なぜバス釣りの冬はシャッド?金森隆志が冬にシャッドを多用する理由
こんにちは、たま(@tamacoro0218)です。
冬になると水がクリアアップし、アピール力の高すぎるルアーだとバスに口を使わせにくくなります。
寒くなっていくにつれて「ルアーのサイズ感もできるだけコンパクトに…」というのが冬のセオリーですが、その中でも「シャッド」というルアーにスポットが集まりやすいのも冬のバス釣りの特徴と言っても過言ではありません。
秋ごろまではスピナーベイトやクランクベイトを使用していた多くのアングラーは、冬になるとシャッドのような小さめのルアーに切り替えていくようになりますが、なぜアングラー達は冬にシャッドを多用するのか?
このことについて、岸釣りの天才・金森隆志氏は自身の著書「金森隆志の岸釣りQ&A50」でこう答えています。
”水質とバスが意識するベイトが変わるからです。”
”理由はふたつ。
ひとつは低水温になるにしたがって水がクリアアップするから。シーズン中はある程度水に色がついていて、ある意味魚をダマしやすい環境でも、魚も好活性で活発に動いているので、シャッドのような存在感が小さいルアーは気付いてもらえない確率が高くなります。
なので僕がシーズン中でもシャッドを使うのは、水がクリアな時というのはありますが、冬になれば基本クリアアップするのでシャッドが生きてきます。”
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冬になると多くのフィールドはクリアアップしていきます。
これは水中のプランクトンが死滅してしまうことによって起こる現象ですが、どれだけ濁度が高いマッディウォーターのフィールドでも透明度が上がっていくのは冬のバス釣りの特徴です。
また、冬は水温が低下していくにつれてバスの餌となるベイトの活動量も低下し、甲殻類は冬眠に入ったり、小魚等の活性も下がっていく傾向にあります。
僕個人としてもそういったことは肌で感じており、バスは餌となるベイトである「小魚や稚ギル・フナ」などに意識が向き始め、多くの場合ボトムの釣りよりも「横方向、細長いシルエット」のルアーに食いつく傾向があるように思っています。
特に、野池などの規模が小さいフィールドであればあるほど、この傾向が顕著だと感じます。
なぜスピナベやクランクではなくシャッドなのか?
冬はスピナーベイトやクランクベイトだとアピール過多になってバスを引かせてしまいますが、シャッドなら甲殻類がいなくなってクリアアップしたフィールドでも有効である、と金森隆志氏は言っています。
”もうひとつは同じく水温低下に伴う現象ですが、バスが意識するベイトが小さくなるから。
もちろん大きなベイトを変わらずに追い続けるフィールドもありますが、これはレアケースで、一般的にオカッパリができるフィールド、野池では稚ギル、河川であれば細身でも10センチ以内のベイトフィッシュか、越冬場所にいるギルやフナへ意識が切り替わります。
”
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晩秋から冬にかけて、釣り場でルアーを投げていると稚ギルやワカサギがフックに刺さってくるような経験をしたことがあります。
真冬の1月でもブルーギルがドシャローにいたりするので、そういったベイトの存在を意識してのルアー選択こそが「シャッド」であるのだと言えます。
なぜバス釣りの冬はシャッド?金森隆志が冬にシャッドを多用する理由|まとめ
金森隆志氏が冬にシャッドを使う理由。それは、
・水がクリアアップし、バスを騙しにくくなるため、コンパクトなシャッドを使う。
・バスの意識がボトムにいる甲殻類ではなく、小魚に向かう。だから中層を泳ぐ小魚的な”シャッド”を使う。
・スピナベやクランクだとアピールが強すぎるので、シャッドのような弱いルアーが有効。
こういう理由があるからだと金森氏は著書「金森隆志の岸釣りQ&A50」で言っています。
冬はついつい小型ワームで時間をかけて…という釣りに行きがちですが、シャッドを使ってスピーディーに釣ることも1つのテクニック。
何を投げればいいのかわからなくなってしまったら、シャッドを使って効率よくバスを釣っていくことが、難しい冬の釣りを成功させるためのコツだと言えるでしょう。
【記事内の引用元書籍】
「金森隆志氏の岸釣りQ&A50(赤)」は、金森隆志氏の考え方、思考法がわかりやすく解説されている本です。
難しくて複雑なバスフィッシングの理論を、誰にでもわかりやすい言葉で簡単に表現するのが金森氏の凄いところだと僕は思っています。
初心者の方からエキスパートアングラーまで、色んな人に読んでもらいたい著書です。
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