【初心者向け】春夏秋冬のブラックバスの行動パターン。バス釣りで使えるセオリー。

この記事ではバスの春夏秋冬ごとの動きを紹介します。

小さな野池、中規模の河川、大規模の湖などフィールドによって水温の変化幅・餌となるベイトの種類などは変わりますが、「ブラックバス」という魚の年間の大まかな動きはどのフィールドにも当てはまることが多いです。

バスフィッシングを始めたばかりの初心者の人や、自分の釣果の伸び悩みを感じているアングラー人などの参考になると嬉しいです。

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春夏秋冬による、ブラックバスの行動パターンの基本

バスを探すときには4つの季節にわけて考えるとわかりやすいです。

:産卵行動。
・プリスポーン
・スポーン
・アフタースポーン
:水温上昇。シャローカバーの陰、深場に行く。
:バスの快適水温。広範囲に散る。ベイトにつく
:越冬場。最低水温。

これが大まかな春夏秋冬のバスの傾向・パターンです。春は更に3つにわけるとわかりやすいので3つにわけて考えます。

「プリ、スポーニング、アフター」。この時期はバスのホルモンバランスが変化しやすいので、春は3つの時期にわけて考えると良いでしょう。

冬から春にかけてのバスの行動パターン

冬のバスは、深場の越冬しやすい場所で過ごします

そのポイントはとても狭いエリアなので絞りにくいですが、見つけてしまえば毎年同じ場所にいことが多いです。小バスほど体力がないので深場に落ち、50cmを超えるようなデカバスは真冬でも浅いところに居残ることもあります。

冬のバスは体力が回復して動けるようになった個体から、春のスポーニングエリアの浅場に動いていく傾向があります。

「冬の越冬場所ー春の産卵スポット」はブラックバスの行動ルートになるため、この時期にバス釣りをするなら「越冬場所に隣接した浅場」が狙い目です。

冬場は「小バスを狙って堅実な釣りなら深場のピンスポット」をするか、「一発デカバス狙いのシャローゲーム」をする…という対極的な釣りになりやすいのも冬のバスフィッシングの特徴です。

春のスポーニング期のブラックバスの行動パターン

■プリスポーン(産卵前の行動)

春のプリスポーンが起こる条件は、「そのフィールドの最低水温から+10℃と言われています。例えば、冬の最低水温が3℃だったフィールドの場合、そのフィールドでスポーニングが始まるのは13℃…ということになります。

水温が最低水温より+10℃になると、オスとメスのバスはシャロー(浅場)へ動き出します。

しかし一気に浅場まで移動するのではなく、コンタクトポイントと呼ばれるスポット(切り株やカバー等の障害物など)に移動しつつ、しばらくその場に居つきながら浅場に向かって動いていきます。

その流れの中で、オスバスはシャロー側に移動を始め、「ベッド」と呼ばれる産卵床を作り始めます。

■スポーン(産卵時期)

最低水温より+10℃の水温より、更に1〜2℃上がってくとメスバスがオスのいる浅場に入り、産卵場所を探し始めます。

こういったメスバスの動きを「クルージング」といい、春先の浅場に大きなバスがウロウロしているのを見かけることが多いです。

バスはスポーニング行動に集中し始めると産卵に意識が向くので、食性を感じなくなり威嚇行動が増えていきます。これはブラックバスのホルモンの分泌量の変化によって、産卵中のバスは食性を感じにくくなるだと言われています。

メスバスが産卵場所を決めると、そのスポットでオスとメスが産卵行動に入っていきます。
ペアになったカップルのバスの間に他のオスバスが入り込んでくるとケンカが始まるなど、この時期のバスは気が立っている傾向が強いのが特徴です。

補足:春のイライラしたバスの狙い方
ルアーはワームなどで食性を狙ったアプローチをするのではなく、イライラしているバスたちの威嚇行動を促してあげられるようなものが効果的になります。例えば大きなスピナーベイトやビッグベイト、ボリュームのあるラバージグなど、「ボリューム感、存在感」が特徴となるルアーの選択がカギとなる、と僕は思っています。

ちなみに、産卵行動をしない小さいバスを狙うなら食性を狙った釣りでも良いですが、もしデカバスを狙うのであれば「デカい、派手、ボリューム感」が詰まったルアーを選択するのが良いでしょう。

■アフタースポーン(産卵後)

