十分に楽しめるはずです。

キャストが苦手な人は、ブレーキカラーを3~4個オンにすると、ほぼトラブルなく扱えます。

向かい風には3~4で。

※補足:取扱説明書では、初心者の場合は6個全てをオンにしろ、と記載されています※

2:疲れにくいボディ形状!握りやすいサイズ感

バスワンXTはボディサイズがやや小さめ。

また、長時間握っていても疲れにくいボディ形状になっているため、使っていてストレスを感じにくい作りです。

パッと見は、少しとんがっているような感じで痛そうな印象がありますが、実際に釣り場で長時間かけて握ってみると、痛みを感じることはありません。

かなり握りやすい形状になっていることがわかります。

ミディアムパワーのロッドからヘビーロッドまで、どのようなタイプのロッドにも合わせやすいサイズ感・形状でした。

3:さまざまなルアーがマルチに使える作り

シマノ「バスワンXT」は、9~25g程度のルアーを快適に投げられます。

この重量帯はオカッパリで使う頻度が高いとされているレンジ。

オカッパリではさまざまなルアーを扱うことになりますが、そういったシーンでも使い勝手がよかったです。

ミディアムパワーのロッドに合わせやすく作られているんじゃないかと感じます。

たとえば、ミディアムパワーで人気の、シマノ「ゾディアス166M」に載せてみると、下は9g、上は1オンス!といった感じで、オカッパリの何でも用タックルとして便利に使えます。

バスワンXTは、バス釣りに使う汎用性の高いロッドに載せると、オカッパリの釣りがめちゃくちゃ快適!

「おかっぱりバーサタイルな釣りをやりたい!」という人におすすめです。

気になるポイント:釣り場でサイドカバー開閉が面倒

シマノ「バスワンxt」は、ハイコスパ&高品質が揃っているスグレモノ。

しかし、実際に使ってみて不満を感じたところもありました。

そのひとつにあげられるのが、「サイドカバーの開閉」です。

サイドカバーの開閉が煩わしいし、怖い…

サイドカバーを開けるには、ロッドに装着したまま「OPEN」を押さなければなりません。

しかし、ロッドの形状によっては開け閉めのスイッチがとても押し辛いんですよね。

また、外したサイドプレートを落とさないようにしなければならないのにも気を使います。

湖にうっかり落としてしまったら即アウトです。

この点については、現場でかなり気をつけなければならないポイントでした。

正直、ブレーキカラーを調整する際のカバーの開閉はとても面倒…。

また、スっと滑らかに開け閉めできるのならまだマシなのだが、ガシッガシッといった感じで閉めるのに手こずったりすることもあります。

急いでいるときなどは、たま〜にイラっとしちゃいます(^ ^;)

ブレーキカラー数の調整にし辛さに関しては、ちょっと面倒に感じる仕様だなといった印象です。

この点については、エントリーモデルとしても人気のあるシマノ「SLX MGL」のほうがすぐれているかな、と。

SLX MGLはサイドカバーの開閉に気を使わなくてもいい作りなので。

各ルアーの投げやすさについて。使用感インプレ

この項目では、各ルアーの扱いに関してもう少しくわしくインプレしていきます。

スピナベ、バズ、チャターベイト

1/4oz程度の小型のスピナーベイトは、そこそこ軽快に扱えます。

オーバーヘッドキャストを使った遠投、近距離へのピッチングも問題ないレベルで扱うことができます。

ピッチングは、後半の伸びの悪さが気になりますが、実用面で言えば気にならないレベル。

サイドキャストなどでピンポイントを狙うには技術が必要になる部分もありますが、慣れ次第で快適に投げることができる重量帯です。

3/8~1/2ozのスピナーベイトは、とても快適です。

遠投もしやすく、それでいて近距離のピッチングも行いやすいです。
3/8ozは、キャスト後半の伸びの悪さが気になるところではありますが、実際の使用にはほとんど影響がないレベルです。
1/2ozはキャスト後半も伸びていくような印象で、遠投・中距離・近距離、どれも全てストレスなく行えます。

5/8〜3/4oz程度のやや重いスピナーベイトは、キャスト自体はかなり気持ちよく行えます。

ただ、このあたりの大きさのスピナベになってくると、ハイギア特有の「巻き重り」が気になり始めます。
バスワンXTはハイギアなので仕方ないところではありますが、人によっては巻き重りがストレスに感じでしまう人もいるかもしれません。