産卵が終わったメスのバスは、冬からシャローへ上がってくる際に立ち寄っていた「コンタクトポイント」と同じ深さの沖にサスペンド(浮いて)していることが多く、そういったポイントで産卵時に消費した体力を回復させていきます。

オスのバスは産卵行動後、メスバスが産んだ卵に酸素を送るためにベッドに残り、卵の成長を見守っていきます。

オスが守る産卵床(スポーニングベッド)にルアーを入れると、オスバスがそれを”異物”として認識し、排除する行動をとる…という健気な一面を見れるのもアフターのオスバスの特徴です。

補足:ベッドのオスバス狙いについて
過去にはスポーニングベッドを狙った釣りが流行したこともありましたが、ベッドのバスを釣ってしまうと、ベッドにある卵がギルやコイなどに食べられてしまうので、稚魚が孵化できなくなります。
釣ってしまったら「すぐ同じ場所で迅速にリリースすればオスバスはベッドに戻る可能性が高まると」言われていますが、近年ではブラックバスの保護という点において、ベッド狙いの釣りは推奨されておりません。

夏のブラックバスの行動パターン

水温が上昇する夏は、ブラックバスは大まかに2つの行動パターンにわけられます。

■夏のバスの行動パターン
1:シャローの陰でしのぐ。
2:深場に落ち、朝・夕になると浅場に来る。

産卵後にシャローのコンタクトスポット沖でサスペンドしていたメスバスは、夏に向かって水温が上昇していくにつれて深場に落ちるか、一気にシャロー側にあがってくる傾向が高くなります。

シャロー側に上がってきたバスは日陰のあるヘビーカバーの下につきたがります。あるいは、夏の日差しと水温上昇を避け、水温が低い深場へ避難していきます。

夏のブラックバスは、シャローの日陰・ヘビーカバーで水温上昇をしのぐタイプと、朝・夕マズメだけ深場からシャローに捕食しに上がってくるタイプの2者がいると考えるとわかりやすいでしょう。

秋のブラックバスの行動パターン

秋のブラックバスは、冬の越冬をふまえてエネルギーを蓄えることを意識し始めます。

秋は水温がバスにとって快適水温(20℃前後)となるため、行動エリアがフィールド全体に広がるのが秋バスの行動の特徴になります。

秋の水温が快適と感じているのはバスだけでなく、バスの餌となるベイトフィッシュも同じです。ですから、秋はベイトフィッシュの存在にバスの行動が左右されやすい時期になります。

シャローだけでなく、もし沖合いにベイトフィッシュが溜まっていたら、バスもそこで捕食活動を行うことも多いです。釣りの最中、いきなり沖合いでボイル(捕食行動)が始まったりするのも秋に多く見られます。

秋はバス(とベイトフィッシュ)の行動範囲が広いためポイントが絞りにくいのですが、動物性プランクトンが押し流されて溜まる”風下(ウィンディサイド)”などが良い釣果を生むスポットになりやすいです。

このように、秋のバスはベイトフィッシュの存在によって行動が変わりやすい時期なので、秋はベイトを意識した展開を心がけると良いでしょう。

補足:秋のターンオーバー
秋はターンオーバーという水質の悪化現象が起こりやすい時期ですが、ターンオーバーは秋だけに起こる現象ではないので、ここでは割愛しています。
「フォール(秋)ターンオーバー」という言葉がありますが、『「フォール」という言葉をつけるのは日本人だけやで(清水盛三談)』

秋から冬にかけて水温が低下していくにつれて、体力の少ない小バスから深場へ移動していき、デカいバスはシャローに居残る傾向があります。

補足:「秋は巻物」の罠
「秋は巻物」という言葉があるのですが、これは「ベイトを追って(シャローフラットなどの)広範囲に広がってしまったバス」を効率よく拾えるのが「巻物」だからであり、必ずしも「秋=巻物→だから釣れる」ではない…ということに注意しましょう。

春夏秋冬のブラックバスの行動パターン・セオリー。|まとめ

今回は、バスフィッシングにおいてのブラックバスの四季ごとの行動パターンを紹介してみました。

春:産卵行動。
・プリスポーン
・スポーン
・アフタースポーン
夏:水温上昇。シャローカバーの陰、深場に行く。
秋:バスの快適水温。広範囲に散る。ベイトにつく
冬:越冬場。最低水温。

このように大まかにわけて考えるとバスの行動がわかりやすいので、自分の釣りを見失ったときなどに活用してみてください。

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