ただ、巻き重りはハイギアのメリットともなる部分なので、個人の好みにもよるかと思います。

もし巻き抵抗の強いルアーを使う予定があるのなら、ハンドルを84mmから90mmなどの長いものに変更するなどして対処していくことをおすすめします。

クランクベイト

6g~7g程度の小型クランクベイトもしっかり投げることができます。

ただ、サイドキャストすると、狙った場所よりズレてしまうことが多くなるため、小型クランクを投げる場合はキャスト技術が必要になってきます。

普通にポーンと遠投する分には問題なく飛ばせます。

9~10g程度の、ダイワ「ピーナッツ2」などのクランクベイトも気持ち良く扱えます。

このくらいの重量になってくると、ピッチングでも飛距離が伸びてきます。

遠投、サイドキャスト、ピッチングなど、どのようなキャスティングでも心地よくルアーを投げることができます。

12g~17g程度の少し重いクランクは、カッ飛んでいきます。

全てのキャスティングにおいて、問題と感じるような部分はありません。

ミノー、バイブレーション

8cm程度の小型ミノーや、11cm程度のやや大きめのミノーも快適に扱えます。

11cm程度の重心移動システムが入っているミノーなら、かなり飛距離を出すことができます。
大体、平均して45〜55mくらいは飛ばすことができます。

バスワンXTはリール重量が210gと平均的な重さ。

ミノーのジャーキングなどを使った釣りでは、リールの重さが障害となりやすいですが、特にそのような印象は感じられませんでした。普通に快適にジャーキング操作を楽しめます。疲労感もそんなに感じません。

10~18g程度のバイブレーションプラグは、とても遠投しやすいと感じます。

ブレーキカラーを2〜3個オンの状態だと、平均して50m程度。ブレーキ1個オンの状態だと55m程度くらい飛ばせます。

バイブレーションプラグはハイギアリールと相性が良いということもあり、とても快適に扱うことができるルアーだと感じました。

トップウォーター

7g程度の軽量なポッパーやペンシルベイトは、やや投げにくい印象です。

オーバーヘッドキャストなら投げることはできますが、そんなに飛距離は出せません。

サイドキャストもズレやすく、ピッチングもキャスト弾道が浮いてしまうため、お世辞にも”快適”とは言い難い…といった感じです。

しかし、ダイワ「スティーズポッパー70F(約12g)」のような、やや重量のあるポッパーやペンシルベイトなら、かなり快適に投げることができるようになってきます。

12g程度の中型サイズのポッパーやペンシルベイトは、遠投もきき、サイドキャストも決まりやすく、それでいてピッチングも低弾道で行えます。

中型・大型ハードルアー

20~28g程度のやや大きなクローラーベイト(羽モノ)なども、かなり快適に投げられます。

ロッドとの兼ね合いもありますが、1oz~2oz程度の大型トップもストレスなくキャストが楽しめます。

2ozを超える大きなルアーはそこそこ扱えますが、やや頼りない印象も感じます。

重たいルアーを投げるには、スプールのレスポンスが良すぎてしまい、バックラッシュを起すリスクも高い感じです。

バックラッシュを起こさないようにするためにブレーキを締めると、今度は飛距離が出なくなるので、ビッグプラグの扱いは、「△〜◯」といったところでしょうか。

レイドジャパン「ダッジ」など、1オンス程度のルアーなら、全く問題なく扱えます。むしろ気持ち良いくらいのキャストフィールを楽しめるでしょう。

ライトリグ、ワーミング

4~5インチ程度のワームを使ったリグの扱いは、かなり不得意な分野だと感じます。

そこで、なんとかライトリグのような、軽量ルアーの扱いを向上できないかと工夫したのですが…正直”微妙”でした。

たとえば、「ラインを細く、スプールに浅く巻いた状態+ブレーキは0〜1」といったセッティングでも、かなり扱いにくい印象。ピッチングは弾道が浮いてしまい、なおかつ後半の伸びに欠けるような使用感です。

「スモールラバージグ4.5~5.5g+トレーラー」

「5.75~6.5インチワームのネコリグ」

「4~5インチワーム+7g程度のシンカーのヘビーダウンショット」

…などなど、ルアーの合計重量が9g以上になるリグなら、問題なく扱えるようになります。

やや強めのワーミングには◎

バックスライドワームのノーシンカーリグや、5~14g程度のテキサスリグ・ラバージグに対する相性は最高

遠投もできますし、近距離のピッチングもしやすいです。

ルアー重量が10gを超えるとスプールの立ち上がりが急激に良くなるような印象があります。

そのため、ライトラバージグやライトテキサスなどにも相性が良いリールだと感じました。

もしワームを使った釣りにバスワンXTを使うなら、テキサスリグやラバージグ、大きめのネコリグ、ヘビダンなど、やや強くて重めなワームリグに使うのがおすすめです。

もちろん、ヘビーカバー打ちにも使えます。

【インプレ】シマノ「バスワンXT」は、ハイコスパ&高品質でかなりお買い得なベイトリールだと思う|まとめ

シマノ「バスワンXT」をインプレしてみました。

控え・サブで購入してみたのですが、正直「これ、メインで使えるんちゃう?」と感じるほど、愛しさが芽生え始めています。

カスタム次第でかなり”化けそう”な気配…。

ハイクラスリールに飽きてきた中級者〜上級者のカスタムベースリールとしても良い感じです。

バスワンxtが気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

こちらの記事もおすすめです↓